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第2章「冒険者で稼ごう!」
第2章・閑話その2「お菓子が食べたい!!」後編
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
巨大ミツバチの巣からさほど離れていない丘の手前に、兵隊バチに案内されてシンジはたどり着いた。
『アレ、クロバチ、巣』
『クロバチ、毎日、来ル』
『クロバチ、邪魔』
藪に隠れるように着陸した兵隊バチが口々に言う。そりゃ大切に育てている幼虫を餌にされては、それは文句も出るだろう。野次馬の働きバチも言葉にはなっていないがギリギリ、ギュウギュウと不満のような音を立てる。なんか可愛い。
つい、シンジは働きバチの1匹をなだめるように撫でた。
撫でられた働きバチは、驚いたのか急に静止していたが。
そこは崖のような、地面が駆け上がりになっているような場所に、体長1メートルはあるような、大型の黒い蜂が出入りする50センチほどの穴が3つ開いている。元の世で言うクロスズメバチのような、地中に巣を作るタイプなのだろう。
シンジは最終確認をした。
『巣を壊せと言ったな? 全滅させなくて良いのか?』
すると大ミツバチたちは騒然となる。まさか全滅できるとは思っていなかったようで、おそらくはそれだけクロスズメバチは強いのだ。もちろん、それはヒト族にとっても。
大きな体殻、強力な毒、そして肉食。普通の人間が何の対策も無く巣を攻撃すれば、10分も経たず骨だけになるだろう。
そして相談を終えたようで、大ミツバチの1匹が告げた。
『全滅デ』
『わかった』
体殻の大きな昆虫だとしても、基本的に殺虫方法は同じだ。
後で食料にするため、毒薬系は使わず熱殺虫することにしたシンジ。
すばやく飛び出すと、入り口3つに両手と触手を差し込み、おそらく非常口だろう地面スレスレの小さな穴にもつま先を差し込む。そして火魔法の「熱風」を送り込んだ。大した熱でもない、50度もあれば数分で昆虫はおそらく死ぬ。
背後からは外出していたクロスズメバチがシンジに気付いて襲ってくるが、それは伸ばした触手で叩き切る。
しばらくは地面が振動するほど内部が騒がしかったが、5分もすると静かになったので、シンジはスルリと体形を変えて中に潜り込んだ。中でクロスズメバチの死骸と巣を体内庫に収め、土壁を壊して外に出る。
大ミツバチたちの見る巣穴の中は、まるで洞窟のように空っぽだった。
何が起きたのか理解できないまでも、クロスズメバチが居なくなったことはわかったのだろう。しばし呆然としていた兵隊バチも働きバチも、隠れていた藪から飛び出て、歓喜を表すような音を立てて飛び回った。そりゃもうがむしゃらに。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『女王、クレタ』
歓喜のままミツバチの巣に戻ると、大ミツバチたちが入れ替わり立ち替わりハチミツを運んで来てくれた。それは液体のハチミツではなく、ピンポン玉くらいのゼリー状のハチミツ。少しかじってみたら口の中でゆっくり溶けたので、おそらくゼラチンのようなたんぱく質で固めているのだろうと思われる。
少量しか渡せないと申し訳なさそうにする大ミツバチだが、量にすれば2リットル近く、シンジにしてみれば大量だ。なのでその辺りで遠慮しておいた。
確かに2リットル程とはいえ、この30センチはあろうかというミツバチの感覚だと少量なのかも知れない。働きバチで30センチ、兵隊バチだと50センチあるが。女王バチだとどれほど大きいのだろうか。もちろん幼虫の大きさも推して知るべし。
ともあれ、目的のハチミツが(荒事もあったが)平和的取引で入手できて、シンジとしては大満足だった。なので礼を言って帰ることに。
『女王に感謝を。また来る』
『余裕、有レバ、マタヤル』
エルゲの街に急ぎながら、シンジは「ミツバチたちが人間というものを誤解していないと良いが」と、自らの規格外を苦笑する。
体内庫の蜂蜜ゼリーを1つ消化し、その甘味を堪能していて何か思い付いたシンジは、大森林へと引き返す。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ミツバチの巣から近いエリアを探り、オークの巣を探し当てたシンジは、集落を訪ねた。
もちろん擬態し、オークとして。
ボロ布をまとい、くたびれた背負い袋と腰袋に腰には斧と短剣という、それらしい身なりにしておいた。
「こんな場所に集落があるのか」
「おじさん、誰?」
「私は旅のオークだ。修行をして回っている」
シンジは集落の入り口に当たるだろう場所に居た、歳若い少年のオーク2匹に話しかけた。
歳若いからか微妙に言葉が片言だ。ゴブリンやオークなどの魔物は、ヒト族に比べ成長が早い。おそらく目の前の2人でも生後半年とか1年とかだろう。そして雄しかいない。母体が何なのか、それは考えるまでもない事。
「‥‥よそ者、入れない」
「うむ、集落に迷惑はかけん。大回りして行こう。ところでこんな場所で何をしている?」
集落の端とか危険だろうと、心配するふりをしてシンジは兄弟らしき2人に問う。ちょっと困った表情を見せ、兄弟は答えた。
「兄たちを待っている。一番下の弟が病気になり、その薬を取りに出ている」
「ほう? 薬とは、もしかしてこれか?」
シンジはわざとかついでいたボロ袋からハチミツゼリーを取り出し、兄弟に手渡す。
兄弟は「いいの?」と確認するが、シンジは笑顔でうなずいた。
そのまま1匹は喜んで集落へ走り戻り、もう1匹は兄をそのまま待ち続けるようだ。シンジは集落を去りながら、兄弟とその一家に心の中で合掌する。
どうやら大きな悔恨はシンジの中に影響するようだ。ずっと幼い弟を心配する気持ちがあふれていたのである。それでオークの集落を探し出した訳で。
事情を知っていれば犠牲を出さない解決もあったかも知れないが、弱肉強食の世界でヒト族に混じって生活すると決めたシンジである。大森林でそれなりの勢力を広げるオークに、同情を差し向ける余裕も意味もない。悔恨に少しだけ心を砕いただけのことだ。
いっそのこと、集落を潰してしまおうかと考えもしたシンジだったが、ギルドの依頼を受けた訳でもなく、場所も割と大森林の奥地だったのでやめておく。このあたりの心境とか、心は人間でもやはり自分は魔物の1人なのかも知れないと、シンジは苦笑した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ハチミツの量も知れているので、宿に戻ったシンジはビスケットを作った。
バターは無いので脂肪分の多い果物を代用し、小麦粉とハチミツ、甘い香りのするハーブの粉末を加えて捏ね、オーブンで焼いたらそれっぽいものが完成。生前の独り暮らしでそれなりに自炊もしていたし、バイト先の居酒屋で厨房にも入っていたけれど、さすがに正確な作り方は覚えていない。なんとなくクッキーと作り方が混じっているような気もしたが、試食で美味しかったので気にしないでおく。
ちょっと口当たりは悪いが、甘くてお茶に合う立派な「お菓子」にシンジは満足だ。
チームのメンバーも、堅パンに似ているが味わいの違う、しかも良い香りのするビスケットに、「何だこれはー!」と大興奮。初ビスケットはあっという間に無くなってしまった。そしてまた作れと、大催促。シンジも笑うしかない。
スズメバチの幼虫は加熱すると塩気のない魚肉ソーセージのような味と食感で、サナギはやはり塩気のないカマボコのような食味。どちらもナッツのような風味があって、元の形を知らなければ悪くはなく、小さく切り分けて携帯食料となった。みんなも昆虫食に嫌悪感はないようで助かる。
成虫は食べるところも少ないので、全部シンジが頂いた。微妙に苦くてヒトが食えたもんじゃないようだし。
ただ毒は変性たんぱく質らしく、冒険者ギルドの古株採取人に滋養強壮に良いと聞いた。薬師が解毒薬、強壮薬の原料として高く買うのではとギルド職員が言うので、半分くらい商業ギルドに売る。薬師は商業ギルドの管轄らしい。
シンジも調薬師の技術は欲しいな、と少し思う。
そして次の休日。チーム夜明けの星は4勤2休の6日サイクルだ。
シンジはあるだけのハチミツでビスケットを大量に作り、チームの分だけ残しておいて、ミツバチたちへのおみやげとして大森林に持ち込んだ。
そして女王に献上したら、ミツバチたちにも大人気。後に聞いたところ、何と幼虫たちに食べさせると、早く元気に大きく育ったのだと言う。それ以来、ビスケットやちょっとした雑用と引き換えに、定期的にハチミツを得ることが出来るようになった。
あと同行するようになったルイーザが言うには、やっぱりシンジの言うミツバチは魔物でした。そりゃ会話する知能がある時点で、普通の昆虫な訳がない。
そんな、ハチミツを得るためのシンジのちょっとした冒険でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
将来、ミツバチの魔物が普通のミツバチ(ちゃんと居た!)を飼育、ハチミツをヒト族に売るという養蜂業を始めたりする妙な事態になるのだが、それはまた別のお話――――。
+ + + + +
■あとがき■
これは本編のどこに入れようか迷ったネタ(苦笑)。
後に料理やらお酒やらお菓子やら道具やらで、知識チートっぽい展開の章があるにはあるのですが、そこに素材を収集するエピソードを入れる余裕もない訳で(汗)。入れたら入れたで、あれもこれもとなると、文章量が膨大なことに‥‥。
これまでの展開でわかる通り、本編はシンジを中心とした生活物語であり、事件やトラブルを解決するようなヒーロー展開は想定していません。
いや、多少のトラブルはあるのですが、それもざっくり解決くらいの内容です(笑)。
だって‥‥ねぇ? シンジが本気で色々やらかすような展開を考えると、どんな無双物語になることやら。ただでさえ、死なないスライムなのに。←おっとネタバレ!
ま、そういった理由で閑話の1つとして分離、公開した次第。
体裁を整えていたら、前後編のボリュームになってしまいましたが。
こらそこ、間つなぎとか言わない!
真実だから!!(大汗)
次章公開はもう少し待ってくださいね。‥‥本当に「少し」なのか?
巨大ミツバチの巣からさほど離れていない丘の手前に、兵隊バチに案内されてシンジはたどり着いた。
『アレ、クロバチ、巣』
『クロバチ、毎日、来ル』
『クロバチ、邪魔』
藪に隠れるように着陸した兵隊バチが口々に言う。そりゃ大切に育てている幼虫を餌にされては、それは文句も出るだろう。野次馬の働きバチも言葉にはなっていないがギリギリ、ギュウギュウと不満のような音を立てる。なんか可愛い。
つい、シンジは働きバチの1匹をなだめるように撫でた。
撫でられた働きバチは、驚いたのか急に静止していたが。
そこは崖のような、地面が駆け上がりになっているような場所に、体長1メートルはあるような、大型の黒い蜂が出入りする50センチほどの穴が3つ開いている。元の世で言うクロスズメバチのような、地中に巣を作るタイプなのだろう。
シンジは最終確認をした。
『巣を壊せと言ったな? 全滅させなくて良いのか?』
すると大ミツバチたちは騒然となる。まさか全滅できるとは思っていなかったようで、おそらくはそれだけクロスズメバチは強いのだ。もちろん、それはヒト族にとっても。
大きな体殻、強力な毒、そして肉食。普通の人間が何の対策も無く巣を攻撃すれば、10分も経たず骨だけになるだろう。
そして相談を終えたようで、大ミツバチの1匹が告げた。
『全滅デ』
『わかった』
体殻の大きな昆虫だとしても、基本的に殺虫方法は同じだ。
後で食料にするため、毒薬系は使わず熱殺虫することにしたシンジ。
すばやく飛び出すと、入り口3つに両手と触手を差し込み、おそらく非常口だろう地面スレスレの小さな穴にもつま先を差し込む。そして火魔法の「熱風」を送り込んだ。大した熱でもない、50度もあれば数分で昆虫はおそらく死ぬ。
背後からは外出していたクロスズメバチがシンジに気付いて襲ってくるが、それは伸ばした触手で叩き切る。
しばらくは地面が振動するほど内部が騒がしかったが、5分もすると静かになったので、シンジはスルリと体形を変えて中に潜り込んだ。中でクロスズメバチの死骸と巣を体内庫に収め、土壁を壊して外に出る。
大ミツバチたちの見る巣穴の中は、まるで洞窟のように空っぽだった。
何が起きたのか理解できないまでも、クロスズメバチが居なくなったことはわかったのだろう。しばし呆然としていた兵隊バチも働きバチも、隠れていた藪から飛び出て、歓喜を表すような音を立てて飛び回った。そりゃもうがむしゃらに。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『女王、クレタ』
歓喜のままミツバチの巣に戻ると、大ミツバチたちが入れ替わり立ち替わりハチミツを運んで来てくれた。それは液体のハチミツではなく、ピンポン玉くらいのゼリー状のハチミツ。少しかじってみたら口の中でゆっくり溶けたので、おそらくゼラチンのようなたんぱく質で固めているのだろうと思われる。
少量しか渡せないと申し訳なさそうにする大ミツバチだが、量にすれば2リットル近く、シンジにしてみれば大量だ。なのでその辺りで遠慮しておいた。
確かに2リットル程とはいえ、この30センチはあろうかというミツバチの感覚だと少量なのかも知れない。働きバチで30センチ、兵隊バチだと50センチあるが。女王バチだとどれほど大きいのだろうか。もちろん幼虫の大きさも推して知るべし。
ともあれ、目的のハチミツが(荒事もあったが)平和的取引で入手できて、シンジとしては大満足だった。なので礼を言って帰ることに。
『女王に感謝を。また来る』
『余裕、有レバ、マタヤル』
エルゲの街に急ぎながら、シンジは「ミツバチたちが人間というものを誤解していないと良いが」と、自らの規格外を苦笑する。
体内庫の蜂蜜ゼリーを1つ消化し、その甘味を堪能していて何か思い付いたシンジは、大森林へと引き返す。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ミツバチの巣から近いエリアを探り、オークの巣を探し当てたシンジは、集落を訪ねた。
もちろん擬態し、オークとして。
ボロ布をまとい、くたびれた背負い袋と腰袋に腰には斧と短剣という、それらしい身なりにしておいた。
「こんな場所に集落があるのか」
「おじさん、誰?」
「私は旅のオークだ。修行をして回っている」
シンジは集落の入り口に当たるだろう場所に居た、歳若い少年のオーク2匹に話しかけた。
歳若いからか微妙に言葉が片言だ。ゴブリンやオークなどの魔物は、ヒト族に比べ成長が早い。おそらく目の前の2人でも生後半年とか1年とかだろう。そして雄しかいない。母体が何なのか、それは考えるまでもない事。
「‥‥よそ者、入れない」
「うむ、集落に迷惑はかけん。大回りして行こう。ところでこんな場所で何をしている?」
集落の端とか危険だろうと、心配するふりをしてシンジは兄弟らしき2人に問う。ちょっと困った表情を見せ、兄弟は答えた。
「兄たちを待っている。一番下の弟が病気になり、その薬を取りに出ている」
「ほう? 薬とは、もしかしてこれか?」
シンジはわざとかついでいたボロ袋からハチミツゼリーを取り出し、兄弟に手渡す。
兄弟は「いいの?」と確認するが、シンジは笑顔でうなずいた。
そのまま1匹は喜んで集落へ走り戻り、もう1匹は兄をそのまま待ち続けるようだ。シンジは集落を去りながら、兄弟とその一家に心の中で合掌する。
どうやら大きな悔恨はシンジの中に影響するようだ。ずっと幼い弟を心配する気持ちがあふれていたのである。それでオークの集落を探し出した訳で。
事情を知っていれば犠牲を出さない解決もあったかも知れないが、弱肉強食の世界でヒト族に混じって生活すると決めたシンジである。大森林でそれなりの勢力を広げるオークに、同情を差し向ける余裕も意味もない。悔恨に少しだけ心を砕いただけのことだ。
いっそのこと、集落を潰してしまおうかと考えもしたシンジだったが、ギルドの依頼を受けた訳でもなく、場所も割と大森林の奥地だったのでやめておく。このあたりの心境とか、心は人間でもやはり自分は魔物の1人なのかも知れないと、シンジは苦笑した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ハチミツの量も知れているので、宿に戻ったシンジはビスケットを作った。
バターは無いので脂肪分の多い果物を代用し、小麦粉とハチミツ、甘い香りのするハーブの粉末を加えて捏ね、オーブンで焼いたらそれっぽいものが完成。生前の独り暮らしでそれなりに自炊もしていたし、バイト先の居酒屋で厨房にも入っていたけれど、さすがに正確な作り方は覚えていない。なんとなくクッキーと作り方が混じっているような気もしたが、試食で美味しかったので気にしないでおく。
ちょっと口当たりは悪いが、甘くてお茶に合う立派な「お菓子」にシンジは満足だ。
チームのメンバーも、堅パンに似ているが味わいの違う、しかも良い香りのするビスケットに、「何だこれはー!」と大興奮。初ビスケットはあっという間に無くなってしまった。そしてまた作れと、大催促。シンジも笑うしかない。
スズメバチの幼虫は加熱すると塩気のない魚肉ソーセージのような味と食感で、サナギはやはり塩気のないカマボコのような食味。どちらもナッツのような風味があって、元の形を知らなければ悪くはなく、小さく切り分けて携帯食料となった。みんなも昆虫食に嫌悪感はないようで助かる。
成虫は食べるところも少ないので、全部シンジが頂いた。微妙に苦くてヒトが食えたもんじゃないようだし。
ただ毒は変性たんぱく質らしく、冒険者ギルドの古株採取人に滋養強壮に良いと聞いた。薬師が解毒薬、強壮薬の原料として高く買うのではとギルド職員が言うので、半分くらい商業ギルドに売る。薬師は商業ギルドの管轄らしい。
シンジも調薬師の技術は欲しいな、と少し思う。
そして次の休日。チーム夜明けの星は4勤2休の6日サイクルだ。
シンジはあるだけのハチミツでビスケットを大量に作り、チームの分だけ残しておいて、ミツバチたちへのおみやげとして大森林に持ち込んだ。
そして女王に献上したら、ミツバチたちにも大人気。後に聞いたところ、何と幼虫たちに食べさせると、早く元気に大きく育ったのだと言う。それ以来、ビスケットやちょっとした雑用と引き換えに、定期的にハチミツを得ることが出来るようになった。
あと同行するようになったルイーザが言うには、やっぱりシンジの言うミツバチは魔物でした。そりゃ会話する知能がある時点で、普通の昆虫な訳がない。
そんな、ハチミツを得るためのシンジのちょっとした冒険でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
将来、ミツバチの魔物が普通のミツバチ(ちゃんと居た!)を飼育、ハチミツをヒト族に売るという養蜂業を始めたりする妙な事態になるのだが、それはまた別のお話――――。
+ + + + +
■あとがき■
これは本編のどこに入れようか迷ったネタ(苦笑)。
後に料理やらお酒やらお菓子やら道具やらで、知識チートっぽい展開の章があるにはあるのですが、そこに素材を収集するエピソードを入れる余裕もない訳で(汗)。入れたら入れたで、あれもこれもとなると、文章量が膨大なことに‥‥。
これまでの展開でわかる通り、本編はシンジを中心とした生活物語であり、事件やトラブルを解決するようなヒーロー展開は想定していません。
いや、多少のトラブルはあるのですが、それもざっくり解決くらいの内容です(笑)。
だって‥‥ねぇ? シンジが本気で色々やらかすような展開を考えると、どんな無双物語になることやら。ただでさえ、死なないスライムなのに。←おっとネタバレ!
ま、そういった理由で閑話の1つとして分離、公開した次第。
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