スライムの、のんびり冒険者生活

南柱骨太

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第5章「チビスライムの大活躍!」【短編集】

第41話「悪徳医師・前編」

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「こいつを頼む」

 言葉少なく紙を数枚、身なりの良い青年が黒尽くめの男に投げて渡す。
 黒いズボンに黒い上着、黒いマントに黒いターバン風の帽子をかぶり、さらに口元を黒い布で隠したまさに黒尽くめの男。目だけをギョロつかせて紙を確認する様子は、まさに周囲に紛れて獲物を狙う毒蛇のような雰囲気。
 紙には細かく描かれた肖像と、他にいくつかの情報が書かれている。
 その紙から目を上げると、黒い男は小さくうなずき、紙を置いてそそくさと部屋を退出する。

 ここはトール王国の王都にある高級酒場。
 こういった店には上客用の個室があり、このような密会に最適でもある。店も心得たもので、机に置かれたハンドベルを鳴らさない限り、店員が部屋を訪れることはない。

「フ‥‥フフ‥‥」

 男はこれで良いとばかりに、笑顔を漏らす。
 これで上手くいくと、そう信じて。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 アルコールは毒である。
 そんなことを周囲に注意しても、この世界の人々は誰も鼻で笑うだろう。それどころか気分を晴らす、痛みを抑える、ストレスの発散などある意味薬ともいえる扱いを受けている。飲酒に関する法律などもなく、老若男女問わずに愛飲されていた。
 特にエールやワインなどは大量生産されており、安物であれば酒場で白湯と同等の価格で飲める。旅の商人や冒険者には「腐らない水」として樽や水袋で飲まれているくらいだ。
 そんな訳で身近な酒というのは清涼飲料水の扱いで、酔うための酒は高級品を頼むか色んな酒をちゃんぽんにしたものを頼むか、である。エルゲの街には無いが、ワインの生産地周辺ではワインを造った後のブドウの残滓ざんしを再発酵させた、アルコール度数の高いワインもどきもあったりして、酒呑みには人気だったりするそうだが。
 あ、もちろん安酒でも量を飲めば酔えるけど。


 さて、毒である証拠のひとつが、今ジミーとインディが患っている「二日酔い」だろう。

「うう‥‥やっぱ呑み過ぎた‥‥」
「昨日の俺をぶん殴ってやりたい‥‥」

 昨日の話、オークの小集落を発見し潰したのだが、そこにちょっと珍しい薬草の群生を見付けたのだ。ちょっと汚い話になるが、オークやゴブリンも飲み食いすればそれなりに出す訳で、その辺のどこにでも出して放置するのではなく、特定の場所に穴を掘って済ますらしい。そしてその周辺は栄養状態が良く、魔力も豊富なために植物がよく生える。薬草も同様だ。
 魔物にとってはただの苦い草扱いのようで、たくさんの薬草が放置されていた。
 さすがに魔物の便所に生えているのも気持ち悪いので、ユーノが浄化魔法をかけて採取したが、それがもう大量で。
 撮り尽くさない程度に冒険者ギルドに提出したら、思わぬ収入になって昨夜は酒が進んだという事らしい。本日も仕事に出るので他の面々はそれなりに抑えていたけれど、ジミーとインディは深酒をしてしまったようだ。

 質実剛健、安全第一なジミーがこうなるのも珍しいが、それも仕方が無い。何せ、ジミーとサニアの結婚が決まったからだった。
 それというのも、実はギルドの職員がシンジに「もう少しでランクが上がる」と漏らしたため、それがジミーとサニアに伝わり、シンジとルイーザにあやかって結婚してしまうか、とジミーが重い腰を上げたという。
 ちょっと前にあったシンジとカオリのプチ妊娠話を聞いていたこともあり、サニアも「結婚も良いな」とジミーに匂わせていたのだが、堅実なジミーの「結婚するなら冒険者を引退してから」という人生設計を押し崩してしまったようだ。
 そんな訳で、6級に上がったら結婚するか、との話に。
 さぞかし重い腰だったに違いない。


 あ、何らかのフラグでは無いことは明言しておく。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 結局、朝食後にジミーはギブアップで、チーム「夜明けの風」年少組は本日は休業。年長組は昨日の続きが残っているとかで、インディは街医者経由で状態異常回復を頼むことに。
 二日酔いは状態異常扱いであり、怪我を治す治癒魔法でも、病気を治す治療魔法でも治らないのだ。
 光魔法系に適正のあるルイーザも初級は持っているが、まだ中級の状態異常回復魔法は会得していない。治癒魔法に続き、少し前にようやく治療魔法を購入できたのだ。光魔法系は他の魔法系より高価なので、そうポンポンと買うことはできないのである。
 もちろん「どうしても!」となれば、全部まとめて買う財力はシンジの体内庫にあったりするのだが。

「今はケガも病気もルイに頼めるけど、医者にかかるとお代が高いのが難点だよねえ」
「魔法を買うのも高かったけどね」

 サニアの言葉にルイーザも苦笑。治癒魔法は故・オーリィがよくケガをしていたため早めに買ったのだが、初期は魔法の効きが悪かった。浅い傷しか治せなかったり、深い傷は何度もかけたり。
 治療魔法も買ったばかりであまり効きが良くない。シンジの指導で多少は効率が良くなってきたばかりだ。

「ここから近い所だと、ガイネス先生のところか‥‥腕は良い医者らしいけどね」
「顔は厳ついけど、貧乏な患者も面倒をみてくれる、良い先生だよ」
「良い先生、ねぇ‥‥」

 ちょっとシンジの歯切れが悪い。カオリも少しばかり眉間にシワを寄せて笑う。
 ここはジミーとサニアの部屋なのだが、ジミーは静かに寝かせて欲しいと寝返りをうつばかり。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「先生! ありがとうな!」
「酒は控えるんじゃぞ」

 インディがガイネス医師の病院を飛び出すと、次に診療室に入ってきたのは少年だった。10歳か良く見ても12歳程の、ようやく冒険者登録したばかりの年齢くらいだろう。
 その姿に白髪、白ヒゲの老齢医師は顔を少し曇らせ、優しく問うた。

「どうした、ケガか?」
「こんなの、放っとけば治る。先生、母ちゃんの薬を頼むよ」

 少年は手足に血の滲んだ布を巻いており、ちゃんと動けはしているものの出血具合とかその数とかで、ちょっと大変そうではある。医師もそれを心配したが少年は笑い飛ばした。
 おそらくいつもの事なのだろう、少年は銀貨3枚、300ギルを医師に手渡して薬を求める。日本の価値として3千円相当、冒険初心者としては結構な額だが、この世界で薬を買うには少々物足りない額だった。ちなみに先ほど二日酔いを回復してもらったインディでさえ千ギル、1万円相当でなのだから。

「仕方ないなあ。ほれ、いつもの薬だ」

 医師は背後のズラリと引き出しの並んだ薬棚から、薬包をひとつ取り出すと少年に渡す。
 それを受け取った少年は、嬉しそうに礼を言って診察室を元気に出て行った。その背後に栄養のあるものを食わすんだぞと、医師は声を掛けるが聞いていたのやら聞いていなかったのやら。

「全く‥‥貧しい患者相手では商売にならんなあ。まあ、これも先行投資か‥‥」

 仕方無さそうに笑うと、次の患者を呼ぶ医師。
 しかし今日この時間は、まだ患者は来ていないようだった。


 そんな診療室の様子を、開け放たれた格子戸の隅から見ていたのは、シンジの放っているチビスライム。
 今やシンジの率いるスライム一族の数は万を越えていて、こうしてエルゲの街の様子や大森林の各所、街道の各所、他の町や王都などの情勢を窺っていたりする。もちろん重要な場所は念入りに。王都の王宮やエルゲの街の領主邸、各地の冒険者ギルドなどだ。
 そしてシンジは知っていた。あの薬が銀貨3枚程度では買えない薬だということを。
 魔法処理された抗炎症粉末薬。
 おそらく少年の母親はけっこうな重症で、薬で様態を安定させている状態なのだろうと。

 さて余談だが。
 薬には種類がある。もちろん薬効による種類もそうだが、この世界では水薬と粉薬があって、さすがにカプセルや錠剤などは存在しないようで。
 その水薬と粉薬の明確な差は、保存形態によるものだ。どちらも通常薬と魔法薬があって、使いやすく携帯性に難があるものの即効性の高い系の水薬と、保存性が高くて水薬よりは安目の粉薬といった感じ。冒険者が受傷した場合に使う水薬、病人が症状のひどい時に使う粉薬、といった分別。
 おそらく少年の母親も高価な薬を服用すれば治るのだろうが、今は少年の収入に合わせて症状を抑えることに努めている感じか。そう感じたシンジは付近の違うチビスライムに、少年を追うように指示する。
 実は少年のことを知っているシンジ。名や詳しい事情は知らないが、ギルドではたまに見掛けるし、何度か薬草採取のレクチャーもした覚えがある。病気の母親のためか、採取も受講も真面目に取り組む印象で、できれば力になってやりたいと思える程には心証が良い子だ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 少年の住むのはスラム地区にある粗末な建物だった。
 オンボロの長屋のような、いかにも貧乏人が住むようなところに、少年と幼い妹、病気の母親が暮らしているようだ。父親は居ないようで、居るのならここまで酷い生活はしていないだろうと思われる。

「母ちゃん、薬もらってきたよ」
「アンタ、またこんな高いもの‥‥」
「心配すんなって。昨日は予想以上に儲かったからさ、お金は大丈夫だ」

 少年は渋る母親に薬を飲ませ、少し遅い朝食を作って妹と母親に食べさせた。
 おそらくは昨日か一昨日の残り物のパン。それも時間が経って、ただでさえ固いパンがカチカチになったものを安く買ったのだろう。それをスープでパン粥にしたもの。
 クズ野菜しか入っていないパン粥。しかも妹と母親だけ食べさせ、少年は食べずに冒険者ギルドへと出て行った。自己犠牲が美しいとはシンジは思わない。こんな世界だ、保身に走っても誰も文句は言わないし、シンジ自身も自分と仲間、周囲の親しい人を守ることを第一理念としているし。

 さて、少年の母親だが。
 スライムの魔力視野では、肺の部分に魔力が密集していた。おそらく肺炎や結核、じん肺などの病名が付くのだろう。高熱では無さそうなので肺炎は除外か。しかし素人判断は危険だし、シンジにもそんな知識はない。なので治療の魔法薬を使う。
 正直、シンジには少年に対し、そこまで肩入れする義理も何もない。
 まあ、ちょっとした同情心だけだ。家族だけに食事を与える心情もわかるし、父親も居ない家庭で母親が病気であれば心細さも相当なものであろう。それでも頑張って薬草採取などに努めている。無理をすれば危険であるし、命を落とすことになるかも知れない、そんなシンジの注意を実直に守ってくれる少年にも好感が持てた。
 自分がどうにかなれば、幼い妹と病気の母親ではどうなってしまうか、わかっているからだろう。
 だからこれは、ちょっとした同情からの親切だ。
 別名、お節介とも言うが。
 小さな親切、大きなお世話。これは至言だと思う。

 シンジは体内庫にある治療魔法薬をチビスライムに渡し、寝ている母親にゆっくりと飲ませた。
 冒険者の使う飲み薬で、下級・中級・上級とある内の高価な上級薬だ。これで病気や状態異常が治ったり緩和されたりする。余程の難病でもなければ、少年の母親も完治するだろう。
 もちろん高価であるが、シンジは体内庫のものを複製したり、知識にあるものを再生したり出来るようになったので、大量の魔力と引き換えに、上級治療薬を複製したのだ。とはいえ膨大な魔力を有するスライムのシンジのこと、これくらいなら普段の活動に影響しない程度だが。
 ちなみに「再生」というのは、以前にカオリやルイーザに食べさせたプリンのような、知識にあればこの世界に存在しない物でも作り出すことが可能になった能力のことだ。もっとも、全くの想像上の産物などは不可能なようだったが、知識にあって形状や状態を把握していれば、この世界に合致した内容で出現させることが出来る。「この世界に合致した」とは、電気や化石燃料を使用するものは、魔力で代替したもの、という具合で。
 以前にテストで自動車を出してみたら、魔法で動く自動車が出てきた。そんな感じだ。もちろんそんな物はこの世界の人前に出せる訳もなく、そういった「文明の利器」は厳重に封印することになっている。
 ただ‥‥シンジの仲間たちの危機ともなれば、シンジもカオリも自重する気はこれっぽっちも無いけれど。

 話が逸れた。
 ともあれ少年の母親の症状は落ち着き、魔力視野にも異常は認められないようだったので、シンジは経過観察を行うとともに素知らぬ顔をしておくが。
 結果として病は改善し、少年の母親はその後に働きに出るようになったようだ。
 少年も喜び、母親も安心し、そしてガイネス医師もボランティアに貢献することも無くなり、うまくいったと言うことで。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 皆が幸せになったかというと、そうでもない。

「なんでアイツんは病が治って、オレんのおふくろは死んだんだ!」

 少年の近所に住んでいた青年は地団太を踏んでいた。
 いやまあ、八つ当たりではあるのだが。とある商会の荷役をしている青年は前の少年よりは稼ぎが良かったこともあって、街の庶民相手のガイネス医師ではなく富裕地区のオルロー医師の薬を買っていた。
 庶民地区でも腕が良いと噂に上っている医者である。

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