警視庁公安部・女性遺棄遺体捜査係

【木村つな】事件

　被害者の女子高生は制服を着た状態で、野菜畑の棒に吊るされて発見された。服や身体は太陽光や風雨に晒されてボロボロの状態であった。

　所轄の刑事「被害者の名前は木村つな・19歳の高校1年生です。最近、母親が再婚したようで、義理の父親と暮らしています。父親の林治(はやしおさむ)は彼女の高校の非常勤講師で科学を担当しています」とハキハキと報告しました。

　田代警視「はぁい(19歳)？？彼女は留年か長期入院したことがあるんですか(僕の悪い癖)？」と細かい事まで気になって、聞いてみました。

　所轄の刑事「いえ、一度高校を卒業してから、もう一度、高校に入学したようです」とハキハキと報告しました。

　田代警視「どうもありがとう」と第一発見者の山里良太に話を聞きに行った。

　山里良太「いやぁ～、びっくりしましたよ(気づかないとは)！最初は見間違いだと思ったら、人が吊るされていたんですから(釣り糸で)！」と山奥のミカン畑まで、自転車でやって来たようです。

　田代警視「妙ですねぇ。その自転車、ヘルメットがついていませんよ(冗談)？」と細かなところまで気になってしまいます。

　山里良太「すみません～(捕まる)！帰りは押して帰るので見逃してください(調べられたら困る)！」と泣きながらお願いしました。

　田代警視「ヘルメットを装着するのは13歳未満の子供だけですよ」と『フッフフ』と冗談を言って、1人で笑い出しました。

　山里良太「刑事さん、やめてくださいよ～(釣られ笑い)！」と一緒になって笑ってしまいました。


　ーーーー数日後ーーーー

　藤森警部補「お前が、この薬品を使って義理の娘に乱暴したことは分かっているんだ(殺意)‼︎そして、妊娠した事をネタに脅されて、彼女の母親と離婚して、自分と結婚するように迫られて、仕方なく娘を毒殺したんだろう(クソ野郎)？」と目の前で涼しい顔をして、聞き流している林治容疑者に罪を認めさせようとします。

　林容疑者「嘘でしょ(証拠はない)！私にはアリバイがあります。その時間は妻と一緒にホテルにいました。年頃の娘の前では出来ないような事をやっていたんです(調教済み)！妻に聞いてみてください(言いなり)！」と完璧なアリバイを主張しました。

　田代警視「ちょっと失礼(ポケットから)！『シュシュ(噴射)！』この薬品にはどのような効果があるんですか(水道水)？」と小瓶に入った透明な液体を林治に振りかけました。

　林容疑者「なんてことしたんだ(馬鹿野郎)‼︎その薬品は依存性が極めて高いんだぞ(妻と娘)！早く中和剤を摂取しなければ、お前達もタダでは済まないぞ(即効性)！」と大慌てで身体についた液体を服で拭き取ろうと必死になっています。
　
　田代警視「あなたが心配するのは今じゃありませんよ～(ブチ切れ)‼︎あなたは2人の女性を傷つけ、さらには死に追いやり、何の罪もない、産まれてもいない赤ん坊を殺したんですよ～(ブチ切れ)‼︎あなた、人間として恥を知りなさい(教師としても、親としても)！」と普段の大人しい田代警視が感情を爆発させると、林容疑者は『うおぉぉぉお～(悔し涙)！』と泣き叫びました。

　次回【森ななこ】事件