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第5章 再開を信じて〔太郎の視点〕
34 第5章第8話 解決への布石
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「ただいまー」
ぼくとしーちゃんは、捜査本部に戻ったんだ。
「お帰りだのー……、うまくいったかのー……」
「うん、うまくできたよ……はい、これ、お願いね、ミーちゃん。さあ、太郎君もミーちゃんに、バッジを渡しておいてね」
「う、うん……?」
しーちゃんは何を言ってるんだろう? ぼく達は、まだ何も手掛かりを掴んでいないのになあ。でも、しーちゃんは、もう何もやる気がないみたい。
それに、ミー姉ちゃんの様子も変なんだ。
「そっか、分かっちゃったようだね。さすがだな、しーちゃんは……」
何言ってんのミー姉ちゃん? なんかガッカリしたような顔してるし。それに引き換えしーちゃんは、なんかスッキリした顔してるなあ……。
「もー、だからこのバッジは、10秒の動画撮影にしたんでしょ?」
え? ぼくには、しーちゃんが言ってる意味がさっぱり分からないんだ。
「まーね。気がつけば、きっと撮影してくると思ってたんだ!」
あれ? ミー姉ちゃんとしーちゃんの会話は、ちゃんと通じてるみたいだ!
「え? え? 何言ってんの? ぼくだけ、全然通じてないの?」
ぼくだけ納得がいかず、1人仲間外れにされたみたいだ……。
虹の像の謎も、千尋おばさんの家の調査も、分からないことだらけなのに、しーちゃんは解決したような口ぶりだし……。
それに、ミー姉ちゃんはすべてを予想していたようなことも言ってる……。
もうぼくには、みよおばあちゃんしか頼る人がいない。
「ねえ、みよおばあちゃん。しーちゃんもミー姉ちゃんも、ぼくには、何にも教えてくれないんだよ。せっかくしーちゃんの役に立とうと思ったのに……。ぼく、悲しいよ~」
ちょっと、泣きついてみたんだ。
「あれ?……太郎君、こめん、ごめん」
そしたら、軽く笑顔でしーちゃんに謝られたが、それほどの気にもされた様子がないんだよね。ぼくは、少しがっかりしちゃった。
そしたら、みよおばあちゃんが、慰めてくれたんだ。
「まあ、太郎君のー……、あなたも十分役に立っていたよのー……。シャーロックホームズで言えば、ワトソンみたいな感じだのー……。太郎君が一緒にいるから、しーちゃんだって安心して調査に行って、いろいろ聞けたんじゃないかのー……」
さすが、みよおばあちゃん。ちょとだけ、ぼくは救われた気がした。
「まあ、それに全部わかったら、あとの種明かしの時におもしろくないだろう?」
ミー姉ちゃんが、ようやくいつものように、いたずらっぽく笑ってくれた。やっぱり、元気のないミー姉ちゃんより、こっちの方がいいや!
そんなぼくの気持ちを知ってか知らずか、「さあ、それじゃあ今度の日曜日にみんなで、千尋おばさんのお誕生日をお祝いしに行こう」と、ミー姉ちゃんが、言い出したんだ。
「え? みんなで?」
「そう、みんなでだよ!」
「ぼくも?」
「もちろん、太郎君もだ!」
「みよおばちゃんも?」
「そう、みよおばあちゃんもね!」
「しーちゃんも?」
「もちろん、しーちゃんも」
「なんで、そうなるの?」
「お誕生日だからに決まってるでしょ」
「本当に、それだけ? まだ、虹の像の謎も解けてないんだよ!」
「もー、後は、行けばわかるから! 太郎君は一緒について来ればいいのよ!」
(つづく)
ぼくとしーちゃんは、捜査本部に戻ったんだ。
「お帰りだのー……、うまくいったかのー……」
「うん、うまくできたよ……はい、これ、お願いね、ミーちゃん。さあ、太郎君もミーちゃんに、バッジを渡しておいてね」
「う、うん……?」
しーちゃんは何を言ってるんだろう? ぼく達は、まだ何も手掛かりを掴んでいないのになあ。でも、しーちゃんは、もう何もやる気がないみたい。
それに、ミー姉ちゃんの様子も変なんだ。
「そっか、分かっちゃったようだね。さすがだな、しーちゃんは……」
何言ってんのミー姉ちゃん? なんかガッカリしたような顔してるし。それに引き換えしーちゃんは、なんかスッキリした顔してるなあ……。
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え? ぼくには、しーちゃんが言ってる意味がさっぱり分からないんだ。
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ぼくだけ納得がいかず、1人仲間外れにされたみたいだ……。
虹の像の謎も、千尋おばさんの家の調査も、分からないことだらけなのに、しーちゃんは解決したような口ぶりだし……。
それに、ミー姉ちゃんはすべてを予想していたようなことも言ってる……。
もうぼくには、みよおばあちゃんしか頼る人がいない。
「ねえ、みよおばあちゃん。しーちゃんもミー姉ちゃんも、ぼくには、何にも教えてくれないんだよ。せっかくしーちゃんの役に立とうと思ったのに……。ぼく、悲しいよ~」
ちょっと、泣きついてみたんだ。
「あれ?……太郎君、こめん、ごめん」
そしたら、軽く笑顔でしーちゃんに謝られたが、それほどの気にもされた様子がないんだよね。ぼくは、少しがっかりしちゃった。
そしたら、みよおばあちゃんが、慰めてくれたんだ。
「まあ、太郎君のー……、あなたも十分役に立っていたよのー……。シャーロックホームズで言えば、ワトソンみたいな感じだのー……。太郎君が一緒にいるから、しーちゃんだって安心して調査に行って、いろいろ聞けたんじゃないかのー……」
さすが、みよおばあちゃん。ちょとだけ、ぼくは救われた気がした。
「まあ、それに全部わかったら、あとの種明かしの時におもしろくないだろう?」
ミー姉ちゃんが、ようやくいつものように、いたずらっぽく笑ってくれた。やっぱり、元気のないミー姉ちゃんより、こっちの方がいいや!
そんなぼくの気持ちを知ってか知らずか、「さあ、それじゃあ今度の日曜日にみんなで、千尋おばさんのお誕生日をお祝いしに行こう」と、ミー姉ちゃんが、言い出したんだ。
「え? みんなで?」
「そう、みんなでだよ!」
「ぼくも?」
「もちろん、太郎君もだ!」
「みよおばちゃんも?」
「そう、みよおばあちゃんもね!」
「しーちゃんも?」
「もちろん、しーちゃんも」
「なんで、そうなるの?」
「お誕生日だからに決まってるでしょ」
「本当に、それだけ? まだ、虹の像の謎も解けてないんだよ!」
「もー、後は、行けばわかるから! 太郎君は一緒について来ればいいのよ!」
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