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第三章
第21話 ベッドの種蒔き
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「あれ? 雫はどうしたの?」
畑に戻ると作業が終わったのか、長谷川が畑に杖で水を降らせていた。
佐藤は七海がいないのを不思議に思ったのか首を傾げて俺に聞いてきた。
「気分が悪いそうだから家に帰ったよ。作業は終わったみたいだね?」
「なっ⁉︎ ちょっと会長、何考えてるの! 雫が気分が悪いなら付いてあげないと駄目だよ! そんなの常識だよ!」
佐藤がかなり怒っているけど、そんな常識は初めて聞いた。
それに七海の我儘に付き合う暇はない。次は乳牛用にモップ牛を捕獲に行かないといけない。
オス牛にもメス牛にも角はあるけど、オス牛は当然、乳は出ない。
必要なメス牛を見つけて連れて来ないといけない。連れて来るのが無理なら、乳だけ搾り取る。
その他にもテルダムの町のゾンビを全員拘束して、町の建物を全部調査したい。
世界樹の手掛かりがある可能性があるし、探せば住民用の武器もあるはずだ。
やる事は山程あるのに、くだらない仮病に付き合えない。
「キチンと話はしたよ。一人になりたいんじゃないのかな? それにやる事も多いから、俺は高橋さんと一緒にモップ牛を捕獲してくるよ。夜までには戻るから」
「酷いよ、会長! 雫が心配じゃないの! そんなの明日でも出来るでしょう!」
「心配なら佐藤さんが付いてあげた方が喜ぶよ。俺は嫌われているみたいだから」
「もぉー! 雫が側にいて欲しいのは私じゃないよぉー!」
まだガミガミと佐藤が何か言っているけど、構わずに高橋を探しに町に戻った。
ちょうどいいのでモップ牛の捕獲が済んだら、あの計画を始めてみよう。
♢
「会長って意外と女なら誰でもいいんですね」
「そんな事ないよ。好みぐらいはあるよ」
「その好みにはロリも入るんですね」
「サシャは十五歳だから、子供じゃないよ」
「立派なロリですよ」
町の為だと協力を頼んだら、嫌々ながらも高橋は付いて来てくれた。
後ろからネチネチと嫌味を言ってくるけど、開き直ったり、反論したら町に帰られる。
最低でもモップ牛に解毒薬が効果があるのか、搾り取った乳が飲めるのか調べたい。
前にモップ牛を倒した時にメスのモップ牛がいたから、簡単に調査は終わるはずだ。
「私、順番が逆だと思うのよ。調べてから倒すのが普通なんじゃない?」
なかなか見つからないモップ牛に高橋はイライラしてきたようだ。
最近二百匹以上も倒したから、すぐには見つからない。
「魔物が牛だと思わなかったから仕方ないよ。それに牛みたいな見た目だから、モップ牛と名付けただけで、牛じゃないかもしれない」
「なに、それ? 適当に計画して実行しているから上手くいかなくなるのよ。三股なんかしてると取り返しが付かなくなるんだから、早くやめた方がいいわよ」
何を言っても怒られる。一応は忠告みたいな事も言っているけど、三股するつもりはない。
アルマとサシャとは妊娠できるか調べているだけの実験的な関係だ。
性的な欲望しかない辻本と一緒にされるのは迷惑だ。
それに心配されている問題なら明日にでも解決できる。
「それなら大丈夫だよ。しばらく藤原達と一緒に町を離れるつもりだから」
「はぁ? 逃げるつもりなの?」
「違うよ。町の北側を調べに行くんだ。一番大きな町まで行けば、情報が色々手に入ると思う。男四人の方が早いし、ちょうど食糧と水を作れるから問題なく行けると思う」
背中に高橋の怒っている気配が伝わってきたけど、必要な事をやろうとしているだけだ。
逃げるわけじゃない。振り返ると不機嫌そうな顔の高橋を見て、行く理由を説明していく。
テルダムの町を拠点に、少しずつ周囲の町を復興させていくのも一つの手だとは思う。
だけど、どこまで被害があるのか調べてみたい。無事な町があるなら協力して復興したい。
俺達が全部頑張らないといけないと思っていた事が、一部分だけ頑張れば済むかもしれない。
それに藤原達にいつまでもタダ飯を食べさせるつもりはない。食べた分だけ、しっかりと働いてもらう。
「ふぅーん、会長が言いたい事は分かったけど、それって会長が行かなくてもいいよね?」
「いいや、俺じゃないと駄目だ。藤原達だけだと信用できないし、一緒に行くなら藤原達の杖を管理しないといけない。それは町の住民には難しいし、大人数だと数日で食糧切れになる。もしも七海達の中から誰かを行かせるなら、町の生活に支障が出にくい結衣しかいない。男三人の中に女一人は危険だよ」
「それは、そうかもしれないけど……」
高橋が行く必要がないと言ってきたので、長々と俺が行く必要を話した。
当然、テルダムの町を藤原達に任せるという選択もあるけど、流石に信用できない。
北と南東の町の立て札を見て、他のクラスメイトが町に来るのを待つという手もある。
自分達でクラスメイトを探しに行ってもいいと思う。
能力のある人員が増えた方が調査の成功率も上昇する。それぐらいは分かっている。
だけど、俺が行きたい一番の理由は町長でもないんだから、もっと自由に動き回りたいからだ。
頑張ったら頑張っただけ、住民の信頼と評価は上がっていくけど、俺が欲しいのはそれじゃない。
頑張ったお礼が尻軽女二人との違法添い寝だった。
これから、ドンドン人数を増やしていくだけなら、ただの拷問だ。過労死する。
「とにかく、もう決めた事だから。結衣も男がいない方がゆっくり寝れると思うよ」
「なに、それ? 相談もせずに勝手に決めるとか信じられない! 自分はあれしろ、これしろって指図するのに私達の意見は無視するの! そんなの勝手過ぎる!」
「そうだね、勝手な男だね。好きなだけ軽蔑していいよ」
高橋は自分勝手な俺に怒っているけど、その指図する役割に疲れた。
あとは畑を育てるだけだし、俺は十分に役目を終わらせたと思う。
あとは住民同士で話し合って、自分達の町を少しずつ復興させればいい。
けれども、そう思い通りに世の中が進まないのは知っている。高橋が別の提案をしてきた。
「簡単に軽蔑しないわよ。私と雫が付いて行くから、代わりに森を町に残せばいいでしょう? 一対三より、三対ニの方が安全なんだから」
「まぁ、そうだけど……町に残った佐藤さんと長谷川さんの負担が増えてしまう」
気ままな男四人旅をしようと思っていたのに、高橋が七海と一緒に行くと言い出した。
戦力と安全性を考えたら良い案だと思うけど、男三人女二人だと食糧を作る藤原の能力が低過ぎる。
出発する前か、移動中に藤原か辻本のどちらかに、新たに食糧系の能力を追加してもらわないと困る。
「一人減ったぐらい大した事ないから。それとも私達が付いて来るのが迷惑だと言いたいの!」
「そんな事はないけど……」
佐藤の食糧、長谷川の水、森の回復と、三人でも生活するには問題ない。
三人とも攻撃魔法を持っているから、ゾンビぐらいは倒せる。
でも、佐藤と長谷川の二人に危機意識が足りないから心配だ。
高橋の提案を聞いてもいいけど、安全に旅するには色々と準備が必要だ。
とくに杖を成長させたくても、近場の魔物は食糧候補とゾンビだから、もう倒さない方がいい。
今の能力だけで出発するなら、パンを保存食にちょっとした断食をやるしかない。
最初は水だけの生活だったから我慢できるだろう。
「分かったよ。結衣の言う通りにしてみる。でも、七海が来ない時は森を連れて行く。それが嫌なら結衣は町に残っていいから」
「雫は関係ない。私は戦闘系の能力だから暇なだけ。暇潰しに会長に付き合ってあげるだけなんだから」
断れる理由を用意したのに、高橋は絶対に行くと自信満々で答えた。
付いて行くのが無理そうなら、焼けた北の町から自力で帰ってもらおう。
「そう言ってくれると助かるよ。ありがとう、結衣」
「別にお礼なんていいわ。ほら、さっさとメス牛を探さないと二人で遊んでいると思われるわよ」
「そうだね。さっさと見つけようか」
高橋を連れて行くと決めると、メス牛探しを再開した。
町の住民三十二人を相手にするよりは、クラスメイト四人を相手にする方が楽だ。
♢
「角は切りましたけど、危ないから無闇に近づいたら駄目ですよ」
「お任せください。大切に育てます」
「グモォー。グモォー」
予定通りに町に夜に戻ると、縄のロープを付けたメスのモップ牛を男住民に渡した。
これで今日の仕事は全部終わりだ。あとは食事をして、風呂に入って寝るか、入らずに寝るだけだ。
……チーズぐらいは作れるといいな。
メスのモップ牛は見つけた。だけど、解毒薬を飲ませても変化はなかった。
理由は分からないけど、動物の魔物化は病気じゃないという事かもしれない。
考えてみたら、人間と同じ症状ならゾンビ牛になるはずだ。
魔物化とゾンビ化は別の症状と考えておいた方がよさそうだ。
「七海?」
杖を置こうと自分の部屋に戻ったら、暗い部屋のベッドの上に七海が静かに座っていた。
「おかえり……」
「どうしたの?」
七海の沈んだ声に警戒してしまう。
七海は杖は持ってないけど、包丁を隠し持っているかもしれない。
「会長が言ったんだよ。一緒の部屋で寝ないといけないんでしょう」
「そうだけど、これから食事して、風呂に入るから、寝るのはまだ先だよ。皆んなと一緒に話してていいから」
「んっ……いい。ここで会長が来るのを待っているから」
食事にも風呂にも行きづらい雰囲気だ。
七海に北の方角にある大きな町を目指す事を話さないといけないし、今のうちに嫌な事は済ませておこう。
「七海、ちょっといいかな? 大事な話があるんだけど……」
「いいよ、別れたいんだよね。私よりも良い人が出来たから、そっちに乗り換えたいんだよね。いいよ、分かっているから……」
……何だ、これは?
旅の計画を話し始めようとしたのに、七海が別れ話をしようとしている。
酷い勘違いだが、仮病の七海を放置した時点でそう思われても仕方ない。
「はぁぁ……」とため息を吐き出すと、ベッドに座る七海の左隣に座った。
「七海と、いや、雫と別れるつもりはないよ。大事な話は別れ話じゃないから」
「……本当に?」
右手を伸ばして七海の右肩を掴んで、優しく引き寄せる。お互いの肩と肩を密着させる。
七海が囁くような声で聞いてきたので、ハッキリと「本当だよ」と答えた。
「えへへへっ。じゃあ、私は会長の彼女なの? それとも、彼女のフリ?」
「……雫はどっちがいいの? 俺が決めていいの?」
この程度の言葉で七海は嬉しいのか、身体を左右に揺すって聞いてくる。本当に女は感情的だ。
ここで彼女のフリだと言ったら、どんな反応をするのか見てみたい気もする。
「だめ。もう会長には決めさせない。私が決める……ねぇ、会長? 私が朝にお願いした事と会長がしてくれるって言った事を全部して。しないと大事な話は聞いてあげない」
七海は身体を揺するのをやめて、ピタッと止まった。
そして、俺の肩に頭を乗せて、左手で俺の太腿を撫でながらお願いしてくる。
あの気持ち悪いお願いなら忘れていない。食事を食べた後だと吐いていたかもしれない。
身体の向きを変えて七海の両肩を掴むと、真っ直ぐに期待する目で見てくる七海に言った。
「あぁ、覚えているよ。雫、好きだよ」
「私も会長が好きです」
見つめ合うとそのまま唇を重ねて、ぬちゅぬちゅと舌と唾液を絡ませていく。
七海の好きは100%の好きだ。それなのに俺の好きは10%もない。
多分、七海の身体も60%ぐらいしか好きじゃない。
酷い彼氏だが、七海の身体を性的に100%満足させる事は出来る。
「あぅっ……会長、はぁ、はぁ、会長で、めちゃくちゃにして……」
七海をベッドに押し倒して、濃厚なキスを続ける。
七海の制服のボタンを外して、シャツのボタンを外していく。
布のブラジャーを上にずらして脱がして、二つのおっぱいを乱暴に揉み回していく。
「んぁっ、はぁ、はぁ、んぁ、会長っ、きもちいいです、朝みたいに乳首噛んでくだひゃい……」
相変わらずエッチなお願いをしてくる。
希望通りに乳首を甘噛みしてあげると、「あひぃ!」と声を上げた。
また部屋の外まで声が聞こえてしまった。どうせ聞こえてしまうなら仕方ない。
もう苦情は気にせずに七海をめちゃくちゃにする。
「雫、もう我慢できないから入れるよ?」
「はぁ、はぁ、はい、会長の熱いの種蒔きしてください……」
許可を貰うと七海の紐パンを脱がした。
自分のズボンのベルトを緩めると、ズボンと下着を一緒に脱いだ。
大きくなったペニスの先端で蜜穴の入り口を探り当てると、一気に奥まで突き入れた。
「あああッ‼︎ あっ、あっ、あっ、会長のが、私の中で動いてます……」
……今日はいつもより濡れている。
仰向けに寝かせた七海の蜜穴の中をしっかり子宮までペニスで解していく。
七海は極上のマッサージでも受けているように、口を気持ち良さそうに開けっ放しで喘ぎ続けている。
まるで、上の口にも入れて欲しそうだ。
「雫の顔、すごくエッチな顔になってる。エッチが大好きって顔してる」
「やっ、あっ、会長、そんなに見ないでぇ……」
「それは無理だよ。ペニスがもう一本あったら、絶対にその口に咥えさせて射精している。でも、我慢して、その口を見ながら中にタップリ出してあげるよ」
「あっ、あんっ、ああっ、はぁ、あっ……」
七海の両手と恋人同士のように握り合って、腰を動かして蜜穴の奥をゴツゴツ刺激して、七海の顔だけを上から視姦する。ジッと見られると興奮するみたいだ。もっと締め付けてくるようになった。
「あんっ、あぅん、会長っ、会長っ、あううっ、イッ、イッちゃう……」
「はぁっ、はぁっ、俺もイキそうだ。雫の中にタップリ種蒔きしてやる」
七海も我慢の限界みたいだ。七海の身体の上に覆い被さると、七海の頭の横に自分の頭を沈めた。
七海のエッチな声が左耳の穴の中に直接入ってくるみたいだ。
「はぁっ、はぁっ、雫、出そうだ、両足で俺の腰をギュッと挟んで……」
「あんっ、あんっ、会長、好きです……」
俺の言う通りに七海が両足で腰をギュッと挟んだ。キツく締め上げていたペニスの栓を勢いよく開いた。
ペニスの管の中を熱いドロドロの塊が流れていく。七海の両手を握る手に力を入れて握り締めた。
「ぐっ! ゔっ!」
「イクッ、イクッ、ああああッ‼︎ 会長の熱いのが子宮に入ってくるッッ‼︎」
今までで一番気持ち良い。お互いの密着した性器が激しく痙攣して擦れ合う。
七海の尿道口から熱いのが沢山噴き出している。ズボンを脱いで正解だった。
ベッドのシーツがずぶ濡れになっている。
「はぁっ、はぁっ……」
……癖になる気持ち良さだ。薬物と同じで依存性が高い。
しばらく放心状態で七海の上に覆い被さっていると、七海が落ち着いたのか聞いてきた。
「会長、それで大事な話って何ですか?」
「はぁ、はぁ、明日、北の町に行く。だからその前に雫と死ぬ程、ベッドの上でセックスするというだけの話だ」
「ひゃっ!」
簡潔に説明すると七海の身体を両手で持ち上げて、腰の上に座らせた。
七海の弾力のあるお尻を鷲掴みにすると、二度目の種蒔きを始めた。
何日間かかるか分からない危険で辛い長旅だ。
今のうちに彼氏として、七海の中に気持ち良い思い出をタップリと注ぎ込んでおく。
「種蒔きだから、雫の中に種が無くなるまで出すからな」
「ああっ、あんっ、会長、だめぇ、明日、歩けなくなっちゃう!」
【第三章・終わり】
畑に戻ると作業が終わったのか、長谷川が畑に杖で水を降らせていた。
佐藤は七海がいないのを不思議に思ったのか首を傾げて俺に聞いてきた。
「気分が悪いそうだから家に帰ったよ。作業は終わったみたいだね?」
「なっ⁉︎ ちょっと会長、何考えてるの! 雫が気分が悪いなら付いてあげないと駄目だよ! そんなの常識だよ!」
佐藤がかなり怒っているけど、そんな常識は初めて聞いた。
それに七海の我儘に付き合う暇はない。次は乳牛用にモップ牛を捕獲に行かないといけない。
オス牛にもメス牛にも角はあるけど、オス牛は当然、乳は出ない。
必要なメス牛を見つけて連れて来ないといけない。連れて来るのが無理なら、乳だけ搾り取る。
その他にもテルダムの町のゾンビを全員拘束して、町の建物を全部調査したい。
世界樹の手掛かりがある可能性があるし、探せば住民用の武器もあるはずだ。
やる事は山程あるのに、くだらない仮病に付き合えない。
「キチンと話はしたよ。一人になりたいんじゃないのかな? それにやる事も多いから、俺は高橋さんと一緒にモップ牛を捕獲してくるよ。夜までには戻るから」
「酷いよ、会長! 雫が心配じゃないの! そんなの明日でも出来るでしょう!」
「心配なら佐藤さんが付いてあげた方が喜ぶよ。俺は嫌われているみたいだから」
「もぉー! 雫が側にいて欲しいのは私じゃないよぉー!」
まだガミガミと佐藤が何か言っているけど、構わずに高橋を探しに町に戻った。
ちょうどいいのでモップ牛の捕獲が済んだら、あの計画を始めてみよう。
♢
「会長って意外と女なら誰でもいいんですね」
「そんな事ないよ。好みぐらいはあるよ」
「その好みにはロリも入るんですね」
「サシャは十五歳だから、子供じゃないよ」
「立派なロリですよ」
町の為だと協力を頼んだら、嫌々ながらも高橋は付いて来てくれた。
後ろからネチネチと嫌味を言ってくるけど、開き直ったり、反論したら町に帰られる。
最低でもモップ牛に解毒薬が効果があるのか、搾り取った乳が飲めるのか調べたい。
前にモップ牛を倒した時にメスのモップ牛がいたから、簡単に調査は終わるはずだ。
「私、順番が逆だと思うのよ。調べてから倒すのが普通なんじゃない?」
なかなか見つからないモップ牛に高橋はイライラしてきたようだ。
最近二百匹以上も倒したから、すぐには見つからない。
「魔物が牛だと思わなかったから仕方ないよ。それに牛みたいな見た目だから、モップ牛と名付けただけで、牛じゃないかもしれない」
「なに、それ? 適当に計画して実行しているから上手くいかなくなるのよ。三股なんかしてると取り返しが付かなくなるんだから、早くやめた方がいいわよ」
何を言っても怒られる。一応は忠告みたいな事も言っているけど、三股するつもりはない。
アルマとサシャとは妊娠できるか調べているだけの実験的な関係だ。
性的な欲望しかない辻本と一緒にされるのは迷惑だ。
それに心配されている問題なら明日にでも解決できる。
「それなら大丈夫だよ。しばらく藤原達と一緒に町を離れるつもりだから」
「はぁ? 逃げるつもりなの?」
「違うよ。町の北側を調べに行くんだ。一番大きな町まで行けば、情報が色々手に入ると思う。男四人の方が早いし、ちょうど食糧と水を作れるから問題なく行けると思う」
背中に高橋の怒っている気配が伝わってきたけど、必要な事をやろうとしているだけだ。
逃げるわけじゃない。振り返ると不機嫌そうな顔の高橋を見て、行く理由を説明していく。
テルダムの町を拠点に、少しずつ周囲の町を復興させていくのも一つの手だとは思う。
だけど、どこまで被害があるのか調べてみたい。無事な町があるなら協力して復興したい。
俺達が全部頑張らないといけないと思っていた事が、一部分だけ頑張れば済むかもしれない。
それに藤原達にいつまでもタダ飯を食べさせるつもりはない。食べた分だけ、しっかりと働いてもらう。
「ふぅーん、会長が言いたい事は分かったけど、それって会長が行かなくてもいいよね?」
「いいや、俺じゃないと駄目だ。藤原達だけだと信用できないし、一緒に行くなら藤原達の杖を管理しないといけない。それは町の住民には難しいし、大人数だと数日で食糧切れになる。もしも七海達の中から誰かを行かせるなら、町の生活に支障が出にくい結衣しかいない。男三人の中に女一人は危険だよ」
「それは、そうかもしれないけど……」
高橋が行く必要がないと言ってきたので、長々と俺が行く必要を話した。
当然、テルダムの町を藤原達に任せるという選択もあるけど、流石に信用できない。
北と南東の町の立て札を見て、他のクラスメイトが町に来るのを待つという手もある。
自分達でクラスメイトを探しに行ってもいいと思う。
能力のある人員が増えた方が調査の成功率も上昇する。それぐらいは分かっている。
だけど、俺が行きたい一番の理由は町長でもないんだから、もっと自由に動き回りたいからだ。
頑張ったら頑張っただけ、住民の信頼と評価は上がっていくけど、俺が欲しいのはそれじゃない。
頑張ったお礼が尻軽女二人との違法添い寝だった。
これから、ドンドン人数を増やしていくだけなら、ただの拷問だ。過労死する。
「とにかく、もう決めた事だから。結衣も男がいない方がゆっくり寝れると思うよ」
「なに、それ? 相談もせずに勝手に決めるとか信じられない! 自分はあれしろ、これしろって指図するのに私達の意見は無視するの! そんなの勝手過ぎる!」
「そうだね、勝手な男だね。好きなだけ軽蔑していいよ」
高橋は自分勝手な俺に怒っているけど、その指図する役割に疲れた。
あとは畑を育てるだけだし、俺は十分に役目を終わらせたと思う。
あとは住民同士で話し合って、自分達の町を少しずつ復興させればいい。
けれども、そう思い通りに世の中が進まないのは知っている。高橋が別の提案をしてきた。
「簡単に軽蔑しないわよ。私と雫が付いて行くから、代わりに森を町に残せばいいでしょう? 一対三より、三対ニの方が安全なんだから」
「まぁ、そうだけど……町に残った佐藤さんと長谷川さんの負担が増えてしまう」
気ままな男四人旅をしようと思っていたのに、高橋が七海と一緒に行くと言い出した。
戦力と安全性を考えたら良い案だと思うけど、男三人女二人だと食糧を作る藤原の能力が低過ぎる。
出発する前か、移動中に藤原か辻本のどちらかに、新たに食糧系の能力を追加してもらわないと困る。
「一人減ったぐらい大した事ないから。それとも私達が付いて来るのが迷惑だと言いたいの!」
「そんな事はないけど……」
佐藤の食糧、長谷川の水、森の回復と、三人でも生活するには問題ない。
三人とも攻撃魔法を持っているから、ゾンビぐらいは倒せる。
でも、佐藤と長谷川の二人に危機意識が足りないから心配だ。
高橋の提案を聞いてもいいけど、安全に旅するには色々と準備が必要だ。
とくに杖を成長させたくても、近場の魔物は食糧候補とゾンビだから、もう倒さない方がいい。
今の能力だけで出発するなら、パンを保存食にちょっとした断食をやるしかない。
最初は水だけの生活だったから我慢できるだろう。
「分かったよ。結衣の言う通りにしてみる。でも、七海が来ない時は森を連れて行く。それが嫌なら結衣は町に残っていいから」
「雫は関係ない。私は戦闘系の能力だから暇なだけ。暇潰しに会長に付き合ってあげるだけなんだから」
断れる理由を用意したのに、高橋は絶対に行くと自信満々で答えた。
付いて行くのが無理そうなら、焼けた北の町から自力で帰ってもらおう。
「そう言ってくれると助かるよ。ありがとう、結衣」
「別にお礼なんていいわ。ほら、さっさとメス牛を探さないと二人で遊んでいると思われるわよ」
「そうだね。さっさと見つけようか」
高橋を連れて行くと決めると、メス牛探しを再開した。
町の住民三十二人を相手にするよりは、クラスメイト四人を相手にする方が楽だ。
♢
「角は切りましたけど、危ないから無闇に近づいたら駄目ですよ」
「お任せください。大切に育てます」
「グモォー。グモォー」
予定通りに町に夜に戻ると、縄のロープを付けたメスのモップ牛を男住民に渡した。
これで今日の仕事は全部終わりだ。あとは食事をして、風呂に入って寝るか、入らずに寝るだけだ。
……チーズぐらいは作れるといいな。
メスのモップ牛は見つけた。だけど、解毒薬を飲ませても変化はなかった。
理由は分からないけど、動物の魔物化は病気じゃないという事かもしれない。
考えてみたら、人間と同じ症状ならゾンビ牛になるはずだ。
魔物化とゾンビ化は別の症状と考えておいた方がよさそうだ。
「七海?」
杖を置こうと自分の部屋に戻ったら、暗い部屋のベッドの上に七海が静かに座っていた。
「おかえり……」
「どうしたの?」
七海の沈んだ声に警戒してしまう。
七海は杖は持ってないけど、包丁を隠し持っているかもしれない。
「会長が言ったんだよ。一緒の部屋で寝ないといけないんでしょう」
「そうだけど、これから食事して、風呂に入るから、寝るのはまだ先だよ。皆んなと一緒に話してていいから」
「んっ……いい。ここで会長が来るのを待っているから」
食事にも風呂にも行きづらい雰囲気だ。
七海に北の方角にある大きな町を目指す事を話さないといけないし、今のうちに嫌な事は済ませておこう。
「七海、ちょっといいかな? 大事な話があるんだけど……」
「いいよ、別れたいんだよね。私よりも良い人が出来たから、そっちに乗り換えたいんだよね。いいよ、分かっているから……」
……何だ、これは?
旅の計画を話し始めようとしたのに、七海が別れ話をしようとしている。
酷い勘違いだが、仮病の七海を放置した時点でそう思われても仕方ない。
「はぁぁ……」とため息を吐き出すと、ベッドに座る七海の左隣に座った。
「七海と、いや、雫と別れるつもりはないよ。大事な話は別れ話じゃないから」
「……本当に?」
右手を伸ばして七海の右肩を掴んで、優しく引き寄せる。お互いの肩と肩を密着させる。
七海が囁くような声で聞いてきたので、ハッキリと「本当だよ」と答えた。
「えへへへっ。じゃあ、私は会長の彼女なの? それとも、彼女のフリ?」
「……雫はどっちがいいの? 俺が決めていいの?」
この程度の言葉で七海は嬉しいのか、身体を左右に揺すって聞いてくる。本当に女は感情的だ。
ここで彼女のフリだと言ったら、どんな反応をするのか見てみたい気もする。
「だめ。もう会長には決めさせない。私が決める……ねぇ、会長? 私が朝にお願いした事と会長がしてくれるって言った事を全部して。しないと大事な話は聞いてあげない」
七海は身体を揺するのをやめて、ピタッと止まった。
そして、俺の肩に頭を乗せて、左手で俺の太腿を撫でながらお願いしてくる。
あの気持ち悪いお願いなら忘れていない。食事を食べた後だと吐いていたかもしれない。
身体の向きを変えて七海の両肩を掴むと、真っ直ぐに期待する目で見てくる七海に言った。
「あぁ、覚えているよ。雫、好きだよ」
「私も会長が好きです」
見つめ合うとそのまま唇を重ねて、ぬちゅぬちゅと舌と唾液を絡ませていく。
七海の好きは100%の好きだ。それなのに俺の好きは10%もない。
多分、七海の身体も60%ぐらいしか好きじゃない。
酷い彼氏だが、七海の身体を性的に100%満足させる事は出来る。
「あぅっ……会長、はぁ、はぁ、会長で、めちゃくちゃにして……」
七海をベッドに押し倒して、濃厚なキスを続ける。
七海の制服のボタンを外して、シャツのボタンを外していく。
布のブラジャーを上にずらして脱がして、二つのおっぱいを乱暴に揉み回していく。
「んぁっ、はぁ、はぁ、んぁ、会長っ、きもちいいです、朝みたいに乳首噛んでくだひゃい……」
相変わらずエッチなお願いをしてくる。
希望通りに乳首を甘噛みしてあげると、「あひぃ!」と声を上げた。
また部屋の外まで声が聞こえてしまった。どうせ聞こえてしまうなら仕方ない。
もう苦情は気にせずに七海をめちゃくちゃにする。
「雫、もう我慢できないから入れるよ?」
「はぁ、はぁ、はい、会長の熱いの種蒔きしてください……」
許可を貰うと七海の紐パンを脱がした。
自分のズボンのベルトを緩めると、ズボンと下着を一緒に脱いだ。
大きくなったペニスの先端で蜜穴の入り口を探り当てると、一気に奥まで突き入れた。
「あああッ‼︎ あっ、あっ、あっ、会長のが、私の中で動いてます……」
……今日はいつもより濡れている。
仰向けに寝かせた七海の蜜穴の中をしっかり子宮までペニスで解していく。
七海は極上のマッサージでも受けているように、口を気持ち良さそうに開けっ放しで喘ぎ続けている。
まるで、上の口にも入れて欲しそうだ。
「雫の顔、すごくエッチな顔になってる。エッチが大好きって顔してる」
「やっ、あっ、会長、そんなに見ないでぇ……」
「それは無理だよ。ペニスがもう一本あったら、絶対にその口に咥えさせて射精している。でも、我慢して、その口を見ながら中にタップリ出してあげるよ」
「あっ、あんっ、ああっ、はぁ、あっ……」
七海の両手と恋人同士のように握り合って、腰を動かして蜜穴の奥をゴツゴツ刺激して、七海の顔だけを上から視姦する。ジッと見られると興奮するみたいだ。もっと締め付けてくるようになった。
「あんっ、あぅん、会長っ、会長っ、あううっ、イッ、イッちゃう……」
「はぁっ、はぁっ、俺もイキそうだ。雫の中にタップリ種蒔きしてやる」
七海も我慢の限界みたいだ。七海の身体の上に覆い被さると、七海の頭の横に自分の頭を沈めた。
七海のエッチな声が左耳の穴の中に直接入ってくるみたいだ。
「はぁっ、はぁっ、雫、出そうだ、両足で俺の腰をギュッと挟んで……」
「あんっ、あんっ、会長、好きです……」
俺の言う通りに七海が両足で腰をギュッと挟んだ。キツく締め上げていたペニスの栓を勢いよく開いた。
ペニスの管の中を熱いドロドロの塊が流れていく。七海の両手を握る手に力を入れて握り締めた。
「ぐっ! ゔっ!」
「イクッ、イクッ、ああああッ‼︎ 会長の熱いのが子宮に入ってくるッッ‼︎」
今までで一番気持ち良い。お互いの密着した性器が激しく痙攣して擦れ合う。
七海の尿道口から熱いのが沢山噴き出している。ズボンを脱いで正解だった。
ベッドのシーツがずぶ濡れになっている。
「はぁっ、はぁっ……」
……癖になる気持ち良さだ。薬物と同じで依存性が高い。
しばらく放心状態で七海の上に覆い被さっていると、七海が落ち着いたのか聞いてきた。
「会長、それで大事な話って何ですか?」
「はぁ、はぁ、明日、北の町に行く。だからその前に雫と死ぬ程、ベッドの上でセックスするというだけの話だ」
「ひゃっ!」
簡潔に説明すると七海の身体を両手で持ち上げて、腰の上に座らせた。
七海の弾力のあるお尻を鷲掴みにすると、二度目の種蒔きを始めた。
何日間かかるか分からない危険で辛い長旅だ。
今のうちに彼氏として、七海の中に気持ち良い思い出をタップリと注ぎ込んでおく。
「種蒔きだから、雫の中に種が無くなるまで出すからな」
「ああっ、あんっ、会長、だめぇ、明日、歩けなくなっちゃう!」
【第三章・終わり】
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