狼を溺愛する氷の騎士がふたなりにされて孕む話〜レイプされたので産むまで誰の子かわかりません〜

sora

文字の大きさ
4 / 22

2魔王側近ウルフ

しおりを挟む




「ウルフ~」


ここは、魔王の住む城。

薄暗く広い部屋に、大きな椅子が置いてある。
そこに鎮座するのはもちろん。


「はっ!魔王様」


魔王だ。
このウルフと呼ばれた男は、魔王の側近として仕えている。
トップは短く襟足は長くひとまとめにされているが、銀色の髪がキラキラと美しい。

ウルフは幼少期の記憶がなく、辿れる記憶では既に魔王に仕えていた。


「どのような御用ですか?」


「用がないと呼んではダメか?」


「いえ、そういう訳では……」


魔王がおいでおいでと手招きすれば、銀色の髪をたなびかせ足元に膝まつく。

下を向いているウルフの首筋を撫でると、くすぐったいのかピクっと身体が跳ねた。そんな様子に笑みを浮かべ、長い銀髪を口元へ運ぶ魔王。
目を閉じ、すうっと大きく息を吸い匂いを確かめる。
そして、軽く髪を甘噛みする。

その様子を悦の入った表情で見つめるウルフ。


(魔王様が……俺の髪を……)


長年仕えているため、次にされることはだいたい把握している。
ウルフの特徴とも言える、頭に生えている銀色の耳。そこを徹底的にもふもふされたり、こしょこしょされたりするのだ。


「はぁ。このモフモフ最高」


「んッ。あ、有り難き幸せ」


ウルフは気持ちいいのか、目を細めている。
猫ではないが、今にもゴロゴロと喉がなりそうだ。


「腹だして」


気まぐれな魔王は、いつも唐突なことを言う。
それが許されるのは、魔王のカリスマ性ゆえか。


「??腹は人間と同じですが……」


「いいから出せって言ってんだろ!」


「も、申し訳ございません」


戸惑いながらも、ペロリと自分で服を捲り上げるウルフ。
見事に割れた腹筋が姿をあらわしたが、魔王はすかさず撫でまわす。

予想に反した温かい手。
魔王らしからぬ触るか触らないかのソフトなタッチに、ウルフはビクビクと痙攣しっぱなしだ。


「ふっ、……ん、ふはっ、くっ……」


「ははぁ。我慢する顔最高」


「うぅ……」


痙攣が止まらないところを見ると、ウルフはくすぐられるのが苦手なのか。
下を向き、涙目になりながらもじっと我慢している。

が、魔王にはそんなこと関係ない。
お構い無しにくすぐってくる。


「腹だけでイける?」


「いや、ふぅ、ッ流石にそこまでは……」
(ムリに決まってるっっ!)


「ふーん。女抱けないようにケツは開発済だから、次は腹か!それとも乳首か?」


恥ずかしいことを言われ、思わず目をギュッと瞑るウルフ

魔王の言う通り、ウルフは後ろを掘られるのが好きだ。
長年毎日のように魔王に抱かれているからか……

しかし毎日のように抱かれている割にはそれだけでは足りなく、尻の穴が疼くと一人で弄る時もあるようだ。

ウルフ自身、自分が淫乱だという自覚がある。
いや、でもそれは魔王限定だと思っているようだが。


「あ、魔王様、そんな……事しなくても、俺は、魔王様一筋ですっ、うぅっ」


「そんなの当たり前だろ」


すがるように右足に抱きつくウルフ。
そんなウルフに魔王は冷たい眼差しを向けると、少し勃起しているモノを優しく踏みつけた。

踏まれることが気持ちいいみたいだが、そう見られたくないのか、唇を噛み締めて困った表情をするウルフ。


「あっ、うぁ……足ッ、グリグリぃ……」


「踏まれて勃起してんのか?情けないヤツ」


確かに情けないと悔しくなる。
いつからこんな身体につくりかわってしまったのかと。


「狼族最後の生き残りなんだろ?誇りはないのか?」


(狼族?魔族の間違いでは……)


自分が何者なのか、ウルフ自身もよくわかっていないようだ。

ただ、仲間をなくし、人間にも蔑まれ、一人で生きていくしかなかったウルフを助けたのは間違いなく魔王だった。

そんな命の恩人である魔王がしたいことなら何でもしたいと思っている。
だから、自分が淫乱になってしまったとしても仕方ないと半ば諦めているようだ。


「それにオオカミだからってウルフって名前も安直だよなぁ」


本来なら誰がつけたかなんて、気にならないはずの『名前』。
それなのに魔王に言われ、誰がつけた名前なのかと、ふと疑問を持ったウルフ。


『オオカミだからお前の名前はうるふだ!』


そんな中、一人の男の子が頭に思い浮かんだ。

ふと自分を優しく抱き上げる人物。

愛おしそうに抱きしめてくれたり、

優しく撫でてくれたり、

一緒にご飯を食べ、同じベットで寝たり。


まるで本当に一緒に過ごしたのではないかと思えるようなリアルな記憶だった。


『うるふ、僕はうるふが大好きだよ。例えお前が魔物でも……』


(なんなんだ?この少年は?)


『イヤだ!いやっ!ウルフ!!』


幸せな映像が流れたと思ったら、急に必死に泣け叫ぶ男の子が出てきた。


(こいつは……俺のために泣いてくれているのか?)


頭の中でたまに現れる、会ったことがない男の子。

この記憶はなんなのだろうと、いつも疑問が浮かぶ。
男の子が脳裏に浮かぶたび、ウルフは頭痛を引き起こす。

まるで忘れるなと言っているかのように現れるのだ。


「魔王様、俺には魔王様だけです……」


このセリフを言うことで、男の子の存在を消そうとしている。

実際、自分には魔王だけだと、この人に尽くすのだと決めたのだから。


















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王

ミクリ21
BL
姫が拐われた! ……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。 しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。 誰が拐われたのかを調べる皆。 一方魔王は? 「姫じゃなくて勇者なんだが」 「え?」 姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?

学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医

ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。 筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

気絶したと思ったら闇落ち神様にお持ち帰りされていた

ミクリ21 (新)
BL
闇落ち神様に攫われた主人公の話。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

処理中です...