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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
26:頑張りました魔王様
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しーん。
ザラキエルノ様を含むこの部屋の全員が、魔王様のお言葉を今か今かと待っている。なんかもう、身動き一つしてもいけないような気がします。
「単刀直入に言おう」
意を決した様に仰ってから、既に何分か経過していると思うのですが……なんかもわもわーっと目に見える位、魔王様の周りに気が立ち昇っているので早く納めてくださいよ。気の毒に天井からぼたぼたコウモリさんが落ちて来てます。そしてお腹を押さえてぴくぴく震えているウリちゃんがふき出す前に。
『ユーリちゃんをよく作ったと感心しちゃうくらい、リンデルちゃんは昔から奥手だったから……』
メルヒノア様も仰ってたもんねぇ。でも頑張れ、リンデルちゃん、貴方はやれば出来る子だ! 私にはプロポーズなさったじゃないですか。あの時も薔薇を枯らすほど相当テンパっておられましたけども。
すぅ、と一際大きく息を吸い込まれた魔王様。
「お、お母上」
来た。
「はい?」
「ぜひ嫁に来て欲しい!」
魔王様の渾身の一言に全員が凍りついた。
「……」
どのくらいの沈黙があっただろうか。
「まあ、魔王様ったら」
ザラキエルノ様が手首のスナップを利かせて、苦笑いされた。そしてさっちゃんとユーリちゃんはぽかーんと口を開けている。目が点って感じだ。さっちゃんの目は見えないが……そりゃそうだろう。
「真面目なお顔で物凄いご冗談を。意外にも楽しい方でしたのね、魔王様」
「あ、いや、その……え? 冗談? 楽しい?」
魔王様は間違いに気がついておられない。フォローしないといけないのだが、で、でも……これは……。
「ぶっ!」
限界近かったウリちゃんと私は同時にふき出した。
「何故笑う?」
「し、失礼致しました」
ふき出してしまったので、一応謝っておかないと。それにしてもだ。
魔王様『娘さんに』が抜けてます! お母様にプロポーズしてどうするんですか!!
「魔王様、何か言葉が抜けてませんか?」
「娘さんに嫁に来て欲しい、でしょう。普通」
なんかもう仲人みたいになってる私達夫婦でそこまで言って、やっと気がつかれた魔王様。そこまで決死の覚悟だったのですね。頭真っ白になっちゃうほど。
「あ、ああ、そうだった」
「そうですよねぇ。驚きましたわ」
ザラキエルノ様がぬる~い笑いを口元に浮かべておいでだ。
「あ、改めて申し上げる。娘さんを私に下さい」
ぼわん、と音がしそうだった。魔王様真っ赤です! 廊下の方が少し騒がしい気がしますが、また何か降って来たのかもしれません。
そして再びしーん。
「え……?」
今度沈黙を破ったのはさっちゃんだった。
「ええええええぇ――――っ?」
いや、さっちゃん。そこは驚くところじゃないから。
「サリエちゃん、魔王様の御前ではしたないですよ」
「でっ、でも! まっまま、まおっ、魔王様っ、い、今何と?」
さっちゃん、またしてもロボットモードですね。そして光ってるよ? 興奮すると光ると言ってたが、天使って謎の生き物だなぁ。
「あなたを私の妻にしたいと言ったのだが」
「そっ、それは……」
なんだかもう開き直ったっぽい魔王様。とはいえかなり真っ赤になっておいでです。対するさっちゃんもですが。口を金魚みたいにぱくぱくして言葉が出て来ないようです。
代わりに深々と頭を下げられたのはザラキエルノ様だった。
「……何と言う勿体無いお言葉。親の私が言うのも何ですが、他の男の子持ちのこの娘は傷物です。それでもよろしいと仰るのでしょうか?」
「私とて既に子もある。そう言う意味では傷物だが」
ちらとユーリちゃんの方に視線を向けられた魔王様。慌ててザラキエルノ様が首を振られた。
「魔王様はちゃんと王妃との間に設けられた正しいお子ではございませんか。婚姻もせずに設けた子とは違いましょう」
「子供に正しい生まれも間違った生まれも無いと思う。私は誰の子であろうと自分の子として愛せる自信がある」
私達も太鼓判を押せますよ。魔王様、今のはかなりカッコよかったですよ!
「魔王様はペルちゃんのよいお父さんにおなりですよ」
「それは間違いございません」
またも私達でプッシュだ。そこの所は本当に自信を持っておススメ出来ます。
「しかし……」
思ったよりあっさりとはザラキエルノ様は首を縦には振られなかった。
「あの、ええと……」
そーっと声を上げたのは予想外にユーリちゃんだった。
「話の腰を折って悪いのですが、僕も覚悟は決めていたので父上の事には賛成なのですが、サリエノーアさんを堕天させるという話からいきなり父上が求婚なさった流れだけが僕にはいま一つ理解できなかったので、誰か詳しく教えて欲しいなと思うのだけれど。皆にはわかっているんですよね?」
「!」
いきなりのカウンターに冷や汗が出そうになった。……そうか、今まで意味がわからずに大人しく聞いていたのか。なりは大きいがまだお子様だった。かといって親も含めて本人達の前で説明するのも……ねぇ。
そして何故かさっちゃんも同じく首を傾げている。
「あの、実は私もそこは気に……」
「えっ?!」
魔王様、私、ウリちゃんとザラキエルノ様で声が揃ってしまった。
……さっちゃーん。あなたペルちゃんどうやって作ったのよ。本当に天然さんだったのね。
「それについては、後でわたくしがわかり易くご説明いたしますので」
「今では駄目なの?」
「はい。話せば長いので」
ウリちゃんが何とか納めてくれたが、さっちゃん、ユーリちゃんには私から説明することにしよう。信用してないわけでは無いがどんな説明をしてくれるのか不安があるからなぁ。
「すみません。お若い王子はともかくまさか当の娘まで……」
「あ、い、いや……」
魔王様とザラキエルノ様が妙な共感を覚えておいでのようで、同時にハンカチを出して汗を拭われた。子供にそういう話を聞かれる親って厳しいですよね。確かに。
だが少しこれで空気が軽くなった気がしなくもない。仕切り直しのように魔王様が再び切り出された。
「お返事はいただきたいのですが」
「私個人としては、これ以上無いお話かと思います。確かに魔王様のお力なら確実に娘は魔界の者になれましょう。天界のこの娘の父達にも迷惑はかかりません。ですが、それでは魔王様に罪を擦り付けることになってしまいます」
「所詮、天界から見ればこの魔界など悪しき世界との認識であるなら、それは問題ない。もうずっとそのようにして成って来たのだから」
魔王様のお言葉は酷く重かった。こうして住んでいればここは本当に笑顔溢れるよい世界だ。だが、私も人間であった頃は魔と聞くだけで悪いものだと信じて疑わなかったのだから。どっちつかずの中間ですらそうなのだ。天界となると更にその認識は大きいだろう。
「あと……これは親としての我侭ですが……娘の気持ちを尊重してやりたいのです。サリエノーアが本当に愛せる者と結ばれて欲しい。そうでないとどちらにとっても不幸だと思うのです」
「……」
ああ、そうだよね。どっちかというと私達は魔王様サイドの立場なんで押せ押せで参りましたが、結婚となるとやはりどちらも同意が必要なわけで。
「サリエノーア、あなたはどうなの?」
「あっ、あの……」
差し出がましいようですが、口を挟ませていただきました。
「さっちゃん、前に天界を飛び出してしまうほど誰かを好きになったと言ったよね? ペルちゃんの旦那様も結果本気で愛したけど、本当はそれは違う人だったと。誰なのか教えてくれると嬉しいな。その人は生きてるの?」
「はい……」
俯いたままだったさっちゃんが顔を上げた。アイマスクで目は見えないが、私の方を向いて、部屋の全員の方を見渡してから、魔王様のお顔を見てまた深く俯いてしまった。
「お、恐れ多いですが……私……本当は……」
耳まで真っ赤になってるさっちゃんの言葉に皆が注目していた時だった。
ばたーん! と大きな音を立ててドアが開いた。この開け方は一人だな。
「ちょっと、エイジ君、今大事な所だから!」
「それどころじゃないですって!」
大慌ての様子が尋常じゃ無い。いや、こっちもものすごく切羽詰ってるけど。
「どうした、エイジ?」
立ち上られた魔王様に縋り付くように、エイジ君が声を絞り出した。
「ま、街が……! 街が大変な事に!」
ザラキエルノ様を含むこの部屋の全員が、魔王様のお言葉を今か今かと待っている。なんかもう、身動き一つしてもいけないような気がします。
「単刀直入に言おう」
意を決した様に仰ってから、既に何分か経過していると思うのですが……なんかもわもわーっと目に見える位、魔王様の周りに気が立ち昇っているので早く納めてくださいよ。気の毒に天井からぼたぼたコウモリさんが落ちて来てます。そしてお腹を押さえてぴくぴく震えているウリちゃんがふき出す前に。
『ユーリちゃんをよく作ったと感心しちゃうくらい、リンデルちゃんは昔から奥手だったから……』
メルヒノア様も仰ってたもんねぇ。でも頑張れ、リンデルちゃん、貴方はやれば出来る子だ! 私にはプロポーズなさったじゃないですか。あの時も薔薇を枯らすほど相当テンパっておられましたけども。
すぅ、と一際大きく息を吸い込まれた魔王様。
「お、お母上」
来た。
「はい?」
「ぜひ嫁に来て欲しい!」
魔王様の渾身の一言に全員が凍りついた。
「……」
どのくらいの沈黙があっただろうか。
「まあ、魔王様ったら」
ザラキエルノ様が手首のスナップを利かせて、苦笑いされた。そしてさっちゃんとユーリちゃんはぽかーんと口を開けている。目が点って感じだ。さっちゃんの目は見えないが……そりゃそうだろう。
「真面目なお顔で物凄いご冗談を。意外にも楽しい方でしたのね、魔王様」
「あ、いや、その……え? 冗談? 楽しい?」
魔王様は間違いに気がついておられない。フォローしないといけないのだが、で、でも……これは……。
「ぶっ!」
限界近かったウリちゃんと私は同時にふき出した。
「何故笑う?」
「し、失礼致しました」
ふき出してしまったので、一応謝っておかないと。それにしてもだ。
魔王様『娘さんに』が抜けてます! お母様にプロポーズしてどうするんですか!!
「魔王様、何か言葉が抜けてませんか?」
「娘さんに嫁に来て欲しい、でしょう。普通」
なんかもう仲人みたいになってる私達夫婦でそこまで言って、やっと気がつかれた魔王様。そこまで決死の覚悟だったのですね。頭真っ白になっちゃうほど。
「あ、ああ、そうだった」
「そうですよねぇ。驚きましたわ」
ザラキエルノ様がぬる~い笑いを口元に浮かべておいでだ。
「あ、改めて申し上げる。娘さんを私に下さい」
ぼわん、と音がしそうだった。魔王様真っ赤です! 廊下の方が少し騒がしい気がしますが、また何か降って来たのかもしれません。
そして再びしーん。
「え……?」
今度沈黙を破ったのはさっちゃんだった。
「ええええええぇ――――っ?」
いや、さっちゃん。そこは驚くところじゃないから。
「サリエちゃん、魔王様の御前ではしたないですよ」
「でっ、でも! まっまま、まおっ、魔王様っ、い、今何と?」
さっちゃん、またしてもロボットモードですね。そして光ってるよ? 興奮すると光ると言ってたが、天使って謎の生き物だなぁ。
「あなたを私の妻にしたいと言ったのだが」
「そっ、それは……」
なんだかもう開き直ったっぽい魔王様。とはいえかなり真っ赤になっておいでです。対するさっちゃんもですが。口を金魚みたいにぱくぱくして言葉が出て来ないようです。
代わりに深々と頭を下げられたのはザラキエルノ様だった。
「……何と言う勿体無いお言葉。親の私が言うのも何ですが、他の男の子持ちのこの娘は傷物です。それでもよろしいと仰るのでしょうか?」
「私とて既に子もある。そう言う意味では傷物だが」
ちらとユーリちゃんの方に視線を向けられた魔王様。慌ててザラキエルノ様が首を振られた。
「魔王様はちゃんと王妃との間に設けられた正しいお子ではございませんか。婚姻もせずに設けた子とは違いましょう」
「子供に正しい生まれも間違った生まれも無いと思う。私は誰の子であろうと自分の子として愛せる自信がある」
私達も太鼓判を押せますよ。魔王様、今のはかなりカッコよかったですよ!
「魔王様はペルちゃんのよいお父さんにおなりですよ」
「それは間違いございません」
またも私達でプッシュだ。そこの所は本当に自信を持っておススメ出来ます。
「しかし……」
思ったよりあっさりとはザラキエルノ様は首を縦には振られなかった。
「あの、ええと……」
そーっと声を上げたのは予想外にユーリちゃんだった。
「話の腰を折って悪いのですが、僕も覚悟は決めていたので父上の事には賛成なのですが、サリエノーアさんを堕天させるという話からいきなり父上が求婚なさった流れだけが僕にはいま一つ理解できなかったので、誰か詳しく教えて欲しいなと思うのだけれど。皆にはわかっているんですよね?」
「!」
いきなりのカウンターに冷や汗が出そうになった。……そうか、今まで意味がわからずに大人しく聞いていたのか。なりは大きいがまだお子様だった。かといって親も含めて本人達の前で説明するのも……ねぇ。
そして何故かさっちゃんも同じく首を傾げている。
「あの、実は私もそこは気に……」
「えっ?!」
魔王様、私、ウリちゃんとザラキエルノ様で声が揃ってしまった。
……さっちゃーん。あなたペルちゃんどうやって作ったのよ。本当に天然さんだったのね。
「それについては、後でわたくしがわかり易くご説明いたしますので」
「今では駄目なの?」
「はい。話せば長いので」
ウリちゃんが何とか納めてくれたが、さっちゃん、ユーリちゃんには私から説明することにしよう。信用してないわけでは無いがどんな説明をしてくれるのか不安があるからなぁ。
「すみません。お若い王子はともかくまさか当の娘まで……」
「あ、い、いや……」
魔王様とザラキエルノ様が妙な共感を覚えておいでのようで、同時にハンカチを出して汗を拭われた。子供にそういう話を聞かれる親って厳しいですよね。確かに。
だが少しこれで空気が軽くなった気がしなくもない。仕切り直しのように魔王様が再び切り出された。
「お返事はいただきたいのですが」
「私個人としては、これ以上無いお話かと思います。確かに魔王様のお力なら確実に娘は魔界の者になれましょう。天界のこの娘の父達にも迷惑はかかりません。ですが、それでは魔王様に罪を擦り付けることになってしまいます」
「所詮、天界から見ればこの魔界など悪しき世界との認識であるなら、それは問題ない。もうずっとそのようにして成って来たのだから」
魔王様のお言葉は酷く重かった。こうして住んでいればここは本当に笑顔溢れるよい世界だ。だが、私も人間であった頃は魔と聞くだけで悪いものだと信じて疑わなかったのだから。どっちつかずの中間ですらそうなのだ。天界となると更にその認識は大きいだろう。
「あと……これは親としての我侭ですが……娘の気持ちを尊重してやりたいのです。サリエノーアが本当に愛せる者と結ばれて欲しい。そうでないとどちらにとっても不幸だと思うのです」
「……」
ああ、そうだよね。どっちかというと私達は魔王様サイドの立場なんで押せ押せで参りましたが、結婚となるとやはりどちらも同意が必要なわけで。
「サリエノーア、あなたはどうなの?」
「あっ、あの……」
差し出がましいようですが、口を挟ませていただきました。
「さっちゃん、前に天界を飛び出してしまうほど誰かを好きになったと言ったよね? ペルちゃんの旦那様も結果本気で愛したけど、本当はそれは違う人だったと。誰なのか教えてくれると嬉しいな。その人は生きてるの?」
「はい……」
俯いたままだったさっちゃんが顔を上げた。アイマスクで目は見えないが、私の方を向いて、部屋の全員の方を見渡してから、魔王様のお顔を見てまた深く俯いてしまった。
「お、恐れ多いですが……私……本当は……」
耳まで真っ赤になってるさっちゃんの言葉に皆が注目していた時だった。
ばたーん! と大きな音を立ててドアが開いた。この開け方は一人だな。
「ちょっと、エイジ君、今大事な所だから!」
「それどころじゃないですって!」
大慌ての様子が尋常じゃ無い。いや、こっちもものすごく切羽詰ってるけど。
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