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3 真実
しおりを挟む眠りに落ちたマーシェの髪を優しくなでながらアランが独り言を呟く。
「お義父様この本奥さんにバレましたね……」
アランとマーシェの両親であるヘドマン侯爵夫妻とは学園時代の先輩と後輩であった。
特に義父であるヘドマン侯爵は悪い遊びを全て教えてくれた先輩である。
そんな先輩に男の夢の絵を書いてくれと言われたのがきっかけだった。
当時、貴族男性の中で流行していた秘蔵本は理想のシチュエーションをお金をかけて画家に書いてもらうというものだったが、既に婚約していたヘドマン侯爵は、外聞を気にして絵画が得意だったアランに依頼してきたのだ。
もちろん、依頼料はしっかりもらったし、侯爵家の跡取りの義務である王城勤めから逃げたかったアランに、学園の教師という職を斡旋してもらうという報酬を得た。
(貴族社会に馴染めなくて、腐っていたが、おかげでマーシェという最愛と出会う事ができた。無気力だった自分にお礼を言いたい)
まさか、自分の奥さんから自分が書いた秘蔵本を見せられるとは思わなかったが、当時選んだシチュエーションは間違いなかったようだ。
「胸の大きな女性ばかり描かせるから隠される事になるんですよ。お義父様」
母親に似ず、豊満な胸をしているマーシェのやわらかな乳房を撫でると「んっ……」と小さく喘ぐ声に自分の下半身が反応した。
「起きたら次はコレをしましょうね」
パラパラと教本をめくり、あるページをみつけ目を細めてアランは微笑んだのだった。
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