当て馬悪役令息に転生したはずが何故か俺がヒロインに狙われています

ちか

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3話

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 そんな可愛げのない厄介な子供だった。

 だけど、今世の両親は俺にどう接したらいいか悩みつつも俺が人と触れ合うのが苦手と判明してからは、様子を見ながら温かく見守ってくれた。俺の態度は酷かったろうに決して見捨てようとはしなかった。こんな様子の俺を常に心配して、愛情を持って接してくれた。

 しかしあの侍女はそんな俺のことが気味悪く、子供らしく喜怒哀楽を出さない様子が怖かったらしい。

 そしてのちに知った事だが、かつて黒髪は魔族にしか生まれないと信じられていた歴史があり、またやらかした黒髪黒眼の転移者がいたせいで一部の人達にとっては黒髪は忌み嫌われる存在だという。

 その侍女もそんな考えを持っており、そのせいで余計に俺のことを嫌っていたらしい。

 黒髪は魔族にしか生まれないなんて考えはもうかなり古い考えなのだが、一部の国では未だ根強いものであるという。

 うちは公爵家。何代か前の王弟が臣籍降下して爵位を賜り興した家である。そのため王家の血を引いている。王家にはかつて聖女と呼ばれた転移者が王家に嫁いだ事があるらしい。
 そのため、王家はもちろん、この公爵家でも時たまに黒髪の人間が生まれて来る。だから何もおかしな事ではないのだ。

 またこの世界には稀に転移者が現れたり転生者が生まれて来るらしい。

 俺は貴族の家に生まれたおかげで知識を得ることに困る事はなかった。だから俺みたいなやつの記録が過去ないかと思い、一度調べてみた。

 するとこの世界は、中世ヨーロッパの様な身分社会、世界観がありつつも、過去にいた転移者、転生者のおかげである程度、文明が発達しており、様々なところでその恩恵に与れる。
 しかし、その反面、色々とやらかした転移者、転生者がいたせいで負の遺産も数多残されているらしい。

 そんな存在がちょこちょこ現れるため、その存在がいることは周知されており、唯一無二の特別な存在ではない世界だった。

 前世でも嘘かホントか稀にいた生まれる前の記憶があるみたいな感じだろうか。だからかこの世界では転生者は記憶持ちと言われるらしい。

 また稀に現れる転移者は召喚されてこの世界に来る訳ではないようである。自然現象の様にある日突然、巻き込まれてこの世界に落ちてくるらしい。そのため神の気まぐれと呼ばれている。

 ちなみに転生特典、翻訳チートなんてものものない。普通に赤ん坊の頃から成長するに従い、自然にこの国の言葉を覚えて理解し、話せるようになった。

 文字も地道に家庭教師に教わり、読み書きができるようになった。


 
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