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#18【ミッション-君の名を呼ぶ-】
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「は?アールさんの事未だに名前で呼んでないのっ?何で?!」
スマホから雅の声が響く。
「っ!ちょっと、大きい声出さないでよっ、UMAに聞こえちゃうでしょ。」
私は小声でその声に答える。今日はリビングでUMAがテレビを見ているのを見計らい、私は寝室のベッドの上で雅とコソコソとビデオ通話をしている。
「あいつ、どんなスキル持ってるか計り知れないんだからっ、シっ!」
私はスマホに向かって人差し指を立て、口元で静かに話すよう雅に促す。雅は呆れた顔で言ってくる。
「あんたねぇ、思春期で色々と拗らせ過ぎなのよ…今いくつだと思ってるの?40歳過ぎてて名前呼ぶのが恥ずかしいって……」
雅が眉を下げ呆れたように言ってくる。
「呼び名を変えるって…恥ずかしくない?」
「同じ歳の人間にそんな相談されるこっちの方が恥ずかしいわっ!」
(うぅ…雅が分かってくれない)
「呼んでる内に馴染むわよ。いつまでも呼ばずにいるから呼び難くなるのっ!早く呼んじゃいなさいっ!」
「っ!シー~っ!だって…UMAはUMAだし。個体識別出来れば問題ないかなって…」
「いや、あんたの元旦那もUMA(未確認生物)だからね。」
雅の言葉に私は目を細めて遠くを見る……雅さん、そこの傷(UMAと知らずに10年間の結婚生活送っていた事実)自分…未だ癒えてないっす……雅に叱責されていると突然後ろから声を掛けられる。
『何してるんだ?』
私はその声に驚き、飛び上がる。そして、小さいUMAの声も姿も分からない雅は突然飛び上がった(様に見える)私に驚く。
「何々?!突然っ!何跳ねてるの!?」
こう言う(雅に小さいUMAが見えていない)所、面倒くさいな…と言う思いを顔に出さずに私は説明する。
「ユ、ア、、あいつが来たのっ!」
「あいつ?元旦那?」
(雅さん…分かってて…敢えて間違えてますよね?)
雅は「ほらっ、今でしょ!」的な感じに両腕を伸ばし、掌を上に向けて私にあいつの名を呼ぶように促す。
「違うっ、…UMAっ!」
私は答える。はい、とんだヘタレです。年齢とか関係ないのですよ。羞恥心と言うものは人それぞれです。苦手分野と言うのは誰にだってあるものです。私は瞳を閉じて脳内でヘタレな自分を擁護する。
『何だ、雅か』
その言葉と共にベッドの沈みが深くなる。UMAが大きくなって私の左横に座って来たのだ。私は閉じていた瞳を開け、いつもよりも大きくする。何となくUMAの方を見れずに忙しなく瞬きを繰り返しながら、スマホの雅に視線を固定する。
「あー、アールさんこんばんはー」
スマホ画面から雅がUMAに向かって手を振っている。UMAはスマホの画面を覗く為に右手を私の右側に置き、顔を近づけてくる。UMAに抱え込まれているような体勢に私は緊張でゴクリと息を飲む。
「何故こんな所で話をしている?」
「あー、それは…」
UMAの疑問に雅が答えながら私の方をチラリと見て来る。
(雅様っ!お願い!言わないでっ!)
私は祈るように雅を見る。雅はそんな私の視線に気付いたようにニッコリと私に微笑み言葉を続ける。
「咲がアールさんのこと未だに名前で呼べないって相談されてたんですよー。何か、恥ずかしいんですってー。」
(はい、言ったー。全部言ったー。)
私は目を細め遠くに視線を向ける。
「認識出来れば名など何でも構わないが?」
「何が問題なんだ?」と不思議そうに答えるUMA。そこのスタンス変わらないですね…でも、そうだよね!個体認識出来れば何でも良いよね!うんうんと私はUMAの発言に頷き、同意を示す。
「何でも良いなら、決めた名前で呼ぶのも構わないって事だよね?」
雅は「ふふふ」と笑い、勝ち誇ったかのように私を見て来る。私の喉がコクリと鳴る…雅さん?もしかして…更に詰めて来る気ですか?私の不安は的中し、ニッコリと笑った雅が首を傾けながら言う。
「じゃ、呼んで?今」
(ですよねー、詰めて来ますよねー)
「…………………アール」
私は意を決して口を開き、長い羞恥心との闘いの末、アールの名を呼ぶ。そして、私は雅を見ながら「ほら、言ったでしょ」と自慢げに顎を突き出す。しかし雅は掌を前にかざし、私を更に追い詰める。
「いや、私の名前は雅なんで。アールさんに向かって言ってくれる?」
(っ!あんたは本当にっ本当にっ、本当にーーっ!)
雅と対峙する事だけはしたくないな…と改めて思う。雅は前世で絶対に自然界のヒエラルキーのトップとなる獰猛な肉食獣達を多数経験して来たんだろうね…私は目を細めて雅のバックボーンにあるモノを感じる……勿論そんな能力はないが、ないのだが、雅のバックにライオンやワニやコモドドラゴン…あ、あれはティラノサウルスにヴェロキラプトル?と言った数多の肉食獣達が獲物に喰らい付いている映像が見えた(気がする……)。
雅に比べたら私の魂は卵から孵ったばかりの雛同然だ。もしかしたら孵化もしてないかも…太刀打ち出来るはずがない…私は腹を括る。視線を落としながらUMAの方を向き、ゆっくりと目線をUMAに合わせ、口を開く。
「アール」
呼んだ瞬間目線を雅に戻し、「今度こそ良いでしょっ」と再度顎を突き出す。雅はそんな私をニマニマと見ながら満足そうに言う。
「まぁ、いいでしょう。って事で、アールさんを今後UMAって呼ぶの禁止ね。」
そうニッコリ笑って「後はお二人で~」と通話を終了して行った。
(雅さーん、やり逃げやめて~)
スマホから雅の声が響く。
「っ!ちょっと、大きい声出さないでよっ、UMAに聞こえちゃうでしょ。」
私は小声でその声に答える。今日はリビングでUMAがテレビを見ているのを見計らい、私は寝室のベッドの上で雅とコソコソとビデオ通話をしている。
「あいつ、どんなスキル持ってるか計り知れないんだからっ、シっ!」
私はスマホに向かって人差し指を立て、口元で静かに話すよう雅に促す。雅は呆れた顔で言ってくる。
「あんたねぇ、思春期で色々と拗らせ過ぎなのよ…今いくつだと思ってるの?40歳過ぎてて名前呼ぶのが恥ずかしいって……」
雅が眉を下げ呆れたように言ってくる。
「呼び名を変えるって…恥ずかしくない?」
「同じ歳の人間にそんな相談されるこっちの方が恥ずかしいわっ!」
(うぅ…雅が分かってくれない)
「呼んでる内に馴染むわよ。いつまでも呼ばずにいるから呼び難くなるのっ!早く呼んじゃいなさいっ!」
「っ!シー~っ!だって…UMAはUMAだし。個体識別出来れば問題ないかなって…」
「いや、あんたの元旦那もUMA(未確認生物)だからね。」
雅の言葉に私は目を細めて遠くを見る……雅さん、そこの傷(UMAと知らずに10年間の結婚生活送っていた事実)自分…未だ癒えてないっす……雅に叱責されていると突然後ろから声を掛けられる。
『何してるんだ?』
私はその声に驚き、飛び上がる。そして、小さいUMAの声も姿も分からない雅は突然飛び上がった(様に見える)私に驚く。
「何々?!突然っ!何跳ねてるの!?」
こう言う(雅に小さいUMAが見えていない)所、面倒くさいな…と言う思いを顔に出さずに私は説明する。
「ユ、ア、、あいつが来たのっ!」
「あいつ?元旦那?」
(雅さん…分かってて…敢えて間違えてますよね?)
雅は「ほらっ、今でしょ!」的な感じに両腕を伸ばし、掌を上に向けて私にあいつの名を呼ぶように促す。
「違うっ、…UMAっ!」
私は答える。はい、とんだヘタレです。年齢とか関係ないのですよ。羞恥心と言うものは人それぞれです。苦手分野と言うのは誰にだってあるものです。私は瞳を閉じて脳内でヘタレな自分を擁護する。
『何だ、雅か』
その言葉と共にベッドの沈みが深くなる。UMAが大きくなって私の左横に座って来たのだ。私は閉じていた瞳を開け、いつもよりも大きくする。何となくUMAの方を見れずに忙しなく瞬きを繰り返しながら、スマホの雅に視線を固定する。
「あー、アールさんこんばんはー」
スマホ画面から雅がUMAに向かって手を振っている。UMAはスマホの画面を覗く為に右手を私の右側に置き、顔を近づけてくる。UMAに抱え込まれているような体勢に私は緊張でゴクリと息を飲む。
「何故こんな所で話をしている?」
「あー、それは…」
UMAの疑問に雅が答えながら私の方をチラリと見て来る。
(雅様っ!お願い!言わないでっ!)
私は祈るように雅を見る。雅はそんな私の視線に気付いたようにニッコリと私に微笑み言葉を続ける。
「咲がアールさんのこと未だに名前で呼べないって相談されてたんですよー。何か、恥ずかしいんですってー。」
(はい、言ったー。全部言ったー。)
私は目を細め遠くに視線を向ける。
「認識出来れば名など何でも構わないが?」
「何が問題なんだ?」と不思議そうに答えるUMA。そこのスタンス変わらないですね…でも、そうだよね!個体認識出来れば何でも良いよね!うんうんと私はUMAの発言に頷き、同意を示す。
「何でも良いなら、決めた名前で呼ぶのも構わないって事だよね?」
雅は「ふふふ」と笑い、勝ち誇ったかのように私を見て来る。私の喉がコクリと鳴る…雅さん?もしかして…更に詰めて来る気ですか?私の不安は的中し、ニッコリと笑った雅が首を傾けながら言う。
「じゃ、呼んで?今」
(ですよねー、詰めて来ますよねー)
「…………………アール」
私は意を決して口を開き、長い羞恥心との闘いの末、アールの名を呼ぶ。そして、私は雅を見ながら「ほら、言ったでしょ」と自慢げに顎を突き出す。しかし雅は掌を前にかざし、私を更に追い詰める。
「いや、私の名前は雅なんで。アールさんに向かって言ってくれる?」
(っ!あんたは本当にっ本当にっ、本当にーーっ!)
雅と対峙する事だけはしたくないな…と改めて思う。雅は前世で絶対に自然界のヒエラルキーのトップとなる獰猛な肉食獣達を多数経験して来たんだろうね…私は目を細めて雅のバックボーンにあるモノを感じる……勿論そんな能力はないが、ないのだが、雅のバックにライオンやワニやコモドドラゴン…あ、あれはティラノサウルスにヴェロキラプトル?と言った数多の肉食獣達が獲物に喰らい付いている映像が見えた(気がする……)。
雅に比べたら私の魂は卵から孵ったばかりの雛同然だ。もしかしたら孵化もしてないかも…太刀打ち出来るはずがない…私は腹を括る。視線を落としながらUMAの方を向き、ゆっくりと目線をUMAに合わせ、口を開く。
「アール」
呼んだ瞬間目線を雅に戻し、「今度こそ良いでしょっ」と再度顎を突き出す。雅はそんな私をニマニマと見ながら満足そうに言う。
「まぁ、いいでしょう。って事で、アールさんを今後UMAって呼ぶの禁止ね。」
そうニッコリ笑って「後はお二人で~」と通話を終了して行った。
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