【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第3章

第82話⑥ミッドポイント

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 倒したのなら、アイテム鞄に入れられる。
 受け止めたゴーレムの右拳を引き寄せて、アイテム鞄の中に右腕から詰め込んだ。

「よし、次だな」

 この倒し方なら回収も楽だ。
 エルシア様の話し振りだと多分、残り11種類集めれば隠れボスを呼び出せると思う。
 ハンマー達に馬鹿みたいに破壊されたら困るので、このまま奥まで俺が先頭で進むのが良さそうだ。

 赤色のロックサイの突進を両手で受け止め、こめかみを横から撃ち抜いた。
 黒色のガーゴイルの飛行状態からの突撃を両肩を両手で押さえて、腹の真ん中を撃ち抜いた。
 剣を持った白色の石像騎士の剣を振り回した腕を片手で受け止め、左肩を撃ち抜いた。
 力の差があり過ぎて、このダンジョンでのレベルアップは期待できそうにない。

「んっ? あれ?」

 でも、なんかおかしい。岩の色は赤色、黒色、灰色、白色だ。
 四色なら問題ないけど、四種類のモンスターがいるのは問題ありだ。
 この時点で色違いが四色いるなら、全部で16種類のモンスターがいる事になる。

「エルシア様、ちょっと——」
「おい、テメェー、いや、あんた何者なんだ‼︎」

 気になったのでエルシア様に聞こうとしてたのに、プリンが割り込んできた。
 教えなくても、お前は知っているはずだ。

「ただの回復薬だ。俺は忙しいんだ、質問なら後にしてくれ」
「くっ、分かった。……あいつ、絶対に僧侶じゃねえぞ。攻撃魔法が使える僧侶なんて聞いた事がねえ……」

 大人しく引き下がったと思ったら、なんかチラチラ見ながら仲間に報告している。
 強すぎて怪しまれているのは、冒険者達の視線で気づいている。
 これが強者へと向けられる、嫉妬と羨望の眼差しらしい。
 出来れば男じゃなくて、女の子に向けられたい視線だ。

「エルシア様、どのモンスターを12種類集めればいいんですか?」

 まあ、そんなものはどうでもいい。今の俺はエルシア様一筋だ。
 プリンと冒険者達は気にせずに、エルシア様に再び聞いてみた。

「それを教えたら面白くないでしょ。でも、あなた脳筋だからヒントをあげる。【クロックス】ってゲームは知ってるわよね?」
「ええ、まあ……」
「ヒントはそのゲームよ」

 クロックスは三種類二色の駒【剣士】【盾士】【弓士】を四個ずつ使った簡単な遊びだ。
 時計の針に交互に違う色の駒を置いていき、先に相手の駒の半分を倒せば勝ちとなる。
 必要な物は駒の代わりになる物、その辺に落ちている葉っぱでも石ころでも硬貨でも何でもいい。
 それとサイコロが二つ。無ければ一個だけでもいい。

 ルールは簡単で、剣士は盾士に強く、盾士は弓士に強く、弓士は剣士に強い。
 12時の駒から時計回りにスタートして、サイコロを振って、サイコロの目だけ進める。
 進んだ目にある駒が、その駒と違う色の敵駒の場合は戦いになり、駒の相性、強いか弱いかで勝敗が決まる。
 同じ色の駒の場合はチームとなり、一緒に行動できるようになる。

 そして、三種類の駒がチームになると無敵になる。
 無敵になった場合は二つのパターンがある。
 その時点で勝利となるか、無敵同士がぶつかり合うと共倒れになるパターンだ。

 基本は二人対戦で、四人対戦も可能な昔からあるゲームだ。
 子供の頃にやった事はあるけど、今ではほとんどやらない。

「出現するモンスターの情報はないのかよ……」

 アイテム鞄から研究所で渡された地図と許可証を取り出して、もう一度確認してみた。
 やっぱり、どんなモンスターが出るかは一言も書かれていなかった。

 仕方ないので、このまま進むしかない。
 同じ色と種類のモンスターでも構わずに死弾で倒していこう。
 まだまだ練習する必要がある。
 人差し指と中指のダブル死弾を使おうとしたら、指がへし折れそうだった。

「あれは……」

 水浸しの道を進んでいたら、五種類目が現れた。
 赤い岩の身体、魚のような、トカゲのような、地面を蛇のように滑りながら向かってくる。
 背中には尖った大きな背ビレ、胴体には胸ビレ、尻尾は三日月型の尾ビレがある。
 間違いなく、あれは【サメ】だ。地面を泳ぐ【陸サメ】だ。

『フガアアア‼︎』

 鋭い牙が並んだ大きな口を開けて向かってくる。
 でも、海と違って身動き取れる地上だ。逆に俺の方が有利としか思えない。
 足を振り上げると、開いた口を上から踏み閉じた。

『ガフッ……!』
「そこだな」

 尾ビレから少し進んだ先に魔法石の気配を感じる。
 頭を踏み付け進み、左の胸ビレを踏んづけて、人差し指を硬い身体に触れさせた。

「”死弾〟」
『——ッ‼︎』

 やはり大した事なかった。黒き光線が岩石の身体と魔法石を楽々貫いた。
 やはり問題はこっちじゃない。何を12種類集めるかだ。
 ヒントももらったのに、全然分からない。
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