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第2章 異世界でももふもふは正義!?
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何度かナカに精を放つとようやく、クロは自身のモノを抜いた。
熱を奥に放たれる度に俺は絶頂を迎えすっかり疲れきっていた。
快感の余韻と疲労を漂わせ胸を浅く上下させていると、クロは布を腰に巻いてから俺の隣に横たわり、ぎゅっと体を抱き寄せた。
「ソウシ、よく頑張ったな。こんなにも満ち足りた気持ちになったのは久しぶり……いや初めてだ。ソウシが頑張ってくれたおかげだ。礼を言う」
上機嫌で言って、耳や頬、瞼に何度もキスをする。
爽やかさすら感じられるその甘く軽やかなキスに、さっきまで孔を激しく穿っていた獣じみた荒さは微塵も感じなかった。
「……さて、条件も揃ったことだし、懐胎の呪術を施すとするか」
クロはスッと起き上がり俺の正面に回った。そして俺の上に覆い被さり、妖艶な笑みを俺の目の前に近付けた。
「懐胎の呪術にはいくつか条件があってな。まずひとつ目は子を宿す躯が快楽でとろとろになっていること」
「っ、ひぅ……ッ」
ずぷり、と人差し指を戯れのように窄まりに入れられ俺は小さく喘いだ。その様子に満悦の笑みを浮かべ、指を抜き去った。
「二つ目は、互いが子作りしたいと言葉にすること。……さっき、ソウシは涙ながらに私と子作りしたいと叫んでくれたな」
その時のことを思い出したのか、恍惚と目を細め下腹部を愛おしそうに撫でる。
男らしい無骨な大きな掌に、肌は粟立ち体の奥は微熱を孕んで疼いた。
「そして三つ目は、術を施される者から雌になると言質をもらうことだ。愛の営みは互いの同意がなければならないからな。無理やりなんてことはできないんだ。だからソウシがこれを捨てる意思を持ってくれて本当に良かった」
「っ、は、あぅ……ッ」
これ、と言いながら結局最後まで潮しか吹かず男としての威厳をすっかり失った俺のものを親指と人差し指で、くにくにと摘まむ。
その粗雑な扱いに情けなくなって目尻に涙がじわりと滲んだが、不思議と怒りや悔しさを覚えることはなかった。どろりとした快感の残滓が体中に淀んでいて、頭がぼんやりしているせいかもしれない。
現に、着々と子を宿す段階へ向かって行っているというのに、嫌悪や拒絶の念がひとつも湧き上がってこない。
まるで激しい嵐の去った後のように、何もかもが快感の暴風になぎ倒され、吹き飛ばされてしまった。
「これで完璧だ。あとは、もう少しソウシは太らないとな。私がたくさん美味しいものを獲ってきてやろう。こんな細い体では子を産む時に辛いぞ」
肋骨の輪郭が薄く浮き上がった横腹をするりと撫でられ、俺はびくりと体を震わせた。その反応にクロがクスクスと笑う。
「ソウシは本当に敏感でいやらしいな。術を施したらまた子種を注いでやるから少し待て」
ちゅ、と臍にキスをすると、クロは俺の両脚を押し開きその間に体を滑り込ませた。
そして、俺の腹の上に手をかざして歌のような呪文を唱え始めた。
その呪文に応じるように、腹の上に光を帯びた複雑な紋様が浮かび上がった。
「っ、ふっ、ン……ぁ」
じわじわと卑猥な熱を孕み始めたそこに思わず甘い声を漏らし身を捩る。しかしクロは呪文を唱え続けていた。
あ、あつい……っ! イきそう……!
奥を激しく打たれる時の昂ぶりとよく似た熱に胸を反らして喘いでいると、
「――ッ、ぐは……っ!」
突然クロの呪文が呻き声によって中断され、そのまま俺の上から吹き飛ばされた。
術を施す主がいなくなったことで、腹の熱が急激に冷め、光を帯びた紋様も消えた。
驚いて起き上がると、ザッ、と人影が俺の前に立ちはだかった。
「テメェは変態を呼び寄せるフェロモンでも出してんのか、この淫乱荷物持ち」
熱を奥に放たれる度に俺は絶頂を迎えすっかり疲れきっていた。
快感の余韻と疲労を漂わせ胸を浅く上下させていると、クロは布を腰に巻いてから俺の隣に横たわり、ぎゅっと体を抱き寄せた。
「ソウシ、よく頑張ったな。こんなにも満ち足りた気持ちになったのは久しぶり……いや初めてだ。ソウシが頑張ってくれたおかげだ。礼を言う」
上機嫌で言って、耳や頬、瞼に何度もキスをする。
爽やかさすら感じられるその甘く軽やかなキスに、さっきまで孔を激しく穿っていた獣じみた荒さは微塵も感じなかった。
「……さて、条件も揃ったことだし、懐胎の呪術を施すとするか」
クロはスッと起き上がり俺の正面に回った。そして俺の上に覆い被さり、妖艶な笑みを俺の目の前に近付けた。
「懐胎の呪術にはいくつか条件があってな。まずひとつ目は子を宿す躯が快楽でとろとろになっていること」
「っ、ひぅ……ッ」
ずぷり、と人差し指を戯れのように窄まりに入れられ俺は小さく喘いだ。その様子に満悦の笑みを浮かべ、指を抜き去った。
「二つ目は、互いが子作りしたいと言葉にすること。……さっき、ソウシは涙ながらに私と子作りしたいと叫んでくれたな」
その時のことを思い出したのか、恍惚と目を細め下腹部を愛おしそうに撫でる。
男らしい無骨な大きな掌に、肌は粟立ち体の奥は微熱を孕んで疼いた。
「そして三つ目は、術を施される者から雌になると言質をもらうことだ。愛の営みは互いの同意がなければならないからな。無理やりなんてことはできないんだ。だからソウシがこれを捨てる意思を持ってくれて本当に良かった」
「っ、は、あぅ……ッ」
これ、と言いながら結局最後まで潮しか吹かず男としての威厳をすっかり失った俺のものを親指と人差し指で、くにくにと摘まむ。
その粗雑な扱いに情けなくなって目尻に涙がじわりと滲んだが、不思議と怒りや悔しさを覚えることはなかった。どろりとした快感の残滓が体中に淀んでいて、頭がぼんやりしているせいかもしれない。
現に、着々と子を宿す段階へ向かって行っているというのに、嫌悪や拒絶の念がひとつも湧き上がってこない。
まるで激しい嵐の去った後のように、何もかもが快感の暴風になぎ倒され、吹き飛ばされてしまった。
「これで完璧だ。あとは、もう少しソウシは太らないとな。私がたくさん美味しいものを獲ってきてやろう。こんな細い体では子を産む時に辛いぞ」
肋骨の輪郭が薄く浮き上がった横腹をするりと撫でられ、俺はびくりと体を震わせた。その反応にクロがクスクスと笑う。
「ソウシは本当に敏感でいやらしいな。術を施したらまた子種を注いでやるから少し待て」
ちゅ、と臍にキスをすると、クロは俺の両脚を押し開きその間に体を滑り込ませた。
そして、俺の腹の上に手をかざして歌のような呪文を唱え始めた。
その呪文に応じるように、腹の上に光を帯びた複雑な紋様が浮かび上がった。
「っ、ふっ、ン……ぁ」
じわじわと卑猥な熱を孕み始めたそこに思わず甘い声を漏らし身を捩る。しかしクロは呪文を唱え続けていた。
あ、あつい……っ! イきそう……!
奥を激しく打たれる時の昂ぶりとよく似た熱に胸を反らして喘いでいると、
「――ッ、ぐは……っ!」
突然クロの呪文が呻き声によって中断され、そのまま俺の上から吹き飛ばされた。
術を施す主がいなくなったことで、腹の熱が急激に冷め、光を帯びた紋様も消えた。
驚いて起き上がると、ザッ、と人影が俺の前に立ちはだかった。
「テメェは変態を呼び寄せるフェロモンでも出してんのか、この淫乱荷物持ち」
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