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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
22:お遊戯会後半
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ぽん、ぽんという軽やかな響きはシロホン。木琴じゃなくて魔物の骨で作ってあるので骨琴とでも言いましょうか。そのメロディに合わせてカスタネットがかちかち、タンバリンがしゃんしゃん、時々トライアングルでちーんと、可愛らしくバラ組さんの楽器演奏「ちょうちょ」が始まりました。
そーっと隅っこの方を移動して、貴賓室に移動。
ノックすると、どうぞと返事が返って来た。
ものすごく緊張してドアを開けると、小さなテーブルを囲んで、ザラキエルノ様と膝の上にペルちゃんを乗せた魔王様が向かい合っておいでだった。魔王様の後ろに隠れるようにさっちゃんが立っている。
この部屋、壁に大画面テレビのように舞台の様子が映るのです。音も普通に壁の存在を感じず聞えます。たぶん魔法でしょうが、便利な物がありますね。
「先生、良かったですわよ、歌!」
ザラキエルノ様はご機嫌だ。
「ど、どうも……」
魔王様も穏やかな顔でおられますね。でも何でしょう、ちょっと怒っておいでのようにも見えるんですが。
「マファル王とユーリは何故ココナさんと手を繋いで唄っていたのだろう」
あ、一応妬いてくれるのですか? 私のパパ的な意味で。
「お二人とも緊張しておいでだったそうで」
「ぼくも仲良しでおててつなぐと元気になるよ」
可愛い声に魔王様の頬が緩んだ。ペルちゃん、君は空気の読める幼児だね!
「そうか、手を繋ぐと元気が出るのか」
「はい」
ナデナデ。うーん、パパというかおじいちゃんの趣だね、魔王様。何故おばあちゃんでもお母さんでもなく魔王様が抱っこしておいでなのかは謎ですが。
「バラ組さんも上手だな」
魔王様は壁の様子を見て感心しておいでだ。ちょっと太鼓で勢い余っちゃった魔王様より年中児のほうが上手いかもとは、思っても言わない。
「はい。ペルちゃんも来年、ああやって楽器出来るようになろうね」
「うん、ぼくもやりたい!」
ああ、その笑顔は本当に癒されるわぁ。
「本当になんていい子なのかしら!」
おばあちゃんもすっかりメロメロですね。
聞えてくる音と壁の映像ではバラ組さんの楽器演奏もそろそろ終わり。
ペルちゃん効果か、思ったより和やかな空気なので安心したが、隅っこで立ったままのさっちゃんに手招きして、お茶を入れなおすフリをしつつさり気に訊いてみた。
「変わった事はなさそうだね?」
「はい、今のところ」
思わず二人で顔を合わせて苦笑い。
「どうですか? 次のスミレ組さんの歌が終わったらひまわりさんの劇なんでそろそろペルちゃんも戻って用意しないといけないのですが」
あきらかにがっかりしたような気がもわ~っとザラキエルノ様から立ち上がったが仕方が無い。多分ペルちゃんを連れて行くと間が持たないだろうから、魔王様にも一緒に来ていただこう。横でさっちゃんも一緒に行きたそうにしてるしね。
「ぼく、こうもりさん、がんばります。見ててね」
ペルちゃんがザラキエルノ様に微笑むと、おばあちゃんは再びメロメロになった。やるなぁ、流石は上級淫魔の血が入ってるだけある。よしよし、ではまたしばらく、お一人ですが大人しく見ていてくださいませ、ザラキエルノ様。
四人で部屋を出ると、なぜか魔王様とペルちゃんが思いきり深呼吸した。
「やはり、近くにいるとかなり神力に当てられるな」
どうも魔王様はペルちゃんをザラキエルノ様の強すぎる天界の力から守るために抱っこしておいでだったようだ。いつもお母さんと一緒にいるし、他の子に比べれば遥かにペルちゃんは天界の力に耐性があるが、半分とはいえ立派な魔族だ。なるほど、そういうことでしたか。
「抱きしめたいと仰っていたが、流石に命に関わるのでな」
「ありがとうございます、魔王様」
そろそろ他のひまわり組さんもてんちゃん達に促されて舞台袖にまばらに集まりつつある。リノちゃんも私を見つけて走ってきた。
「マ……せんせっ、あやく、お姫しゃまおきがえっ!」
焦ってる焦ってる。うん、早く用意しないとね!
「リノ、楽しみにしているぞ」
「あい! まおーたま、リノお姫しゃま見ててくらさいにぇ!」
おおぅ、毎年の事だが、一度お父さんお母さんの所に行っちゃった一番小さいひまわり組さんはなかなか全員揃わない。
慌ててかき集めている間に、バラ組さんの幕が閉じて拍手が響き渡った。
「わはははは~、次はスミレ組さんのお歌だぞ!」
わー急がないと!
「さっちゃんも衣装、着せるのを手伝ってくれるかな?」
「はいっ!」
「よし、私も手伝おう」
魔王様(えんちょう)も一緒になって、大慌てで舞台袖に入った。
十七人揃っているのを確かめて、それぞれの衣装をつけていく。自分でやってる子もいるが、危なっかしい。
他のクラスの補助職員さんに、メイア先生、マーム先生も一緒になってやってくれたので、思いの外ひまわりさんの用意は早くできた。中でも一番働いたのは魔王様だった。
「魔王様、ものすごく手際がよろしいですね」
さっちゃんが驚いている。うん、魔王様すっごい育メンだったから、子供の着替えなどお手の物なんですよね。
「いいパパなんだよ、魔王様」
「本当に、あんな素晴らしい方がペルの父だったら……あっ! わ、私ったらなんて、お、恐れ多い事を! 何でもないです!」
ふふふふ~。なんかすっごくいい事聞いちゃったよ、さっちゃん。
魔王様、すっごくいい感じですよ! これは後で報告しないとっ。
「あとからヒヨコもよちよちよち♪」
スミレ組さんのお歌は私も大好きなアヒルさんの歌だ。最初並んでいた子供達がお尻をフリフリ右に左に歩きながら唄う様は、本当に可愛らしい。
魔界にもアヒルがいる。このお城の前の湖付近にも何羽かいる。飛べなくて、ガーガー鳴くのもお尻を振りながらヨチヨチ歩くのも同じ。但し成鳥も嘴が赤くて体は黄色くてぽってり太っている。まるでお風呂のおもちゃのように。だが馬鹿デカく、羽根を畳んでても二メートルくらいある。おまけにその可愛い見た目のくせにものすごく凶暴。キミちゃん(お魚)と並ぶツワモノである。
「かるそーにすいすいがーがーがー♪」
流石は年長さん。みんな綺麗に揃ったお歌は見事でした。指揮していたウリちゃんも満足気です。
ぱちぱちぱち。拍手が響いて幕が閉まる。
スミレ組さんはちゃんと並んだまま、向こうの袖に帰って行った。
てんちゃんとエイジ君が大慌てで板に貼り付けた背景絵を舞台に運ぶ。絵はちょっと職員も手伝ったが、色は子供達が塗ってくれたので前衛アートみたいなステキな事になっている。場面ごとに三種類あるので、一枚ずつ剥がしていくのだ。
まずは絵の前に最初の場面に登場する、紙で作った剣を持ち、黒い鎧をつけた闇騎士きぃちゃんと、背中の羽根が可愛らしい竜役その一のカンちゃんが舞台の真ん中。カンちゃんは元々の角に色紙で作った角をくっつけている。何気に出番の多い森の木さん役ボウちゃん、みかちゃん、きゅうちゃん、ちぃちゃんも両手に作り物の枝を持ってスタンバイ。
「みんな、練習の通りにやればいいからね。失敗しても大丈夫だから、のびのびいこうね」
「あい!」
さあ、準備完了だよ。
幕の向こうではお客さん達がわくわくの目で注目しているのが見える。
「わははは~、次はひまわりさんの劇だぞ! 感動超大作だ!」
おいおい、ものすごい紹介してくれるじゃないのよ、ジラソレ。プレッシャーかかるじゃないのよ!
……まあ子供達は感動超大作の意味をわかってないだろうから大丈夫だろうけど、何だろうな、大人の方が緊張するよ。
そして幕が開き、保護者の方の拍手が聞える。
少し暗めの舞台の中央、騎士と竜に天井にぶら下がったガーゴイルさんのカンテラが当てられる。
拡声草を手にしたナレーションの補助職員てんちゃんの声が静まった会場に響く。
『ここは深い森の中。竜を狩る黒騎士が立派な飛竜と戦っています』
「えい、えいっ」
「がお、がお」
……すごく緊張感の無い戦いが繰り広げられてますね。横では森の木さん達がこれまた長閑にうねうね揺れています。
さあ、劇がはじまっちゃいましたよ。がんばれ、ひまわりさん達!
そーっと隅っこの方を移動して、貴賓室に移動。
ノックすると、どうぞと返事が返って来た。
ものすごく緊張してドアを開けると、小さなテーブルを囲んで、ザラキエルノ様と膝の上にペルちゃんを乗せた魔王様が向かい合っておいでだった。魔王様の後ろに隠れるようにさっちゃんが立っている。
この部屋、壁に大画面テレビのように舞台の様子が映るのです。音も普通に壁の存在を感じず聞えます。たぶん魔法でしょうが、便利な物がありますね。
「先生、良かったですわよ、歌!」
ザラキエルノ様はご機嫌だ。
「ど、どうも……」
魔王様も穏やかな顔でおられますね。でも何でしょう、ちょっと怒っておいでのようにも見えるんですが。
「マファル王とユーリは何故ココナさんと手を繋いで唄っていたのだろう」
あ、一応妬いてくれるのですか? 私のパパ的な意味で。
「お二人とも緊張しておいでだったそうで」
「ぼくも仲良しでおててつなぐと元気になるよ」
可愛い声に魔王様の頬が緩んだ。ペルちゃん、君は空気の読める幼児だね!
「そうか、手を繋ぐと元気が出るのか」
「はい」
ナデナデ。うーん、パパというかおじいちゃんの趣だね、魔王様。何故おばあちゃんでもお母さんでもなく魔王様が抱っこしておいでなのかは謎ですが。
「バラ組さんも上手だな」
魔王様は壁の様子を見て感心しておいでだ。ちょっと太鼓で勢い余っちゃった魔王様より年中児のほうが上手いかもとは、思っても言わない。
「はい。ペルちゃんも来年、ああやって楽器出来るようになろうね」
「うん、ぼくもやりたい!」
ああ、その笑顔は本当に癒されるわぁ。
「本当になんていい子なのかしら!」
おばあちゃんもすっかりメロメロですね。
聞えてくる音と壁の映像ではバラ組さんの楽器演奏もそろそろ終わり。
ペルちゃん効果か、思ったより和やかな空気なので安心したが、隅っこで立ったままのさっちゃんに手招きして、お茶を入れなおすフリをしつつさり気に訊いてみた。
「変わった事はなさそうだね?」
「はい、今のところ」
思わず二人で顔を合わせて苦笑い。
「どうですか? 次のスミレ組さんの歌が終わったらひまわりさんの劇なんでそろそろペルちゃんも戻って用意しないといけないのですが」
あきらかにがっかりしたような気がもわ~っとザラキエルノ様から立ち上がったが仕方が無い。多分ペルちゃんを連れて行くと間が持たないだろうから、魔王様にも一緒に来ていただこう。横でさっちゃんも一緒に行きたそうにしてるしね。
「ぼく、こうもりさん、がんばります。見ててね」
ペルちゃんがザラキエルノ様に微笑むと、おばあちゃんは再びメロメロになった。やるなぁ、流石は上級淫魔の血が入ってるだけある。よしよし、ではまたしばらく、お一人ですが大人しく見ていてくださいませ、ザラキエルノ様。
四人で部屋を出ると、なぜか魔王様とペルちゃんが思いきり深呼吸した。
「やはり、近くにいるとかなり神力に当てられるな」
どうも魔王様はペルちゃんをザラキエルノ様の強すぎる天界の力から守るために抱っこしておいでだったようだ。いつもお母さんと一緒にいるし、他の子に比べれば遥かにペルちゃんは天界の力に耐性があるが、半分とはいえ立派な魔族だ。なるほど、そういうことでしたか。
「抱きしめたいと仰っていたが、流石に命に関わるのでな」
「ありがとうございます、魔王様」
そろそろ他のひまわり組さんもてんちゃん達に促されて舞台袖にまばらに集まりつつある。リノちゃんも私を見つけて走ってきた。
「マ……せんせっ、あやく、お姫しゃまおきがえっ!」
焦ってる焦ってる。うん、早く用意しないとね!
「リノ、楽しみにしているぞ」
「あい! まおーたま、リノお姫しゃま見ててくらさいにぇ!」
おおぅ、毎年の事だが、一度お父さんお母さんの所に行っちゃった一番小さいひまわり組さんはなかなか全員揃わない。
慌ててかき集めている間に、バラ組さんの幕が閉じて拍手が響き渡った。
「わはははは~、次はスミレ組さんのお歌だぞ!」
わー急がないと!
「さっちゃんも衣装、着せるのを手伝ってくれるかな?」
「はいっ!」
「よし、私も手伝おう」
魔王様(えんちょう)も一緒になって、大慌てで舞台袖に入った。
十七人揃っているのを確かめて、それぞれの衣装をつけていく。自分でやってる子もいるが、危なっかしい。
他のクラスの補助職員さんに、メイア先生、マーム先生も一緒になってやってくれたので、思いの外ひまわりさんの用意は早くできた。中でも一番働いたのは魔王様だった。
「魔王様、ものすごく手際がよろしいですね」
さっちゃんが驚いている。うん、魔王様すっごい育メンだったから、子供の着替えなどお手の物なんですよね。
「いいパパなんだよ、魔王様」
「本当に、あんな素晴らしい方がペルの父だったら……あっ! わ、私ったらなんて、お、恐れ多い事を! 何でもないです!」
ふふふふ~。なんかすっごくいい事聞いちゃったよ、さっちゃん。
魔王様、すっごくいい感じですよ! これは後で報告しないとっ。
「あとからヒヨコもよちよちよち♪」
スミレ組さんのお歌は私も大好きなアヒルさんの歌だ。最初並んでいた子供達がお尻をフリフリ右に左に歩きながら唄う様は、本当に可愛らしい。
魔界にもアヒルがいる。このお城の前の湖付近にも何羽かいる。飛べなくて、ガーガー鳴くのもお尻を振りながらヨチヨチ歩くのも同じ。但し成鳥も嘴が赤くて体は黄色くてぽってり太っている。まるでお風呂のおもちゃのように。だが馬鹿デカく、羽根を畳んでても二メートルくらいある。おまけにその可愛い見た目のくせにものすごく凶暴。キミちゃん(お魚)と並ぶツワモノである。
「かるそーにすいすいがーがーがー♪」
流石は年長さん。みんな綺麗に揃ったお歌は見事でした。指揮していたウリちゃんも満足気です。
ぱちぱちぱち。拍手が響いて幕が閉まる。
スミレ組さんはちゃんと並んだまま、向こうの袖に帰って行った。
てんちゃんとエイジ君が大慌てで板に貼り付けた背景絵を舞台に運ぶ。絵はちょっと職員も手伝ったが、色は子供達が塗ってくれたので前衛アートみたいなステキな事になっている。場面ごとに三種類あるので、一枚ずつ剥がしていくのだ。
まずは絵の前に最初の場面に登場する、紙で作った剣を持ち、黒い鎧をつけた闇騎士きぃちゃんと、背中の羽根が可愛らしい竜役その一のカンちゃんが舞台の真ん中。カンちゃんは元々の角に色紙で作った角をくっつけている。何気に出番の多い森の木さん役ボウちゃん、みかちゃん、きゅうちゃん、ちぃちゃんも両手に作り物の枝を持ってスタンバイ。
「みんな、練習の通りにやればいいからね。失敗しても大丈夫だから、のびのびいこうね」
「あい!」
さあ、準備完了だよ。
幕の向こうではお客さん達がわくわくの目で注目しているのが見える。
「わははは~、次はひまわりさんの劇だぞ! 感動超大作だ!」
おいおい、ものすごい紹介してくれるじゃないのよ、ジラソレ。プレッシャーかかるじゃないのよ!
……まあ子供達は感動超大作の意味をわかってないだろうから大丈夫だろうけど、何だろうな、大人の方が緊張するよ。
そして幕が開き、保護者の方の拍手が聞える。
少し暗めの舞台の中央、騎士と竜に天井にぶら下がったガーゴイルさんのカンテラが当てられる。
拡声草を手にしたナレーションの補助職員てんちゃんの声が静まった会場に響く。
『ここは深い森の中。竜を狩る黒騎士が立派な飛竜と戦っています』
「えい、えいっ」
「がお、がお」
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