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青空花子です!①

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 縁切先生「授業を始める前に、お前らに新しい友達を紹介する!さあ、入って来なさい!」と教室の出入り口を見ました。

 『スゥ~~~!』と教壇側の扉が横に開いていきます。眼鏡をかけたお下げ髪の女の子が1年3組の教室に入って来ました。

 1人の男子生徒が「なんでお前が来るんだよー(困!)お前は存在したらいけない人間なんだぞ!」とひどく動揺しています。

 縁切先生「自己紹介出来るか?」と尋ねると、青空花子「はい!私の名前は青空花子です(大声!)さっきまで2年3組の教室に居たんですけど、担任の先生に『青空!お前成績が悪かったから留年してるぞ!1年生の教室に行け!』って言われた青空花子です!皆さんよろしくお願いします」と年上の馬鹿女であることを元気な声で教えてくれました。

 縁切先生「まあ、そういう事だ(困!)君達より少しだけ年上の同級生だ。変に気を使わずに普段通りに接すればいい!席は一番後ろの席を用意したから、とりあえずはそこに座ってくれ!」と何故だか休んでいる陣内君の席を指差します。

 竹内さん「よろしくね、青空さん!学級委員長の竹内小百合よ!」と席に向かう青空さんに笑顔で挨拶します。

 青空花子「どうして私の名前知っているんですかぁ~(驚?)」とびっくりして後退りしてしまい『ガァタァ、ゴォトォ!』と机にぶつかってしまいました。

 酒井君「出たぁ~(驚!)どうして私の名前知っているんですか?来たぁ~!」と1人の男子生徒が騒いでいます。

 縁切先生「静かにしろ(叱る!)青空はさっさと後ろの席に座れ!」と注意します。青空花子「どうして私の名前知っているんですかぁ~(恐怖?)」とまたまたびっくりして『ガァタァ、ゴォトォ!』と机にぶつかっています。

 縁切先生は流石に大人です。チョークを粉々に握りつぶしながらも必死に我慢しています。

 縁切先生「授業を始めるぞー!立っている奴はさっさと席に座れよー!」と授業中に席を立っているのは馬鹿女1人だけです。

 縁切先生「青空!98ページを読んでみろ!」と早速、青空花子に国語の教科書を読ませます。青空花子「はい!」と返事をして椅子から立ち上がります。

 縁切先生「どうして私の名前知っているんですかぁ~?はないのかよ(怒!)」と小声でイライラを吐き出しています。

 青空花子「ハァ…ハァ…ゼ…ゼ…ああ…そうだ……終わらせる……‼︎…これでもしお前が…最後だ……ゼーゼー"ギア4(フォース)""スネイクマン"‼︎」とさらに続きを読もうとしたところで縁切先生がダッシュで近づいて行き、縁切先生「誰が『ワンピース89巻』を読めって言ったぁ~(激怒‼︎)」と渾身の右ストレートを青空花子の顔面に振り抜きました。

 青空花子は素早く縁切先生の右手を掴むと『ギュール!』と勢いを殺さずに見事な背負い投げで『ズダァーン‼︎』と縁切先生を教室の床に叩きつけました!

 青空花子「斬切餅(ざんきりもち)‼︎私は柔道8段だぁー!」と気絶している縁切先生を置き去りにして、何処かを目指して教室を出て行きました。

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