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続・魔界王立幼稚園ひまわり組
36:歴史的運動会
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「それは当然運動会のほうを優先すべきだろう」
いやいや、当然って魔王様。簡単に仰いますがね。
「そうもいかないでしょう。運動会は毎年出来ますけど、結婚式というものは人生のうちでそう何度もあるものでは無いのですよ? しかも魔王様ともなると国家というより全世界的イベントです」
「だが私の結婚式は二回目だが、子供達にとって年少の子は生れて初の、年長の子で学校に行かない子は最後の運動会だ。人生に一度きりの経験だぞ?」
言われてみれば……そうかも。それはとても大事だね。人生初に最後。これを逃したらもう二度と経験出来無い事かぁ……。
あ、いやでもなぁ。
時期をずらすのも考えたが、他の行事との兼ね合いもあってなかなか難しい。収穫祭は植物に合わせるのでずらせないし、冬の作品展間際は年長さんの卒園製作もあって連日お絵かきに工作とスケジュールがびっしりだ。遠足もあるし参観日もある。いっそ早い目に結婚式をやっていただくというのも考えたが、それはそれで準備も調整も難しいみたいだし、月や星の兼ね合いでやってよい日とそうでない日があるらしく、やはりここは幼稚園側で一つ行事を無くさねば無理だ。
只今夜の職員室。チビさん達が眠った後、毎度の如く魔王様(えんちょう)を含めて話合っております。
そういえばお花騒動は執事のギリムさんの読み通り、午前で片付いた。なんでも魔王様は昼前まで寝室に篭っておいでだったそうで、出ておいでになった途端に慌てて消されたそうです。
「子供達もやる気になってますしね……中止は避けたいのですが」
「当たり前だ。運動会は絶対盛大にやる。今年こそ去年の雪辱を晴らさねば」
……魔王様、趣旨がものすごく個人的なものになってきてますけど。毎年大人競技の公平を期すために魔王様とウリちゃんは絶対別のチームにしてあるのだが、昨年一昨年と連続で魔王様の属するチームが負けているのだ。幼馴染に負けるのだけがどうも悔しくていらっしゃるみたい。部下であり友人でありライバルという認識なんですね。微笑ましいというより暑苦しい関係です。
「やるにしても問題は時期ですね。去年までの予定だと丁度三週間後くらいになります。そうするとメルヒノア様が弾き出された婚姻に最もよい日取りの時期と重なりますので、必然的に運動会が後となります」
もう一度ウリちゃんが説明すると、魔王様がはぁっと溜息をつかれた。
「姉上は魔力も弱くアレだが昔から星の運行を読む能力だけは一番だったからな。色々と暦にうるさい。式などいつでもよいと思うのだが」
「いやいや、いつでもよいって魔王様……」
メルヒノア様にアレだがとか仰ってるのはツッコミは入れないとしても、仮にもこの魔界、いや全ての世界を支える柱としての自覚をもう少し持っていただかないとなぁ……などと思えるようになった私も、もうすっかり魔界の住人になりきってますね。
「それはそうと、魔王様の結婚式というのはどういったものになるのですか? 何やら三日三晩続くとお聞きしましたけど」
「それは面倒なものだ……まず両方の親に挨拶を……ああ、父上にも戻っていただかなければならないな」
「えっ? 先代魔王様って身罷られたのでは無いんですか?」
「体が滅しても魂はある。話せば長いので後でウリエノイルに聞いてくれ」
「はあ……」
そういえば人間の世界では死んだら地獄や天国に行くって言ったけど、魔界ではどうなんだろうな。その辺今まで考えた事も無かった。後で調べよう。
「そういえば、堕天されたとはいえ、サリエノーアさんのご両親は健在でしょう。ご挨拶はなさるのですか?」
うっ。ウリちゃん、それって……まさかさっちゃんのお父さんとお母さん、また来ちゃうって事?
「一応連絡は入れねばならんな。流石においでにはならないだろうが」
「いやぁ、きっとザラキエルノ様はおいでになると思いますよぉ……」
うん、絶対に来る。賭けてもいい。孫に会いに絶対においでになる。
なんだかまたエライ事になってきたなぁ……。
説明によると結婚式というのは正味半日ほどで、魔神に祈りを捧げ、正妃として迎えるための儀式……指輪の代わりに互いの真名を交換するというのがあって、皆で披露宴みたいな晩餐があってという、至ってシンプルなものだった。何に三日かかるかというと、全ての貴族、他国の王族の拝謁、近くの街のほとんどの市民が代わる代わる登城して挨拶していくのにかかるのだそうだ。早い目に日取りを公表しないといけないのは、歩いて登ってくる魔族が辿り着けないからなのだとか。
途方も無い大行事じゃないですか! たかだか幼稚園の運動会と比較してよい物じゃないじゃないですか。
だが、魔王様の中では同等の価値として認識されている模様。一旦逸れた話が再び運動会の方に帰って来た。
「それでもやりたいな、運動会は。出来れば式の近くに」
……駄々っ子ですか、魔王様。
「やるのはよいのですが、保護者だけでなく市民も毎年楽しみにしている運動会でお客様も沢山おいでです。近年は近隣の国からもおみえになってますし、時期をずらすと何回もご足労願わないとなりません。第一、結婚式期間は続々と拝謁者が参りますので、幼稚園は休園しないと。わたくしもココナさんもそちらの方にお手伝いに出ないといけませんので保育出来ません」
と、ウリちゃん。うむぅ、そうかぁ。運動会どころか通常保育も数日お休みしないといけないんだな。そこまで考えて無かった。
園児達は退屈だわねぇ……。
うーんと三人で唸ること数分。その間に、これもいつもの如く執事のギリムさんが美味しいお茶を持ってきてくれた。
無言で一口飲んで、はっとしたように魔王様が顔を上げられた。
「フフフ……」
珍しく魔王様が声を出して笑われた。低いフフフなんていかにも魔王っぽくてなんか怖いですよ魔王様!
「よい事を思いついたぞ」
「……」
悪戯っ子のように笑っておいでです。すっごい怖い! なーんか嫌な予感がしますよっ。そのよい考えをあまり聞きたくない気がしますぅ!
「よ、よい事とは?」
「いっそ結婚式と運動会を一緒にやってしまえばよいのだ。そうすれば客も一度の登城で済むし、国賓で溢れかえる式の間に幼稚園を休園しなくて済む。賑やかで良いではないか。私もずーっと玉座で座っていなくて済む」
……。
私もウリちゃんもぽかーんです。呆れて物が言えないというのはこういう事をいうのでしょう。横でがちゃんと音がしたのはきっとギリムさんが驚いてカップを落した音だろうか。
微妙にどや顔の魔王様に、しばらくの間何も言えなかった私達だったが、最初に声を上げたのはウリちゃんだった。
「魔王様、お気は確かでいらっしゃいますか?」
「……お前にだけは言われたくないぞ、ウリエノイル」
「ひょっとしてまた酔っていらっしゃいます?」
思わず私も訊いてしまったが、今日はお酒臭くも無いし、わりと顔に出る魔王様のお顔も赤く無いのはわかっている。でもあまりにぶっ飛んだ言葉ですよ? 一応考えなくも無かったけど、本気でお言いになるとは思わなかったよ?
「ココナさんまで。私は至って正気だ」
「あのー、どこの世界に結婚式と幼稚園の運動会を一緒にやる魔王がいますか?」
「……ココナさん、魔王はここにしかいない」
そうですけども! 今はそんな悠長なツッコミを入れていただかなくて結構ですっ! うんうん頷いてるウリちゃんはどっちに頷いてるのよっ?
「あの性格でいらっしゃる、きっと天界の義母上もまたおいでになるだろう。お遊戯会であの感動っぷりだ。ついでに孫の運動会もお見せしてあげればよい。一石二鳥どころか三鳥だ。これで万事丸く収まるではないか。魔界始まって以来の天界の客を迎える結婚式に運動会。歴史に残るだろう」
いつになく雄弁に語られた魔王様でございますが……反論の余地などございませんよ。ええ、そもそも魔王様がお決めになったことに誰が口を挟めましょうか。そりゃあ歴史に残るでしょう。
だが、ちょいマテ。
天界のお客がおいでだという事は、ひょっとしてひょっとしなくても、また私が一人で頑張らないといけないんじゃないかー! と気がついたのはちょっと後だった。
またバッジにちゅうですか……?
女子会専用伝書鳥にて、国に帰られたメルヒノア様に報告。
「それは素敵だわ~! リンデルちゃんの結婚式だけじゃなく幼稚園の運動会も見られるなんて! すごいじゃない、絶対に盛り上がるわよ!」
……長閑なお返事が返って来たのは翌日でした。
歴史に残る運動会まで後三週間。もう不安しかありません。
いやいや、当然って魔王様。簡単に仰いますがね。
「そうもいかないでしょう。運動会は毎年出来ますけど、結婚式というものは人生のうちでそう何度もあるものでは無いのですよ? しかも魔王様ともなると国家というより全世界的イベントです」
「だが私の結婚式は二回目だが、子供達にとって年少の子は生れて初の、年長の子で学校に行かない子は最後の運動会だ。人生に一度きりの経験だぞ?」
言われてみれば……そうかも。それはとても大事だね。人生初に最後。これを逃したらもう二度と経験出来無い事かぁ……。
あ、いやでもなぁ。
時期をずらすのも考えたが、他の行事との兼ね合いもあってなかなか難しい。収穫祭は植物に合わせるのでずらせないし、冬の作品展間際は年長さんの卒園製作もあって連日お絵かきに工作とスケジュールがびっしりだ。遠足もあるし参観日もある。いっそ早い目に結婚式をやっていただくというのも考えたが、それはそれで準備も調整も難しいみたいだし、月や星の兼ね合いでやってよい日とそうでない日があるらしく、やはりここは幼稚園側で一つ行事を無くさねば無理だ。
只今夜の職員室。チビさん達が眠った後、毎度の如く魔王様(えんちょう)を含めて話合っております。
そういえばお花騒動は執事のギリムさんの読み通り、午前で片付いた。なんでも魔王様は昼前まで寝室に篭っておいでだったそうで、出ておいでになった途端に慌てて消されたそうです。
「子供達もやる気になってますしね……中止は避けたいのですが」
「当たり前だ。運動会は絶対盛大にやる。今年こそ去年の雪辱を晴らさねば」
……魔王様、趣旨がものすごく個人的なものになってきてますけど。毎年大人競技の公平を期すために魔王様とウリちゃんは絶対別のチームにしてあるのだが、昨年一昨年と連続で魔王様の属するチームが負けているのだ。幼馴染に負けるのだけがどうも悔しくていらっしゃるみたい。部下であり友人でありライバルという認識なんですね。微笑ましいというより暑苦しい関係です。
「やるにしても問題は時期ですね。去年までの予定だと丁度三週間後くらいになります。そうするとメルヒノア様が弾き出された婚姻に最もよい日取りの時期と重なりますので、必然的に運動会が後となります」
もう一度ウリちゃんが説明すると、魔王様がはぁっと溜息をつかれた。
「姉上は魔力も弱くアレだが昔から星の運行を読む能力だけは一番だったからな。色々と暦にうるさい。式などいつでもよいと思うのだが」
「いやいや、いつでもよいって魔王様……」
メルヒノア様にアレだがとか仰ってるのはツッコミは入れないとしても、仮にもこの魔界、いや全ての世界を支える柱としての自覚をもう少し持っていただかないとなぁ……などと思えるようになった私も、もうすっかり魔界の住人になりきってますね。
「それはそうと、魔王様の結婚式というのはどういったものになるのですか? 何やら三日三晩続くとお聞きしましたけど」
「それは面倒なものだ……まず両方の親に挨拶を……ああ、父上にも戻っていただかなければならないな」
「えっ? 先代魔王様って身罷られたのでは無いんですか?」
「体が滅しても魂はある。話せば長いので後でウリエノイルに聞いてくれ」
「はあ……」
そういえば人間の世界では死んだら地獄や天国に行くって言ったけど、魔界ではどうなんだろうな。その辺今まで考えた事も無かった。後で調べよう。
「そういえば、堕天されたとはいえ、サリエノーアさんのご両親は健在でしょう。ご挨拶はなさるのですか?」
うっ。ウリちゃん、それって……まさかさっちゃんのお父さんとお母さん、また来ちゃうって事?
「一応連絡は入れねばならんな。流石においでにはならないだろうが」
「いやぁ、きっとザラキエルノ様はおいでになると思いますよぉ……」
うん、絶対に来る。賭けてもいい。孫に会いに絶対においでになる。
なんだかまたエライ事になってきたなぁ……。
説明によると結婚式というのは正味半日ほどで、魔神に祈りを捧げ、正妃として迎えるための儀式……指輪の代わりに互いの真名を交換するというのがあって、皆で披露宴みたいな晩餐があってという、至ってシンプルなものだった。何に三日かかるかというと、全ての貴族、他国の王族の拝謁、近くの街のほとんどの市民が代わる代わる登城して挨拶していくのにかかるのだそうだ。早い目に日取りを公表しないといけないのは、歩いて登ってくる魔族が辿り着けないからなのだとか。
途方も無い大行事じゃないですか! たかだか幼稚園の運動会と比較してよい物じゃないじゃないですか。
だが、魔王様の中では同等の価値として認識されている模様。一旦逸れた話が再び運動会の方に帰って来た。
「それでもやりたいな、運動会は。出来れば式の近くに」
……駄々っ子ですか、魔王様。
「やるのはよいのですが、保護者だけでなく市民も毎年楽しみにしている運動会でお客様も沢山おいでです。近年は近隣の国からもおみえになってますし、時期をずらすと何回もご足労願わないとなりません。第一、結婚式期間は続々と拝謁者が参りますので、幼稚園は休園しないと。わたくしもココナさんもそちらの方にお手伝いに出ないといけませんので保育出来ません」
と、ウリちゃん。うむぅ、そうかぁ。運動会どころか通常保育も数日お休みしないといけないんだな。そこまで考えて無かった。
園児達は退屈だわねぇ……。
うーんと三人で唸ること数分。その間に、これもいつもの如く執事のギリムさんが美味しいお茶を持ってきてくれた。
無言で一口飲んで、はっとしたように魔王様が顔を上げられた。
「フフフ……」
珍しく魔王様が声を出して笑われた。低いフフフなんていかにも魔王っぽくてなんか怖いですよ魔王様!
「よい事を思いついたぞ」
「……」
悪戯っ子のように笑っておいでです。すっごい怖い! なーんか嫌な予感がしますよっ。そのよい考えをあまり聞きたくない気がしますぅ!
「よ、よい事とは?」
「いっそ結婚式と運動会を一緒にやってしまえばよいのだ。そうすれば客も一度の登城で済むし、国賓で溢れかえる式の間に幼稚園を休園しなくて済む。賑やかで良いではないか。私もずーっと玉座で座っていなくて済む」
……。
私もウリちゃんもぽかーんです。呆れて物が言えないというのはこういう事をいうのでしょう。横でがちゃんと音がしたのはきっとギリムさんが驚いてカップを落した音だろうか。
微妙にどや顔の魔王様に、しばらくの間何も言えなかった私達だったが、最初に声を上げたのはウリちゃんだった。
「魔王様、お気は確かでいらっしゃいますか?」
「……お前にだけは言われたくないぞ、ウリエノイル」
「ひょっとしてまた酔っていらっしゃいます?」
思わず私も訊いてしまったが、今日はお酒臭くも無いし、わりと顔に出る魔王様のお顔も赤く無いのはわかっている。でもあまりにぶっ飛んだ言葉ですよ? 一応考えなくも無かったけど、本気でお言いになるとは思わなかったよ?
「ココナさんまで。私は至って正気だ」
「あのー、どこの世界に結婚式と幼稚園の運動会を一緒にやる魔王がいますか?」
「……ココナさん、魔王はここにしかいない」
そうですけども! 今はそんな悠長なツッコミを入れていただかなくて結構ですっ! うんうん頷いてるウリちゃんはどっちに頷いてるのよっ?
「あの性格でいらっしゃる、きっと天界の義母上もまたおいでになるだろう。お遊戯会であの感動っぷりだ。ついでに孫の運動会もお見せしてあげればよい。一石二鳥どころか三鳥だ。これで万事丸く収まるではないか。魔界始まって以来の天界の客を迎える結婚式に運動会。歴史に残るだろう」
いつになく雄弁に語られた魔王様でございますが……反論の余地などございませんよ。ええ、そもそも魔王様がお決めになったことに誰が口を挟めましょうか。そりゃあ歴史に残るでしょう。
だが、ちょいマテ。
天界のお客がおいでだという事は、ひょっとしてひょっとしなくても、また私が一人で頑張らないといけないんじゃないかー! と気がついたのはちょっと後だった。
またバッジにちゅうですか……?
女子会専用伝書鳥にて、国に帰られたメルヒノア様に報告。
「それは素敵だわ~! リンデルちゃんの結婚式だけじゃなく幼稚園の運動会も見られるなんて! すごいじゃない、絶対に盛り上がるわよ!」
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