警視庁公安部・女性遺棄遺体捜査係

【横山美雪】事件

　藤森真悟(ふじもりしんご)は23歳になる男性警察官である。子供の頃から正義感が強く、将来の夢は立派な警察官になる事だった。

　そんな彼の相棒は田代正志(たしろまさし)・32歳。彼は頭脳明晰、容姿端麗を絵に描いたような人物だった。

　藤森真悟「本日から『遺棄体課』でお世話になる藤森真悟です。よろしくお願いします」とハキハキと1人の男性警察官に向かって自己紹介しました。

　田代正志「挨拶はいい。事件だ(行くぞ)！現場に急ぐぞ(早く来い)！」と緊張感と威圧感を感じさせる声で藤森警部補を現場に連れて行った。

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　とある公園に近い男子トイレの中に水着姿の若い女性が遺棄されていた。

　所轄の刑事「被害者は横山美雪(よこやまみゆき)・24歳・無職。どうやら別の場所でアルコールを飲まされた後に、乱暴されて、この場所に遺棄されたようです。少なくとも2人分の体液が検出されています。向こうにいる男性が第一発見者です」と感情を押し殺して、田代警視に報告した。

　田代警視「ご苦労。第一発見者と話がしたい(若いな)！」と簡潔に礼を言うと、第一発見者と話すことにした。

　神宮寺(じんぐうじ)「トイレに入ったら、白と緑のビキニを着た女性が洗面台の前に寝ていたから、ビックリしましたよ(漏らしそうになった)！慌てて『大丈夫ですか(寝てるのか)？』って大声で叫んでも起きないから、おかしいと思って、よく見たら息してないんですよ(殺人事件)！だから通報したんです」と興奮気味に自分が知っている事を全て田代警視に話しました。

　田代警視「ありがとうございます。……不審な人物や車などは見ませんでしたか(何でもいい)？」

　山里良太(やまさとりょうた)「若い20代ぐらいの2人組の男が黒いワゴン車で走り去って行くのを見ましたが、参考になりますか(ぶつかりそうで危なかった)？」

　ーーーー数日後ーーーー

　浜田と松本の2人の若い容疑者が連行されて来た。藤森警部補が浜田容疑者の取り調べを開始した。

　藤森警部補「たまたま海岸近くの別荘で見かけた被害者にビールを飲ませて、泥酔した被害者を松本と2人で乱暴してから殺したんだな(急性アルコール中毒)！お前達のDNAが被害者の身体から検出されたぞ。言い逃れは出来ないからな(医療処置しなかった)！」と厳しい口調で浜田容疑者を追求した。

　浜田容疑者「刑事さんよ～。オレ達は殺してないんだよ。いつの間にか、あの女が意識を失って、そのまま死んでしまったんだよ～(ちょっとだけ飲ませ過ぎた)！でも良かったじゃないですか(苦しまなくて)！気持ち良く死ねたんだから(意識が朦朧)？あっははっは…」と殺してない、勝手に死んだと主張して、最後には被害者の死に方を笑って侮辱した。

　藤森警部補『ブチ(切れた)』『トゥルルル～⚔️トゥルルル～⚔️』「お前は何をやったのか本当に分かっているのか(被害者の叫び)‼︎このタラコ唇がぁ～(激しい怒り)‼︎」『ドガァ(殴る)、ドォスン(殴る)、ボォク(殴る)、ドォスドォス(蹴る蹴る)、ボォクボォクボォクンドォスドォス(殴る殴る殴る蹴る蹴る)』と被害者の無念を浜田容疑者の身体に、骨の髄まで叩き込んだ。

　田代警視はしばらく静観した後に、ゆっくりと藤森警部補に近づいていき『ガシッと』彼の振り上げられた拳を掴んだ。

　田代警視「そのぐらいにしておけ(殺人罪)！」と止めました。浜田容疑者「ごぉほ、ごぉほ、こんな事してタダで済むと思っているのか(弁護士を呼べ)‼︎」と藤森警部補を睨みつけました。藤森警部補「このぉ～(タラコ唇)！」とまた怒りが込み上げてきました。

　田代警視「いい加減にしなさい～(ブチ切れ)！あなたのような人間に、人権侵害を語る資格はありませんよ(ブチ切れ)！あなたは今以上の痛みを塀の中で知らなければならないんですよ(脅迫)！たっぷり時間をかけて自分がやったことを後悔しなさい(トドメ)！」と崩れ落ちる浜田容疑者を残して、取り調べ室を出て行きました。

　次回『由愛可奈』事件