スライム倒して4ゴールド！大好きなお姉さんを1000万ゴールドで買い取ります！【②】

フィオナ編

第37話 蚊帳の外

　残りの4人の追跡者も順調に排除して行きます。女達を手当たり次第に誘拐したり、はした金で奪って来たのです。恨まれていない方が変です。娘や姉、妹を奪われた肉親にちょっとした情報とチャンスを与えてやれば、予想通りの働きをしてくれます。彼らは裏切る事も諦める事もしません。あとは大陸に散らばっている組員が集まってくれればいいのですが、遠くの大陸から来るのを何日間も黙って待っているの退屈です。彼らもその筈です(笑)。

　マリア「(o_o)そういえば、なんでソウル(魂)を変えないの？戦士でも魔法使いでも、あなたなら上手く使えると思うんだけど？」とすぐ近くに神殿があって、魂(ソウル)の形を変える事が出来るのに、フィオナは変えようとはしません。そろそろ変えて欲しいところですが、やる気がないようでした。

　アンナ「(・・?)……。」と朝起きたばかりで2人の話が飲み込めません。

　フィオナ「はぁ～ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄普通に考えて分からないの？戦士になれば身体が丈夫になる。魔法使いになれば魔法が上手く使える。でも、どっちかを選ぶと片方が弱くなるのよ！つまりは選ばなければ、どっちも普通ぐらいに成長するの。つまりは特化型になりたいなら、選ぶべきかもしれないけど、バランス型を目指すなら選ばない方がいいの！私は強くはなりたいけど、弱くはなりたくないの！」となんとなく理解できそうでしたが、戦士を選んでも魔法は使えます。魔法使いでも、モンスターを剣で攻撃した程度の反動で骨が折れたりしません。あくまでも少しの成長の違いがあるだけでした。

　マリア「ふぅ～ん(・・?)そうなんだ。まあ、別にいいけどね。今日の夜はゾンビを倒しに行くんだよね？念のために教えるけど、噛まれたり、爪で引っ掻かれるだけで毒が身体に入るから、身体が怠くなったり、酷く疲れたと思ったら毒消し草を食べるんだよ！」と1個10ゴールドの毒消し草を5個も渡して来ました。指輪集めでモンスターを倒しているから、お金は稼いでいる方ですが、家賃、食費、衣服、武器のお金には全然足りない筈です。街中で掏摸(すり)でもしていないか少し不安になってきます。

　フィオナ「(ಠ_ಠ)力の指輪も5個欲しいから残りは4個ね！指輪が集まったら私の準備は完了だから、いつでもアイツらのアジトを攻撃出来るわよ！」とまだ、マリアの協力者とは会えてないけど、私の狙いはバーンズ1人だけだから、後の事はどうでもいいです。もうすぐ仇を討てるわよ、カイル(笑)！

　マリア「まあ(*´ω`*)こっちもそろそろ動けると思うから、今日の夜の結果とゲストが来たら、明日か明後日にでも動こうかしら？」

　フィオナ「(°_°)何、ゲストって？協力者とは違うの？私に隠し事してないで作戦があるなら言いなさいよ(怒)！」とこの女は隠し事が色々と多過ぎるのよ！確かに情報は重要だから、信用できる人にだけ教えればいいけど、つまりは私は信用されていない事でしょう。その辺がイライラするのよ！

　マリア「まあ(^O^)気にしない、気にしない。後のお楽しみよ！さあ、アンナ。今日のお昼は何が食べたい？ピザ？お寿司？ラーメン？焼肉？おお！焼肉だね！でも、買ってこれるのは焼き鳥ぐらいだから、それで我慢してね！」とアンナはちょっとだけガッカリした顔をしていましたが、買ってきた大量の焼き鳥を6本食べただけで満腹になってしまったようです。私も10本ぐらいでこれ以上は食べ切れません。夜までは、いつも通りに腕立てや腹筋、少し重くなった鉄の剣を振り回して、身体を慣らします。