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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
17:なるようになる
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お遊戯会の中止は無くなったものの、気分はどんよりだ。
「そんな怖い顔しないで」
いつもは大好きな旦那様の笑顔ですら恨めしく思う。色々考えたらベッドに入ってもなかなか眠れない。
「がんばるよ? うん、私に正直そんな大それた力があるんなら。なんであんなシールドが出せるか全くもって仕組みもわからないし、もし失敗したらどうするのよ?」
「失敗しません。だってココナさんだから」
「……」
説明にもなってません。なんですか、その根拠の無い自信は。
「他の魔族に比べて元が違う世界の人間だというところに力の源があるのだと思います。天でも魔でもない、中立の存在。それが中の世界の人間。そこに魔王様の血をいただいた事で強くなったのかも」
「わかったような、わからないような。でもそれだったらほぼ同じ条件のエイジ君にだって出来るんじゃないの?」
「試してみない事には。いや、でも……試すのも……絵面的にも、うーん」
「……ダダ漏れてるよ」
一部ご婦人は大喜びだろうが、ジラソレにも拒否されそうな気がする。
「でも方法がねぇ……」
ひょっとして私はお城に来る人全員、子供達はともかく保護者の方々にもお城にお勤めの皆さんにも、そして国賓の方々にも全員にキスをしなければいけないんじゃないの? 唇が磨り減りそう……というか、正直なところ私にだって相手を選ぶ権利があると思うのだ。
「俺だって面白く無いよ、本当は」
あ、なんかその唇尖らせてほっぺ膨らますの可愛い。最近だんだんやることが子供に影響されてかわかりやすくなってるね、ウリちゃん。歳考えたらどうなのよって思うけど。
「ちょっとは妬いてくれるんだ?」
「当たり前。考えたら狂いそうなくらい。その唇は俺だけのでいい」
くあああ。何ですか、そのくっちゃい台詞は。照れるよぉ~!
ま、何か方法はあるはずだからそこは後でゆっくり考えるとして。
「後は魔王様よね。早くさっちゃんを堕天させてくれない事には」
まあ、方法が方法だけにねぇ……。
「それですけどね、いっそ母上の同意を得てからの方がいいんじゃないかと思うんですよね」
「え? ここまで来て? あんだけ推してたのに」
「どうも御母上は気性の激しい方のようだし、孫の親でもない結婚の約束もしていない相手と……わかったら、たとえ魔王様が相手でも怒りませんか?」
う。まあ……確かに。
「サリエノーアさんご本人が望まれてだったらよいのですが」
「うん……」
さっちゃんの本当に好きな人が誰なのかわかったらいいのにな。そこが一番問題なのよね。魔王様の事を好きになってくれたら……やはり心と体は切り離したくはないから。
横で頬杖をついていたウリちゃんがにやっと笑った。あ、黒い。
「もしこれがリノちゃんだったら……いやいや、そんな事を考えるのも嫌ですけど。たとえ同意の上でも相手は微塵も残さず消し去ってやりますけどね」
リノちゃん……貴女の将来に母は涙するよ。このパパなら本気でやりそうで怖いよ。でもさっちゃんのパパも内心穏やかでは無いだろうが、大人しい方で良かったよ。
「魔王様、なんだかお気の毒。おあずけって」
ふいにくるんと身を返したウリちゃんが上から覗きこんでる。落ちてくる銀色の髪が薄明かりに照らされてキラキラしてる。そのうるうるした目、何。
「俺はおあずけ無しでお願いしたいですけど」
「もう。甘えんぼさん」
……リノちゃんは向こうのベッドでぐっすりだし……ね。
そんな感じで夜も更けていくのでした。
「どぉ? にやう?」
くるくるとリノちゃんがご機嫌で回っている。うん、似合う。
お姫様の格好だね。色紙製のティアラに端布やリボンで作った腰ミノみたいなひらひら巻いただけなんだけどね。何となくドレスっぽく見えるね。
それぞれ家やお城にあったものを寄せ集めて劇の手作り衣装の完成です。今日はみんなで試着してみました。
「わぁ、きぃちゃんの騎士の鎧カッコいいね」
「あい。パパがヨロイカエルの皮にえにょぐ塗ってくれたぉ」
……何匹カエルが使われているのかは考えないでおこう。
「ジュン君のおじいさんのヒゲもいいね。ふわふわ」
「ちょっとお家の双首犬寒そうになっちゃったけど」
「ま、また毛が伸びるよ……」
なんだか生モノ率が高いですが、素材はこの際考えないでおこう。
お姫様三人、竜の格好は二人と同じ役の変身した王子様一人、竜を狩る黒騎士一人、コウモリさん二人、森の木さん四人、石さん三人、謎のおじいさん一人の合わせて十七人全員がそれぞれの格好で揃いました。
森の近くで竜狩りの黒騎士にやられて怪我をした飛竜をみつけたお姫様は、可哀相に思い助けてあげました。
竜は飛んでいきましたが、しばらくしてカッコいい王子様がやってきました。王子様はお姫様に綺麗なお花を渡すと、消えてしまいました。
でもお姫様は王子様にもう一度会いたくて、森で一番の物知りのコウモリさんに相談しました。コウモリさんは王子様のところに連れて行ってあげると言いました。でも一つだけお約束があります。
何を見ても驚かないこと。
お姫様は王子様に会いたくて、うねうね動く木や間違った道を教える石のいる森を抜けて、王子様の元に行きます。
そして辿り着いた先にいたのは、あの助けてあげた竜でした。竜は謎のおじいさんに魔法で王子様に姿を変えてもらっていたのです。
お姫様が驚いてしまったので、もう二度と竜は王子様に変ることが出来なくなってしまいました。竜は泣きながら空に消えていきました。
……というよく考えたらバッドエンドなお話なのだが、この国では絵本になるほどポピュラーな昔話である。日本で言うところの鶴の恩返しみたいな感じだ。約束を破ると悲しい事が起こるよ、みたいな。
本当はもうちょっと明るい話でもいいじゃないのと思ったのだが、子供達がこれを選んだ。年少さんなのになかなか渋いチョイスだ。
「きっとお客さん皆感動して泣きますよ、最後」
てんちゃんがうんうんやってるが、見た目はドタバタ喜劇である。さて、ひまわり組さん達は悲劇を演じきる事ができるのでしょうか。
一変して、お歌は明るい感じに毎度おなじみ『ぶんぶんぶん』だ。他のクラスも全員で唄うのはこちらも毎度お馴染み『お花が笑った』である。もうこれはほとんどこの幼稚園のテーマソングみたいになっちゃってます。
笑う花、ホントにいるし。
こんな感じで、園ではお遊戯会の準備は着々と進んでいるのですが……。
「し、招待状を届けて……まいり……ました」
天界への招待状をどうするか方法を色々考えていたところ、天族協同組合の方が協力してくれて、なんとか天界のさっちゃんのお父さんお母さんに届いた模様。異界への穴は沢山ある魔界ですが、一方通行のためこちらからはなかなか行けないのが現状。でもそこは元天界の住人だった堕天使だけに伝わる秘法があるそうで。
「お招きありがとう……との事です」
「来て下さると?」
「はい。流石に下級神とはいえど、お父上は天界を離れるわけにはいかないので、今回は母君のみお越しになるとの事です」
本当はウリちゃんが行くと言ってたのだが、そこは一応国の重鎮ですから、何かあったら困ると言う事で、純度の高い天族である天協の組合長さん自ら頑張ってくださったのですが、なんかもうボロボロに草臥れておいでですね。黒い素敵な羽根が艶を失ってます。
「今は天協の会員も全員生まれも育ちも魔界ですからね。きつかったでしょう、天界は」
「はあ。しかし、宰相閣下の奥方様の護符のおかげで随分と助かりました」
奥方……あー、私の事か。
みんなにキスするのも何なので、考えてみましたよ、方法。
お札です。子供達の名札に簡易結界が貼ってあるのをヒントに、一枚一枚心を籠めて口付けたココナ先生キスマーク入りのお札を作ってみました。
これだとメルヒノア様のペンダントと同じくらいの効果しか無いかとも危惧しましたが、実験の結果案外効力ありでした。そもそもペンダントにはキスしてませんでしたし。ごめんなさい、メルヒノア様。
さっちゃんより強力かもしれないお母様ですが、目を開けてさえいただかなければ、その神力くらいは防げるでしょう。
ちなみに、何故かエイジ君には同じ力はありませんでした。実験台になった野生の魔物の皆さんのご冥福をお祈りします。
さあ、泣いても笑ってもお遊戯会まであと三日。
なるようになる、としか言えません。
「そんな怖い顔しないで」
いつもは大好きな旦那様の笑顔ですら恨めしく思う。色々考えたらベッドに入ってもなかなか眠れない。
「がんばるよ? うん、私に正直そんな大それた力があるんなら。なんであんなシールドが出せるか全くもって仕組みもわからないし、もし失敗したらどうするのよ?」
「失敗しません。だってココナさんだから」
「……」
説明にもなってません。なんですか、その根拠の無い自信は。
「他の魔族に比べて元が違う世界の人間だというところに力の源があるのだと思います。天でも魔でもない、中立の存在。それが中の世界の人間。そこに魔王様の血をいただいた事で強くなったのかも」
「わかったような、わからないような。でもそれだったらほぼ同じ条件のエイジ君にだって出来るんじゃないの?」
「試してみない事には。いや、でも……試すのも……絵面的にも、うーん」
「……ダダ漏れてるよ」
一部ご婦人は大喜びだろうが、ジラソレにも拒否されそうな気がする。
「でも方法がねぇ……」
ひょっとして私はお城に来る人全員、子供達はともかく保護者の方々にもお城にお勤めの皆さんにも、そして国賓の方々にも全員にキスをしなければいけないんじゃないの? 唇が磨り減りそう……というか、正直なところ私にだって相手を選ぶ権利があると思うのだ。
「俺だって面白く無いよ、本当は」
あ、なんかその唇尖らせてほっぺ膨らますの可愛い。最近だんだんやることが子供に影響されてかわかりやすくなってるね、ウリちゃん。歳考えたらどうなのよって思うけど。
「ちょっとは妬いてくれるんだ?」
「当たり前。考えたら狂いそうなくらい。その唇は俺だけのでいい」
くあああ。何ですか、そのくっちゃい台詞は。照れるよぉ~!
ま、何か方法はあるはずだからそこは後でゆっくり考えるとして。
「後は魔王様よね。早くさっちゃんを堕天させてくれない事には」
まあ、方法が方法だけにねぇ……。
「それですけどね、いっそ母上の同意を得てからの方がいいんじゃないかと思うんですよね」
「え? ここまで来て? あんだけ推してたのに」
「どうも御母上は気性の激しい方のようだし、孫の親でもない結婚の約束もしていない相手と……わかったら、たとえ魔王様が相手でも怒りませんか?」
う。まあ……確かに。
「サリエノーアさんご本人が望まれてだったらよいのですが」
「うん……」
さっちゃんの本当に好きな人が誰なのかわかったらいいのにな。そこが一番問題なのよね。魔王様の事を好きになってくれたら……やはり心と体は切り離したくはないから。
横で頬杖をついていたウリちゃんがにやっと笑った。あ、黒い。
「もしこれがリノちゃんだったら……いやいや、そんな事を考えるのも嫌ですけど。たとえ同意の上でも相手は微塵も残さず消し去ってやりますけどね」
リノちゃん……貴女の将来に母は涙するよ。このパパなら本気でやりそうで怖いよ。でもさっちゃんのパパも内心穏やかでは無いだろうが、大人しい方で良かったよ。
「魔王様、なんだかお気の毒。おあずけって」
ふいにくるんと身を返したウリちゃんが上から覗きこんでる。落ちてくる銀色の髪が薄明かりに照らされてキラキラしてる。そのうるうるした目、何。
「俺はおあずけ無しでお願いしたいですけど」
「もう。甘えんぼさん」
……リノちゃんは向こうのベッドでぐっすりだし……ね。
そんな感じで夜も更けていくのでした。
「どぉ? にやう?」
くるくるとリノちゃんがご機嫌で回っている。うん、似合う。
お姫様の格好だね。色紙製のティアラに端布やリボンで作った腰ミノみたいなひらひら巻いただけなんだけどね。何となくドレスっぽく見えるね。
それぞれ家やお城にあったものを寄せ集めて劇の手作り衣装の完成です。今日はみんなで試着してみました。
「わぁ、きぃちゃんの騎士の鎧カッコいいね」
「あい。パパがヨロイカエルの皮にえにょぐ塗ってくれたぉ」
……何匹カエルが使われているのかは考えないでおこう。
「ジュン君のおじいさんのヒゲもいいね。ふわふわ」
「ちょっとお家の双首犬寒そうになっちゃったけど」
「ま、また毛が伸びるよ……」
なんだか生モノ率が高いですが、素材はこの際考えないでおこう。
お姫様三人、竜の格好は二人と同じ役の変身した王子様一人、竜を狩る黒騎士一人、コウモリさん二人、森の木さん四人、石さん三人、謎のおじいさん一人の合わせて十七人全員がそれぞれの格好で揃いました。
森の近くで竜狩りの黒騎士にやられて怪我をした飛竜をみつけたお姫様は、可哀相に思い助けてあげました。
竜は飛んでいきましたが、しばらくしてカッコいい王子様がやってきました。王子様はお姫様に綺麗なお花を渡すと、消えてしまいました。
でもお姫様は王子様にもう一度会いたくて、森で一番の物知りのコウモリさんに相談しました。コウモリさんは王子様のところに連れて行ってあげると言いました。でも一つだけお約束があります。
何を見ても驚かないこと。
お姫様は王子様に会いたくて、うねうね動く木や間違った道を教える石のいる森を抜けて、王子様の元に行きます。
そして辿り着いた先にいたのは、あの助けてあげた竜でした。竜は謎のおじいさんに魔法で王子様に姿を変えてもらっていたのです。
お姫様が驚いてしまったので、もう二度と竜は王子様に変ることが出来なくなってしまいました。竜は泣きながら空に消えていきました。
……というよく考えたらバッドエンドなお話なのだが、この国では絵本になるほどポピュラーな昔話である。日本で言うところの鶴の恩返しみたいな感じだ。約束を破ると悲しい事が起こるよ、みたいな。
本当はもうちょっと明るい話でもいいじゃないのと思ったのだが、子供達がこれを選んだ。年少さんなのになかなか渋いチョイスだ。
「きっとお客さん皆感動して泣きますよ、最後」
てんちゃんがうんうんやってるが、見た目はドタバタ喜劇である。さて、ひまわり組さん達は悲劇を演じきる事ができるのでしょうか。
一変して、お歌は明るい感じに毎度おなじみ『ぶんぶんぶん』だ。他のクラスも全員で唄うのはこちらも毎度お馴染み『お花が笑った』である。もうこれはほとんどこの幼稚園のテーマソングみたいになっちゃってます。
笑う花、ホントにいるし。
こんな感じで、園ではお遊戯会の準備は着々と進んでいるのですが……。
「し、招待状を届けて……まいり……ました」
天界への招待状をどうするか方法を色々考えていたところ、天族協同組合の方が協力してくれて、なんとか天界のさっちゃんのお父さんお母さんに届いた模様。異界への穴は沢山ある魔界ですが、一方通行のためこちらからはなかなか行けないのが現状。でもそこは元天界の住人だった堕天使だけに伝わる秘法があるそうで。
「お招きありがとう……との事です」
「来て下さると?」
「はい。流石に下級神とはいえど、お父上は天界を離れるわけにはいかないので、今回は母君のみお越しになるとの事です」
本当はウリちゃんが行くと言ってたのだが、そこは一応国の重鎮ですから、何かあったら困ると言う事で、純度の高い天族である天協の組合長さん自ら頑張ってくださったのですが、なんかもうボロボロに草臥れておいでですね。黒い素敵な羽根が艶を失ってます。
「今は天協の会員も全員生まれも育ちも魔界ですからね。きつかったでしょう、天界は」
「はあ。しかし、宰相閣下の奥方様の護符のおかげで随分と助かりました」
奥方……あー、私の事か。
みんなにキスするのも何なので、考えてみましたよ、方法。
お札です。子供達の名札に簡易結界が貼ってあるのをヒントに、一枚一枚心を籠めて口付けたココナ先生キスマーク入りのお札を作ってみました。
これだとメルヒノア様のペンダントと同じくらいの効果しか無いかとも危惧しましたが、実験の結果案外効力ありでした。そもそもペンダントにはキスしてませんでしたし。ごめんなさい、メルヒノア様。
さっちゃんより強力かもしれないお母様ですが、目を開けてさえいただかなければ、その神力くらいは防げるでしょう。
ちなみに、何故かエイジ君には同じ力はありませんでした。実験台になった野生の魔物の皆さんのご冥福をお祈りします。
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