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第2章 異世界でももふもふは正義!?
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「……ソウシにひどいことを言うな」
耐えかねたようにドゥーガルドがぎろりとアーロンを睨み上げる。
「……動物好きなソウシは可愛いし、動物を愛でるときの声や表情など可愛さと尊さの極みだ。あと快感に弱く流されやすいのはソウシのよさのひとつだ。そこを正そうとするな」
「そこぉ!?」
毅然とした声で俺を庇うドゥーガルドだが、そうじゃない! そういうフォローは求めてない!
というか、流されやすいのが俺のよさのひとつってどういうことだ! 欠点以外の何ものでもないし、絶対そこは正さないといけないと思う!
「はぁ? じゃあお前はこいつがこれからも他の男に流されて抱かれてもいいって言うのか?」
「……いいわけがないだろう。ただ、ソウシをたぶらかす男のためにどうしてソウシの良さを殺す必要がある。それなら相手の男共を殺していけばいいだけの話だ」
「全然よくないと思うけど!」
何だよ、その狂った発想は!
子どもの買い食いを注意された親が「帰り道にお店があるのが悪いのよ」って言って通学路の店を全て潰すような狂気的モンペ感がすごい。
「とにかく、俺のチンコ以外に流されるな。流される前に叩き切れ」
「できるか!」
なんで異世界にまで来てそんなむごたらしい事件を起こさないといけないんだよ!
「……ソウシがその手を汚す必要はない。俺が切る。まずはこの目の前にいる一番危険な男のものから切るとするか……」
「ちょ、ちょっ、ストップ!」
鋭い視線をアーロンに据えたまま、自分の剣の柄を掴んだドゥーガルドの手を慌てて止める。
「これから王都に帰還するのに内輪でそんなむごい事件を起こしたらだめだろ!」
「……大丈夫だ。魔王と戦った際に失ったことにすればいい」
「どんな魔王戦だよ!」
確かに急所ではあるけど、そんな男の急所をピンポイントに狙う魔王とか聞いたことない!
「ちょっと~、せっかくボクが治癒魔法でケガを治してあげたのに、また無駄な戦いするつもり~? いい加減殺すよ~?」
手の甲に血管が浮かぶほど強く拳を握り締め、にこにこと冗談か本気か分からない物騒なことを言うチェルノに「ひぇ……!」とびびり上がる。
いやチェルノの気持ちも分かるけど、俺だけは巻き込まんといてください! 悪いのはこいつらです! 俺は全然関係ありません!
心の中でチェルノに己の無実を叫んでいると、アーロンが軽く溜め息を吐いて地面から剣を抜いた。
「確かに無駄な戦いだな。さっさと王都に向かうぞ」
そう言って剣を鞘におさめてアーロンに俺はホッと息を吐いた。
その後ろで、チッと暗い舌打ちが聞こえたのはきっと気のせいだ。
「よしっ、さっさと王都に行こう!」
そこまで行けばアーロンやドゥーガルドともおさらばだと気を取り直して立ち上がると、クロもそれに合わせて立ち上がった。
その瞬間、アーロンが鞘におさめたばかりの剣を再び勢いよく抜き、その切っ先をクロの鼻先へ突きつけた。
耐えかねたようにドゥーガルドがぎろりとアーロンを睨み上げる。
「……動物好きなソウシは可愛いし、動物を愛でるときの声や表情など可愛さと尊さの極みだ。あと快感に弱く流されやすいのはソウシのよさのひとつだ。そこを正そうとするな」
「そこぉ!?」
毅然とした声で俺を庇うドゥーガルドだが、そうじゃない! そういうフォローは求めてない!
というか、流されやすいのが俺のよさのひとつってどういうことだ! 欠点以外の何ものでもないし、絶対そこは正さないといけないと思う!
「はぁ? じゃあお前はこいつがこれからも他の男に流されて抱かれてもいいって言うのか?」
「……いいわけがないだろう。ただ、ソウシをたぶらかす男のためにどうしてソウシの良さを殺す必要がある。それなら相手の男共を殺していけばいいだけの話だ」
「全然よくないと思うけど!」
何だよ、その狂った発想は!
子どもの買い食いを注意された親が「帰り道にお店があるのが悪いのよ」って言って通学路の店を全て潰すような狂気的モンペ感がすごい。
「とにかく、俺のチンコ以外に流されるな。流される前に叩き切れ」
「できるか!」
なんで異世界にまで来てそんなむごたらしい事件を起こさないといけないんだよ!
「……ソウシがその手を汚す必要はない。俺が切る。まずはこの目の前にいる一番危険な男のものから切るとするか……」
「ちょ、ちょっ、ストップ!」
鋭い視線をアーロンに据えたまま、自分の剣の柄を掴んだドゥーガルドの手を慌てて止める。
「これから王都に帰還するのに内輪でそんなむごい事件を起こしたらだめだろ!」
「……大丈夫だ。魔王と戦った際に失ったことにすればいい」
「どんな魔王戦だよ!」
確かに急所ではあるけど、そんな男の急所をピンポイントに狙う魔王とか聞いたことない!
「ちょっと~、せっかくボクが治癒魔法でケガを治してあげたのに、また無駄な戦いするつもり~? いい加減殺すよ~?」
手の甲に血管が浮かぶほど強く拳を握り締め、にこにこと冗談か本気か分からない物騒なことを言うチェルノに「ひぇ……!」とびびり上がる。
いやチェルノの気持ちも分かるけど、俺だけは巻き込まんといてください! 悪いのはこいつらです! 俺は全然関係ありません!
心の中でチェルノに己の無実を叫んでいると、アーロンが軽く溜め息を吐いて地面から剣を抜いた。
「確かに無駄な戦いだな。さっさと王都に向かうぞ」
そう言って剣を鞘におさめてアーロンに俺はホッと息を吐いた。
その後ろで、チッと暗い舌打ちが聞こえたのはきっと気のせいだ。
「よしっ、さっさと王都に行こう!」
そこまで行けばアーロンやドゥーガルドともおさらばだと気を取り直して立ち上がると、クロもそれに合わせて立ち上がった。
その瞬間、アーロンが鞘におさめたばかりの剣を再び勢いよく抜き、その切っ先をクロの鼻先へ突きつけた。
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