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第2章 異世界でももふもふは正義!?
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「だってお前、動物相手に衆人観衆の前でチンコをさらせって命令するとか……しかも得意げに……わぁ、引くわ……」
「ちげぇし! そんなつもりでやってないから! つーかそのドン引き顔やめろ!」
なに一番常識崩壊している奴が常識人ポジションでいかにも正論っぽいこと言ってんだ!
というか、そんな変な意味のポーズじゃねぇよ! いや、確かに言われてみればそういう風に見えるポーズかもしれねぇけど、でも断じて違う!
「言っとくけど、このポーズは俺のいた世界じゃ普通に犬に教えてたからな!」
「なるほど~、ソウシのいた世界は変態さんばっかりだったんだね~。道理で……」
「違う! というか道理でってどういう意味だよ!」
「お前がちんぽ狂いの淫乱だとは知っていたがまさか動物まで守備範囲だとは……」
「ちがーうっ!」
誤解を解こうと言葉を口にすればするほど、アーロン達がそれをぶち壊してしまい、門番たちの目はもはや修復不可能なほどに侮蔑と不信感に染まっていた。
「……ソウシ」
すると背後から唯一ドン引きしていなかったドゥーガルドが優しく肩を叩いた。
「……大丈夫だ。心配するな。俺には分かっている」
「ドゥーガルド……っ」
普段は話の通じないストーカー予備軍の要注意人物だが、この時ばかりは一番のよき理解者に見えた。
「……そんなに欲求不満になっていたんだな」
「へ?」
思いも寄らない言葉に呆ける俺など無視して、ガッ、と両肩を強く掴んで俺の体をくるりと真っ正面に反転させた。
「……傍にいながら察することが出来なくて悪かった。これからすぐに宿をとるから安心してくれ」
「いや、安心とはほど遠い顔になってるけど!?」
息を荒くして迫り来るドゥーガルドに俺は身を仰け反って何とか距離をとる。しかしドゥーガルドは俺が仰け反った分ぐい、と腰を引き寄せて離そうとしない。
というか、何か固いものがあたってるんですけど!? 欲求不満はお前だろ!
「グルルルル……ッ」
「あ、ちょ、クロ、今は怒ったらだめだからな!」
表情を険しくして唸るクロを慌てて制止する。ここでドゥーガルドを噛んだりしたら、門番の心証が悪くなってしまう。
「も、門番さん! 最後のはともかく、俺の言うことをちゃんときくことは分かったでしょ!? これで文句はないはずです!」
接着剤でもついているのかというほどくっついて微動だにしないドゥーガルドを引き離すより、門番に早く許可をもらった方がよさそうだ。
そう思って、門番に畳み掛けるように言ったが、彼らは困ったように「うーん……」と唸りながらそれぞれが顔を見合わせた。
「まぁ……、確かに君の言うことをそれがちゃんと聞く事は分かった。だが……」
「だが何ですか! クロが俺の言うこときくことが証明できれば入れるって言ったじゃないですか!」
言い淀む門番に腹が立ち、思わず食ってかかる。
「いや、確かに言ったが……、しかしその命令をする人間に問題があるとなればまた話は別だ」
門番が軽蔑と恐れをもって俺をちらりと見る。
え!? まさかの俺に問題あり!?
「ちげぇし! そんなつもりでやってないから! つーかそのドン引き顔やめろ!」
なに一番常識崩壊している奴が常識人ポジションでいかにも正論っぽいこと言ってんだ!
というか、そんな変な意味のポーズじゃねぇよ! いや、確かに言われてみればそういう風に見えるポーズかもしれねぇけど、でも断じて違う!
「言っとくけど、このポーズは俺のいた世界じゃ普通に犬に教えてたからな!」
「なるほど~、ソウシのいた世界は変態さんばっかりだったんだね~。道理で……」
「違う! というか道理でってどういう意味だよ!」
「お前がちんぽ狂いの淫乱だとは知っていたがまさか動物まで守備範囲だとは……」
「ちがーうっ!」
誤解を解こうと言葉を口にすればするほど、アーロン達がそれをぶち壊してしまい、門番たちの目はもはや修復不可能なほどに侮蔑と不信感に染まっていた。
「……ソウシ」
すると背後から唯一ドン引きしていなかったドゥーガルドが優しく肩を叩いた。
「……大丈夫だ。心配するな。俺には分かっている」
「ドゥーガルド……っ」
普段は話の通じないストーカー予備軍の要注意人物だが、この時ばかりは一番のよき理解者に見えた。
「……そんなに欲求不満になっていたんだな」
「へ?」
思いも寄らない言葉に呆ける俺など無視して、ガッ、と両肩を強く掴んで俺の体をくるりと真っ正面に反転させた。
「……傍にいながら察することが出来なくて悪かった。これからすぐに宿をとるから安心してくれ」
「いや、安心とはほど遠い顔になってるけど!?」
息を荒くして迫り来るドゥーガルドに俺は身を仰け反って何とか距離をとる。しかしドゥーガルドは俺が仰け反った分ぐい、と腰を引き寄せて離そうとしない。
というか、何か固いものがあたってるんですけど!? 欲求不満はお前だろ!
「グルルルル……ッ」
「あ、ちょ、クロ、今は怒ったらだめだからな!」
表情を険しくして唸るクロを慌てて制止する。ここでドゥーガルドを噛んだりしたら、門番の心証が悪くなってしまう。
「も、門番さん! 最後のはともかく、俺の言うことをちゃんときくことは分かったでしょ!? これで文句はないはずです!」
接着剤でもついているのかというほどくっついて微動だにしないドゥーガルドを引き離すより、門番に早く許可をもらった方がよさそうだ。
そう思って、門番に畳み掛けるように言ったが、彼らは困ったように「うーん……」と唸りながらそれぞれが顔を見合わせた。
「まぁ……、確かに君の言うことをそれがちゃんと聞く事は分かった。だが……」
「だが何ですか! クロが俺の言うこときくことが証明できれば入れるって言ったじゃないですか!」
言い淀む門番に腹が立ち、思わず食ってかかる。
「いや、確かに言ったが……、しかしその命令をする人間に問題があるとなればまた話は別だ」
門番が軽蔑と恐れをもって俺をちらりと見る。
え!? まさかの俺に問題あり!?
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