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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
13:ママ友が出来ました
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「本当に、今幸せ過ぎて怖いです」
ぽつりとさっちゃん……サリエノーアさんが言った。
幼稚園にペルちゃんをお迎えに来た彼女。今日はお仕事が暇らしいので、私も手が空いた事だし少し一緒に休憩することにした。おチビさん達はまだ幼稚園の園庭できゃーきゃーと走り回って遊んでいる。
「この頃幼稚園が終わってからもリノちゃんが楽しそうで嬉しいんですよ。お城は大人ばかりでしょう、同い年の子供はありがたいです」
「こちらもですわ。いつも寂しい思いばかりさせていて。私もほとんど外に出る事も人と喋る事も無かったのが、今は沢山の方々に良くしていただいて」
相手を疲れさせてしまうのであまりお城の人とも関わらない彼女だが、それでもほとんど引き篭もり状態だった以前に比べたら話をする機会もあるし、女っ気のほとんど無かったお城の人達も嬉しくて仕方が無い様で何かと彼女に構おうとする。
それは私も同じなのだ。彼女が住み込みでお城にいてくれて、魔王様も近くにいられて嬉しいだろうが、私だって実は相当嬉しいのだ。
仲良く遊んでいる子供達を見ながら、思い切って言ってみた。
「サリエノーアさん、私とママ友になってください」
「ママ友?」
「えーと、子供を介して知り合うお友達かな? 子供も仲良し、親も仲良し。同じくらいの子供を持つもの同士、苦労とかよくわかるじゃないですか。一緒にお茶したり、お話したり」
こんなニュアンスであってるのかな? 実際は経験が無いのでよくわからないんだけど。保育園の保護者の人とかで憧れだったんだよね。お仕事がお休みの日は一緒にランチしたり、子供連れで一緒に遊びに行ったりしてて。残念ながら職場も家もお城だから、こちらでそんな関係になれる人がいなかった。せいぜいマーム先生くらいかな。でももう娘さんも結構大きくなっちゃったし、ちょっと歳が違いすぎて。
「先生と私がお友達に?」
うーん、アイマスクのせいでイマイチ表情がわかり難いのだが、少し驚いてるようで心配になった。
「嫌ですか?」
「と、とんでもないです! 嬉しすぎて驚いてしまって。私、お友達なんて一人もいませんでしたから」
わあ、口元がにっこり笑った! 嬉しい~!
「じゃあ初めてのお友達になってください。幼稚園以外では先生じゃなくココナって呼んでくださいね。私はさっちゃんと呼ばせてもらっても?」
「はい、はいっ! 仲良くしてください!」
ぎゅっと両手を握られてドキドキ。ぴょんぴょん子供みたいに飛び跳ねて、彼女はとても嬉しそう。やん、可愛い。
最初体験に来られたときは、近寄り難いくらい綺麗で落ち着いてて大人っぽい雰囲気の人だと思ってたけど、夏祭りの辺りから意外と子供っぽくて可愛い人だと気がついた。アイマスクのおかげで顔を出している分、余計にそう思う。……半分はキラキラ少女漫画チックデカ目絵のせいだろうが。
この人、幾つなんだろう。もしかして年下だったり? イマイチ人間以外の年齢がわからないのがこの魔界です。
「えーと、すごく基本的な事をお聞きしても?」
「どうぞ」
「さっちゃんはお幾つ?」
「天界と一年の長さが違うので向こうでは二十四ですが、こちらでは約百二十歳になるのかしら」
……一瞬歳下かとも思いましたが、天界って人間界や魔界の五年くらいが一年なんですね。初めて知りました。でもそうか、そんな妙齢の娘がいなくなったらお父さんは心配するわよね。
天協の報告では、彼女は来てすぐにペルちゃんを身篭ったという事だ。つまり四年前。実家(てんかい)ではまだ一年も経っていない。そりゃ探すだろうし連れ戻そうとするわよね。
でもそっか。実質魔王の一族と上級天使はほぼ同じ種族。歳も十二しか変わらないし、魔王様には条件がいいですよね。メルヒノア様もその辺で推したのだと思う。亡き王妃様と髪の色も同じだとウリちゃんも言ってたし。
「先……ココナさんは?」
「私は十二年前に魔王様の眷属に加えていただいたので、まだ三十三ですよ」
「若いですね。いいですね」
「大人になっちゃったらもう歳なんて関係ないですけどね」
「確かに。ふふっ」
同時に笑う。やったー、私もママ友が出来たよ!
幼稚園は順調。基本丈夫な子供達は、病欠する子も少なく元気いっぱい。
次のお遊戯会の演目もほぼ決まり、練習も始まりました。お遊戯会と運動会は毎年盛り上がり、重要な行事の一つです。
「今年はマファルの幼稚園の年長さんが見学に来るそうですよ。ついでに一緒に歌を唄う予定です」
招待状を届けに行っていたウリちゃんが報告してくれた。
「人間の子供達かぁ。楽しみだね。王様は元気だった?」
「お元気ですよ。随分と貫禄もついてらっしゃって」
マファルは人間の国。魔王城に攻めてきた勇者様は現国王だ。当時私より年下の二十だったからもう三十二か。ばりばり働き盛りだね。この十二年の間に随分と人間の国は改革が進んだ。魔族にとって十二年はさほど長い時間ではないが、平均寿命が五十~六十の人間にとっての十二年というのはすごく貴重な長い時間だ。
王様も来るのかな? きっと来ちゃうよね。じっとしてない人だから。
「やったー! おで、竜ら!」
「あたしお姫しゃま!」
「ボクは……」
横では子供達がクジ引きで劇の配役を決めている。ひまわりさんはまだ字が読めないので、クジに色を塗って、それぞれの役を絵で描いたものを前に一覧で貼り出してある。
「最初は歌と踊りだけだったのに、演目も広がりましたね」
「そうね。簡単な劇だけどね」
ひまわり組は『飛竜とお姫様』という日本の鶴の恩返し男女逆版みたいなこの国のお話の寸劇と、踊りをやる。
「スミレ組は? もう決まったの?」
「歌劇ですよ。ジラソレとヴェレットにも出てもらいます」
「……楽しみだね」
なんかすごそう。ジラソレに歌が唄えるのだろうか……。
「配役が決まったみたいですね。ではわたくしはスミレ組に戻りますね」
最近子供が増えて、自由遊びとお給食の時は全員一緒だけど、学年で個別の時は教室が離れてしまったのでウリちゃんは隣の部屋に戻っていった。
てんちゃんに任せてあったクジ引きが終わったみたいです。
うーん、予想はしていたが泣いてる子もいるね。ちなみに主役の竜とお姫様はそれぞれ三人づつだ。
「やだやだやだー!」
床に寝っ転がって駄々をこねてるのはお馴染やんちゃなさんちゃん。
「オレ、こんなのやだっ!」
「さんちゃんは何を引いたの?」
「コウモリたん」
「すごくいい役じゃない。お姫様を案内する出番の多い役だよ?」
準主役とも言える重要な役なのだが。何が気に入らないんだろう。
「らって、オレ竜族なのにドラゴンじゃないなんて!」
あー、まあそういえば……そうなんだけど、公平を期すために男女種族関係なくクジ引きで決めたのよね。劇でしか出来無い事もあるし。
「せんせ、僕、お姫さま……」
うっ、ヴァンパイアのジュン君はお姫様に当たったのか。色白美少年なのでとても似合いそうだが、嫌なのかな。涙目だよね。
「あたち、闇騎士~!」
狼族のきぃちゃんは男役か。やはりクジ引きをせめて男女にわけるべきだったかな。
「きぃちゃん、さんちゃんと代わってあげる?」
「じぇったいやら」
「じゃあジュン君とは? お姫様だよ?」
「やーら!」
……そうですか~。この種族女が戦士で男が主夫が普通だもんねぇ。
他は木の役であろうと、文句を言ってる子はいないのだけど。
「リノは、ジュン君とかあっていいぉ」
名乗り出たのは我が娘だった。
「リノちゃんは何の役?」
「なじょのおじいたん」
「ジュンくんはどう?」
「代わってくれるの?」
おおう、交渉成立だ。いやー、リノちゃんがお姫様がやりたかっただけじゃないのだろうか? ってか謎のおじいさんって何だ?
「あの……僕、さんちゃんと代わってもいいです」
ひっそりと声を上げたのはペルちゃん。
「ペルちゃんは何の役?」
「飛竜」
主役じゃないのよ! いいの、代わっちゃって?
「僕、コウモリのほうがいいから」
「ホント! ペルたんしゃいこー! しゅき!」
こちらも交渉成立みたいです。ペルちゃん、控えめだね君は。
ママもきっと楽しみに見てくれるよ。
ぽつりとさっちゃん……サリエノーアさんが言った。
幼稚園にペルちゃんをお迎えに来た彼女。今日はお仕事が暇らしいので、私も手が空いた事だし少し一緒に休憩することにした。おチビさん達はまだ幼稚園の園庭できゃーきゃーと走り回って遊んでいる。
「この頃幼稚園が終わってからもリノちゃんが楽しそうで嬉しいんですよ。お城は大人ばかりでしょう、同い年の子供はありがたいです」
「こちらもですわ。いつも寂しい思いばかりさせていて。私もほとんど外に出る事も人と喋る事も無かったのが、今は沢山の方々に良くしていただいて」
相手を疲れさせてしまうのであまりお城の人とも関わらない彼女だが、それでもほとんど引き篭もり状態だった以前に比べたら話をする機会もあるし、女っ気のほとんど無かったお城の人達も嬉しくて仕方が無い様で何かと彼女に構おうとする。
それは私も同じなのだ。彼女が住み込みでお城にいてくれて、魔王様も近くにいられて嬉しいだろうが、私だって実は相当嬉しいのだ。
仲良く遊んでいる子供達を見ながら、思い切って言ってみた。
「サリエノーアさん、私とママ友になってください」
「ママ友?」
「えーと、子供を介して知り合うお友達かな? 子供も仲良し、親も仲良し。同じくらいの子供を持つもの同士、苦労とかよくわかるじゃないですか。一緒にお茶したり、お話したり」
こんなニュアンスであってるのかな? 実際は経験が無いのでよくわからないんだけど。保育園の保護者の人とかで憧れだったんだよね。お仕事がお休みの日は一緒にランチしたり、子供連れで一緒に遊びに行ったりしてて。残念ながら職場も家もお城だから、こちらでそんな関係になれる人がいなかった。せいぜいマーム先生くらいかな。でももう娘さんも結構大きくなっちゃったし、ちょっと歳が違いすぎて。
「先生と私がお友達に?」
うーん、アイマスクのせいでイマイチ表情がわかり難いのだが、少し驚いてるようで心配になった。
「嫌ですか?」
「と、とんでもないです! 嬉しすぎて驚いてしまって。私、お友達なんて一人もいませんでしたから」
わあ、口元がにっこり笑った! 嬉しい~!
「じゃあ初めてのお友達になってください。幼稚園以外では先生じゃなくココナって呼んでくださいね。私はさっちゃんと呼ばせてもらっても?」
「はい、はいっ! 仲良くしてください!」
ぎゅっと両手を握られてドキドキ。ぴょんぴょん子供みたいに飛び跳ねて、彼女はとても嬉しそう。やん、可愛い。
最初体験に来られたときは、近寄り難いくらい綺麗で落ち着いてて大人っぽい雰囲気の人だと思ってたけど、夏祭りの辺りから意外と子供っぽくて可愛い人だと気がついた。アイマスクのおかげで顔を出している分、余計にそう思う。……半分はキラキラ少女漫画チックデカ目絵のせいだろうが。
この人、幾つなんだろう。もしかして年下だったり? イマイチ人間以外の年齢がわからないのがこの魔界です。
「えーと、すごく基本的な事をお聞きしても?」
「どうぞ」
「さっちゃんはお幾つ?」
「天界と一年の長さが違うので向こうでは二十四ですが、こちらでは約百二十歳になるのかしら」
……一瞬歳下かとも思いましたが、天界って人間界や魔界の五年くらいが一年なんですね。初めて知りました。でもそうか、そんな妙齢の娘がいなくなったらお父さんは心配するわよね。
天協の報告では、彼女は来てすぐにペルちゃんを身篭ったという事だ。つまり四年前。実家(てんかい)ではまだ一年も経っていない。そりゃ探すだろうし連れ戻そうとするわよね。
でもそっか。実質魔王の一族と上級天使はほぼ同じ種族。歳も十二しか変わらないし、魔王様には条件がいいですよね。メルヒノア様もその辺で推したのだと思う。亡き王妃様と髪の色も同じだとウリちゃんも言ってたし。
「先……ココナさんは?」
「私は十二年前に魔王様の眷属に加えていただいたので、まだ三十三ですよ」
「若いですね。いいですね」
「大人になっちゃったらもう歳なんて関係ないですけどね」
「確かに。ふふっ」
同時に笑う。やったー、私もママ友が出来たよ!
幼稚園は順調。基本丈夫な子供達は、病欠する子も少なく元気いっぱい。
次のお遊戯会の演目もほぼ決まり、練習も始まりました。お遊戯会と運動会は毎年盛り上がり、重要な行事の一つです。
「今年はマファルの幼稚園の年長さんが見学に来るそうですよ。ついでに一緒に歌を唄う予定です」
招待状を届けに行っていたウリちゃんが報告してくれた。
「人間の子供達かぁ。楽しみだね。王様は元気だった?」
「お元気ですよ。随分と貫禄もついてらっしゃって」
マファルは人間の国。魔王城に攻めてきた勇者様は現国王だ。当時私より年下の二十だったからもう三十二か。ばりばり働き盛りだね。この十二年の間に随分と人間の国は改革が進んだ。魔族にとって十二年はさほど長い時間ではないが、平均寿命が五十~六十の人間にとっての十二年というのはすごく貴重な長い時間だ。
王様も来るのかな? きっと来ちゃうよね。じっとしてない人だから。
「やったー! おで、竜ら!」
「あたしお姫しゃま!」
「ボクは……」
横では子供達がクジ引きで劇の配役を決めている。ひまわりさんはまだ字が読めないので、クジに色を塗って、それぞれの役を絵で描いたものを前に一覧で貼り出してある。
「最初は歌と踊りだけだったのに、演目も広がりましたね」
「そうね。簡単な劇だけどね」
ひまわり組は『飛竜とお姫様』という日本の鶴の恩返し男女逆版みたいなこの国のお話の寸劇と、踊りをやる。
「スミレ組は? もう決まったの?」
「歌劇ですよ。ジラソレとヴェレットにも出てもらいます」
「……楽しみだね」
なんかすごそう。ジラソレに歌が唄えるのだろうか……。
「配役が決まったみたいですね。ではわたくしはスミレ組に戻りますね」
最近子供が増えて、自由遊びとお給食の時は全員一緒だけど、学年で個別の時は教室が離れてしまったのでウリちゃんは隣の部屋に戻っていった。
てんちゃんに任せてあったクジ引きが終わったみたいです。
うーん、予想はしていたが泣いてる子もいるね。ちなみに主役の竜とお姫様はそれぞれ三人づつだ。
「やだやだやだー!」
床に寝っ転がって駄々をこねてるのはお馴染やんちゃなさんちゃん。
「オレ、こんなのやだっ!」
「さんちゃんは何を引いたの?」
「コウモリたん」
「すごくいい役じゃない。お姫様を案内する出番の多い役だよ?」
準主役とも言える重要な役なのだが。何が気に入らないんだろう。
「らって、オレ竜族なのにドラゴンじゃないなんて!」
あー、まあそういえば……そうなんだけど、公平を期すために男女種族関係なくクジ引きで決めたのよね。劇でしか出来無い事もあるし。
「せんせ、僕、お姫さま……」
うっ、ヴァンパイアのジュン君はお姫様に当たったのか。色白美少年なのでとても似合いそうだが、嫌なのかな。涙目だよね。
「あたち、闇騎士~!」
狼族のきぃちゃんは男役か。やはりクジ引きをせめて男女にわけるべきだったかな。
「きぃちゃん、さんちゃんと代わってあげる?」
「じぇったいやら」
「じゃあジュン君とは? お姫様だよ?」
「やーら!」
……そうですか~。この種族女が戦士で男が主夫が普通だもんねぇ。
他は木の役であろうと、文句を言ってる子はいないのだけど。
「リノは、ジュン君とかあっていいぉ」
名乗り出たのは我が娘だった。
「リノちゃんは何の役?」
「なじょのおじいたん」
「ジュンくんはどう?」
「代わってくれるの?」
おおう、交渉成立だ。いやー、リノちゃんがお姫様がやりたかっただけじゃないのだろうか? ってか謎のおじいさんって何だ?
「あの……僕、さんちゃんと代わってもいいです」
ひっそりと声を上げたのはペルちゃん。
「ペルちゃんは何の役?」
「飛竜」
主役じゃないのよ! いいの、代わっちゃって?
「僕、コウモリのほうがいいから」
「ホント! ペルたんしゃいこー! しゅき!」
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ママもきっと楽しみに見てくれるよ。
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