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第3章「迷宮へ行こう!」
第19話「チームの実力不足?」
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今日も今日とて冒険者稼業のチーム“夜明けの星”メンバー。
しかし実力的には未だにゴブリン狩りがせいぜいのところです。オーク相手では戦えなくもないという程度で、まだ不安要素がたっぷり。
「サニア逃がすな! 牽制して!」
「魔法、遅いよ! ルイーザ!」
「ジミー、何のために剣を持ってるの? そこは攻めて攻めて!」
「「「‥‥スパルタだ!」」」
なんとかゴブリンの12匹集団を倒し、依頼の10匹は達成。今は川のほとりで休憩中です。
ちなみにまだ、お昼前。
「厳しいのは厳しいけど、半日で終わるもんだな‥‥」
明らかにグロッキーなのは盾役のジミー。金髪で碧眼、黙っていれば美少年、口を開けば堅物の朴念仁です。よくサニアが彼を落とせたもんだと、シンジとルイーザの共通認識。金属補強の入った全身皮鎧で、名実共に堅物。青銅で縁取られた木製盾と鉄製ヘルメット、鉄製片手剣を構えれば、このチームの前面を守る壁役盾士だ。
赤いTシャツに黒いズボンなのは、セールスで安かったという理由。特にこだわりはないらしい。着れれば充分、そんな男の子にありがちな理由。
「だからって半日で終わりたくない~~~」
弓師のサニア。白金の巻き髪で赤目なのは先祖代々なんだそう。皮製の胸当てに籠手、すね当てという軽防具ですが、弓師であれば動き易さ重視でこんなもの。肝心の弓の腕はそれなりで、弓も親譲りという良い物を使っています。
防具の下はリネンのブラウスにズボン。どちらも生成りで、ボタンなんて高級品なので紐で結ぶタイプ。矢筒を腰の後ろに提げるベルトがワンポイント。
実はエルフの血が少し混じった美少女で、シンジとルイーザが婚約したことにより、もう隠すことなくジミーと付き合っていることを明言したら、泣いた男性も数多かったらしい。さもあらん。
「‥‥お腹、空いたよ」
魔法師のルイーザは風魔法メインで、火魔法と水魔法を少々。そして生活魔法と治癒魔法が多少使えます。やはりエルフの血が混じっているそうで、シンジの元の世界では居ないような水色の長髪で金色の目をしている。サニア程ではないけれど、しっかりと可愛い系。いつの間にかシンジと婚約していて、多かった他チームからのスカウトがめっきり減ったそうだ。
サニアと同じく防具も軽装で、皮製の胸当てとすね当てだけ。後は魔力を蓄えるという魔法師ご用達のローブと、赤い魔石の組み込まれた魔法の杖が、いかにも魔法使いらしい。
服はサニアと同じようだが、ズボンではなくひざ丈の厚地のスカートだ。サニアと違って木に上ったりしないため、スカートでも良いようだ。
「でも、もう1つ採取か何かの依頼を受ければ、それなりの稼ぎになるよ?」
そして16歳の少年に見えるシンジ。でも中身は水色の、直径2mを越える巨大スライム。ヒト型は黒髪黒目のいかにもな日本人顔で、皆と同じランクなのになぜか余裕のある戦いをみせています。魔物から学習したスライム能力もある上に、実は中身は22歳という、大人の余裕があるからかも知れません。
短剣とダガーでチームの遊撃を担っていますが、元から剣の通らない身体なので防具は着けていません。皮製のコートとチョッキは着ていますが。一応は鉄板入りの編み上げブーツを履いています。
後は黒い開襟シャツに黒いズボン。チョッキはベージュですが、コートは黒っぽい。黒にこだわった訳ではなく、安くて汚れが目立たないだけ。
そんなチーム“夜明けの星”はシンジの指導の下、実力の底上げに勤しんでいるところ。
正直、今までのスタンスが「自分たちの実力で無難にこなせる依頼を選ぶ」というものだったので、実はあまり実力アップにつながりにくい、という弱点があったのだ。
そこをシンジに教導され、個々人の技術を上げたあと、次は連携を考えているという訳。
「さ、昼メシ食ったら街に戻って基礎訓練しようか~?」
「「「はぁ~い」」」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「あ゙~~~癒される~~~」
最後のジミーがスライムに包まれて、マッサージを受けている。
この世界ではお風呂は一般的ではない。貴族やお金持ちが使っているくらいで、一般市民にはそういった風習が元々ないのだ。なのでこのメンバーもルイーザが新たに覚えた生活魔法「洗浄」で着衣ごときれいにしていた。
そして洗浄後のお楽しみが、このスライムマッサージという訳だ。
全身を温かく包まれ、気味の良い振動と圧力で全身の疲れを揉み解す。これがあるから、ほとんど毎回のシンジのシゴキに耐えられていると言って良い。
外見は水色のボールから首だけを出している間抜けな姿なので、シンジとルイーザの2人部屋で行っている。もっともシンジのスライム姿は他人には見せられないので、外聞を気にするのは当然なのだが。
「良いわねルイ。毎日こうやって気持ちよくしてもらってるんでしょ~?」
「‥‥ち、違うわよ! お休みの前の晩だけよ!」
一瞬、サニアが何を言っているのかわからなかったルイーザだが、理解した途端に真っ赤になって否定した。否定したというか白状したというか、思わずシンジが触手でしっぺを食らわした程である。
「さて、明日・明後日はお休みですが」
と、皆のマッサージを終えたシンジがヒトの姿に戻って、説明を始める。
そこでニヤリとサニアが「そっか、今夜なのね」とつぶやくのをあえて無視し、シンジは言葉を続けた。
「休み明けからは迷宮に行こうと思います」
この世界には1週間という概念はない。
30日を1ヶ月とし、12ヶ月で1年という認識だ。チーム夜明けの星では多くの人がするのに倣い、4日働いて2日休むというサイクルで活動していた。特に6日で1週間、5週間で1ヶ月という訳ではなく、他には4勤1休という5日単位で活動する人も居る。
ともあれ、明日・明後日はお休みであった。
「迷宮か‥‥大丈夫かな?」
「今の実力なら、浅い階なら充分に戦えるよ」
「本当~?」
「それに連携を鍛えるのには、迷宮が効率良いしね」
チームが活動拠点とするここエルゲの街から、北西に2日ほど歩いた場所に初級の迷宮があり、そこは国が管理しており税金も安い。
迷宮の周囲は集落が発展していて、迷宮の名称にちなんで「オーク横丁」と呼ばれていた。迷宮もまんま「オークの迷宮」である。オークが多数出現するからだそうだ。
前々から、もう少し実力がつけば迷宮に潜って修行しよう、とは話していた。そしてシンジが加わって三ヶ月、やっと迷宮に挑めると判断したのだ。
準備のためシンジが時折、夜間に迷宮に潜りに行って調べた結果、当面は地下5階層を目標とすることになっていた。
夜間、というのはシンジは眠る必要もなく、ルイーザを寝かし付けてから迷宮に通っていた訳で。移動スピードも、シンジなら片道1時間くらいで行けるので、朝までに充分帰って来ることが出来たのだった。
まあそれがバレた時に、ルイーザに泣いて怒られたのは些末な話。
ともあれ、当面の目標達成と迷宮という未知の領域に、喜びと不安の入り混じった表情を浮かべるメンバーたちであった。
それとは別に、サニアの「今夜かぁ」というニヤニヤもあったことを追記しておく。
しかし実力的には未だにゴブリン狩りがせいぜいのところです。オーク相手では戦えなくもないという程度で、まだ不安要素がたっぷり。
「サニア逃がすな! 牽制して!」
「魔法、遅いよ! ルイーザ!」
「ジミー、何のために剣を持ってるの? そこは攻めて攻めて!」
「「「‥‥スパルタだ!」」」
なんとかゴブリンの12匹集団を倒し、依頼の10匹は達成。今は川のほとりで休憩中です。
ちなみにまだ、お昼前。
「厳しいのは厳しいけど、半日で終わるもんだな‥‥」
明らかにグロッキーなのは盾役のジミー。金髪で碧眼、黙っていれば美少年、口を開けば堅物の朴念仁です。よくサニアが彼を落とせたもんだと、シンジとルイーザの共通認識。金属補強の入った全身皮鎧で、名実共に堅物。青銅で縁取られた木製盾と鉄製ヘルメット、鉄製片手剣を構えれば、このチームの前面を守る壁役盾士だ。
赤いTシャツに黒いズボンなのは、セールスで安かったという理由。特にこだわりはないらしい。着れれば充分、そんな男の子にありがちな理由。
「だからって半日で終わりたくない~~~」
弓師のサニア。白金の巻き髪で赤目なのは先祖代々なんだそう。皮製の胸当てに籠手、すね当てという軽防具ですが、弓師であれば動き易さ重視でこんなもの。肝心の弓の腕はそれなりで、弓も親譲りという良い物を使っています。
防具の下はリネンのブラウスにズボン。どちらも生成りで、ボタンなんて高級品なので紐で結ぶタイプ。矢筒を腰の後ろに提げるベルトがワンポイント。
実はエルフの血が少し混じった美少女で、シンジとルイーザが婚約したことにより、もう隠すことなくジミーと付き合っていることを明言したら、泣いた男性も数多かったらしい。さもあらん。
「‥‥お腹、空いたよ」
魔法師のルイーザは風魔法メインで、火魔法と水魔法を少々。そして生活魔法と治癒魔法が多少使えます。やはりエルフの血が混じっているそうで、シンジの元の世界では居ないような水色の長髪で金色の目をしている。サニア程ではないけれど、しっかりと可愛い系。いつの間にかシンジと婚約していて、多かった他チームからのスカウトがめっきり減ったそうだ。
サニアと同じく防具も軽装で、皮製の胸当てとすね当てだけ。後は魔力を蓄えるという魔法師ご用達のローブと、赤い魔石の組み込まれた魔法の杖が、いかにも魔法使いらしい。
服はサニアと同じようだが、ズボンではなくひざ丈の厚地のスカートだ。サニアと違って木に上ったりしないため、スカートでも良いようだ。
「でも、もう1つ採取か何かの依頼を受ければ、それなりの稼ぎになるよ?」
そして16歳の少年に見えるシンジ。でも中身は水色の、直径2mを越える巨大スライム。ヒト型は黒髪黒目のいかにもな日本人顔で、皆と同じランクなのになぜか余裕のある戦いをみせています。魔物から学習したスライム能力もある上に、実は中身は22歳という、大人の余裕があるからかも知れません。
短剣とダガーでチームの遊撃を担っていますが、元から剣の通らない身体なので防具は着けていません。皮製のコートとチョッキは着ていますが。一応は鉄板入りの編み上げブーツを履いています。
後は黒い開襟シャツに黒いズボン。チョッキはベージュですが、コートは黒っぽい。黒にこだわった訳ではなく、安くて汚れが目立たないだけ。
そんなチーム“夜明けの星”はシンジの指導の下、実力の底上げに勤しんでいるところ。
正直、今までのスタンスが「自分たちの実力で無難にこなせる依頼を選ぶ」というものだったので、実はあまり実力アップにつながりにくい、という弱点があったのだ。
そこをシンジに教導され、個々人の技術を上げたあと、次は連携を考えているという訳。
「さ、昼メシ食ったら街に戻って基礎訓練しようか~?」
「「「はぁ~い」」」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「あ゙~~~癒される~~~」
最後のジミーがスライムに包まれて、マッサージを受けている。
この世界ではお風呂は一般的ではない。貴族やお金持ちが使っているくらいで、一般市民にはそういった風習が元々ないのだ。なのでこのメンバーもルイーザが新たに覚えた生活魔法「洗浄」で着衣ごときれいにしていた。
そして洗浄後のお楽しみが、このスライムマッサージという訳だ。
全身を温かく包まれ、気味の良い振動と圧力で全身の疲れを揉み解す。これがあるから、ほとんど毎回のシンジのシゴキに耐えられていると言って良い。
外見は水色のボールから首だけを出している間抜けな姿なので、シンジとルイーザの2人部屋で行っている。もっともシンジのスライム姿は他人には見せられないので、外聞を気にするのは当然なのだが。
「良いわねルイ。毎日こうやって気持ちよくしてもらってるんでしょ~?」
「‥‥ち、違うわよ! お休みの前の晩だけよ!」
一瞬、サニアが何を言っているのかわからなかったルイーザだが、理解した途端に真っ赤になって否定した。否定したというか白状したというか、思わずシンジが触手でしっぺを食らわした程である。
「さて、明日・明後日はお休みですが」
と、皆のマッサージを終えたシンジがヒトの姿に戻って、説明を始める。
そこでニヤリとサニアが「そっか、今夜なのね」とつぶやくのをあえて無視し、シンジは言葉を続けた。
「休み明けからは迷宮に行こうと思います」
この世界には1週間という概念はない。
30日を1ヶ月とし、12ヶ月で1年という認識だ。チーム夜明けの星では多くの人がするのに倣い、4日働いて2日休むというサイクルで活動していた。特に6日で1週間、5週間で1ヶ月という訳ではなく、他には4勤1休という5日単位で活動する人も居る。
ともあれ、明日・明後日はお休みであった。
「迷宮か‥‥大丈夫かな?」
「今の実力なら、浅い階なら充分に戦えるよ」
「本当~?」
「それに連携を鍛えるのには、迷宮が効率良いしね」
チームが活動拠点とするここエルゲの街から、北西に2日ほど歩いた場所に初級の迷宮があり、そこは国が管理しており税金も安い。
迷宮の周囲は集落が発展していて、迷宮の名称にちなんで「オーク横丁」と呼ばれていた。迷宮もまんま「オークの迷宮」である。オークが多数出現するからだそうだ。
前々から、もう少し実力がつけば迷宮に潜って修行しよう、とは話していた。そしてシンジが加わって三ヶ月、やっと迷宮に挑めると判断したのだ。
準備のためシンジが時折、夜間に迷宮に潜りに行って調べた結果、当面は地下5階層を目標とすることになっていた。
夜間、というのはシンジは眠る必要もなく、ルイーザを寝かし付けてから迷宮に通っていた訳で。移動スピードも、シンジなら片道1時間くらいで行けるので、朝までに充分帰って来ることが出来たのだった。
まあそれがバレた時に、ルイーザに泣いて怒られたのは些末な話。
ともあれ、当面の目標達成と迷宮という未知の領域に、喜びと不安の入り混じった表情を浮かべるメンバーたちであった。
それとは別に、サニアの「今夜かぁ」というニヤニヤもあったことを追記しておく。
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