240 / 266
第3章 異世界で溺愛剣士の婚約者!?
65
しおりを挟む
「テメェ……、なにふざけたことしやがる!」
顎をさすりながらアーロンがギロリとこちらを睨む。
「それはこっちの台詞だ! というかなに最悪なバラし方してんだよ! 人がどれだけ必死にこれを隠してきたと思ってんだ!」
エグバードにノーパンに女装という変態的な格好がバレないよう必死にがんばってきたのが水の泡だ。
「はぁ? 知るかよ、そんなこと。むしろ感謝してほしいくらいだ。俺のおかげで変な男の専属侍女にならずに済んだんだからな」
「こんな最悪なバレ方するならまだ専属侍女の方がよかったわ!」
「なにバカ言ってんだ。専属侍女とかいかにもスケベな響きじゃねぇか。絶対夜もベッドの上でも絶対服従。嫌らしい夜のお世話させられてたぞ」
「そんなわけあるかぁぁぁ! というか、相手は十二歳! 子ども! 次期国王!」
アーロンの言動がいかに最悪な事態を招いているか分かるよう単語で伝えるが、奴には全く響かなかった。
「だから何だって言うんだよ。俺はただありのままの事実を教えてやっただけだ」
「でだからって人のちんこを人前で晒すな!」
「……そうだ、ソウシの言う通りだ。ソウシの可愛い下半身を易々と他人に見せるな」
後ろから守るようにぎゅっと抱きしめてきたドゥーガルド。
可愛い下半身という言葉が引っ掛かるが、ドゥーガルドにしては珍しく正論だ。
なんだちゃんと常識的なことも言えるじゃん……と感心したのも束の間、
「……ソウシは俺の嫁だ。よってここも当然俺のもの。俺の許可なく勝手に見せるな。もちろん見る、触るも厳禁だ」
「お前の許可があっても絶対だめだけどな!」
なに勝手に人の下半身の所有者面してんだよ!
「ハ……ッ! というか、エグバード!」
俺は慌ててエグバードの方を振り返った。
アホどもの戯言にツッコミを入れるより、もっと先にすべきことがあった。
この状況を何とか誤魔化さなければ……!
だが、それはできなかった。
「え……、エグバード、様……?」
エグバードは俺のちんこを見た時から少しも変わらず、目を見開いたまま固まっていた。
腕の中にいるダイナがちょんちょん、とエグバードをつつくが無反応だ。
ダイナが溜め息を吐いた。
『ダメね。立ったまま失神してるわ』
「……え? えぇぇぇぇ!?」
その後、タイミング良く俺を探していたアーシャがやってきて、この件については彼女が預かることになり、とりあえず俺の首は皮一枚でなんとか繋がった。
こうして俺の記念すべき王都初日はハプニングだらけで幕を下ろしたのだった……。
顎をさすりながらアーロンがギロリとこちらを睨む。
「それはこっちの台詞だ! というかなに最悪なバラし方してんだよ! 人がどれだけ必死にこれを隠してきたと思ってんだ!」
エグバードにノーパンに女装という変態的な格好がバレないよう必死にがんばってきたのが水の泡だ。
「はぁ? 知るかよ、そんなこと。むしろ感謝してほしいくらいだ。俺のおかげで変な男の専属侍女にならずに済んだんだからな」
「こんな最悪なバレ方するならまだ専属侍女の方がよかったわ!」
「なにバカ言ってんだ。専属侍女とかいかにもスケベな響きじゃねぇか。絶対夜もベッドの上でも絶対服従。嫌らしい夜のお世話させられてたぞ」
「そんなわけあるかぁぁぁ! というか、相手は十二歳! 子ども! 次期国王!」
アーロンの言動がいかに最悪な事態を招いているか分かるよう単語で伝えるが、奴には全く響かなかった。
「だから何だって言うんだよ。俺はただありのままの事実を教えてやっただけだ」
「でだからって人のちんこを人前で晒すな!」
「……そうだ、ソウシの言う通りだ。ソウシの可愛い下半身を易々と他人に見せるな」
後ろから守るようにぎゅっと抱きしめてきたドゥーガルド。
可愛い下半身という言葉が引っ掛かるが、ドゥーガルドにしては珍しく正論だ。
なんだちゃんと常識的なことも言えるじゃん……と感心したのも束の間、
「……ソウシは俺の嫁だ。よってここも当然俺のもの。俺の許可なく勝手に見せるな。もちろん見る、触るも厳禁だ」
「お前の許可があっても絶対だめだけどな!」
なに勝手に人の下半身の所有者面してんだよ!
「ハ……ッ! というか、エグバード!」
俺は慌ててエグバードの方を振り返った。
アホどもの戯言にツッコミを入れるより、もっと先にすべきことがあった。
この状況を何とか誤魔化さなければ……!
だが、それはできなかった。
「え……、エグバード、様……?」
エグバードは俺のちんこを見た時から少しも変わらず、目を見開いたまま固まっていた。
腕の中にいるダイナがちょんちょん、とエグバードをつつくが無反応だ。
ダイナが溜め息を吐いた。
『ダメね。立ったまま失神してるわ』
「……え? えぇぇぇぇ!?」
その後、タイミング良く俺を探していたアーシャがやってきて、この件については彼女が預かることになり、とりあえず俺の首は皮一枚でなんとか繋がった。
こうして俺の記念すべき王都初日はハプニングだらけで幕を下ろしたのだった……。
53
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。ユリウスに一目で恋に落ちたマリナは彼の幸せを願い、ゲームとは全く違う行動をとることにした。するとマリナが思っていたのとは違う展開になってしまった。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。
あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。
だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。
よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。
弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。
そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。
どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。
俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。
そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。
◎1話完結型になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる