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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
4:暗雲の予感
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「それは少し、いや、相当由々しき問題ではないでしょうか」
ウリちゃんが珍しく難しい顔をした。
ペルちゃんの目を覗き込んだときの事を話したからだ。そう大した事は無いと思っていたので軽い気持ちで相談したのだが……。
「邪視を持つ魔族もおりますが、魔力ならココナさんには効かないでしょう」
「うん、それはそうだよね」
詳しくはわからないけどあれは魔力ではなかった。何かもっと違うもの。
「メルヒノア様のご推薦ですし、滅多な事は無いと思いますが、天協に相談してあの親子の事を詳しく調べてみたほうが良いでしょうね」
「調べるって……ってか、天協ってナニ?」
「ご存じないんですか? わたくし達の様な天界から魔界に堕ちて来た者の子孫が会員の相互扶助組織です。正式には天族協同組合、略して天協。魔王様の一族も何代も前からその血が入っているので組合員です。ユーリ様も、勿論ココナさんもリノちゃんも組合員家族として登録されておりますよ。あの親子も堕天使ならばその筋でわかるはず」
……労働組合とか農協みたいなもんなんでしょうか? まあそういうのがあるのはよいとして。
「でもプライベートな事まで掘り下げるのもねぇ。ペルちゃんはとってもいい子だよ? 今のところ問題も無いし、折角お友達も出来てきたのに」
必要以上に家庭の内容にまで口出ししない、それが保育士の身上なのだ。
「いえ、子供の事だけではありません。母親もあのように目を伏せていたという事は邪視の持ち主。考えすぎならばよいのですが、ココナさんほどの相手を引き込むほどの力、魔力で無いとすれば考えたくは無いのですが天界の力。だとすれば非常に危険です」
「えーっと、一体それは……」
ウリちゃん、難しい事を仰るので私には半分以上わかりかねますよ? もう少しこうわかりやすくお願いします。
「ここ最近では堕ちて来る者もおりませんし、魔界に適応した者はいかに天使の末裔でも根源は魔の力です。以前に勇者の天界の力の籠められた腕輪に苦労したでしょう? 天界の力は魔界の者にとっては危険なのです。いかに魔王様といえど、相反するものは脅威になりえるのです」
「……」
うん、それは由々しき問題だね確かに。
夏祭りの時にペルちゃんママも来るからって魔王様もとても楽しみにしておいでだし、女子会専用伝書鳥でメルヒノア様に問い詰めたら、やっぱり魔王様に押す感じだった。あんな可愛い子が家族になったらいいじゃなーいという軽いノリだった。確かに普通なら連れ子がいるなんてマイナス要因にしかならないが、魔王様の場合は逆に良いほうにしかとられないだろう。
でももしも、魔王様とペルちゃんママが恋に落ちたら……。
「とにかく少し調査をしてみましょう。魔王様にはまだ内密に」
天協とやらに調査を依頼することにして、この話はお終いにした。
「それよりウリちゃん、喋り方が外用になってるよ。私と二人の時くらい素に戻っててもいいのに」
「あ、ゴメン」
で、なんでチューですか。甘えんぼさんですね。そしてその後ちょっと照れくさそうにするのもまだまだ可愛いです、旦那様。
お城の片隅にいただいた家族だけの一角。本当は外に家を構える気でいた私達だが、魔王様が城を出る事を許してくださらなかった。ウリちゃんもずっとここで育ってるし、私も魔王様の娘のようなものだから実家と呼べなくも無い。だからいいんだけどね。それに……。
「そろそろリノちゃんを迎えに行って寝かせたほうがいいかな?」
「あ、そうだった。きっとまた魔王様がべったべたに甘やかしてるわよ」
お城だと誰かが子供を構ってくれてるから、こうして二人っきりの時間もあるのです。そろそろもう一人欲しい気もするな……。
「あれはまるで孫を可愛がるおじいさんだな」
「……それは思っても口に出したら駄目だよ」
愛息がすっかり大きくなってしまい、魔王様のあの有り余る子供好きはもっかウチのリノちゃんに向けられている。丁度王子が寮に入られる頃に生まれたのがリノちゃんだった。全土の天候すら怪しくなるほど落ち込まれていた魔王様だったが、リノちゃんのおかげでわりと早くに立ち直られた。パパそっちのけでリノちゃんを抱っこして離されなかったけどね。
娘は皆の愛情をいっぱいもらって幸せものだと思う。
お父さんがいないペルちゃん。メルヒノア様の言うように連れ子だったって魔王様は大事に愛情をもって育てられるだろう。私もあの子にも幸せになってほしい。
勿論魔王様にも幸せになってほしい。
でも何か先に暗雲が立ち込めてる感じがして仕方が無いのだ。気のせいだと良いのだけれど。
「わはははは! ほら、逃げたぞ!」
「ほほほほほ、ファイトですわ」
笑いジラソレと歓喜ヴェレットの笑い声で賑やかな畑。
今日は朝から予定を変更して全クラスの子供達が集合。先日踊りピーマンは半分以上収穫したが、今度は飛びエンドウの収穫です。
これ、いきなり収穫の日がやってくるので気が気ではありません。しかも逃げる。でもお豆が美味しいと子供達にも毎年好評の作物なのです。
「まてー!」
捕虫網を振り回しつつ子供達が走り回る。たまに高く飛ぶサヤは飛べる子と巨人族の子の担当。
ぴゅーっと口から水を吹き出してエンドウを落としてるのは、河童のきゅうちゃん。負けじと蔓を伸ばしているのはボウちゃん達植物系魔人達。触手を伸ばしてる子もいるね。上手い上手い。
蜘蛛のみかちゃんは網何本持ってるんですか? 絡まっちゃってますね。
「とれにゃい!」
「それっ、それっ!」
網を持つ手も危なっかしいひまわり組さん達は空振りの方が多い。
「ほら、みんな頑張れ」
畑のお兄さんエイジ君は慣れたもので、ひょいひょい手と麦藁帽子で捕まえている。とれなかった子の網に入れてあげるのも忘れない彼は相変わらず気配りの人です。
「流石です、勇者様。カッコいいです!」
てんちゃん、エイジ君にうっとり見惚れてないで職員も頑張りましょう。
今年の飛びエンドウは超豊作。すくすくと蔓を伸ばし、可愛い花を楽しませてくれた後、薄黄色の鞘が膨らんで食べごろになったら一斉に飛び立つ。なんとも愉快なお豆ですが、オレンジ色の実はほくほくしてて美味しい。私は豆御飯が大好き。
「わははは~惜しいな~!」
ジラソレは応援はしてくれるが手伝ってはくれない。
「マ……せんせー、見ちぇ!」
リノちゃんもやっと捕れたお豆を握り締めてご機嫌。
最初は逃げ腰だったペルちゃんも男の子達に混じって嬉しそうに網を振り回している。ふふ、さんちゃん達とすっかり仲良しさんになれたんだね。こうしてると普通の可愛い男の子なんだけどな。
子供達も随分要領を覚えて効率が上がってきた頃。
「あーっ、あっちにすごい群れが!」
まだぶら下がっていた一角の豆が、今まさに一斉に飛びたった。
私もマーム先生も補助職員の皆さんも懸命に捕まえたが、かなりの数を取り逃がしてしまった。
「下がってください」
涼やかな声とともに、ばさーっと何かが降ってきた。投網? エンドウは一網打尽。逃げるヒマも無かった私達共々ですけどね!
「あ。すみません皆さん」
ユーリちゃん、すごいけどちょっと乱暴すぎませんか?
一斉に子供達から拍手と歓声が上がる。
「すごいですね、王子。でもウチの奥さんを捕まえないで下さい」
「捕まえちゃいたいのはやまやまなんですけどね」
「わははははっ」
ウリちゃん、ユーリちゃん何かすごい微妙な会話じゃないですか? そして絶妙のタイミングで笑わないでよ、ジラソレ。
それにしても。いつもは子供達の笑い声を聞いて、ご自分もよく出てこられる魔王様(えんちょう)。今日は畑においでにならなかった。国のお仕事の方がお忙しいのかな?
後でお豆を使ったお料理を持って行って差し上げよう。
「さあ、幼稚園に戻りますよ」
「あーい!」
片付けをし始めた頃、いいお天気だった空がさーっと翳って来た。あれ、と思う間もなく、ぽつぽつと空から落ちて来た水滴。
「わ、何? 雨」
急げーっと皆で畑の島からの橋を渡り始めたとき、ざーざーと音をたてるほどの土砂降りになった。
今日は天気予報の蛙大臣も雨が降るなんて言ってなかったのにな。
意味も無く心にもこの空のように雲が立ちこめる気がした。
ウリちゃんが珍しく難しい顔をした。
ペルちゃんの目を覗き込んだときの事を話したからだ。そう大した事は無いと思っていたので軽い気持ちで相談したのだが……。
「邪視を持つ魔族もおりますが、魔力ならココナさんには効かないでしょう」
「うん、それはそうだよね」
詳しくはわからないけどあれは魔力ではなかった。何かもっと違うもの。
「メルヒノア様のご推薦ですし、滅多な事は無いと思いますが、天協に相談してあの親子の事を詳しく調べてみたほうが良いでしょうね」
「調べるって……ってか、天協ってナニ?」
「ご存じないんですか? わたくし達の様な天界から魔界に堕ちて来た者の子孫が会員の相互扶助組織です。正式には天族協同組合、略して天協。魔王様の一族も何代も前からその血が入っているので組合員です。ユーリ様も、勿論ココナさんもリノちゃんも組合員家族として登録されておりますよ。あの親子も堕天使ならばその筋でわかるはず」
……労働組合とか農協みたいなもんなんでしょうか? まあそういうのがあるのはよいとして。
「でもプライベートな事まで掘り下げるのもねぇ。ペルちゃんはとってもいい子だよ? 今のところ問題も無いし、折角お友達も出来てきたのに」
必要以上に家庭の内容にまで口出ししない、それが保育士の身上なのだ。
「いえ、子供の事だけではありません。母親もあのように目を伏せていたという事は邪視の持ち主。考えすぎならばよいのですが、ココナさんほどの相手を引き込むほどの力、魔力で無いとすれば考えたくは無いのですが天界の力。だとすれば非常に危険です」
「えーっと、一体それは……」
ウリちゃん、難しい事を仰るので私には半分以上わかりかねますよ? もう少しこうわかりやすくお願いします。
「ここ最近では堕ちて来る者もおりませんし、魔界に適応した者はいかに天使の末裔でも根源は魔の力です。以前に勇者の天界の力の籠められた腕輪に苦労したでしょう? 天界の力は魔界の者にとっては危険なのです。いかに魔王様といえど、相反するものは脅威になりえるのです」
「……」
うん、それは由々しき問題だね確かに。
夏祭りの時にペルちゃんママも来るからって魔王様もとても楽しみにしておいでだし、女子会専用伝書鳥でメルヒノア様に問い詰めたら、やっぱり魔王様に押す感じだった。あんな可愛い子が家族になったらいいじゃなーいという軽いノリだった。確かに普通なら連れ子がいるなんてマイナス要因にしかならないが、魔王様の場合は逆に良いほうにしかとられないだろう。
でももしも、魔王様とペルちゃんママが恋に落ちたら……。
「とにかく少し調査をしてみましょう。魔王様にはまだ内密に」
天協とやらに調査を依頼することにして、この話はお終いにした。
「それよりウリちゃん、喋り方が外用になってるよ。私と二人の時くらい素に戻っててもいいのに」
「あ、ゴメン」
で、なんでチューですか。甘えんぼさんですね。そしてその後ちょっと照れくさそうにするのもまだまだ可愛いです、旦那様。
お城の片隅にいただいた家族だけの一角。本当は外に家を構える気でいた私達だが、魔王様が城を出る事を許してくださらなかった。ウリちゃんもずっとここで育ってるし、私も魔王様の娘のようなものだから実家と呼べなくも無い。だからいいんだけどね。それに……。
「そろそろリノちゃんを迎えに行って寝かせたほうがいいかな?」
「あ、そうだった。きっとまた魔王様がべったべたに甘やかしてるわよ」
お城だと誰かが子供を構ってくれてるから、こうして二人っきりの時間もあるのです。そろそろもう一人欲しい気もするな……。
「あれはまるで孫を可愛がるおじいさんだな」
「……それは思っても口に出したら駄目だよ」
愛息がすっかり大きくなってしまい、魔王様のあの有り余る子供好きはもっかウチのリノちゃんに向けられている。丁度王子が寮に入られる頃に生まれたのがリノちゃんだった。全土の天候すら怪しくなるほど落ち込まれていた魔王様だったが、リノちゃんのおかげでわりと早くに立ち直られた。パパそっちのけでリノちゃんを抱っこして離されなかったけどね。
娘は皆の愛情をいっぱいもらって幸せものだと思う。
お父さんがいないペルちゃん。メルヒノア様の言うように連れ子だったって魔王様は大事に愛情をもって育てられるだろう。私もあの子にも幸せになってほしい。
勿論魔王様にも幸せになってほしい。
でも何か先に暗雲が立ち込めてる感じがして仕方が無いのだ。気のせいだと良いのだけれど。
「わはははは! ほら、逃げたぞ!」
「ほほほほほ、ファイトですわ」
笑いジラソレと歓喜ヴェレットの笑い声で賑やかな畑。
今日は朝から予定を変更して全クラスの子供達が集合。先日踊りピーマンは半分以上収穫したが、今度は飛びエンドウの収穫です。
これ、いきなり収穫の日がやってくるので気が気ではありません。しかも逃げる。でもお豆が美味しいと子供達にも毎年好評の作物なのです。
「まてー!」
捕虫網を振り回しつつ子供達が走り回る。たまに高く飛ぶサヤは飛べる子と巨人族の子の担当。
ぴゅーっと口から水を吹き出してエンドウを落としてるのは、河童のきゅうちゃん。負けじと蔓を伸ばしているのはボウちゃん達植物系魔人達。触手を伸ばしてる子もいるね。上手い上手い。
蜘蛛のみかちゃんは網何本持ってるんですか? 絡まっちゃってますね。
「とれにゃい!」
「それっ、それっ!」
網を持つ手も危なっかしいひまわり組さん達は空振りの方が多い。
「ほら、みんな頑張れ」
畑のお兄さんエイジ君は慣れたもので、ひょいひょい手と麦藁帽子で捕まえている。とれなかった子の網に入れてあげるのも忘れない彼は相変わらず気配りの人です。
「流石です、勇者様。カッコいいです!」
てんちゃん、エイジ君にうっとり見惚れてないで職員も頑張りましょう。
今年の飛びエンドウは超豊作。すくすくと蔓を伸ばし、可愛い花を楽しませてくれた後、薄黄色の鞘が膨らんで食べごろになったら一斉に飛び立つ。なんとも愉快なお豆ですが、オレンジ色の実はほくほくしてて美味しい。私は豆御飯が大好き。
「わははは~惜しいな~!」
ジラソレは応援はしてくれるが手伝ってはくれない。
「マ……せんせー、見ちぇ!」
リノちゃんもやっと捕れたお豆を握り締めてご機嫌。
最初は逃げ腰だったペルちゃんも男の子達に混じって嬉しそうに網を振り回している。ふふ、さんちゃん達とすっかり仲良しさんになれたんだね。こうしてると普通の可愛い男の子なんだけどな。
子供達も随分要領を覚えて効率が上がってきた頃。
「あーっ、あっちにすごい群れが!」
まだぶら下がっていた一角の豆が、今まさに一斉に飛びたった。
私もマーム先生も補助職員の皆さんも懸命に捕まえたが、かなりの数を取り逃がしてしまった。
「下がってください」
涼やかな声とともに、ばさーっと何かが降ってきた。投網? エンドウは一網打尽。逃げるヒマも無かった私達共々ですけどね!
「あ。すみません皆さん」
ユーリちゃん、すごいけどちょっと乱暴すぎませんか?
一斉に子供達から拍手と歓声が上がる。
「すごいですね、王子。でもウチの奥さんを捕まえないで下さい」
「捕まえちゃいたいのはやまやまなんですけどね」
「わははははっ」
ウリちゃん、ユーリちゃん何かすごい微妙な会話じゃないですか? そして絶妙のタイミングで笑わないでよ、ジラソレ。
それにしても。いつもは子供達の笑い声を聞いて、ご自分もよく出てこられる魔王様(えんちょう)。今日は畑においでにならなかった。国のお仕事の方がお忙しいのかな?
後でお豆を使ったお料理を持って行って差し上げよう。
「さあ、幼稚園に戻りますよ」
「あーい!」
片付けをし始めた頃、いいお天気だった空がさーっと翳って来た。あれ、と思う間もなく、ぽつぽつと空から落ちて来た水滴。
「わ、何? 雨」
急げーっと皆で畑の島からの橋を渡り始めたとき、ざーざーと音をたてるほどの土砂降りになった。
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