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第3章
第81話⑥ミッドポイント
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「おい、瓦礫ぐらいは集められるよな?」
ハンマー戦士が倒したモンスターの瓦礫回収を俺に頼んできた。
俺の仕事じゃないから無視していると……
「おい! 出来るかって聞いてんだよ!」
怒鳴りながら向かってきた。
「それは俺の仕事じゃないだろ」
魔力探知のコツが何となく分かってきたところだ。
余計な仕事で邪魔されたくない。それなのにしつこく絡んでくる。
「何もやんないなら、それぐらいやれって言ってんだよ」
「俺はお前の仲間でもママでもないんだ。自分で片付けられないなら、ママでも呼んで来いよ」
「テメェー、雑魚のくせに! 舐めた事言ったらどうなるか分かってんだろうな!」
「ママにでも慰めてもらうのか?」
「ブチ殺すぞ、テメェー‼︎」
男冒険者は舐められたら終わりだ。一度でも舐められると一生下っ端扱いされる。
ハンマーが真っ赤な顔でブチ切れているけど、こっちも舐めた態度で対応し続ける。
多分、戦えば俺の方が強い。LV151以下なら倒せる自信がある。
そして、魔力探知のコツもこれだ。
見るでも、感じるでもなくて、【舐め回すように見る】だ。
可愛い女の子の身体を舐め回すように見て、おっぱいやお尻を頭の中で撫で回す。
俺は知っている。女の子によって一番感じやすい場所が違う事を。
でも、女の子と岩石モンスターは違う。乳首や角などの弱点の位置が固定されていない。
岩石モンスターの場合は身体全体を舐め回すように見て、何となくここ敏感だな、と思った所に魔法石がある。
今のところの的中率は80~90%といったところだ。
砕かれたモンスターの予想した場所から、魔法石が転がり出ている。
これならそろそろ俺が戦ってもいい。そりゃー舐めた態度を取っても仕方ない。
「分かった。そろそろ俺が戦う」
「はあ? 何、夢みたいな事言ってんだよ。くだらない事言ってねえで、テメェーは拾えばいいんだよ」
舐めた態度はお互い様か。ハンマーは完全に俺が雑魚だと決めつけている。
童貞だった昔の俺じゃない事を証明してやる。もう経験したから男になった。
ビクビク怯える日々は終わった。
妹と寝たとは言えないが、堂々と五人の女と寝た事があると言える。
「お前が拾え。自分で倒したものは自分で拾え。そうママに教わらなかったのか?」
俺もリラと妹に拾わせているが、あれはあれ、これはこれだ。
「テメェー、一度痛い目に遭わないと分かん——」
「やらせておけ、プリン。痛い目ならモンスターが遭わせてくれる」
「チッ。クソ雑魚のくせに」
俺の態度に我慢の限界だったみたいだ。
可愛い名前のハンマー戦士が殴り掛かろうとしたけど、それを水色髪の魔法使いが止めた。
まだ、何か言いたそうな顔だけど、俺を避けるように道の端に移動した。
「さてと……」
魔法石の位置は多分分かった。あとは攻撃方法だ。
魔力を放出する暗黒魔法を使うのは決まっている。
でも、人差し指で貫くのはやっぱり無理がある。指三本でも痛そうだ。
やるとしたら、触れる程度に軽く突く感じだ。
それで倒せるなら苦労しないけど、魔法はイメージで決まる。
暗黒剣で突きを飛ばす【死突】ではなく、指先から圧縮した暗黒球を飛ばす【死弾】だ。
大丈夫だ。状態異常魔法の杖で光線を撃ちまくっていた。
あれを指先から撃てばいいだけだ。俺なら出来る。
出来ると信じれば、何でも出来る。俺だけそういう世の中になってほしい。
『グゴォー!』
道を進んでいると最初に現れたのは灰色のゴーレムだった。
2・3メートルぐらいのずんぐりした巨体で、太く短い手足をブンブン振り動かして向かってくる。
「必要なのは12体です。同じ色と同じ種類の石像は要らないので、一つ手に入ったら、同じものが現れたら壊していいですよ」
「分かった。たったの12回成功させればいいんだな」
倒しに向かおうとしていると、エルシア様が近づいてきて教えてくれた。
12種類の石像モンスターを集めるだけなら、楽勝かもしれない。
「”死弾〟……」
ウルトラヒールと暗黒を合体させたウルトラソウルを右手の人差し指に集めていく。
指先を刃物で切って、空中に血を滴り集めるような感じだ。
凝縮された漆黒の球体が作られていく。これならいけそうだ。
「な、何なんだ、あの馬鹿みたいな魔力は⁉︎」
「おい、ルイン。何震えてんだよ?」
「魔法石はあそこか……」
時は満ちた。ゴーレムの腹の左側、へその少し上辺りが怪しいと俺の勘が言っている。
大丈夫だ。失敗しても殴り飛ばされるだけだし、与える傷口も小さくて済む。
つまりは二、三回失敗しても大丈夫だという事だ。
『グゴォー!』
「ふんっ」
「嘘だろ⁉︎ 片手で止めやがったぁー⁉︎」
外野がさっきから五月蝿いが冷静に冷静にだ。ゴーレムが右拳を振り回してきた。
それを左手で受け止めると、ガラ空きの腹に右手の人差し指を当てた。
「死ね」
『——ッ‼︎』
指先から発射された暗黒弾がゴーレムの背中から飛び出した。
人差し指を離して、停止しているゴーレムに空いている小さな穴の中を覗いてみた。
赤い光が消えていくのが見えた。どうやら間違いなかったようだ。
ハンマー戦士が倒したモンスターの瓦礫回収を俺に頼んできた。
俺の仕事じゃないから無視していると……
「おい! 出来るかって聞いてんだよ!」
怒鳴りながら向かってきた。
「それは俺の仕事じゃないだろ」
魔力探知のコツが何となく分かってきたところだ。
余計な仕事で邪魔されたくない。それなのにしつこく絡んでくる。
「何もやんないなら、それぐらいやれって言ってんだよ」
「俺はお前の仲間でもママでもないんだ。自分で片付けられないなら、ママでも呼んで来いよ」
「テメェー、雑魚のくせに! 舐めた事言ったらどうなるか分かってんだろうな!」
「ママにでも慰めてもらうのか?」
「ブチ殺すぞ、テメェー‼︎」
男冒険者は舐められたら終わりだ。一度でも舐められると一生下っ端扱いされる。
ハンマーが真っ赤な顔でブチ切れているけど、こっちも舐めた態度で対応し続ける。
多分、戦えば俺の方が強い。LV151以下なら倒せる自信がある。
そして、魔力探知のコツもこれだ。
見るでも、感じるでもなくて、【舐め回すように見る】だ。
可愛い女の子の身体を舐め回すように見て、おっぱいやお尻を頭の中で撫で回す。
俺は知っている。女の子によって一番感じやすい場所が違う事を。
でも、女の子と岩石モンスターは違う。乳首や角などの弱点の位置が固定されていない。
岩石モンスターの場合は身体全体を舐め回すように見て、何となくここ敏感だな、と思った所に魔法石がある。
今のところの的中率は80~90%といったところだ。
砕かれたモンスターの予想した場所から、魔法石が転がり出ている。
これならそろそろ俺が戦ってもいい。そりゃー舐めた態度を取っても仕方ない。
「分かった。そろそろ俺が戦う」
「はあ? 何、夢みたいな事言ってんだよ。くだらない事言ってねえで、テメェーは拾えばいいんだよ」
舐めた態度はお互い様か。ハンマーは完全に俺が雑魚だと決めつけている。
童貞だった昔の俺じゃない事を証明してやる。もう経験したから男になった。
ビクビク怯える日々は終わった。
妹と寝たとは言えないが、堂々と五人の女と寝た事があると言える。
「お前が拾え。自分で倒したものは自分で拾え。そうママに教わらなかったのか?」
俺もリラと妹に拾わせているが、あれはあれ、これはこれだ。
「テメェー、一度痛い目に遭わないと分かん——」
「やらせておけ、プリン。痛い目ならモンスターが遭わせてくれる」
「チッ。クソ雑魚のくせに」
俺の態度に我慢の限界だったみたいだ。
可愛い名前のハンマー戦士が殴り掛かろうとしたけど、それを水色髪の魔法使いが止めた。
まだ、何か言いたそうな顔だけど、俺を避けるように道の端に移動した。
「さてと……」
魔法石の位置は多分分かった。あとは攻撃方法だ。
魔力を放出する暗黒魔法を使うのは決まっている。
でも、人差し指で貫くのはやっぱり無理がある。指三本でも痛そうだ。
やるとしたら、触れる程度に軽く突く感じだ。
それで倒せるなら苦労しないけど、魔法はイメージで決まる。
暗黒剣で突きを飛ばす【死突】ではなく、指先から圧縮した暗黒球を飛ばす【死弾】だ。
大丈夫だ。状態異常魔法の杖で光線を撃ちまくっていた。
あれを指先から撃てばいいだけだ。俺なら出来る。
出来ると信じれば、何でも出来る。俺だけそういう世の中になってほしい。
『グゴォー!』
道を進んでいると最初に現れたのは灰色のゴーレムだった。
2・3メートルぐらいのずんぐりした巨体で、太く短い手足をブンブン振り動かして向かってくる。
「必要なのは12体です。同じ色と同じ種類の石像は要らないので、一つ手に入ったら、同じものが現れたら壊していいですよ」
「分かった。たったの12回成功させればいいんだな」
倒しに向かおうとしていると、エルシア様が近づいてきて教えてくれた。
12種類の石像モンスターを集めるだけなら、楽勝かもしれない。
「”死弾〟……」
ウルトラヒールと暗黒を合体させたウルトラソウルを右手の人差し指に集めていく。
指先を刃物で切って、空中に血を滴り集めるような感じだ。
凝縮された漆黒の球体が作られていく。これならいけそうだ。
「な、何なんだ、あの馬鹿みたいな魔力は⁉︎」
「おい、ルイン。何震えてんだよ?」
「魔法石はあそこか……」
時は満ちた。ゴーレムの腹の左側、へその少し上辺りが怪しいと俺の勘が言っている。
大丈夫だ。失敗しても殴り飛ばされるだけだし、与える傷口も小さくて済む。
つまりは二、三回失敗しても大丈夫だという事だ。
『グゴォー!』
「ふんっ」
「嘘だろ⁉︎ 片手で止めやがったぁー⁉︎」
外野がさっきから五月蝿いが冷静に冷静にだ。ゴーレムが右拳を振り回してきた。
それを左手で受け止めると、ガラ空きの腹に右手の人差し指を当てた。
「死ね」
『——ッ‼︎』
指先から発射された暗黒弾がゴーレムの背中から飛び出した。
人差し指を離して、停止しているゴーレムに空いている小さな穴の中を覗いてみた。
赤い光が消えていくのが見えた。どうやら間違いなかったようだ。
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