神影鎧装レツオウガ【小編リマスター版】 #1

横島孝太郎

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#1 レツオウガ起動

Chapter02 凪守 01-08

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「地球、だよね、あれ」
「ん? ああ、そうだな」
 いつもの職場のいつもの光景なので平然と頷く辰巳。
 だがそうもいかない風葉は、遠い母星を指差しながら一気にまくし立てる。
「な、なんで見えるの!?」
「そりゃ宇宙だからな」
「どうして宇宙にいるの!?」
「だって転移してきたじゃないか」
「だからってなんでいきなり宇宙!?」
「宇宙は霊力が豊富なんだよ、地球よりも遙かにな。だから宇宙を利用した術式は随分昔からあるんだ」
「なんでまた!?」
「昔から世界規模で色んな想念を送られてるせいさ。かぐや姫とか、星座の神話とか、宇宙に関係する話はたっぷりあるだろ?」
 すらすらと答える辰巳。虫か何かを見るような平然ぶりに、風葉はなんだかすっかり毒気を抜かれてしまった。
「……だったら、宇宙にいるんだって先に言ってよ」
「そう言われても、この階層には窓があんまりないんだよな。だから説明のしようが無かったというか」
「ああ、そう」
 じゃあ仕方ないか、と自分を強引に納得させながら、風葉はもう一度窓の外を、宇宙を眺める。
 冬の空すら遠く及ばない、驚くほど透き通った黒色が、そこにあった。
 綺麗で、巨大で、どうしようもなく孤独な眺めだった。
「……まさか、自分の目で生の宇宙が見られる日が来るなんて、思いもしなかったよ」
「そうか。まぁ眺める時間は後で取れるだろうからさ、今は先を急ごう」
「ん、分かったよ」
 一撫でした指先に名残を残しながら、風葉は丸窓に踵を返した。
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