マネジメント！

너를 관리！ １

  シーツの上で寝返りをうって、シウが隣に居ないことに気付く。
  スマホを見るとまだ早朝で、シウが自分で起きるなんて考えられないような時間。

  ･･･どこ行ったんだ、あいつ。トイレ？

  寝覚めの良い俺はすぐに起き上がり寝室を出てリビングへ。

「あっ、万里おはよ」

  カウンターキッチンの向こうで、パジャマにエプロン姿のシウがいる。

  香ばしい玉子の焼けた匂いが鼻を擽って、ダイニングテーブルに並んだ朝食は、俺が好きな ザ･和食のメニュー。

「万里のために早起きして作ったんだからな。全部食べろよ！」

  茄子田楽に鯖の塩焼きに肉じゃが。茶碗蒸しにだし巻き玉子にカブの浅漬け。食後のデザートに黄粉がたっぷりかかったわらび餅まで･･･

「ありがとな、シウ。めっちゃ美味そう」

  そう言うと、嬉しそうに微笑んだシウが、どうぞ、と言って箸を渡してくれる。

  箸でだし巻き玉子を掴んで口元へ運び

「いただきま･･･」





「痛っ！･･･ちょ、いっ･･･痛い痛い痛い～っ！」

  シウの叫びに俺はハッと目を開ける。

「･･･アレ？玉子焼き･･･じゃない」

  口の中に入れたはずのだし巻きは、いつの間にかシウの指にすり替わっている。

  「もぉ！ 寝ボケてんの!? ああ～、歯型ついてんじゃん。さいっあく！」

  俺の口から指を引き抜き、中指についた歯型を見たシウが不機嫌になる。

  さっきの朝食の光景が夢だったと気付く俺。

「･･･おまえがあんな事するわけねーよなぁ･･･」

「あんなことって？ ってゆーかどーしてくれるんだよ、これ！」

  シウは中指の第一関節と第二関節の間にくっきりとついた噛み痕を見せるように突き出してくる。

「あー、悪い･･･。でもファランジリングみたいでオシャレだぞ」

「何がファランジリングだよ。もー、手だって俺の売り物なんだからな！しっかりしろよマネージャー！」

「悪かったって。今日は撮影無いから。許して？」

  突き出された中指の噛み痕に舌を当てると、ピクッと小さく反応するシウ。

  その些細な動きでさえ可愛いと思う。

  指の根元まで含んで、咥内で舌を絡めるように這わせると、シウは吐息と共に「あっ」と漏らす。

「ばんりっ･･･やめて」

「なんで？ごめんな、痛かったんだろ？」

  逃げようとする手を掴んで、俺はシウの指の股を舐める。

「痛･･･かった、けどっ」

  みるみる顔を紅潮させて俯くシウ。

  指を舐められて感じているシウを見ると、もっとその顔を見たくなって、つい虐めたくなってしまう。


  寝転がったまま太腿の間に膝を割り込ませて擦ると、寝起きで勃起しているシウのそれが張り詰めて、まるで「触って欲しい」と主張しているようだ。

「や･･･ばんり、痛いからっ」

「指が？それともココ？」

  お互いの服越しに、シウの中心に自分のそれを押し付け擦り合わせる。

「ぁ･･･っ、あ、そこ･･･」

  ここしばらくは仕事が忙しくて帰りが深夜だという事もあり、セックスはご無沙汰で、自慰をほとんどしないシウは相当溜まっているはず。俺も俺で最近はそんな余裕も無くて滅茶苦茶溜まっている。

「そこ、って？どこ？」

「あ･･･んんっ」

「ほら、言ってみな？ ちゃんと言えたら、シウの好きなココ、擦ってやるから」

  自分の亀頭でシウの裏筋を緩く擦る。

「う･･･、･･･ちん･･･」

「可愛くお強請りできたら、ココにも欲しいものやろっかな？」

「は･･･っ、あっ」

  パジャマの上から後ろの窄まりを指で撫でると、シウは俺のTシャツの胸元をぎゅっと握りしめ、顔を埋めてくる。

「おれ、の･･･おちん･･･ちん、触、って。ばんりので･･･おしり、いっぱい･･･に、して」

  恥ずかしさを精一杯堪えて、途切れ途切れの掠れた声を震わせる。

  十分立派なシウの男性器は、おちん･･･なんて可愛いもんじゃないけれど、そう言ってしまうこいつが可愛くて仕方がない。


  布団を剥いで下半身を露わにさせ、座って背後から抱えて陰茎を上下に扱いてやると、すぐに蜜を溢れさせ、てらてらと艶めかしく濡れる先端部分。

「･･･っ、そこ、じゃ･･･なくてっ」

  上下する俺の手にシウの手が重なる。
  本当に欲しいところに触れないのがもどかしい様子で身を捩りながら。

「ソコ、じゃないのに、いっぱい溢れてくるんだけど？」

「俺が、濡れやすい、の･･･知ってる、だろっ」

  当然だ。シウの先走りが多いことも、裏筋と亀頭が敏感過ぎることも、会陰が弱いことも。
  あと、乳首を甘噛みされるのが好きで、奥を突く速度は遅い方が感じるって事も。

  それから挿れるときより抜く時の方が･････････あげればキリがないけれど、ベッドの上でのシウの事なら知らない事なんてない。

「ん、･･･んっ、おねが、い、さわって。ぎゅうって、してよぉ」

「自分でしてみろよ、ホラ、握って」

  陰茎から手を離し、シウの手に重ねて自分で亀頭を覆うように握らせる。

「こっちもちゃんと解さねーと、久しぶりなんだから裂けたら困るだろ」

  潤滑ジェルをチューブから絞り出し、たっぷりと指に馴染ませ円を描くように窄まりを指の腹で摩る。

「ふ･･･うっ･･･っ」

  指を埋め込むと、自分のモノから手を離したシウが体を反らし腰を浮かせた。

「ばんりっ、ねぇっ、俺イキそ･･･」

「はあっ!?」

  嘘だろ!? 久しぶりだからっていくら何でも早過ぎる！

  俺は慌ててシウの屹立の根元を指で輪を作って締める。

「っあ、ぁ･･･も･･･早く拡げてっ、いれて･･･」

  シウは涙を溜めて体を震わせながら、四つん這いになり尻を突き出す。

  堪らなくイヤラしい。エロ過ぎる。エロ過ぎて最高･･･なんだけど･･･


  シウをこんな体に育ててしまった事に少しだけ後悔してしまう。

  何故ならば、最近のシウからは美しさプラス隠し切れない色気がダダ漏れていて、絡みはもとより 映りがシウに押し負けてしまうという理由で共演NGの女優が後を絶たなくなってしまったからだ。

  このままじゃ、芝居の仕事が無くなる恐れが･･･。

  女は抱かれて綺麗になるらしい。
  男であっても同じなのだろうか。


「あ、･･･ぁうっ、あ･･･っ」

  奥を抉るように深くまで腰を沈ませると、シウはシーツを手繰り寄せ低音ハスキーボイスを時折上擦らせる。
  美しく靭やかな薄い筋肉を纏った白い肌を桜色に染めて、与えられる快感に従順に喘ぐ。


  こんなシウを見たら、きっとノーマルの男でも簡単に落ちるだろうな。

  いつまで経っても、俺の心配事は尽きる事が無い。