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第2話 便利な○密道○
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夢は覚めるから夢なのだ。だが、この夢はなかなか覚めてはくれない。私は微かに金属臭がするロボ子を後ろから抱き締めて、この夢の終わりを待つ事にした。
「ふぅ~、お前の身体にも飽きたな」
「酷いです、ご主人様。私とは遊びだったんですか。ああ~、酷いです」
両手で顔を覆い隠して、ロボ子が首を左右に小刻みに振って悲しみを表現する。全然萌えない、4点だな。
「……なぁ、ロボ子。台詞が棒読みなんだよ。もっと感情を込めて言ってみないか? 興奮しないんだよ」
「申し訳ありません。ご主人様がおっしゃる、浮気相手のDV男に散々弄ばれて捨てられる欲求不満の人妻の役というのが分からなかったものでして」
「まったく、欲しいものなら何でも出すんだろう? 仕方ない俺が少しだけ手本を見せてやる。この夢も早く覚めればいいのに、面倒臭いなぁ」
「いえ、夢の中ではありません。現実ですよ」
ロボ子のおかしな発言は全て無視する。そういえば何故、外に居るのだろうか? そもそも私の記憶は曖昧だ。自分が何者で、今まで何をしていたのか覚えていない。私が覚えている事はこんな事しかない。
「んんっ…良助さん…ああんっ! もう…お金は払えません。何だと? 俺にてめぇーみたいな年増の女をタダで抱けって言ってんのか? この野朗! ビシッ、バシッ、ビシッ、バシッ。きゃぁ~、やめて良助さん! 痛い、痛い、痛いです」
「………」
股間をモゾモゾと押さえて、私は良助と呼ばれる男に平手で叩かれます。旦那に貯金の使い込みがバレて離婚の危機です。でも、この身体はもう良助さん無しでは駄目なのです。
「グリグリ、気持ち悪い女だなぁ。俺に踏んづけられて興奮してんのか? あっ…んんっっっ‼︎‼︎ 良助さん、そこを電気あんまされると私…わたしぃっっっ‼︎ ビックン、ビックン‼︎‼︎‼︎ はぁ…はぁ…良助…さん…」
「………」
ロボ子は1人2役の私の迫真の演技を僅かに視線をそらして見続けます。何も出来ないフィギュアでも可愛い声と動ける等身大ボディーを駆使すれば、私を満足させる事が出来るはずです。
「さあ、ロボ子、今のをやってみようか」
「ご主人様、申し訳ありません。私にはそのような高度な演技は出来ません。私は少しその辺を散歩して参りますので、ご主人様、お一人でお楽しみください。では」
ロボ子は礼儀正しく私にお辞儀すると、本当に散歩に行こうとします。そんな事、許す訳がありません。
「この野朗、俺と別れたいだと? 巫山戯やがって! このぉー、ビシッ、バシッ、ビシッ、バシッ」
「………」
私から離れようとするロボ子の左腕を両手で掴んで引き止めます。引き止めると、平手で硬いロボ子の尻を何度も叩いてやります。
「……ロボ子、何故喘ぎ声を出さない。俺が尻を叩いているんだぞ。普通は出すだろう! いや、出せ!」
「はぁ~、ご主人様。ここは夢の中ではありません、現実の世界です。いつまでもこのような変態ごっこを続けていても意味はありませんよ」
「また、その話か…ここが夢の中じゃないのなら、何だって言うんだよ。ロボ子は俺が欲しい物は何でも出してくれるんだろう? だったら問題ないじゃないか。そうだ! シュチュエーションを変えたいからホテル出してくれよ」
「分かりました。ホテルでいいんですね? ちょっとお待ちください」
ロボ子は白いエプロンに付いているポケットに両手を突っ込むと、ガサゴソ、ガサゴソと何かを探しています。ちょっと遅いです。
「お待たせしました。パララッパラァ~~、《キャンピングカプセル》‼︎‼︎」
「テメェー、ロボ子‼︎」
ロボ子がピンク色の球体に棒が付いた物を取り出した瞬間に、私はその可愛い顔面を殴り付けました。ガァンと凄まじい音が響きます。ロボ子が硬い事を忘れていました。私の右拳が痛い痛いと悲鳴を上げています。
「痛ぇー! このロボ子‼︎ 読者が見てるんだぞ! 俺を社会的に抹殺したいのか! 何そのまま言ってんだよ! 《○○○ピン○カプ○○》でいいんだよ‼︎」
「申し訳ありません。これからは気をつけます」
「いいか、1人か10人か知らねぇが読者が見てるんだぞ。ちょっとは気をつけろ!」
「はい、以後気をつけます」
やれやれ、ロボ子のうっかりで、かかなくていい冷や汗をかいてしまいました。こんな事が○○・F・○○○先生にバレたら大変な事になります。
「よし、ロボ子。ついでに腹も減ったから、アレ出してくれよ」
「アレとは何ですか?」
「アレだよアレ。布で料理が出るアレだよ」
「《グル○○ー○○かけ》の事ですか?」
「俺の口からは言えないけど、ロボ子がそう思うんなら、それなんじゃないのかなぁ~?」
「ちょっとお待ちくださいね………お待たせしました。パララッパラァ~~、《グルメテーブルかけ》‼︎‼︎」
「ロボ子‼︎ 学習しろ‼︎」
私は学習します。ロボ子の可愛い顔を今度は平手で叩いてやりました。
❇︎
「ふぅ~、お前の身体にも飽きたな」
「酷いです、ご主人様。私とは遊びだったんですか。ああ~、酷いです」
両手で顔を覆い隠して、ロボ子が首を左右に小刻みに振って悲しみを表現する。全然萌えない、4点だな。
「……なぁ、ロボ子。台詞が棒読みなんだよ。もっと感情を込めて言ってみないか? 興奮しないんだよ」
「申し訳ありません。ご主人様がおっしゃる、浮気相手のDV男に散々弄ばれて捨てられる欲求不満の人妻の役というのが分からなかったものでして」
「まったく、欲しいものなら何でも出すんだろう? 仕方ない俺が少しだけ手本を見せてやる。この夢も早く覚めればいいのに、面倒臭いなぁ」
「いえ、夢の中ではありません。現実ですよ」
ロボ子のおかしな発言は全て無視する。そういえば何故、外に居るのだろうか? そもそも私の記憶は曖昧だ。自分が何者で、今まで何をしていたのか覚えていない。私が覚えている事はこんな事しかない。
「んんっ…良助さん…ああんっ! もう…お金は払えません。何だと? 俺にてめぇーみたいな年増の女をタダで抱けって言ってんのか? この野朗! ビシッ、バシッ、ビシッ、バシッ。きゃぁ~、やめて良助さん! 痛い、痛い、痛いです」
「………」
股間をモゾモゾと押さえて、私は良助と呼ばれる男に平手で叩かれます。旦那に貯金の使い込みがバレて離婚の危機です。でも、この身体はもう良助さん無しでは駄目なのです。
「グリグリ、気持ち悪い女だなぁ。俺に踏んづけられて興奮してんのか? あっ…んんっっっ‼︎‼︎ 良助さん、そこを電気あんまされると私…わたしぃっっっ‼︎ ビックン、ビックン‼︎‼︎‼︎ はぁ…はぁ…良助…さん…」
「………」
ロボ子は1人2役の私の迫真の演技を僅かに視線をそらして見続けます。何も出来ないフィギュアでも可愛い声と動ける等身大ボディーを駆使すれば、私を満足させる事が出来るはずです。
「さあ、ロボ子、今のをやってみようか」
「ご主人様、申し訳ありません。私にはそのような高度な演技は出来ません。私は少しその辺を散歩して参りますので、ご主人様、お一人でお楽しみください。では」
ロボ子は礼儀正しく私にお辞儀すると、本当に散歩に行こうとします。そんな事、許す訳がありません。
「この野朗、俺と別れたいだと? 巫山戯やがって! このぉー、ビシッ、バシッ、ビシッ、バシッ」
「………」
私から離れようとするロボ子の左腕を両手で掴んで引き止めます。引き止めると、平手で硬いロボ子の尻を何度も叩いてやります。
「……ロボ子、何故喘ぎ声を出さない。俺が尻を叩いているんだぞ。普通は出すだろう! いや、出せ!」
「はぁ~、ご主人様。ここは夢の中ではありません、現実の世界です。いつまでもこのような変態ごっこを続けていても意味はありませんよ」
「また、その話か…ここが夢の中じゃないのなら、何だって言うんだよ。ロボ子は俺が欲しい物は何でも出してくれるんだろう? だったら問題ないじゃないか。そうだ! シュチュエーションを変えたいからホテル出してくれよ」
「分かりました。ホテルでいいんですね? ちょっとお待ちください」
ロボ子は白いエプロンに付いているポケットに両手を突っ込むと、ガサゴソ、ガサゴソと何かを探しています。ちょっと遅いです。
「お待たせしました。パララッパラァ~~、《キャンピングカプセル》‼︎‼︎」
「テメェー、ロボ子‼︎」
ロボ子がピンク色の球体に棒が付いた物を取り出した瞬間に、私はその可愛い顔面を殴り付けました。ガァンと凄まじい音が響きます。ロボ子が硬い事を忘れていました。私の右拳が痛い痛いと悲鳴を上げています。
「痛ぇー! このロボ子‼︎ 読者が見てるんだぞ! 俺を社会的に抹殺したいのか! 何そのまま言ってんだよ! 《○○○ピン○カプ○○》でいいんだよ‼︎」
「申し訳ありません。これからは気をつけます」
「いいか、1人か10人か知らねぇが読者が見てるんだぞ。ちょっとは気をつけろ!」
「はい、以後気をつけます」
やれやれ、ロボ子のうっかりで、かかなくていい冷や汗をかいてしまいました。こんな事が○○・F・○○○先生にバレたら大変な事になります。
「よし、ロボ子。ついでに腹も減ったから、アレ出してくれよ」
「アレとは何ですか?」
「アレだよアレ。布で料理が出るアレだよ」
「《グル○○ー○○かけ》の事ですか?」
「俺の口からは言えないけど、ロボ子がそう思うんなら、それなんじゃないのかなぁ~?」
「ちょっとお待ちくださいね………お待たせしました。パララッパラァ~~、《グルメテーブルかけ》‼︎‼︎」
「ロボ子‼︎ 学習しろ‼︎」
私は学習します。ロボ子の可愛い顔を今度は平手で叩いてやりました。
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