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第45話
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「少し待っていてください」
「……」
そう言うと、アルアの気配が離れていった。
このまま放置されるのかと思ったけど、違ったようだ。
しばらくすると戻って来て、倒れている僕を無理やりに仰向けにすると、透明な瓶を見せてきた。
「お待たせしました。これを飲めば動けるようになりますから、吹き出さないでくださいよ」
「うぐっ⁉︎ うぅっ~~‼︎」
乱暴に瓶を口の中に垂直に突っ込まれると、中の液体を、ゴボゴボと胃の中に流し込まれていく。
物凄く苦いけど、我慢できずにアクアの顔面に吹き出したら終わりだ。
最後の一滴まで我慢して飲んだ。
「どうですか? 動けますか?」
「あっ、はい、なんとか……」
ゆっくりと起き上がると、手足の先を動かしてみる。
全身麻酔を受けた後に目覚めたような、ちょっとした違和感はあるけど、問題なさそうだ。
僕の身体は嘘のように動かせるようになっていた。
流石はHP回復アイテムだ。
「それはよかったですね。蘇生薬の料金は250エルなので、神フォンから引き落としましたよ。お金が盗まれたとか言って、後で騒がないでくださいね」
「はい、ありがとうございます。それにしても、蘇生薬ですか? HP回復アイテムじゃないんですか?」
ちょっと値段が高かったので、気になって聞いてみた。
HP回復アイテムは50エルなので、蘇生薬250エルは、ちょっとぼったくりにしか思えなかった。
まさか、この程度の質問で怒るはずはないとは思うけど……。
「そうですよ。使ったのはHP回復アイテムじゃないです。蘇生薬です。この町では人は死なないと言ったのは、蘇生薬で死んでも生き返らせる事が出来るからです。今朝もダミアさんが串刺しになって死んでいたので、使いましたよ」
「えっ……ハッ! すみません、犯人は僕です‼︎」
大慌てでアルアに向かって土下座した。
まさかダミアが死んでいるとは思っていなかった。
気絶しているだけだと思って、完全に放置していたけど、普通に考えたら、尻を貫かれたら死んでしまう。
「知っています。言いましたよね? この町で魔法が使えるのは、私とあなただけです。どんな理由があったとしても、二度とあんな事をしたら駄目ですよ」
「はい、絶対にしません! 誓います!」
感謝と謝罪をアルアに繰り返した。
それに後で食堂に行って、しっかりとダミアにも謝らないといけない。
しつこく付き纏われたから、殺してしまったなんて言い訳は、日本でも許されない。
「分かればいいんです。それでは残り時間も少ないので、パパッと教えますからね」
「よろしくお願いします」
アルアに向かって頭を下げながら、僕はしっかりとお願いした。
まずは目に見える形で、真剣な気持ちがある事を示さないと信用されない。
「あとで分からないと聞いて来ても、絶対に教えないので、キチンと集中して聞いてください」
「はい」
「では、始めます……」
僕は集中して、アルアの魔法授業を聞き続けた。
アルアは立ったまま授業をするタイプのようで、一度も地面に座ろうとはしなかった。
だから、僕も同じように立って授業を受ける事になった。
当然、重要な部分は神フォンのメモ機能を使って、記録も忘れない。
そして、普段の椅子と机で受ける学校の授業が、快適で恵まれていた事を痛感した。
「ウィンドアローは真っ直ぐにしか飛びませんが、発射角度を調整すれば、上から下に向かって落とす事が出来ます。壁などの障害物を飛び越えて、当てる事が出来ます。ウィンドアローは弓矢と一緒だと思ってください」
「はい、分かりました」
初級風魔法『ウィンドアロー』の呪文詠唱は、『吹き抜けろ、風の閃光』で、その威力は身を持って知っている。
円錐状の鋭い矢を真っ直ぐに発射するという魔法で、ファイヤーボールと違って、攻撃の軌道を途中で曲げる事は出来ないそうだ。
その代わり四属性の中で一番射程が長く、ファイヤーボールの射程が十八メートルぐらいなのに対して、ウィンドアローは二十八メートルもあるそうだ。
あくまでも一般的な飛距離なので、熟練度が上がれば飛距離は伸びるそうだ。
つまりは弓矢を使っているイメージがあるエルフにとっては、基本中の基本魔法なのかもしれない。
これはエルフとして、頑張って覚えないといけない。
「これで四属性の魔法は使えるはずです」
「ありがとうございました。必ず使えるようになります」
「当然です。初級魔法で苦戦するエルフなんていません。それにまだ授業は終わりじゃありませんよ」
「えっ、そうなんですか?」
お礼を言って、個人練習を始めようと思っていたけど、まだ何か教える事があるようだ。
初級の次なら中級魔法しかないから、中級魔法の呪文詠唱を教えてくれるのだろうか?
「初級魔法から少し上の技術になりますが、二つの初級魔法を魔法詠唱で使えるようになると、二つの魔法の特性を合わせた魔法が使えるようになります。まずは見本です。〝ファイヤーアロー〟」
「んっ?」
ちょっとだけ中級魔法が使えると期待してしまったけど、どうも少し違うようだ。
アクアの右手手のひらには円錐状の鋭い炎矢が出現している。
種類的には合成魔法のような感じがする。
風の矢が、炎の矢に変わっただけのように見えるけど、何か違いでもあるのだろうか?
「消費するMPは二つ分になりますが、ウィンドアローの貫通力、飛距離を持った、炎の矢を発射する事が出来ます」
「あのぉ、威力は変化するんですか?」
思いきって質問してみた。
これでダメージが二倍になるなら、是非習得を急いだ方がいいからだ。
でも、期待していた答えは返って来なかった。
「残念ながら変化はしません。あくまでも初級魔法の変異、亜種と考えるようにしてください。でも、応用が効く技なので覚えておいて損はしませんよ。例えば、アースリージョン、アクアロアー、ファイヤーボールの三つを取得できれば、地面から火柱を上げる事も出来ます」
「なるほど。あれ? でも、その場合は何って言えばいいんですか?」
二つの呪文の組み合わせならば、僕でも分かるけど、三つだと少し分からなくなる。
四つだと、もうお手上げ状態だ。
「基本は属性が最初になります。この場合は炎の柱なので、最初がファイヤーになります。あとは咆哮を意味するロアーと、領域を意味するリージョンを付ければ、炎の咆哮の領域となります。順番が違うと発動しないので注意してくださいね。手のひらから炎の柱を出すだけならば、ファイヤーロアーでも出来ますから」
なるほど。外国人のミドルネームみたいなものかもしれない。
重要なのは最初と最後の二つだけなんだろう。
「分かりました。つまりは〝ファイヤーロアーリージョン〟になるんですね」
「そう言う事です。技の種類はアイデアと組み合わせ次第です。組み合わせを教えるつもりはないので、自分で見つけてくださいね」
「はい」
もちろん魔法を三つ使った場合は、消費MPも三つ分になる。そこも注意しないといけない。
初級魔法四つでも、幅広い戦い方があるのは分かったけど、まずは魔法詠唱が出来るようにならないと駄目だ。
「あと、クラーケンは水属性の魔物なので、水魔法は威力は半減しますが、アクアロアーとアースリージョンが使えるようになれば、アクアリージョンで海中のどの方向からでも、クラーケンを攻撃できるようになれます。使えるのはまだまだ先だと思いますけど、一応は覚えておいてください」
「分かりました。練習しておきます」
「まあ、期待はしていませんが、頑張ってください。これで授業は終わります。質問が無ければ帰ります」
これで授業は終わりらしい。
特に聞きたい事はないと思うけど……最初で最後の授業なんだ。
聞き忘れていた事を、後で思い出したら大変な事になる。
何かないだろうか? あっ!
「中級魔法の呪文詠唱を教えてもらえないでしょうか?」
「ああっ、それは無理です。中級魔法を扱えるのはレベル31からです。あなたに教えても意味がありません。だからこそ、初級魔法の組み合わせを教えたんです。では、授業は終わりです。あと、お店には来ないでくださいね。必要な物は神フォンで買えるでしょうから。それじゃあ、さようなら」
「あっ、はい……ありがとうございました」
お店への出入り禁止命令と一緒に、呆気なく、中級魔法が使えない事を、アルアに言い渡されてしまった。
僕は魔法を教えてくれたアルアに向かって、複雑な気持ちで、お礼を言う事しか出来なかった。
「……」
そう言うと、アルアの気配が離れていった。
このまま放置されるのかと思ったけど、違ったようだ。
しばらくすると戻って来て、倒れている僕を無理やりに仰向けにすると、透明な瓶を見せてきた。
「お待たせしました。これを飲めば動けるようになりますから、吹き出さないでくださいよ」
「うぐっ⁉︎ うぅっ~~‼︎」
乱暴に瓶を口の中に垂直に突っ込まれると、中の液体を、ゴボゴボと胃の中に流し込まれていく。
物凄く苦いけど、我慢できずにアクアの顔面に吹き出したら終わりだ。
最後の一滴まで我慢して飲んだ。
「どうですか? 動けますか?」
「あっ、はい、なんとか……」
ゆっくりと起き上がると、手足の先を動かしてみる。
全身麻酔を受けた後に目覚めたような、ちょっとした違和感はあるけど、問題なさそうだ。
僕の身体は嘘のように動かせるようになっていた。
流石はHP回復アイテムだ。
「それはよかったですね。蘇生薬の料金は250エルなので、神フォンから引き落としましたよ。お金が盗まれたとか言って、後で騒がないでくださいね」
「はい、ありがとうございます。それにしても、蘇生薬ですか? HP回復アイテムじゃないんですか?」
ちょっと値段が高かったので、気になって聞いてみた。
HP回復アイテムは50エルなので、蘇生薬250エルは、ちょっとぼったくりにしか思えなかった。
まさか、この程度の質問で怒るはずはないとは思うけど……。
「そうですよ。使ったのはHP回復アイテムじゃないです。蘇生薬です。この町では人は死なないと言ったのは、蘇生薬で死んでも生き返らせる事が出来るからです。今朝もダミアさんが串刺しになって死んでいたので、使いましたよ」
「えっ……ハッ! すみません、犯人は僕です‼︎」
大慌てでアルアに向かって土下座した。
まさかダミアが死んでいるとは思っていなかった。
気絶しているだけだと思って、完全に放置していたけど、普通に考えたら、尻を貫かれたら死んでしまう。
「知っています。言いましたよね? この町で魔法が使えるのは、私とあなただけです。どんな理由があったとしても、二度とあんな事をしたら駄目ですよ」
「はい、絶対にしません! 誓います!」
感謝と謝罪をアルアに繰り返した。
それに後で食堂に行って、しっかりとダミアにも謝らないといけない。
しつこく付き纏われたから、殺してしまったなんて言い訳は、日本でも許されない。
「分かればいいんです。それでは残り時間も少ないので、パパッと教えますからね」
「よろしくお願いします」
アルアに向かって頭を下げながら、僕はしっかりとお願いした。
まずは目に見える形で、真剣な気持ちがある事を示さないと信用されない。
「あとで分からないと聞いて来ても、絶対に教えないので、キチンと集中して聞いてください」
「はい」
「では、始めます……」
僕は集中して、アルアの魔法授業を聞き続けた。
アルアは立ったまま授業をするタイプのようで、一度も地面に座ろうとはしなかった。
だから、僕も同じように立って授業を受ける事になった。
当然、重要な部分は神フォンのメモ機能を使って、記録も忘れない。
そして、普段の椅子と机で受ける学校の授業が、快適で恵まれていた事を痛感した。
「ウィンドアローは真っ直ぐにしか飛びませんが、発射角度を調整すれば、上から下に向かって落とす事が出来ます。壁などの障害物を飛び越えて、当てる事が出来ます。ウィンドアローは弓矢と一緒だと思ってください」
「はい、分かりました」
初級風魔法『ウィンドアロー』の呪文詠唱は、『吹き抜けろ、風の閃光』で、その威力は身を持って知っている。
円錐状の鋭い矢を真っ直ぐに発射するという魔法で、ファイヤーボールと違って、攻撃の軌道を途中で曲げる事は出来ないそうだ。
その代わり四属性の中で一番射程が長く、ファイヤーボールの射程が十八メートルぐらいなのに対して、ウィンドアローは二十八メートルもあるそうだ。
あくまでも一般的な飛距離なので、熟練度が上がれば飛距離は伸びるそうだ。
つまりは弓矢を使っているイメージがあるエルフにとっては、基本中の基本魔法なのかもしれない。
これはエルフとして、頑張って覚えないといけない。
「これで四属性の魔法は使えるはずです」
「ありがとうございました。必ず使えるようになります」
「当然です。初級魔法で苦戦するエルフなんていません。それにまだ授業は終わりじゃありませんよ」
「えっ、そうなんですか?」
お礼を言って、個人練習を始めようと思っていたけど、まだ何か教える事があるようだ。
初級の次なら中級魔法しかないから、中級魔法の呪文詠唱を教えてくれるのだろうか?
「初級魔法から少し上の技術になりますが、二つの初級魔法を魔法詠唱で使えるようになると、二つの魔法の特性を合わせた魔法が使えるようになります。まずは見本です。〝ファイヤーアロー〟」
「んっ?」
ちょっとだけ中級魔法が使えると期待してしまったけど、どうも少し違うようだ。
アクアの右手手のひらには円錐状の鋭い炎矢が出現している。
種類的には合成魔法のような感じがする。
風の矢が、炎の矢に変わっただけのように見えるけど、何か違いでもあるのだろうか?
「消費するMPは二つ分になりますが、ウィンドアローの貫通力、飛距離を持った、炎の矢を発射する事が出来ます」
「あのぉ、威力は変化するんですか?」
思いきって質問してみた。
これでダメージが二倍になるなら、是非習得を急いだ方がいいからだ。
でも、期待していた答えは返って来なかった。
「残念ながら変化はしません。あくまでも初級魔法の変異、亜種と考えるようにしてください。でも、応用が効く技なので覚えておいて損はしませんよ。例えば、アースリージョン、アクアロアー、ファイヤーボールの三つを取得できれば、地面から火柱を上げる事も出来ます」
「なるほど。あれ? でも、その場合は何って言えばいいんですか?」
二つの呪文の組み合わせならば、僕でも分かるけど、三つだと少し分からなくなる。
四つだと、もうお手上げ状態だ。
「基本は属性が最初になります。この場合は炎の柱なので、最初がファイヤーになります。あとは咆哮を意味するロアーと、領域を意味するリージョンを付ければ、炎の咆哮の領域となります。順番が違うと発動しないので注意してくださいね。手のひらから炎の柱を出すだけならば、ファイヤーロアーでも出来ますから」
なるほど。外国人のミドルネームみたいなものかもしれない。
重要なのは最初と最後の二つだけなんだろう。
「分かりました。つまりは〝ファイヤーロアーリージョン〟になるんですね」
「そう言う事です。技の種類はアイデアと組み合わせ次第です。組み合わせを教えるつもりはないので、自分で見つけてくださいね」
「はい」
もちろん魔法を三つ使った場合は、消費MPも三つ分になる。そこも注意しないといけない。
初級魔法四つでも、幅広い戦い方があるのは分かったけど、まずは魔法詠唱が出来るようにならないと駄目だ。
「あと、クラーケンは水属性の魔物なので、水魔法は威力は半減しますが、アクアロアーとアースリージョンが使えるようになれば、アクアリージョンで海中のどの方向からでも、クラーケンを攻撃できるようになれます。使えるのはまだまだ先だと思いますけど、一応は覚えておいてください」
「分かりました。練習しておきます」
「まあ、期待はしていませんが、頑張ってください。これで授業は終わります。質問が無ければ帰ります」
これで授業は終わりらしい。
特に聞きたい事はないと思うけど……最初で最後の授業なんだ。
聞き忘れていた事を、後で思い出したら大変な事になる。
何かないだろうか? あっ!
「中級魔法の呪文詠唱を教えてもらえないでしょうか?」
「ああっ、それは無理です。中級魔法を扱えるのはレベル31からです。あなたに教えても意味がありません。だからこそ、初級魔法の組み合わせを教えたんです。では、授業は終わりです。あと、お店には来ないでくださいね。必要な物は神フォンで買えるでしょうから。それじゃあ、さようなら」
「あっ、はい……ありがとうございました」
お店への出入り禁止命令と一緒に、呆気なく、中級魔法が使えない事を、アルアに言い渡されてしまった。
僕は魔法を教えてくれたアルアに向かって、複雑な気持ちで、お礼を言う事しか出来なかった。
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