【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第2章

第30話②インサイティング・イベント

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「これはこれは……」

 ズカズカと人の家の中を歩き回った執事が、寝室にたどり着いてしまった。
 一つのベッドに寝る三人には、寒くないように掛け布団を掛けている。
 だけど、布団の下は裸だ。見られたらマズイ。
 でも、家に入られた時点でもう見られるのは決まっている。
 つまりもうマズイ。

「お嬢様、お迎えに参りました。執事のエドワードです。【ライオネル様】が心配しております。パジャマパーティはお開きにして、すぐにお屋敷にお帰りください」
「へぇっ? パジャマパーティ?」

 執事の口から予想外の言葉が出てきた。もしかすると助かるかもしれない。
 てっきり、誘拐監禁睡眠レイプしか出来ないチキン性犯罪者から、ヨハネを取り返しに来たと思っていた。
 パジャマパーティだと思っているのなら、遠慮なく連れて帰ってくれて構わない。
 ヨハネがいなくなっても、まだ妹と幼馴染がいる。少し布団が寂しくなる程度だ。

「スー……スー……」
「はぁぁ……お嬢様、いつまで寝たふりを続けるつもりですか? クロウリア、メルシー、来なさい!」

 ヨハネが起きないので、執事がため息を吐くと、玄関に向かって二人の名前を呼んだ。
 20秒もせずにメイド服を着た若い女性二人がやってきた。

「お待たせしました。執事長、何かご用でしょうか?」
「ええ、お嬢様が起きないので、起きるお手伝いをしてください」
「かしこまりました」

 うん、終わったね。
 執事に頼まれて、メイド二人がベッドに向かっていく。
 金髪をキリッと左に分けたメイドと、黒髪を肩上で切り揃えているメイドだ。

「ご、ごくり……」

 超ピンチだけど今なら三人しかいない。睡眠魔法で眠らせられるかもしれない。
 でも、パジャマパーティで疲れている事にギリできるかもしれない。
 今は奇跡を信じて見守るしかない。

「失礼します。まあ! これは……」

 掛け布団をちょっとめくった金髪メイドが、布団の中を覗いて驚いている。
 理由は分かっている。三人のダンジョンから聖剣汁が出ているからだ。

「クロウリア、どうしました?」
「それがお嬢様がスッポンポンなのです。それも一緒に寝ている二人もです」
「っ‼︎ 何と破廉恥な! お嬢様、この事は旦那様にしっかりとご報告させていただきます!」

 よし。理由は分からないけど、ヨハネに向かって執事が怒っている。

「連絡も寄越さずに何をしていたかと心配しておりましたが、女遊びとは……淑女がする事ではありません。女性冒険者を仲間したと安心していましたが、まさかこんな事になるとは……」
「執事長、少しお待ちを。お嬢様、いえ、この三人の様子が少し変です」
「変? 変とはどういう風に変なんですか?」

 せっかく良い方向に執事長が勘違いしてくれていたのに、金髪メイドのクロウリアが止めてしまった。
 目蓋を開いたり、脈を測ったりしている。

「これは……魔法の気配がします。何者かに眠らされているのではないですか?」
「何者か……貴様かぁ!」

 やっぱり駄目だった。奇跡は起こらなかった。
 クロウリアを見ていた執事長が、何かに気付いたのか鬼の形相で睨んできた。

「違います! 俺じゃないです! 俺は看病していただけです!」
「あっ、これやってますね」
「ちょっ‼︎」
「最低。スッポンポンでやる看病って何ですか? 教えてくださいよ」

 執事長に向かって誤解を解こうとしているのに、黒髪メイドのメルシーが指で輪を作って、それに指を出し入れしながら報告してきた。
 それはやったけど、眠らせたのは俺じゃない。今は誰が眠らせたのかを話している。
 つまり俺じゃないって事だ。

「本当なんです! 本当に看病していただけなんです! 俺の所為で三人がモンスターの呪いで寝てしまったから、責任を取って、起きるまで看病しようと決めたんです!」
「ほぉーそれはそれは。それが本当の話ならば素晴らしい話ですね。で? そのついでにやっちゃったんですか?」
「だから、やってないですって!」

 絶対に誰も信じてない。クロウリアは軽蔑の視線をハッキリ向けている。
 執事長の方も指で輪を作って、やっている仕草でやっちゃっているのか聞いてくる。
 もちろんやっちゃったけど、それを認めたら死刑だ。
 もちろんやっちゃってないに決まっている。

「はぁぁ……これではラチが明かないですね。いいでしょう。お嬢様を発見したら、屋敷に連れ帰るつもりでした。あなたも連れて行きます。あなたの処置はライオネル様に決めてもらいましょう。クロウリア、メルシー、そこに寝ている二人にも服を着せてください。連れて行きます」
「かしこまりました」「かしこまりました」
「では、行きましょうか」
「は、はい……」

 行くとは言ってないけど、行かないと言える雰囲気じゃない。
 執事長が勝手に脇の下に右腕を通して、腕を組んできた。
 付き合ってもないのに、これはまだ早いと思います。
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