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涼くんのパパ 2
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涼太が男を惹き寄せる才能は、嫌という程見て来ている。自分の身をもって思い知らされている。
まさかそんな昔からだったなんて、予想外だったけど・・・。
「なんでお前はそう・・・女に縁がないんだ。パパは涼くんをカッコイイと思うぞ?女にモテてもおかしくないだろう・・・。なぜ寄ってくるのは男ばかりなんだ」
「知らねーよ。女どもに聞けよ」
涼太ごめん・・・それ、完全に俺のせいだ。俺の独占欲が招いた結果だ。
お義父さん、安心してください。涼太は女にもモテてました。
「とにかく、パパは認めないからな!可愛い涼くんが男となんて・・・ぜーっっっっったいに許さん!近々見合いもさせる!」
「なんでわかんねぇんだよ!男とか女とかじゃねぇ!ぜーっっっっったい青と別れねーからな、オレは!」
「なんだと!?パパはお前がバカで『医者になんかなりたくない』って言った時、諦めてやっただろう?その恩を忘れたのか?」
「なりたくないじゃなくて、なれねぇつったんだよ!バカだからな!」
「涼くんがバカでもパパにとっては大事な可愛い息子なんだ!なぜそれがわからないんだ!お前は昔からパパに・・・」
ふたりの言い合いは終わりそうもない。
涼太が「厄介」と言っていただけの事はあるな。
「ふう・・・。ごめんなさいね、青くん。あなた達の事は美織から聞いていて・・・、パパに知られたらいけないと思ってたんだけど・・・なにしろ涼太を溺愛してるものだから」
話に入れない俺を気遣ってか、おっとりとした口調で小林母が話し始める。
「うっかりポロッと言っちゃったのは私なの~。本当にごめんね?」
申し訳なさそうに両手を合わせる小林母。
「そんな・・・御両親に隠れて付き合っていたのは事実ですから。こちらこそ、大事な息子さんを・・・すみません」
俺は深く頭を下げる。
「でもでも、なんか燃えるわよね、禁断の愛と父親の反対って~。ドラマみたいだと思わない?青くんカッコイイし応援しちゃお~」
・・・小林母、マイペースすぎるだろ。
「お義母さんは、反対しないんですか?」
「わたし?私も反対したら、涼くんを諦めるの?」
「・・・・・・それは、すみません、できません」
「だったら無駄なエネルギーは使いたくないし・・・それに久しぶりに涼くんのやんちゃが見れてなんだか嬉しいし。がんばって、青くん!」
小林母は、ウインクしながらガッツポーズをする。
「さて、と・・・もう遅いし帰らなきゃね。パパ!そろそろ帰りましょ!私、眠くなっちゃった」
小林母は、涼太と言い合っている小林父の腕を引っ張って玄関に連れて行く。
「・・・わかった。今日のところはこれで失礼するよ。夜分にすまなかったね。見送りは不要だ。だけど!涼太は渡さないよ!」
下まで送ろうと靴を履いた俺を制して、部屋を出ていくふたり。
ドアが閉まるのと同時に、どっと疲れが押し寄せる。
「・・・・・・・・・ビビった・・・」
小林母とは学生時代から面識があったけど、小林父は医療情報誌で見たことがあるだけだったから、何となく雲の上の人だと思ってたし・・・
まさかあんな人だったとは・・・。確かに、あの涼太への溺愛ぶりはちょっと厄介だな。
リビングへ戻ると、むくれ顔の涼太がソファに寝転んでいた。
「青、なんかごめんな」
謝るような態度じゃないけど。今の涼太の不機嫌さを考えると「ごめん」の一言があるだけでもマシな方か。
「涼太が悪いわけじゃないだろ。俺がもっと早く挨拶に行っとくべきだった」
放り投げられた涼太の足元に腰を下ろす。
「いつ親父に話したって変わんねーよ!・・・はあ、病院の事はオレには関係ねーと思ってたのになぁ・・・」
涼太の言う通り、俺も考えていなかった。
ただずっと一緒にいられればそれでいいと思っていた。
「見合いか・・・やべぇ展開になった・・・」
・・・そういえば、そんな事言ってたな。
「させるかよ、見合いなんて。俺以外のやつと結婚なんて死んでもさせねぇからな」
涼太の首を覆うニットを引き下げると、昨夜の首輪で擦れた傷が痛々しく残っていた。
その傷を舌でなぞる。
「ぅ・・・ちょちょっ!そんな気分じゃ・・・」
涼太は俺の頭をググッと押し返してくる。
「なんで?この体使って、俺を満足させてくれるんだろ?」
途端に涼太の白い肌が真っ赤に染まった。
「そっ、そうなんだけどっ、でも、今じゃねぇっつーか・・・、オレ、いま体ボロッボロ・・・」
「そ?・・・なら俺が離れてってもいいんだな?」
「・・・それは、いやだ」
不安気に揺れる涼太の瞳。
本当にこいつは、俺を自惚れさせる天才だな。
涼太の服を脱がせると、俺がつけた痕が、白い肌に数え切れないくらいの紅や紫の色を撒き散らしていた。
「服の下にこんな痕 隠してパパと話してたのか?涼くんは悪い子だな」
「は、はあ!? お前なぁ!誰のせいだとおも・・・」
「見合いなんかする前に、俺がヤリ殺してやる」
「え、ちょっ青、こえーって!待って!まじで!冷静に・・・・・・・・・あ・・・ぁっ」
抵抗は最初だけで、涼太のからだはすぐに快楽へと堕ちていく。
抱き合う事はこんなにも簡単なのに、手に入れるのはとてつもなく難しい。
自分の無力さに落胆して憤慨して、涼太にぶつけてしまう。
それでも涼太が受け止めてくれると知っているから。
こんな俺は、涼太に相応しいなんて言えるのだろうか。
まさかそんな昔からだったなんて、予想外だったけど・・・。
「なんでお前はそう・・・女に縁がないんだ。パパは涼くんをカッコイイと思うぞ?女にモテてもおかしくないだろう・・・。なぜ寄ってくるのは男ばかりなんだ」
「知らねーよ。女どもに聞けよ」
涼太ごめん・・・それ、完全に俺のせいだ。俺の独占欲が招いた結果だ。
お義父さん、安心してください。涼太は女にもモテてました。
「とにかく、パパは認めないからな!可愛い涼くんが男となんて・・・ぜーっっっっったいに許さん!近々見合いもさせる!」
「なんでわかんねぇんだよ!男とか女とかじゃねぇ!ぜーっっっっったい青と別れねーからな、オレは!」
「なんだと!?パパはお前がバカで『医者になんかなりたくない』って言った時、諦めてやっただろう?その恩を忘れたのか?」
「なりたくないじゃなくて、なれねぇつったんだよ!バカだからな!」
「涼くんがバカでもパパにとっては大事な可愛い息子なんだ!なぜそれがわからないんだ!お前は昔からパパに・・・」
ふたりの言い合いは終わりそうもない。
涼太が「厄介」と言っていただけの事はあるな。
「ふう・・・。ごめんなさいね、青くん。あなた達の事は美織から聞いていて・・・、パパに知られたらいけないと思ってたんだけど・・・なにしろ涼太を溺愛してるものだから」
話に入れない俺を気遣ってか、おっとりとした口調で小林母が話し始める。
「うっかりポロッと言っちゃったのは私なの~。本当にごめんね?」
申し訳なさそうに両手を合わせる小林母。
「そんな・・・御両親に隠れて付き合っていたのは事実ですから。こちらこそ、大事な息子さんを・・・すみません」
俺は深く頭を下げる。
「でもでも、なんか燃えるわよね、禁断の愛と父親の反対って~。ドラマみたいだと思わない?青くんカッコイイし応援しちゃお~」
・・・小林母、マイペースすぎるだろ。
「お義母さんは、反対しないんですか?」
「わたし?私も反対したら、涼くんを諦めるの?」
「・・・・・・それは、すみません、できません」
「だったら無駄なエネルギーは使いたくないし・・・それに久しぶりに涼くんのやんちゃが見れてなんだか嬉しいし。がんばって、青くん!」
小林母は、ウインクしながらガッツポーズをする。
「さて、と・・・もう遅いし帰らなきゃね。パパ!そろそろ帰りましょ!私、眠くなっちゃった」
小林母は、涼太と言い合っている小林父の腕を引っ張って玄関に連れて行く。
「・・・わかった。今日のところはこれで失礼するよ。夜分にすまなかったね。見送りは不要だ。だけど!涼太は渡さないよ!」
下まで送ろうと靴を履いた俺を制して、部屋を出ていくふたり。
ドアが閉まるのと同時に、どっと疲れが押し寄せる。
「・・・・・・・・・ビビった・・・」
小林母とは学生時代から面識があったけど、小林父は医療情報誌で見たことがあるだけだったから、何となく雲の上の人だと思ってたし・・・
まさかあんな人だったとは・・・。確かに、あの涼太への溺愛ぶりはちょっと厄介だな。
リビングへ戻ると、むくれ顔の涼太がソファに寝転んでいた。
「青、なんかごめんな」
謝るような態度じゃないけど。今の涼太の不機嫌さを考えると「ごめん」の一言があるだけでもマシな方か。
「涼太が悪いわけじゃないだろ。俺がもっと早く挨拶に行っとくべきだった」
放り投げられた涼太の足元に腰を下ろす。
「いつ親父に話したって変わんねーよ!・・・はあ、病院の事はオレには関係ねーと思ってたのになぁ・・・」
涼太の言う通り、俺も考えていなかった。
ただずっと一緒にいられればそれでいいと思っていた。
「見合いか・・・やべぇ展開になった・・・」
・・・そういえば、そんな事言ってたな。
「させるかよ、見合いなんて。俺以外のやつと結婚なんて死んでもさせねぇからな」
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その傷を舌でなぞる。
「ぅ・・・ちょちょっ!そんな気分じゃ・・・」
涼太は俺の頭をググッと押し返してくる。
「なんで?この体使って、俺を満足させてくれるんだろ?」
途端に涼太の白い肌が真っ赤に染まった。
「そっ、そうなんだけどっ、でも、今じゃねぇっつーか・・・、オレ、いま体ボロッボロ・・・」
「そ?・・・なら俺が離れてってもいいんだな?」
「・・・それは、いやだ」
不安気に揺れる涼太の瞳。
本当にこいつは、俺を自惚れさせる天才だな。
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「服の下にこんな痕 隠してパパと話してたのか?涼くんは悪い子だな」
「は、はあ!? お前なぁ!誰のせいだとおも・・・」
「見合いなんかする前に、俺がヤリ殺してやる」
「え、ちょっ青、こえーって!待って!まじで!冷静に・・・・・・・・・あ・・・ぁっ」
抵抗は最初だけで、涼太のからだはすぐに快楽へと堕ちていく。
抱き合う事はこんなにも簡単なのに、手に入れるのはとてつもなく難しい。
自分の無力さに落胆して憤慨して、涼太にぶつけてしまう。
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こんな俺は、涼太に相応しいなんて言えるのだろうか。
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