58 / 96
続・魔界王立幼稚園ひまわり組
21:お遊戯会中盤
しおりを挟む
「楽しそうだから、私も参加したいわ。駄目かしら?」
ザラキエルノ様が通られた近くのお客さん達の周りにピンク色のシールドが次々と展開する。胸のバッチの効果だろう。
何か自分達と違う物を感じるのか、他の保護者の皆さんが声も無く道を開ける中、堂々とこちらへ向かって来られる。
「お、お母様、大人しくお部屋に入っててください!」
さっちゃんが慌てて手をしっしっとやってるが、それはそれで少し可哀相な気もするよ。みんなが楽しそうにしていたら、おばあちゃんだって一緒に入りたいよね。
「どうぞ、こちらへ」
私より先にウリちゃんが手招きした。どうも私達の間で挟んでしまうつもりらしい。それが一番安全だよね。
「ありがとう。ではお邪魔しますわ」
親子共々怪しいアイマスク。もうこういう種族だと言い切ってもよさそうな気もしてきた。その口元が嬉しそうに微笑んでいる。
「お母様、せめて後光をしまってください」
「あらごめんなさい。あんまり孫が可愛くてつい興奮しちゃって」
……そうか。天使の後光って興奮したら光るのか。そしてしまえるのか。眩しかったです。
ドンドン。魔王様の叩かれる太鼓の音も楽団の音楽も止まらない。
子供達は楽しそうに踊っている。足をぴこぴこ手をぶんぶん。くるっと回ってお手てをぱん。
時折、子供達がそれぞれ近くにお父さんやお母さんを見つけては手を振っているのが可愛い。それを見る親御さん達も笑顔で手を振っている。
「ママ~、パパ~」
あ、リノちゃんも私達を見つけて満面の笑みで手を振ってるね。
「リノちゃん最高ですよっ!」
横で超親馬鹿パパがぶんぶん手を振り返している……我が夫ながら少々恥ずかしい。しかも先生だし。宰相閣下だし。目立つっつーの。
何となく見様見真似で踊りっぽくなって来たザラキエルノ様も、ペルちゃんを見つけたらしい。
「ペルちゃーん、おばあちゃんよぉ~!」
またピカピカ光りながら手を振っておいでです。蛍みたいですね。その横で小さく手を振っているさっちゃんに向かって、ペルちゃんも微妙に手を振った。ちょっと恥ずかしそうに笑いながら。
「きゃー、こっちに手を振ってくれたわっ!」
「お母様、私にですわ」
……なんだろうか、この親子。ひょっとしてものすごく似た者親子なんじゃなかろうか。
魔王様がちらりとこちらをお向きになった。少し安心したような顔に見える。ふふ、上着を肌蹴て太鼓を叩いてる姿はとっても素敵ですよ。
「さっちゃん、魔王様すごくカッコいいよね」
「ホントですわ! とっても男らしいお姿……」
よしよし。ちょっとウットリ入ってますよ。それが聞えたのか見えたのか。子供達がもう一周したら終わりの合図に、一際と大きく叩かれる太鼓。
「あ」
……ほとんどの人が気付いてませんが、ドン! ぽすっというなんか微妙な音の後の魔王様のやっちゃった声がこの地獄耳には聞こえましたよ。
「えー、ではこの辺で休憩に入ります! 午後の公演もお楽しみに!」
なぜかジラソレでなくユーリちゃんの司会の声が響き、突然踊りが終わりました。子供達もあれ? と首を傾げてますが理由は申しませんでした。
「……魔王様、勢い余ってしまわれましたね」
「うん。穴開いたよね」
ちなみに太鼓も生きてます。全治一ヶ月でございました。
子供達は浴衣を脱いで、それぞれの保護者の方々のところへ。トイレに行きたい人などは今のうちに。入り口ドア付近で簡単なお茶などもご用意してありますので、そちらで休憩していただきます。
職員、雑用係は大慌てで会場を元に戻す手はずなのですが、何故か私はご来賓のお世話を申し付かってしまいました。リノちゃんは執事のギリムさんがお迎えに来てくれた。
「お母様、お部屋にお茶をご用意しますので、早くお入りください」
「えー? 私もペルちゃんと一緒にいたいわ。あんな部屋に一人なんて」
さっちゃんがザラキエルノ様と押問答をやっている。ペルちゃんはどうしていいのかわからず、お母さんとおばあちゃんの間でオロオロしていた。
「休憩の後、職員の歌や年中さんの演奏もありますから、ひまわりさんはまだ出番が先だし、良かったらお部屋の方でさっちゃ……サリエノーアさんとペルちゃんも一緒に休憩していればどうですか?」
私の提案にザラキエルノ様は喜んでおいでだが、さっちゃんは不服っぽい。
「ペルに何かあったら……」
「大丈夫よ。ペルちゃんにも私のお守りつけといたから」
うーん、多分それだけじゃ無いんだろうけどね。居辛いんだろうけど。
「私もご一緒してよろしいかな?」
おう、魔王様。ナイスなタイミングでおいでいただきました! さりげにさっちゃんの肩に手を置いてますね、魔王様。
「まっ、魔王さまにっ、危険、がっ」
相変わらず魔王様に触れられるとロボットモードのさっちゃん。でもおばあちゃんは喜んでいるし、ペルちゃんは助かったという顔だ。
「ココナさん、次は職員の歌でしょう。こちらは私に」
「ありがとうございます。あ、お気をつけて」
ウリちゃんにギャーギャー文句を言われたが、念のためお遊戯会前に魔王様の手の甲にも勿論ぶちゅーっとさせて頂きましたよ。なんかもう私のパパだと思うとこちらは何とも無いんですが、魔王様が恥ずかしそうにされてまして、久々に新鮮な気持ちになりましたよ。
部屋に消えていく天使親子三代と魔王様から微妙な会話が。
「魔王様はお歌には出られませんの?」
「私は出たくとも出してもらえないのだ」
「まあ、残念ですわね。いいお声なのに……」
「ボクも聴きたいなぁ」
……出たかったのね。でも魔王様の歌には私のシールドは効きませんから。それに代わりにユーリちゃんが出てくれますので。
「わははは~、そろそろプログラム後半を始めてもいいかな~?」
すっかり元通りになった会場。元の席に付かれた保護者の足元には子供達。中にはマファルの幼稚園の子達と一緒に座ってる子もいるね。次の出番のバラ組さんはすでに準備に舞台袖にスタンバイしている。
「余所の国の国歌ですけど、大丈夫ですか?」
「ああ。ちゃんと練習して来た。友好の印だ」
今年の職員の歌のゲストにはマファル国王も参加なさいますよ。で、なぜか私の横においでなのですが?
「キール様は中央のユーリ様とメイア先生の間でございますので」
にこやかに……といってもこめかみぴくぴくしてますけど、ウリちゃんが本来の場所をおススメしているが、動く気はさらさら無いようですよ。
「緊張しているのでココナちゃんの横で、お願い」
「……友好の印にユーリ王子と並ぶんじゃなかったんですか」
まあ、私も一応黒髪なので良いでしょうか。そうそう無いことなのでと、他の皆様は納得されたようですが。
「僕も緊張してるのでココナさんの横に行こうっと」
ユーリちゃんまで……。
「よろしいですね。では始めますよ」
メイア先生の合図で、急遽練習とは違う並びで決定した職員の歌。
「わははは~、幼稚園の職員による歌だぞ~。今回は特別にマファル国王様、魔王様のご子息のユーリ王子も参加されるぞ~ははっ」
軽いジラソレの司会で幕が開きました。五百鍵オルガンの演奏はマーム先生、右からてんちゃん、エイジ君、レーさん、ユーリちゃん、私、キール様、ウリちゃん、メイア先生、ピコさんという並びです。打ち合わせと全然違うんですけど? 私、なんで真ん中~?
禍々しくも美しいパイプオルガンの音に乗せて、歌が始まります。
「黒い翼に~いだ~かれて、深遠に沈む~麗しの国~♪」
もう空でも歌えますよ、この曲。ドドイル国歌でございます。客席からも胸に手を当てて小さく歌う声。保護者の方々も歌っておいでですね。
あのう、なんで手を繋いでるんでしょうね? ちらっと横を見ると、マファル王様越しにウリちゃんが笑っておりました。勿論黒いほうで。えーん、私のせいじゃないよぉ!
拍手と共に、早々に閉じられた幕。
そしてバラ組さんがわーっと走ってくる。トライアングルを持ってる子に、カスタネットを持ってる子、タンバリンを持ってる子。
「慌てないでいいからね」
数年前から、年中さんになったら簡単な楽器を教えるようになりました。そんなわけでバラ組さんは楽器演奏です。
「じゃあ、後はお願いします。わたくしはスミレ組さんを集めてきます」
ウリちゃん先生は忙しい。そして私も。
「ちょっと貴賓室の様子を見てきますね」
大丈夫ですかね、魔王様? なんか静かすぎて気になるんですけど。
ザラキエルノ様が通られた近くのお客さん達の周りにピンク色のシールドが次々と展開する。胸のバッチの効果だろう。
何か自分達と違う物を感じるのか、他の保護者の皆さんが声も無く道を開ける中、堂々とこちらへ向かって来られる。
「お、お母様、大人しくお部屋に入っててください!」
さっちゃんが慌てて手をしっしっとやってるが、それはそれで少し可哀相な気もするよ。みんなが楽しそうにしていたら、おばあちゃんだって一緒に入りたいよね。
「どうぞ、こちらへ」
私より先にウリちゃんが手招きした。どうも私達の間で挟んでしまうつもりらしい。それが一番安全だよね。
「ありがとう。ではお邪魔しますわ」
親子共々怪しいアイマスク。もうこういう種族だと言い切ってもよさそうな気もしてきた。その口元が嬉しそうに微笑んでいる。
「お母様、せめて後光をしまってください」
「あらごめんなさい。あんまり孫が可愛くてつい興奮しちゃって」
……そうか。天使の後光って興奮したら光るのか。そしてしまえるのか。眩しかったです。
ドンドン。魔王様の叩かれる太鼓の音も楽団の音楽も止まらない。
子供達は楽しそうに踊っている。足をぴこぴこ手をぶんぶん。くるっと回ってお手てをぱん。
時折、子供達がそれぞれ近くにお父さんやお母さんを見つけては手を振っているのが可愛い。それを見る親御さん達も笑顔で手を振っている。
「ママ~、パパ~」
あ、リノちゃんも私達を見つけて満面の笑みで手を振ってるね。
「リノちゃん最高ですよっ!」
横で超親馬鹿パパがぶんぶん手を振り返している……我が夫ながら少々恥ずかしい。しかも先生だし。宰相閣下だし。目立つっつーの。
何となく見様見真似で踊りっぽくなって来たザラキエルノ様も、ペルちゃんを見つけたらしい。
「ペルちゃーん、おばあちゃんよぉ~!」
またピカピカ光りながら手を振っておいでです。蛍みたいですね。その横で小さく手を振っているさっちゃんに向かって、ペルちゃんも微妙に手を振った。ちょっと恥ずかしそうに笑いながら。
「きゃー、こっちに手を振ってくれたわっ!」
「お母様、私にですわ」
……なんだろうか、この親子。ひょっとしてものすごく似た者親子なんじゃなかろうか。
魔王様がちらりとこちらをお向きになった。少し安心したような顔に見える。ふふ、上着を肌蹴て太鼓を叩いてる姿はとっても素敵ですよ。
「さっちゃん、魔王様すごくカッコいいよね」
「ホントですわ! とっても男らしいお姿……」
よしよし。ちょっとウットリ入ってますよ。それが聞えたのか見えたのか。子供達がもう一周したら終わりの合図に、一際と大きく叩かれる太鼓。
「あ」
……ほとんどの人が気付いてませんが、ドン! ぽすっというなんか微妙な音の後の魔王様のやっちゃった声がこの地獄耳には聞こえましたよ。
「えー、ではこの辺で休憩に入ります! 午後の公演もお楽しみに!」
なぜかジラソレでなくユーリちゃんの司会の声が響き、突然踊りが終わりました。子供達もあれ? と首を傾げてますが理由は申しませんでした。
「……魔王様、勢い余ってしまわれましたね」
「うん。穴開いたよね」
ちなみに太鼓も生きてます。全治一ヶ月でございました。
子供達は浴衣を脱いで、それぞれの保護者の方々のところへ。トイレに行きたい人などは今のうちに。入り口ドア付近で簡単なお茶などもご用意してありますので、そちらで休憩していただきます。
職員、雑用係は大慌てで会場を元に戻す手はずなのですが、何故か私はご来賓のお世話を申し付かってしまいました。リノちゃんは執事のギリムさんがお迎えに来てくれた。
「お母様、お部屋にお茶をご用意しますので、早くお入りください」
「えー? 私もペルちゃんと一緒にいたいわ。あんな部屋に一人なんて」
さっちゃんがザラキエルノ様と押問答をやっている。ペルちゃんはどうしていいのかわからず、お母さんとおばあちゃんの間でオロオロしていた。
「休憩の後、職員の歌や年中さんの演奏もありますから、ひまわりさんはまだ出番が先だし、良かったらお部屋の方でさっちゃ……サリエノーアさんとペルちゃんも一緒に休憩していればどうですか?」
私の提案にザラキエルノ様は喜んでおいでだが、さっちゃんは不服っぽい。
「ペルに何かあったら……」
「大丈夫よ。ペルちゃんにも私のお守りつけといたから」
うーん、多分それだけじゃ無いんだろうけどね。居辛いんだろうけど。
「私もご一緒してよろしいかな?」
おう、魔王様。ナイスなタイミングでおいでいただきました! さりげにさっちゃんの肩に手を置いてますね、魔王様。
「まっ、魔王さまにっ、危険、がっ」
相変わらず魔王様に触れられるとロボットモードのさっちゃん。でもおばあちゃんは喜んでいるし、ペルちゃんは助かったという顔だ。
「ココナさん、次は職員の歌でしょう。こちらは私に」
「ありがとうございます。あ、お気をつけて」
ウリちゃんにギャーギャー文句を言われたが、念のためお遊戯会前に魔王様の手の甲にも勿論ぶちゅーっとさせて頂きましたよ。なんかもう私のパパだと思うとこちらは何とも無いんですが、魔王様が恥ずかしそうにされてまして、久々に新鮮な気持ちになりましたよ。
部屋に消えていく天使親子三代と魔王様から微妙な会話が。
「魔王様はお歌には出られませんの?」
「私は出たくとも出してもらえないのだ」
「まあ、残念ですわね。いいお声なのに……」
「ボクも聴きたいなぁ」
……出たかったのね。でも魔王様の歌には私のシールドは効きませんから。それに代わりにユーリちゃんが出てくれますので。
「わははは~、そろそろプログラム後半を始めてもいいかな~?」
すっかり元通りになった会場。元の席に付かれた保護者の足元には子供達。中にはマファルの幼稚園の子達と一緒に座ってる子もいるね。次の出番のバラ組さんはすでに準備に舞台袖にスタンバイしている。
「余所の国の国歌ですけど、大丈夫ですか?」
「ああ。ちゃんと練習して来た。友好の印だ」
今年の職員の歌のゲストにはマファル国王も参加なさいますよ。で、なぜか私の横においでなのですが?
「キール様は中央のユーリ様とメイア先生の間でございますので」
にこやかに……といってもこめかみぴくぴくしてますけど、ウリちゃんが本来の場所をおススメしているが、動く気はさらさら無いようですよ。
「緊張しているのでココナちゃんの横で、お願い」
「……友好の印にユーリ王子と並ぶんじゃなかったんですか」
まあ、私も一応黒髪なので良いでしょうか。そうそう無いことなのでと、他の皆様は納得されたようですが。
「僕も緊張してるのでココナさんの横に行こうっと」
ユーリちゃんまで……。
「よろしいですね。では始めますよ」
メイア先生の合図で、急遽練習とは違う並びで決定した職員の歌。
「わははは~、幼稚園の職員による歌だぞ~。今回は特別にマファル国王様、魔王様のご子息のユーリ王子も参加されるぞ~ははっ」
軽いジラソレの司会で幕が開きました。五百鍵オルガンの演奏はマーム先生、右からてんちゃん、エイジ君、レーさん、ユーリちゃん、私、キール様、ウリちゃん、メイア先生、ピコさんという並びです。打ち合わせと全然違うんですけど? 私、なんで真ん中~?
禍々しくも美しいパイプオルガンの音に乗せて、歌が始まります。
「黒い翼に~いだ~かれて、深遠に沈む~麗しの国~♪」
もう空でも歌えますよ、この曲。ドドイル国歌でございます。客席からも胸に手を当てて小さく歌う声。保護者の方々も歌っておいでですね。
あのう、なんで手を繋いでるんでしょうね? ちらっと横を見ると、マファル王様越しにウリちゃんが笑っておりました。勿論黒いほうで。えーん、私のせいじゃないよぉ!
拍手と共に、早々に閉じられた幕。
そしてバラ組さんがわーっと走ってくる。トライアングルを持ってる子に、カスタネットを持ってる子、タンバリンを持ってる子。
「慌てないでいいからね」
数年前から、年中さんになったら簡単な楽器を教えるようになりました。そんなわけでバラ組さんは楽器演奏です。
「じゃあ、後はお願いします。わたくしはスミレ組さんを集めてきます」
ウリちゃん先生は忙しい。そして私も。
「ちょっと貴賓室の様子を見てきますね」
大丈夫ですかね、魔王様? なんか静かすぎて気になるんですけど。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。