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#1 レツオウガ起動
Chapter03 魔狼 12-04
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「疾ィッ!」
爆発的な速度で上昇するレツオウガ。その最中、両腕が肩部Eマテリアルがあった場所へ伸びる。何かの術式の予備動作か。
無論、発動を見逃すギノアではない。片腕を突き出して照準し、弾丸となるルーンを即座に放つ。
「ハガラズッ!」
放たれる雹嵐。ガトリングガンもかくやと言わんばかりの弾幕が、空中のレツオウガ目がけて殺到する。
それを冷静に見やりながら、辰巳はタービュランス・アーマーを操作。背部、羽織、胸部の順に霊力が噴射され、稲妻のような軌跡がハガラズの射線を攪乱する。
「何とッ!?」
驚愕するギノア。残光を纏い着地するレツオウガ。そして、抜き放たれる二振りの刃。
それら三つの事象が、コンマ数秒の内に重なった。
刃を抜いたのは、無論レツオウガである。タービュランス・アーマーの機能は基本的に防御と加速のみだが、両肩部のものだけはブレードへの可変機能が組み込まれているのだ。
無論、これを使えば肩部のアーマーは無くなってしまう。羽織型の霊力装甲が肩へ伸びているのは、その欠損を補うのが理由の一つだ。
かくして、アーマーから一瞬で組み変わった長大な二刀を、辰巳は振り抜く。
右、左。まったく同じ弧を描く斬撃が、寸分の狂いもなくオーディンの肩口を狙う。
早い。エイワズ、と一言を捻り出す隙間すらない。
「――ッ!」
ならば、とオーディンはグングニルを掲げて斬撃を防御。重く鋭いレツオウガの一撃が、神槍の柄をにわかに軋ませる。
だが、それだけだ。レプリカとは言え、主神の武器を破壊するのは容易ではないのだ。
「残、念っ!」
衝撃に痺れる手首をなだめすかし、ギノアはグングニルを薙ぎ払う。
ぶん、と豪快に振るわれるスイングの軌跡を、辰巳は頭上に仰ぎ見る。手をつき、地に這うような格好で斬撃を回避したのだ。
「そうでもないなっ!」
半ば跳躍する勢いで立ち上がりざま、右ブレードで逆袈裟斬りを見舞うレツオウガ。
掬い上げるような軌道を描く一閃を、オーディンはバックステップで回避。薄皮一枚の距離を切先が撫でる。
「まだッ!」
だがそれは牽制。踏み込みからの左刺突がオーディンを追撃。バックステップ中ならば避けられまい、との判断だ。
爆発的な速度で上昇するレツオウガ。その最中、両腕が肩部Eマテリアルがあった場所へ伸びる。何かの術式の予備動作か。
無論、発動を見逃すギノアではない。片腕を突き出して照準し、弾丸となるルーンを即座に放つ。
「ハガラズッ!」
放たれる雹嵐。ガトリングガンもかくやと言わんばかりの弾幕が、空中のレツオウガ目がけて殺到する。
それを冷静に見やりながら、辰巳はタービュランス・アーマーを操作。背部、羽織、胸部の順に霊力が噴射され、稲妻のような軌跡がハガラズの射線を攪乱する。
「何とッ!?」
驚愕するギノア。残光を纏い着地するレツオウガ。そして、抜き放たれる二振りの刃。
それら三つの事象が、コンマ数秒の内に重なった。
刃を抜いたのは、無論レツオウガである。タービュランス・アーマーの機能は基本的に防御と加速のみだが、両肩部のものだけはブレードへの可変機能が組み込まれているのだ。
無論、これを使えば肩部のアーマーは無くなってしまう。羽織型の霊力装甲が肩へ伸びているのは、その欠損を補うのが理由の一つだ。
かくして、アーマーから一瞬で組み変わった長大な二刀を、辰巳は振り抜く。
右、左。まったく同じ弧を描く斬撃が、寸分の狂いもなくオーディンの肩口を狙う。
早い。エイワズ、と一言を捻り出す隙間すらない。
「――ッ!」
ならば、とオーディンはグングニルを掲げて斬撃を防御。重く鋭いレツオウガの一撃が、神槍の柄をにわかに軋ませる。
だが、それだけだ。レプリカとは言え、主神の武器を破壊するのは容易ではないのだ。
「残、念っ!」
衝撃に痺れる手首をなだめすかし、ギノアはグングニルを薙ぎ払う。
ぶん、と豪快に振るわれるスイングの軌跡を、辰巳は頭上に仰ぎ見る。手をつき、地に這うような格好で斬撃を回避したのだ。
「そうでもないなっ!」
半ば跳躍する勢いで立ち上がりざま、右ブレードで逆袈裟斬りを見舞うレツオウガ。
掬い上げるような軌道を描く一閃を、オーディンはバックステップで回避。薄皮一枚の距離を切先が撫でる。
「まだッ!」
だがそれは牽制。踏み込みからの左刺突がオーディンを追撃。バックステップ中ならば避けられまい、との判断だ。
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