【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第3章

第94話⑧プロットポイント②

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 扉を閉めると左右に一列、規則正しく並んでいる太い柱に、青い炎が蝋燭のように灯しり始めた。
 広さは充分だ。縦が70メートルと長く、横も25メートルぐらいはある。
 正面奥には数段の階段と、階段上には玉座と呼ばれる石椅子が一つ置かれている。

「倒せますよね?」

 チラッと俺を見るとエルシアが聞いてきた。
 ボスも現れてないのに倒せるとは言えないが、「当たり前だろ」と答えるしかない。

「だったら頑張ってください。私は外で待ってます」

 おい、出られるのかよ。閉めたはずの扉を普通に開いて、エルシアが外に出ていった。
 でも、外に逃げられるなら安心だ。本当にヤバイ時は四人を連れて逃げてやる。
 四つ目の職業とか、それ以外の凄い何かが手に入るとしても、妻と命よりも価値があるものはない。

『グゥホホホホ!』
「お、お前は⁉︎」

 待っていると玉座の後ろの壁から半透明のモンスターが出てきた。
 笑うコイツの姿には見覚えがある。【オールドロード老いた支配者】だ。
 妹を永遠に眠らせて、俺に強制的に童貞を捨てさせて、その後にも妹の仲間二人を襲わせた悪辣非道なモンスターだ。一体今度は誰を襲わせるつもりなんだ。

『”アセンブル集まれ〟』
『ゔがああぁ!』
「ぐぅっ!」

 俺みたいだ。リッチロードが呪文を唱えると、持っている杖の宝珠が不気味に黒く輝いた。
 すぐに壁や床から大量の人の形をした黒い液体が出てきた。

『”ユニオン合体〟』

 そして、次の呪文を唱えると、その黒い液体達が一つにくっ付き始めた。

「なるほど。【死霊術】か」

 死霊術——聞いた事がある。死んだ魂を操る禁じられた魔法だ。
 まあ、禁じられている以上に使える人がいない。
 俺も見るのは初めてだ。

『グゥホホホホ! 【黒狼死竜=デスアイズブラックドラゴン】』
『シィギャアアアアッ‼︎』

 死霊術によって完成した漆黒のモンスターが産声を上げた。
 六本の鋭い爪の生えた脚、前脚には布のような翼もある。
 頭には角が二本、身体は竜と狼のハーフのようだ。
 素早さと強靭さを兼ね揃えたその見た目は、まさに伝説のモンスター【悪魔】と呼ぶに相応わしい。

「で? これで準備完了か?」
『ウゴォ?』

 だが、悪魔だろうと関係ない。やれやれ、これが本気みたいだ。
 聞いてみたけど、リッチロードの反応が薄い。
 今の俺が何なのか知らないらしい。だったら教えてあげないと駄目だ。
 黒狼死竜の左前脚を狙って唱えた。

「”ウルトラヒール〟」
『グギャアアア‼︎』
『——ッグ⁉︎』

 黄金に光に包まれた左前脚が消し飛んだ。
 そっちが悪魔なら、俺は天使だ。推定LV300超えの超天使だ。
 俺を倒したければ、神様、いや、邪神様でも連れて出直して来い。

 もちろん、そんな事は絶対にさせない。
 黒狼死竜の残り五本の脚に次々にウルトラヒールをかけて、消し飛ばしていく。

 脚を失った黒狼死竜が床に崩れ落ちた。その黒狼竜に堂々と歩いて近づいていく。
 右拳に黄金の光を纏うと、凶悪な顔に向かって振り抜いた。

「邪魔だ!」
『グガアアア‼︎』

 殴られた顔の半分が消し飛んだ。けれども、流石は悪魔だ。
 殴り飛ばされずに、その場で耐えている。
 トドメの一発をもう何発か欲しいようだ。だったらくれてやる。

「おらっ!」

 残った左顔半分に右拳を再び叩き込んだ。

『ズガァアアァァア‼︎』

 産声に続いて、断末魔の叫びを上げると、黒狼死竜の巨体が水のように飛び散って消えた。
 どうやら俺は強くなり過ぎたようだ。もうボスも雑魚も同じだ。

「待たせたな。すぐに地獄に送ってやる」

 玉座の前の階段まで行くと、玉座の前に立つリッチロードを見上げて言った。

『グゥハハハ。愚かな人間め。お前はただの操り人形だ』
「ああ、そうかよ!」

 喋れるみたいだけど、喋る事は何一つない。
 腹に向かって右拳を、キツイ一発を打ち込んだ。

『グハァ……‼︎』

 リッチロードが玉座に殴り飛ばされ、腹に風穴を開けて、玉座に崩れ座って虫の息だ。
 次はトドメの一発を頭に打ち込んでやる。これでお前との関係は終わりだ。
 そう思っていたのに、

『ニィィ、愚かな。”ユニオン〟』
「何だ、これは……⁉︎」

 リッチロードの身体が黒い液体になって弾けると、俺の身体の中に入ってきた。

『良い身体だ。私の肉人形として、たっぷり使わせてもらうとしよう』
「ぐぅぅぅ、この死に損ないが!」

 頭の中に直にロードの声が聞こえてきた。
 これがマンドレイクの狙いだったみたいだ。
 ボス部屋なのに開いて逃げられる扉。この時点でおかしかった。
 コイツはボスだが、ボスじゃない。モンスターじゃなくて、生きている何かだ。

 そして、俺は生け贄だ。コイツと強制ユニオンさせられる生け贄だ。

「巫山戯んな‼︎ 俺の身体に入れてんじゃねえよ‼︎」

 俺は入れるの専門で、入れられるのは絶対にお断りだ。
 たまに妻に入れられるけど、ジジイに入れられるのは我慢できない。
 頭の中を掻き回される痛みを堪えて唱えた。

「”ウルトラヒール〟‼︎」
『グギャアアアアア‼︎』

 身体の中心から湧き上がった黄金の光が、俺の中に侵入した変態を追い出した。
 追い出された変態が空中で弾けて消えていった。
 変態が消えると、部屋の青い蝋燭も消えてしまった。

「はぁはぁ! 変態め!」

 なんか身体のあっちこっちが気持ち悪いが、変態を成仏させてやった。
 階段に座り込むとアイテム鞄から水筒を取り出して飲んだ。
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