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#1 レツオウガ起動
Chapter01 邂逅 01-14
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『Roger Vortek Buster Ready』
辰巳の指令に応じ、腕時計が更なるシステムを起動させる。
両手足に刻まれた青いラインがにわかに輝き、左拳へと収束。手首から先をすっぽりと覆う青い光が、竜巻のような渦を巻き始める。
同時に、リザードマン達もまた更なる突撃を敢行した。
「GRAAAAAAAッッッ!!」
廊下を埋め尽くすほどの横隊を組んだリザードマンの群れが、たった一人の辰巳目がけて一直線に迫って来る。
もはや緑色の津波と化した密集陣形に対し、辰巳もまた正面突撃で迎え撃った。
目指すは先頭を走っている、虹色の壁から仲間を呼び出した、あのリザードマンだ。
「GRAAAAッ!」
辰巳を捉え、振り上げられる剣。だがその刃が空を切るよりも先に、辰巳は間合いを詰めていた。
「遅いっ!」
叩き込まれる鉄拳。骨を鎧ごと折り砕かれたリザードマンは、しかし苦悶に喘ぐことすらなく消滅した。
「ヴォルテックッ! バスターッ!」
烈風が、突き抜けたからだ。
叩きこまれた辰巳の鉄拳。それを包み込んでいた青色のエネルギーが、巨大な竜巻となって前方の全てを揉み潰したのだ。
断末魔を上げることすら許さないその青は、尚も勢いを止めること無く廊下を直進し、光柱から伸びていた虹色の壁へと直撃。
鍔迫り合いは、しかし一瞬。混ざりあい、反発しあう光の渦は、やがて巨大な爆発となって辺りに砕け散った。
「うわ、わ、ぁ」
叫びかけた風葉の前に、粉雪のような光の粒がきらきらと舞い落ちる。光柱から伸びた虹色の壁、だったものだ。
地面に落ちるどころか、空中を流れるうちに消えてしまう儚いきらめきは、雪と言うより爆ぜ散る火の粉に似ていた。
だからだろうか。その爆発を真っ向から見つめている辰巳の背中が、どこかもの悲しく見えたのは。
「すぅ――」
どうあれ、辰巳は残心する。
そして、姿が変わってから初めて風葉の方へと振り向いた。
「い、五辻、くん……?」
ほぼ反射的に、風葉は辰巳の名を呼んだ。
感謝するためではない。心配していたからでもない。
眼前の人物が本当にあの五辻辰巳なのか、確かめるためだ。
異様な力。物々しい服装。それらを行使していたことも勿論ある。
だがそれ以上に、風葉の知っている辰巳とは、眼差しが違い過ぎていたからだ。
ガラスか、それともプラスチックか。
そんな錯覚を抱いてしまうくらい、その眼には表情というもののが無かった。
まるで、機械だ。
「心配ないさ。すぐに終わらせる」
淡々と言う辰巳。きっとその通りになるのだろう。
だが、今風葉が知りたいのは、そんな事ではない。
「何なの……」
後ずさりながらも、風葉は瞳の形をした機械を見つめる。
「どうして、そんな……?」
その色は、どうしようもなく強くて、ひたすらに悲しく見えた。
辰巳の指令に応じ、腕時計が更なるシステムを起動させる。
両手足に刻まれた青いラインがにわかに輝き、左拳へと収束。手首から先をすっぽりと覆う青い光が、竜巻のような渦を巻き始める。
同時に、リザードマン達もまた更なる突撃を敢行した。
「GRAAAAAAAッッッ!!」
廊下を埋め尽くすほどの横隊を組んだリザードマンの群れが、たった一人の辰巳目がけて一直線に迫って来る。
もはや緑色の津波と化した密集陣形に対し、辰巳もまた正面突撃で迎え撃った。
目指すは先頭を走っている、虹色の壁から仲間を呼び出した、あのリザードマンだ。
「GRAAAAッ!」
辰巳を捉え、振り上げられる剣。だがその刃が空を切るよりも先に、辰巳は間合いを詰めていた。
「遅いっ!」
叩き込まれる鉄拳。骨を鎧ごと折り砕かれたリザードマンは、しかし苦悶に喘ぐことすらなく消滅した。
「ヴォルテックッ! バスターッ!」
烈風が、突き抜けたからだ。
叩きこまれた辰巳の鉄拳。それを包み込んでいた青色のエネルギーが、巨大な竜巻となって前方の全てを揉み潰したのだ。
断末魔を上げることすら許さないその青は、尚も勢いを止めること無く廊下を直進し、光柱から伸びていた虹色の壁へと直撃。
鍔迫り合いは、しかし一瞬。混ざりあい、反発しあう光の渦は、やがて巨大な爆発となって辺りに砕け散った。
「うわ、わ、ぁ」
叫びかけた風葉の前に、粉雪のような光の粒がきらきらと舞い落ちる。光柱から伸びた虹色の壁、だったものだ。
地面に落ちるどころか、空中を流れるうちに消えてしまう儚いきらめきは、雪と言うより爆ぜ散る火の粉に似ていた。
だからだろうか。その爆発を真っ向から見つめている辰巳の背中が、どこかもの悲しく見えたのは。
「すぅ――」
どうあれ、辰巳は残心する。
そして、姿が変わってから初めて風葉の方へと振り向いた。
「い、五辻、くん……?」
ほぼ反射的に、風葉は辰巳の名を呼んだ。
感謝するためではない。心配していたからでもない。
眼前の人物が本当にあの五辻辰巳なのか、確かめるためだ。
異様な力。物々しい服装。それらを行使していたことも勿論ある。
だがそれ以上に、風葉の知っている辰巳とは、眼差しが違い過ぎていたからだ。
ガラスか、それともプラスチックか。
そんな錯覚を抱いてしまうくらい、その眼には表情というもののが無かった。
まるで、機械だ。
「心配ないさ。すぐに終わらせる」
淡々と言う辰巳。きっとその通りになるのだろう。
だが、今風葉が知りたいのは、そんな事ではない。
「何なの……」
後ずさりながらも、風葉は瞳の形をした機械を見つめる。
「どうして、そんな……?」
その色は、どうしようもなく強くて、ひたすらに悲しく見えた。
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