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番外編 剣士様の筆おろし
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「んっ……」
下半身が強烈な快感に苛まれて感覚が麻痺しているのか、軽いキスをもどかしく思ってしまう。
でもそんなこと死んでも言えない。
俺は甘い声が出ないよう唇を噛んで耐えた。
けれど、まるでそんな考えを見透かしたかのように、ドゥーガルドが俺の唇をちろりと舐めた。
もどかしいキスの中、不意に寄越された湿った舌の感触は、鮮烈なほどの卑猥さを含んでいた。
「んぁ……っ」
不覚にも漏れ出た、まるで歓喜しているかのような甘い声に、ドゥーガルドが嬉しそうに微笑んだ。
「……よかった。ソウシの可愛い声がやっと聞けた」
そう言って、さらにドゥーガルドは深い口づけをした。
俺の舌を愛撫するその舌は、抗う俺を宥めるようでもあり、奥底でくすぶる快感を煽るようでもあった。
その悪魔のように優しい愛撫は、次第に俺を守る最後の砦である理性を蝕んでいった。
嗅ぐだけで虫歯になりそうな甘い香りで頭の中が充満している。
甘い糖分が綺麗な歯を溶かしていくように、正常な思考も溶かされていく。
気づけば俺はドゥーガルドの首に腕を回していた。
口内で逃げ腰だった舌も自ら快感を探るようにドゥーガルドの舌に絡みついていた。
口づけが深くなればなるほど互いの境が曖昧になって快感が一層際立った。
下半身を扱く手の動きも昂ぶりを滲ませて加速していく。
「……っん」
手の中で快感が弾けたと同時に、ドゥーガルドは唇を離し、上半身を起こした。
簡単に逃げられる状況なのに、そんな選択肢は俺の中にもう既になかった。
それどころか、離れていった唇や快感を与えていたドゥーガルドの手が恋しくてたまらない状態だった。
「……ソウシのいっぱい出たな」
妙な色香の滲んだ声で小さく笑って、ドゥーガルドは自分の手についた俺の精液を舐めた。
その時、赤い舌が見えて、ゾクゾクした。
さっきまで自分の舌と深く交わったあの舌は、人を容易に快感の沼へ引きずり込む。
もしあれが自分の一番敏感な部分に触れたらどんなに気持ちいいだろう。
考えただけで、下半身が疚しい熱で濡れた。
そんな俺に気づくことなく、自分の手についた俺のものを舐め続けるドゥーガルドに、恨めしいほどのもどかしさが募った。
ついに痺れを切らしてしまった俺は、口を開いた。
「ドゥーガルド……っ、そっちばっか舐めないで、お、おれのも舐めて……っ」
仰向けになったまま自分の膝の裏を持って、下半身を曝け出すように股を開いた。
恥ずかしい格好なのに、恥ずかしさより自分のものを舐めて欲しい気持ちの方が遙かに強かった。
ドゥーガルドに舐めてもらえるなら、恥をさらすくらい安いものだ。
突然のおねだりに目を見張るドゥーガルドだったが、すぐに口元に笑みを浮かべ俺の上に覆い被さった。
下半身が強烈な快感に苛まれて感覚が麻痺しているのか、軽いキスをもどかしく思ってしまう。
でもそんなこと死んでも言えない。
俺は甘い声が出ないよう唇を噛んで耐えた。
けれど、まるでそんな考えを見透かしたかのように、ドゥーガルドが俺の唇をちろりと舐めた。
もどかしいキスの中、不意に寄越された湿った舌の感触は、鮮烈なほどの卑猥さを含んでいた。
「んぁ……っ」
不覚にも漏れ出た、まるで歓喜しているかのような甘い声に、ドゥーガルドが嬉しそうに微笑んだ。
「……よかった。ソウシの可愛い声がやっと聞けた」
そう言って、さらにドゥーガルドは深い口づけをした。
俺の舌を愛撫するその舌は、抗う俺を宥めるようでもあり、奥底でくすぶる快感を煽るようでもあった。
その悪魔のように優しい愛撫は、次第に俺を守る最後の砦である理性を蝕んでいった。
嗅ぐだけで虫歯になりそうな甘い香りで頭の中が充満している。
甘い糖分が綺麗な歯を溶かしていくように、正常な思考も溶かされていく。
気づけば俺はドゥーガルドの首に腕を回していた。
口内で逃げ腰だった舌も自ら快感を探るようにドゥーガルドの舌に絡みついていた。
口づけが深くなればなるほど互いの境が曖昧になって快感が一層際立った。
下半身を扱く手の動きも昂ぶりを滲ませて加速していく。
「……っん」
手の中で快感が弾けたと同時に、ドゥーガルドは唇を離し、上半身を起こした。
簡単に逃げられる状況なのに、そんな選択肢は俺の中にもう既になかった。
それどころか、離れていった唇や快感を与えていたドゥーガルドの手が恋しくてたまらない状態だった。
「……ソウシのいっぱい出たな」
妙な色香の滲んだ声で小さく笑って、ドゥーガルドは自分の手についた俺の精液を舐めた。
その時、赤い舌が見えて、ゾクゾクした。
さっきまで自分の舌と深く交わったあの舌は、人を容易に快感の沼へ引きずり込む。
もしあれが自分の一番敏感な部分に触れたらどんなに気持ちいいだろう。
考えただけで、下半身が疚しい熱で濡れた。
そんな俺に気づくことなく、自分の手についた俺のものを舐め続けるドゥーガルドに、恨めしいほどのもどかしさが募った。
ついに痺れを切らしてしまった俺は、口を開いた。
「ドゥーガルド……っ、そっちばっか舐めないで、お、おれのも舐めて……っ」
仰向けになったまま自分の膝の裏を持って、下半身を曝け出すように股を開いた。
恥ずかしい格好なのに、恥ずかしさより自分のものを舐めて欲しい気持ちの方が遙かに強かった。
ドゥーガルドに舐めてもらえるなら、恥をさらすくらい安いものだ。
突然のおねだりに目を見張るドゥーガルドだったが、すぐに口元に笑みを浮かべ俺の上に覆い被さった。
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