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世の中いい事ばかり
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厄落としという言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
厄年の厄を落とすために、神社へ行くことではないだろうか。ここではそうではなく、老若男女誰にでも、一生涯訪れる厄落としの存在とその内容の説明をしよう。
昔こんな話を読んだことがある。
幸せという山がありました。
悲しみという谷がありました。
悲しみはいらないから、谷を一生懸命埋めていました。そうして気づくと、山も谷もなくなり、平地になってしまいました。
悲しみがあるからこそ、幸せだと感じることができる。そうではないだろうか。
著者も以前は悲しみはいらないと思っていたタイプである。人は辛かったり悲しいことからは逃げたいものである。しかし、悲しみの谷は人生では避けて通れるものではない。
美味しい食べ物に出会い、それを毎日食べていたら、普通になってしまうのと同じである。
幽霊や神様もこの法則の中で生きている。死ぬことによって、悲しみや辛いことはゼロにはならない。まず、このことをよく理解しておこう。
幸せの山は、自身の望みが叶ったり、嬉しいことが起きる時を指す。
悲しみの谷は、辛いことや悲しいことが起きる。このことを――厄落としと言う。
必ずこのサイクルで人生の物事は起きている。
厄落とし→幸せ
以下の形は絶対にない。ここはあえて、存在し得ない百パーセントの言葉を使わせていただいた。
幸せ→幸せ
誰にもこれは起きない。違うと思う人もいるかもしれないが、隣の芝生が青く見えるのは、自己中心的になっているからである。
生きている人は誰でも悲しみや辛いこと、悩みを同じように抱えているものである。他人が優勢という考え方になれば、人と自分を比べることは自然としなくなるだろう。すなわち、自分ばかりがなぜこんな目に遭うのか、という嘆きの苦しみからは解放される。
それから、この順番は起きることがある。
幸せ→厄落とし
逆になる。これを――後厄という。
それでは、どんなシステムなのかの説明をしよう。
ある幸せを迎えるための自分の心を、空のコップとしよう。
そこへ、厄落としという水を少しずつ入れていき、満タンになり溢れたら、幸せがくるということである。
この水の入れ方だが、大量に一気に入れると、コップが倒れることが起きるのではないだろうか。そうなると、先に入れていた水はすべて外へ流れ出て、また最初からやり直さなければいけない。もしかしたら、コップが割れてしまっているかもしれない。
そういうわけで、厄落としという水は、少しずつしか入れることができない。人の心が壊れては、本人の幸せのための作業なのに、本末転倒になってしまう。
それでは、どの程度で神様は厄落としを、人の心にかけてくるのかという疑問が出てくるだろう。それは、その人が超えられるか超えられないかのギリギリで、悲しみや辛いことが起きるのである。
人の性格でも、一度で流し込める水の量が変わってくる。様々な性格の人がいるが、感情に流されるタイプは厄落としには少々不向きだ。以下の理由で、大きく厄落としをかけられないないからである。
逃げようとしたり、暗く考えたり、我が出て逆らおうとしたり、怖がりすぎたり、と色々と生き方にムラが出るのである。そうなると、少ししか厄落としがかけられない。すなわち、コップがいっぱいになるまで――幸せがやってくるまでに時間がかかるのだ。
淡々と同じ物事をやっていける落ち着きのある人。もしくは、冷静さを持って物事を見ることができる人。このような人は比較的、厄落としが早く終わる。厄落としで悲しみがやってきても、落ち着きや冷静さを持って、ただこなしてゆくだけとなるからだ。
以前、人から聞いた禅の話である。
目の前に花が咲いている。
ここまでが、禅でいうところの心で受け止めることだそうだ。しかしここで止まらず、
綺麗な花だなぁ。
持って帰りたい。
家で育ててみたい。
このように自分の意思が入ると、心が乱れるそうである。同じ物事が起きても、大騒ぎする人と、そうでない人がいるのは、事実は事実としてそのまま受け止めるか、そこに感情を乗せてしまうかの違いである。
それから、知らなくてもいいことが世の中にはあるとよく言うが、霊感もそうであると、筆者は思う。
AとBという選択肢があったとしよう。自身はAを選びたいのだが、神様はBを選べと言う。
どうやっても、Bは痛い目に遭うのが予測できる。しかし、守護神に指示を出されている以上、避けてはいけないのである。仕方なしに従うが、やはり、痛い目に遭ったのである。これが厄落としである。
筆者は最近では厄落としに対しては、このように思うようにしている。
いいことの前触れだと。すなわち、これもいいことだと。だから、何が起きても逃げずに、誰かに必要以上に甘えず立ち向かう。
これが幸せへの一番近道なのではないだろうか。
前の章でも書いたが、人間ができるまで、やり直しは何度も繰り返される。それは、一生を終えても続く。すなわち、厄落としを避けている限り、幸せは一生かかってもやってこないということである。コップの水が満タンにならないのだから。
これは厳しく言っているのではなく、事実である。早めに前向きに捉える術を身につけることをお勧めする。
人や物事によって、厄落としが幸せという結果に変わる期間の長さは違う。筆者の体験で話をするが、短くても数カ月かかる。この程度の長さだと、起きる幸せは、
便利グッツを見つけた。
近道を見つけた。
程度のものとなる。
自分の人生を左右するような大きな出来事、例えば、就職、進学、結婚などは、かなり重い厄落としの期間が必要となる。
筆者もまだまだ人生の途中であり、修業中の身であるが、今までで一番長いものは、十五年という月日を費やした。
骨折や人間関係の破綻。散財。現代医学では治らない病気にかかる。失明寸前にいきなりなる……。挙げればきりがない、厄落としの十五年間だった。
霊感を失った時期もあった。自身の生きる目的も意思もなくし、それでも手探りで生きる毎日だった。
だがそこを抜けた先には、この人生を終えても続く、永遠の幸せが待っていたのである。守護をしてくださる神様と人数の変更が大幅に行われ、新しく来てくださった神にこう言われた。
「あなたはいつでも一生懸命。何事からも逃げ出しませんでした。ずっと見ていましたよ」
幽霊や神様はいつでも見てくださっているのである。物質界の人間が誰も見ていなかったとしても。
厄落としが先の見えないトンネルだとしても、守護をしてくださる幽霊や神様の慈愛を信じて進んだ先には、喜びの涙を流すほどの幸せが待っているものである。
厄落としもいいことだと思い、ぜひ前向きに進もう。幽霊や神様が見ている、人間の未来は何千年、何万年先のことなのだから。その時を迎えるまでには、幸せは必ずやってくるだろう。
次は、霊感という能力を他の人のために使う時の注意点を話そう。
厄年の厄を落とすために、神社へ行くことではないだろうか。ここではそうではなく、老若男女誰にでも、一生涯訪れる厄落としの存在とその内容の説明をしよう。
昔こんな話を読んだことがある。
幸せという山がありました。
悲しみという谷がありました。
悲しみはいらないから、谷を一生懸命埋めていました。そうして気づくと、山も谷もなくなり、平地になってしまいました。
悲しみがあるからこそ、幸せだと感じることができる。そうではないだろうか。
著者も以前は悲しみはいらないと思っていたタイプである。人は辛かったり悲しいことからは逃げたいものである。しかし、悲しみの谷は人生では避けて通れるものではない。
美味しい食べ物に出会い、それを毎日食べていたら、普通になってしまうのと同じである。
幽霊や神様もこの法則の中で生きている。死ぬことによって、悲しみや辛いことはゼロにはならない。まず、このことをよく理解しておこう。
幸せの山は、自身の望みが叶ったり、嬉しいことが起きる時を指す。
悲しみの谷は、辛いことや悲しいことが起きる。このことを――厄落としと言う。
必ずこのサイクルで人生の物事は起きている。
厄落とし→幸せ
以下の形は絶対にない。ここはあえて、存在し得ない百パーセントの言葉を使わせていただいた。
幸せ→幸せ
誰にもこれは起きない。違うと思う人もいるかもしれないが、隣の芝生が青く見えるのは、自己中心的になっているからである。
生きている人は誰でも悲しみや辛いこと、悩みを同じように抱えているものである。他人が優勢という考え方になれば、人と自分を比べることは自然としなくなるだろう。すなわち、自分ばかりがなぜこんな目に遭うのか、という嘆きの苦しみからは解放される。
それから、この順番は起きることがある。
幸せ→厄落とし
逆になる。これを――後厄という。
それでは、どんなシステムなのかの説明をしよう。
ある幸せを迎えるための自分の心を、空のコップとしよう。
そこへ、厄落としという水を少しずつ入れていき、満タンになり溢れたら、幸せがくるということである。
この水の入れ方だが、大量に一気に入れると、コップが倒れることが起きるのではないだろうか。そうなると、先に入れていた水はすべて外へ流れ出て、また最初からやり直さなければいけない。もしかしたら、コップが割れてしまっているかもしれない。
そういうわけで、厄落としという水は、少しずつしか入れることができない。人の心が壊れては、本人の幸せのための作業なのに、本末転倒になってしまう。
それでは、どの程度で神様は厄落としを、人の心にかけてくるのかという疑問が出てくるだろう。それは、その人が超えられるか超えられないかのギリギリで、悲しみや辛いことが起きるのである。
人の性格でも、一度で流し込める水の量が変わってくる。様々な性格の人がいるが、感情に流されるタイプは厄落としには少々不向きだ。以下の理由で、大きく厄落としをかけられないないからである。
逃げようとしたり、暗く考えたり、我が出て逆らおうとしたり、怖がりすぎたり、と色々と生き方にムラが出るのである。そうなると、少ししか厄落としがかけられない。すなわち、コップがいっぱいになるまで――幸せがやってくるまでに時間がかかるのだ。
淡々と同じ物事をやっていける落ち着きのある人。もしくは、冷静さを持って物事を見ることができる人。このような人は比較的、厄落としが早く終わる。厄落としで悲しみがやってきても、落ち着きや冷静さを持って、ただこなしてゆくだけとなるからだ。
以前、人から聞いた禅の話である。
目の前に花が咲いている。
ここまでが、禅でいうところの心で受け止めることだそうだ。しかしここで止まらず、
綺麗な花だなぁ。
持って帰りたい。
家で育ててみたい。
このように自分の意思が入ると、心が乱れるそうである。同じ物事が起きても、大騒ぎする人と、そうでない人がいるのは、事実は事実としてそのまま受け止めるか、そこに感情を乗せてしまうかの違いである。
それから、知らなくてもいいことが世の中にはあるとよく言うが、霊感もそうであると、筆者は思う。
AとBという選択肢があったとしよう。自身はAを選びたいのだが、神様はBを選べと言う。
どうやっても、Bは痛い目に遭うのが予測できる。しかし、守護神に指示を出されている以上、避けてはいけないのである。仕方なしに従うが、やはり、痛い目に遭ったのである。これが厄落としである。
筆者は最近では厄落としに対しては、このように思うようにしている。
いいことの前触れだと。すなわち、これもいいことだと。だから、何が起きても逃げずに、誰かに必要以上に甘えず立ち向かう。
これが幸せへの一番近道なのではないだろうか。
前の章でも書いたが、人間ができるまで、やり直しは何度も繰り返される。それは、一生を終えても続く。すなわち、厄落としを避けている限り、幸せは一生かかってもやってこないということである。コップの水が満タンにならないのだから。
これは厳しく言っているのではなく、事実である。早めに前向きに捉える術を身につけることをお勧めする。
人や物事によって、厄落としが幸せという結果に変わる期間の長さは違う。筆者の体験で話をするが、短くても数カ月かかる。この程度の長さだと、起きる幸せは、
便利グッツを見つけた。
近道を見つけた。
程度のものとなる。
自分の人生を左右するような大きな出来事、例えば、就職、進学、結婚などは、かなり重い厄落としの期間が必要となる。
筆者もまだまだ人生の途中であり、修業中の身であるが、今までで一番長いものは、十五年という月日を費やした。
骨折や人間関係の破綻。散財。現代医学では治らない病気にかかる。失明寸前にいきなりなる……。挙げればきりがない、厄落としの十五年間だった。
霊感を失った時期もあった。自身の生きる目的も意思もなくし、それでも手探りで生きる毎日だった。
だがそこを抜けた先には、この人生を終えても続く、永遠の幸せが待っていたのである。守護をしてくださる神様と人数の変更が大幅に行われ、新しく来てくださった神にこう言われた。
「あなたはいつでも一生懸命。何事からも逃げ出しませんでした。ずっと見ていましたよ」
幽霊や神様はいつでも見てくださっているのである。物質界の人間が誰も見ていなかったとしても。
厄落としが先の見えないトンネルだとしても、守護をしてくださる幽霊や神様の慈愛を信じて進んだ先には、喜びの涙を流すほどの幸せが待っているものである。
厄落としもいいことだと思い、ぜひ前向きに進もう。幽霊や神様が見ている、人間の未来は何千年、何万年先のことなのだから。その時を迎えるまでには、幸せは必ずやってくるだろう。
次は、霊感という能力を他の人のために使う時の注意点を話そう。
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