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【R18】黒い感情
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自惚れていた。確かに一度告白してフラれたけれど、それ以降も光輝との関係は良好だったから。
むしろ、ようやく光輝が私のことを意識し始めて、どこか甘酸っぱい雰囲気さえ漂い始めている……と感じていたくらいだ。
それも全部ただの私の独りよがりな勘違いだったんだけどね。
私はあさましくも、自分に都合のいい勘違いをしていたのだ。
『光輝は私のことを意識してくれている。最近いい雰囲気だし、そのうち両想いになれるかもしれない』と。
現実を知った今となっては、そんな馬鹿なことイチミリも思わないが。
あの子が転入してきたのは数週間前だ。ここらへんでは見ない色美人な彼女はあっという間に男子生徒達を魅了してしまった。……その中に、光輝もいた。
長い時間一緒だった私はようやく最近になって意識してもらえるようになったというのに、彼女は短い期間で光輝を夢中にさせ、その横を奪い取った。
いや違う、元々光輝の横は私の場所ではなかったのだ。たまたま空いているそこに私がいただけ。
まだ二人は付き合ってはいないようだが、時間の問題だということは周知の事実である。
彼女と仲良くなってから私は光輝に話しかけることは止めた。
もし、嫌な顔をされたら立ち直れないからだ。彼女と一緒にいる光輝の顔を見ることすら避けたかった。
光輝は私の態度が変わっても気がつかないし気にもとめていない。
何が甘酸っぱい雰囲気だ。私と光輝の間にあったのはただの気まずい雰囲気だったに違いない。あんなピンクピンクした空気は私達の間にはなかった。
少し前の自分が恥ずかしすぎる。
――――――――
俺は浮かれていた。
俺の好みストライクの子が転入生として入ってきて、さらには自分と仲良くしてくれて……これはもしかしたらワンちゃんあるんじゃないのか?!……なんて夏休み前に浮かれていたのだ。
だから、気づかなかった。いつも近くに寄り添ってくれていたヤツがいつの間にかいなくなっていたことに。
「おい、三井。課題を忘れるのは何度目だ? 最近たるんでるんじゃないのか?」
よりによって担当が生活指導員という悲劇。俺はひたすら頭を下げた。
「すいません。今度こそ持ってきます!」
「なら、この本の感想文を書いてこい。そうしたら許してやる」
そう言って渡された紙には一冊の本の題名が書かれていた。まずは、本を探すところから始めろということだ。一瞬、本を渡してくれよ……と思ったが文句を言えばさらに叱られることは目に見えている。
光輝はそのまま図書室へと向かった。――――さすがに図書館に置いてある本だよな?
購入してまで読めとは言わないだろう。そんなことを考えながら歩く。
「最近、浮かれすぎていたな」
さすがの光輝も反省する。
毎晩、あの子とメールをしたり、電話をしたりして……勉強の事なんて頭になかった。あの子に夢中になる前は、美乃里と空き時間や放課後に課題をしていたからこんなことになることもなかったのだ。
そういえば、と気づく。最近、美乃里と話していない。
ようやくそのことに気づいたが、当たり前かとも思った。
少し前まで隣にいた美乃里。
おそらく、自分は美乃里を傷つけてしまったはずだ。
フッたにも関わらずいつも通りに接し続けていた。だって、美乃里は俺にとって最高の友達だったから。恋愛云々でその関係を失いたくなかった。
けれど、今思うと自分の言動は酷いモノだった。
フッたのなら期待させるような行動は慎まなければならなかったのだ。
多分、あの子が現れなければ俺はそのことにも気づかずに美乃里に接していただろう。
美乃里からの好意が心地よかったから。
でも、あの子が現れて俺はすっかり美乃里とのことを忘れてしまった。
美乃里が俺から離れても仕方ない。
思考が途切れたタイミングで図書室に到着した。ドアに手をかけ、俯いていた顔をあげる。
透明な小窓から見えたのは先程思い浮かべた美乃里だ。
ここから見えるのは後姿だが、なんとなくわかる。
ドアにかけた手を咄嗟に離そうとして思い直した。
いい機会だ。ここ最近のことについて謝ろう。
そう思って、改めてドアに手をかけなおした。
そこからはスローモーションのように感じた。
誰かに声をかけられたらしい美乃里。
眼鏡をかけた男が現れ、男は美乃里に近づく。
美乃里は笑顔を浮かべている。二人は一つの本を一緒に覗き混んだ。
男の手がふいに美乃里の髪に触れた。美乃里はソレに対して少しの抵抗も見せず男が触れるのを許している。
その瞬間、光輝の中を一瞬で黒いモノが埋め尽くした。
何故?
美乃里は俺が好きだと言っていたじゃないか。
何故、美乃里は俺じゃないやつと二人で楽しそうにしているんだ?
何故、俺じゃないやつに触れさせているんだ?
いや……何を考えている自分。当たり前じゃないか。
好きと言っていた……んだ。
もう、過去のことなんだ。
そう頭ではわかっているのに心が追いつかない。
だって、ちょっと前までは、美乃里の気持ちは俺に向いていた。
その自覚がある。
でも、今は? 今もそうだと言えるのか?
……言えるわけがない。だって、俺は美乃里の前で他の女性を選んだんだから。
美乃里はもう俺のことなんてどうでもいいのかもしれない。
美乃里の隣にいる男に、もう心を寄せているのかもしれない。
そう気がついた時、全身の血の気が引いた気がした。
――――――――
放課後、一人帰宅しようとしていると久しぶりに光輝から声をかけられた。
驚いて足を止める。
「あのさ……」
光輝が気まずげに美乃里を見つめる。
「何?」
つい、冷たい声が出た。光輝はグッと痛みをこらえるように顔を顰めたが、それでも話を続ける。
「久しぶりだよな。二人で話すの」
「そうだね。もう、話すこともないと思っていたけど」
「っ……それは、なんで?」
「なんで、って……」
それを、私に言わせるの?
と美乃里は苛立ちが込み上げる。
自分からわざわざ言いたくなくて口を閉ざしてしまう。
この雰囲気でわかってほしかったのだが、光輝には通じなかったらしい。
「好きなヤツができたからか?」
しかも、わけわからないことを言い出した。
「は?」
「好きなヤツ、できたんだろ? 俺なんてもういらなくなったんだろ?」
「な、何を、言ってるの? 私がいらなくなったのは光輝でしょ?! ……違う、か。最初から私なんてどうでもよかったのよね」
溜め息と一緒に吐き出した声は自分でも思うほど冷めていた。
そんな美乃里に対して、光輝が顔を赤らめて食ってかかる。
「そんなわけあるか! そうだったら、今こんな風になってない!」
「っ。意味わかんない。光輝が好きなのはあの子でしょ? それとも、今更私が惜しくなったとでもいうの? そんなのさいてい」
「ああ。最低だよ。自分勝手に美乃里を振り回しておいて。そのくせ、今こんなにも凶悪な感情を抱いてる」
『美乃里を俺だけのものにしたい。他のヤツに奪われないように閉じ込めてしまいたい』
「そんな黒い感情が涌き出て止まらないんだよ」
自分の耳を疑った。光輝の言葉を理解できなかった。
呆然としている美乃里に光輝が近づく。一歩近づけば、反射的に一歩下がる。拒絶されていることに気づいていながらも光輝は止まらない。
とうとう壁に背中が当たった。逃げられない。
光輝の腕の中に囲われる。顔が近づいてくる。思わず俯けばありえない言葉が降ってきた。
「俺だけのものに、なって」
驚いて顔を上げる。ギラギラした目と目が合った。
あ、と思った時にはもう遅い。
光輝に唇を奪われる。
抵抗しようと口を開けば、舌がねじ込まれる。唾液が、首筋を伝って気持ち悪い。
頭がくらくらする。
「ん、やぁ! もう、やめて、嫌、こんなのっ」
身体が熱い。全部光輝のせいだ。
おかしくなる。
「はっ。絶対、やめねぇからな美乃里!」
性急に身体を奪われる。痛いのに、気持ちいい。嫌なのに、嬉しい。
もう、わけがわからなかった。
カタンと微かな音が耳に届いた。視線を移せば、目が合った……彼女と。
一気に冷静になった。慌てて身体を捩る。
「ダメっ! あの子がっ」
急いで離れないと、そう思って言ったのに光輝は放してくれない。むしろ、絶対離さないと責め立てる。
「よそ見なんかするな。俺の事だけ考えろ!」
激しく揺さぶられ、机がガタガタ揺れる。
「違うのっ。あの子が」
「もう。黙れって」
「んっ」
貪るような口づけ。苦しくて涙が滲む。
――――あの子が見ているのに。いいの?
最後の忠告は光輝の口の中へと消えて言った。
光輝の目に映っているのは美乃里だけだ。
一度終えても、それでも安心できないと、場所を変えて美乃里と身体を重ねる。
ぐちゅぐちゅと乾く暇もなく、秘部から水音が鳴り続ける。
「んぁ、や、! またっ」
「いいよ、イケッ!」
「いやぁ!」
ドクドクドクと、光輝のモノが脈打つのを感じながら、その腕の中で微睡む。
意識が薄れる中、聞こえてきたのは
「ああ。俺の美乃里」
と己の名前を呼ぶ光輝の声。
繋がったまま恍惚とした表情で光輝は美乃里を抱き寄せる。
美乃里は耐え切れず涙を零した。
脳裏に浮かぶのは
彼女といる光輝の姿。
光輝と私の行為を見て絶望を浮かべた彼女。
そして……私を貪欲に求める光輝の姿。
心が歓喜で震える。
真っ黒な二つの感情が暗い部屋に溶けた。
『ああ。これで、美乃里〔光輝〕は俺〔私〕のモノだ』
むしろ、ようやく光輝が私のことを意識し始めて、どこか甘酸っぱい雰囲気さえ漂い始めている……と感じていたくらいだ。
それも全部ただの私の独りよがりな勘違いだったんだけどね。
私はあさましくも、自分に都合のいい勘違いをしていたのだ。
『光輝は私のことを意識してくれている。最近いい雰囲気だし、そのうち両想いになれるかもしれない』と。
現実を知った今となっては、そんな馬鹿なことイチミリも思わないが。
あの子が転入してきたのは数週間前だ。ここらへんでは見ない色美人な彼女はあっという間に男子生徒達を魅了してしまった。……その中に、光輝もいた。
長い時間一緒だった私はようやく最近になって意識してもらえるようになったというのに、彼女は短い期間で光輝を夢中にさせ、その横を奪い取った。
いや違う、元々光輝の横は私の場所ではなかったのだ。たまたま空いているそこに私がいただけ。
まだ二人は付き合ってはいないようだが、時間の問題だということは周知の事実である。
彼女と仲良くなってから私は光輝に話しかけることは止めた。
もし、嫌な顔をされたら立ち直れないからだ。彼女と一緒にいる光輝の顔を見ることすら避けたかった。
光輝は私の態度が変わっても気がつかないし気にもとめていない。
何が甘酸っぱい雰囲気だ。私と光輝の間にあったのはただの気まずい雰囲気だったに違いない。あんなピンクピンクした空気は私達の間にはなかった。
少し前の自分が恥ずかしすぎる。
――――――――
俺は浮かれていた。
俺の好みストライクの子が転入生として入ってきて、さらには自分と仲良くしてくれて……これはもしかしたらワンちゃんあるんじゃないのか?!……なんて夏休み前に浮かれていたのだ。
だから、気づかなかった。いつも近くに寄り添ってくれていたヤツがいつの間にかいなくなっていたことに。
「おい、三井。課題を忘れるのは何度目だ? 最近たるんでるんじゃないのか?」
よりによって担当が生活指導員という悲劇。俺はひたすら頭を下げた。
「すいません。今度こそ持ってきます!」
「なら、この本の感想文を書いてこい。そうしたら許してやる」
そう言って渡された紙には一冊の本の題名が書かれていた。まずは、本を探すところから始めろということだ。一瞬、本を渡してくれよ……と思ったが文句を言えばさらに叱られることは目に見えている。
光輝はそのまま図書室へと向かった。――――さすがに図書館に置いてある本だよな?
購入してまで読めとは言わないだろう。そんなことを考えながら歩く。
「最近、浮かれすぎていたな」
さすがの光輝も反省する。
毎晩、あの子とメールをしたり、電話をしたりして……勉強の事なんて頭になかった。あの子に夢中になる前は、美乃里と空き時間や放課後に課題をしていたからこんなことになることもなかったのだ。
そういえば、と気づく。最近、美乃里と話していない。
ようやくそのことに気づいたが、当たり前かとも思った。
少し前まで隣にいた美乃里。
おそらく、自分は美乃里を傷つけてしまったはずだ。
フッたにも関わらずいつも通りに接し続けていた。だって、美乃里は俺にとって最高の友達だったから。恋愛云々でその関係を失いたくなかった。
けれど、今思うと自分の言動は酷いモノだった。
フッたのなら期待させるような行動は慎まなければならなかったのだ。
多分、あの子が現れなければ俺はそのことにも気づかずに美乃里に接していただろう。
美乃里からの好意が心地よかったから。
でも、あの子が現れて俺はすっかり美乃里とのことを忘れてしまった。
美乃里が俺から離れても仕方ない。
思考が途切れたタイミングで図書室に到着した。ドアに手をかけ、俯いていた顔をあげる。
透明な小窓から見えたのは先程思い浮かべた美乃里だ。
ここから見えるのは後姿だが、なんとなくわかる。
ドアにかけた手を咄嗟に離そうとして思い直した。
いい機会だ。ここ最近のことについて謝ろう。
そう思って、改めてドアに手をかけなおした。
そこからはスローモーションのように感じた。
誰かに声をかけられたらしい美乃里。
眼鏡をかけた男が現れ、男は美乃里に近づく。
美乃里は笑顔を浮かべている。二人は一つの本を一緒に覗き混んだ。
男の手がふいに美乃里の髪に触れた。美乃里はソレに対して少しの抵抗も見せず男が触れるのを許している。
その瞬間、光輝の中を一瞬で黒いモノが埋め尽くした。
何故?
美乃里は俺が好きだと言っていたじゃないか。
何故、美乃里は俺じゃないやつと二人で楽しそうにしているんだ?
何故、俺じゃないやつに触れさせているんだ?
いや……何を考えている自分。当たり前じゃないか。
好きと言っていた……んだ。
もう、過去のことなんだ。
そう頭ではわかっているのに心が追いつかない。
だって、ちょっと前までは、美乃里の気持ちは俺に向いていた。
その自覚がある。
でも、今は? 今もそうだと言えるのか?
……言えるわけがない。だって、俺は美乃里の前で他の女性を選んだんだから。
美乃里はもう俺のことなんてどうでもいいのかもしれない。
美乃里の隣にいる男に、もう心を寄せているのかもしれない。
そう気がついた時、全身の血の気が引いた気がした。
――――――――
放課後、一人帰宅しようとしていると久しぶりに光輝から声をかけられた。
驚いて足を止める。
「あのさ……」
光輝が気まずげに美乃里を見つめる。
「何?」
つい、冷たい声が出た。光輝はグッと痛みをこらえるように顔を顰めたが、それでも話を続ける。
「久しぶりだよな。二人で話すの」
「そうだね。もう、話すこともないと思っていたけど」
「っ……それは、なんで?」
「なんで、って……」
それを、私に言わせるの?
と美乃里は苛立ちが込み上げる。
自分からわざわざ言いたくなくて口を閉ざしてしまう。
この雰囲気でわかってほしかったのだが、光輝には通じなかったらしい。
「好きなヤツができたからか?」
しかも、わけわからないことを言い出した。
「は?」
「好きなヤツ、できたんだろ? 俺なんてもういらなくなったんだろ?」
「な、何を、言ってるの? 私がいらなくなったのは光輝でしょ?! ……違う、か。最初から私なんてどうでもよかったのよね」
溜め息と一緒に吐き出した声は自分でも思うほど冷めていた。
そんな美乃里に対して、光輝が顔を赤らめて食ってかかる。
「そんなわけあるか! そうだったら、今こんな風になってない!」
「っ。意味わかんない。光輝が好きなのはあの子でしょ? それとも、今更私が惜しくなったとでもいうの? そんなのさいてい」
「ああ。最低だよ。自分勝手に美乃里を振り回しておいて。そのくせ、今こんなにも凶悪な感情を抱いてる」
『美乃里を俺だけのものにしたい。他のヤツに奪われないように閉じ込めてしまいたい』
「そんな黒い感情が涌き出て止まらないんだよ」
自分の耳を疑った。光輝の言葉を理解できなかった。
呆然としている美乃里に光輝が近づく。一歩近づけば、反射的に一歩下がる。拒絶されていることに気づいていながらも光輝は止まらない。
とうとう壁に背中が当たった。逃げられない。
光輝の腕の中に囲われる。顔が近づいてくる。思わず俯けばありえない言葉が降ってきた。
「俺だけのものに、なって」
驚いて顔を上げる。ギラギラした目と目が合った。
あ、と思った時にはもう遅い。
光輝に唇を奪われる。
抵抗しようと口を開けば、舌がねじ込まれる。唾液が、首筋を伝って気持ち悪い。
頭がくらくらする。
「ん、やぁ! もう、やめて、嫌、こんなのっ」
身体が熱い。全部光輝のせいだ。
おかしくなる。
「はっ。絶対、やめねぇからな美乃里!」
性急に身体を奪われる。痛いのに、気持ちいい。嫌なのに、嬉しい。
もう、わけがわからなかった。
カタンと微かな音が耳に届いた。視線を移せば、目が合った……彼女と。
一気に冷静になった。慌てて身体を捩る。
「ダメっ! あの子がっ」
急いで離れないと、そう思って言ったのに光輝は放してくれない。むしろ、絶対離さないと責め立てる。
「よそ見なんかするな。俺の事だけ考えろ!」
激しく揺さぶられ、机がガタガタ揺れる。
「違うのっ。あの子が」
「もう。黙れって」
「んっ」
貪るような口づけ。苦しくて涙が滲む。
――――あの子が見ているのに。いいの?
最後の忠告は光輝の口の中へと消えて言った。
光輝の目に映っているのは美乃里だけだ。
一度終えても、それでも安心できないと、場所を変えて美乃里と身体を重ねる。
ぐちゅぐちゅと乾く暇もなく、秘部から水音が鳴り続ける。
「んぁ、や、! またっ」
「いいよ、イケッ!」
「いやぁ!」
ドクドクドクと、光輝のモノが脈打つのを感じながら、その腕の中で微睡む。
意識が薄れる中、聞こえてきたのは
「ああ。俺の美乃里」
と己の名前を呼ぶ光輝の声。
繋がったまま恍惚とした表情で光輝は美乃里を抱き寄せる。
美乃里は耐え切れず涙を零した。
脳裏に浮かぶのは
彼女といる光輝の姿。
光輝と私の行為を見て絶望を浮かべた彼女。
そして……私を貪欲に求める光輝の姿。
心が歓喜で震える。
真っ黒な二つの感情が暗い部屋に溶けた。
『ああ。これで、美乃里〔光輝〕は俺〔私〕のモノだ』
15
この作品は感想を受け付けておりません。
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