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第1章 異世界でも俺はこき使われる
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驚く俺をじっと縋るような目でドゥーガルドが見詰める。
「……よく分からない。お前の手でしてくれないか?」
「え? ええええ!?」
「いやいや! 自分でしろよ!」
何が悲しくて異世界まで来て男の一物を扱かなきゃならないんだ!
「……頼む」
「いやだ! 絶対にやだ!」
「……どうしてもか?」
「どうしてもだ!」
食い下がるドゥーガルドに、毅然とノーを突き出した。
ノーと言えない日本人の俺だが、今回ばかりは頷くことはできない。
ドゥーガルドは何か思案するように黙り込み、しばらくして口を開いた。
「……じゃあ、お前がこれを鎮めてくれたら明日の荷物持ちを代わりに俺がするという条件でどうだ?」
「……!」
俺の固い意志がぐらりと揺れた。
明日一日、荷物持ちから解放される……!
それは夢のような話だった。
正直なところ、異世界に来てから毎日休みなく荷物を背負い続けた体は限界を迎えていた。
重い荷物を支える足腰はもちろん、リュックの紐が肩に食い込むせいで、血の流れが悪くなり肩こりはひどいし、時にはそれが頭痛に繋がることもある。
それでも歩き続けなくては、役立たずとして即荷物持ちを解雇されてしまう。
俺はどうにかこうにか体と心を騙してきたが、ドゥーガルドの甘い提案に意志が揺らぐ。
というかほぼもう傾いている。
……手でやるくらいなら、友達同士でもするよな。
慶介もそう言っていたし。
まぁ、俺と慶介は友達ではない上に、あの時は強制的にさせられたけど……。
「……手でだけだからな」
俺は念を押すように言った。
「……手以外にも何かあるのか?」
「いやいや! 何にもない! 気にするな!」
若干、興味ありげに訊かれて俺は慌てて首を横に振った。
今のドゥーガルドは性に目覚めたばかりの思春期の少年のようなものだ。
余計な知識を与えて興味を持たれでもしたら面倒だ。
「じゃあ、下脱いで」
「……ああ」
下を脱いで取り出したドゥーガルドのものに俺は思わず目を剥いた。
デ、デカい……!
知識は俺の方があるのに、圧倒的な敗北感を覚えるのはなぜだろう……。
「……どうしたんだ?」
「い、いや、なんにも!」
デカいと素直に言うのは癪なので俺は首を振って、ドゥーガルドのものを手で握った。
触れた瞬間、手の中でドゥーガルドのものが震えて俺も思わずびくっと肩がはねた。
妙な甘さと緊張が漂いはじめた気がしたが、あえて気にしないようにして手を上下に動かす。
動かす度にとろとろと先走りが溢れてきて、ぐちゅぐちゅといやらしい水音が俺の手からこぼれていく。
「……っん」
ドゥーガルドの息が徐々に熱っぽさを持って荒くなる。
その吐息が時々俺の頭に吹きかかって、なんだか卑猥なくすぐったさを覚えてしまう。
だ、だめだ、だめだ!
変な空気に流されるな!
相手は男だぞ!
自分に強く言い聞かせて、モノをしごくことだけに集中していると、突然、頭を撫でられた。
驚いて顔を上げると、ドゥーガルドがじっとこちらを見つめていた。
それは、昼間に俺を小ブタに似ていると言って撫でてきた、あの愛おしげな視線と同じものだったが、けれど何かが違った。
「……よく分からない。お前の手でしてくれないか?」
「え? ええええ!?」
「いやいや! 自分でしろよ!」
何が悲しくて異世界まで来て男の一物を扱かなきゃならないんだ!
「……頼む」
「いやだ! 絶対にやだ!」
「……どうしてもか?」
「どうしてもだ!」
食い下がるドゥーガルドに、毅然とノーを突き出した。
ノーと言えない日本人の俺だが、今回ばかりは頷くことはできない。
ドゥーガルドは何か思案するように黙り込み、しばらくして口を開いた。
「……じゃあ、お前がこれを鎮めてくれたら明日の荷物持ちを代わりに俺がするという条件でどうだ?」
「……!」
俺の固い意志がぐらりと揺れた。
明日一日、荷物持ちから解放される……!
それは夢のような話だった。
正直なところ、異世界に来てから毎日休みなく荷物を背負い続けた体は限界を迎えていた。
重い荷物を支える足腰はもちろん、リュックの紐が肩に食い込むせいで、血の流れが悪くなり肩こりはひどいし、時にはそれが頭痛に繋がることもある。
それでも歩き続けなくては、役立たずとして即荷物持ちを解雇されてしまう。
俺はどうにかこうにか体と心を騙してきたが、ドゥーガルドの甘い提案に意志が揺らぐ。
というかほぼもう傾いている。
……手でやるくらいなら、友達同士でもするよな。
慶介もそう言っていたし。
まぁ、俺と慶介は友達ではない上に、あの時は強制的にさせられたけど……。
「……手でだけだからな」
俺は念を押すように言った。
「……手以外にも何かあるのか?」
「いやいや! 何にもない! 気にするな!」
若干、興味ありげに訊かれて俺は慌てて首を横に振った。
今のドゥーガルドは性に目覚めたばかりの思春期の少年のようなものだ。
余計な知識を与えて興味を持たれでもしたら面倒だ。
「じゃあ、下脱いで」
「……ああ」
下を脱いで取り出したドゥーガルドのものに俺は思わず目を剥いた。
デ、デカい……!
知識は俺の方があるのに、圧倒的な敗北感を覚えるのはなぜだろう……。
「……どうしたんだ?」
「い、いや、なんにも!」
デカいと素直に言うのは癪なので俺は首を振って、ドゥーガルドのものを手で握った。
触れた瞬間、手の中でドゥーガルドのものが震えて俺も思わずびくっと肩がはねた。
妙な甘さと緊張が漂いはじめた気がしたが、あえて気にしないようにして手を上下に動かす。
動かす度にとろとろと先走りが溢れてきて、ぐちゅぐちゅといやらしい水音が俺の手からこぼれていく。
「……っん」
ドゥーガルドの息が徐々に熱っぽさを持って荒くなる。
その吐息が時々俺の頭に吹きかかって、なんだか卑猥なくすぐったさを覚えてしまう。
だ、だめだ、だめだ!
変な空気に流されるな!
相手は男だぞ!
自分に強く言い聞かせて、モノをしごくことだけに集中していると、突然、頭を撫でられた。
驚いて顔を上げると、ドゥーガルドがじっとこちらを見つめていた。
それは、昼間に俺を小ブタに似ていると言って撫でてきた、あの愛おしげな視線と同じものだったが、けれど何かが違った。
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