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兄×弟=混ぜるな危険 4
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「んぅっ、・・・んっ、 っ」
自分の手でも排泄や体を洗う以外で触ることなど殆ど無い架の敏感な場所を一玖の舌や唇が這い回る。
酷く感じているのに、射精してはいけない、と頭の片隅に植え付けられた戒めが架の中で拮抗する。
この香りの中でイキたくない。
架は一玖の口淫から逃れるように腰を引くが、すぐ後ろにある壁に逃げ道を塞がれてしまう。
亀頭を一玖の唇で吸われ舌で舐め回され、堪えきれず架の白濁が少し溢れる。
「や、ぁ・・・もうっ」
「『して』って言ったのは架でしょ。この匂いが怖いの?」
怖い? そうかもしれない。一玖の言う通り、俺はこの香りに支配されてしまうのが怖い。
「架の記憶の中の匂いじゃない。兄貴からしてる匂いでも無い。今、架の目の前にいるのは俺だよ」
一玖は架の頬を両手で包んで口付ける。
上唇を舐められ上下の歯列の隙間から差し込まれた一玖の舌から自分の精液の味がして、その不快さに架は涙が零れる。
けれど、深くなってゆく口付けにいつしかそれも気にならなくなり、同時に屹立を嬲る一玖の手に二度も吐き出していた。
「気持ちいい?」
「あ・・・あ・・・っ、はぁっ」
気持ちいい。気持ちいい。一玖の事だけ考えて、快楽だけ感じるこの瞬間がずっと続けばいいのに・・・
「架、素直に言って。俺が好き?」
好き。言えないけど。
「・・・っあ、きもち、ぃ 一玖・・・一玖」
好きだと言えない代わりに、架は一玖の中心に手を伸ばす。
硬直しボトムスを湿らせている昂りを布ごしに架が撫でると、一玖は喉を詰まらせる。
「・・・っ、架がそんな風に煽るなら、俺に襲われても文句言えなくなるよ?」
今も十分襲われてる気分だ、と架は思う。
「気持ちいいの、俺だけ? 一玖にも、気持ち良くなって欲しい」
架は一玖の首元に顔を埋め、すぅ、と鼻から息を吸い込む。
確かに支配人と同じ香りがする。けど、ここにいて俺に触れてるのは間違いなく一玖だ。
忌々しく思っていた匂いが愛しいものへと変わるのを感じ、架は一玖の首筋に口付ける。
「そういうの無自覚でやってるんだったら、相当タチ悪いよ」
好きだって簡単に言わないくせに・・・
一玖は架の肩を掴んで壁から引き剥がし、畳の上にうつ伏せに組伏せる。
「この匂いで俺を思い出すようにしてあげる。兄貴でも嫌な記憶でも無く、ね」
背中を片手で押さえつけ、架の両脚の間で膝を着き左右に開く一玖。
「えっ・・・なに・・・」
白濁が纏わりつく一玖の指が無防備な後ろに差し込まれ、異物感に架は身を強ばらせる。
「あぁ・・・っ、あ、やだ 嫌だっ」
「架は男のクセにヤダヤダばっかりなの?女の子より繊細なんじゃない?」
「ぅ・・・っ」
架は恥ずかしくなり泣き言を言ってしまいそうな口を自分の手で塞ぐ。
触って欲しいって言ったのは俺だ。正直こんなとこまで触られるなんて思ってなかったけど。
クポクポと音を立てながら一玖の指が挿抜され、その度に臀部に力が入ってしまう架。
「一玖、一玖! なあ、まじで・・・そこは本気でっ汚いから・・・もおや」
やめろ、と言おうとする架の中に、もう一本指を差し込む一玖。
「いぅっ! う・・・」
「別にいいよ。架の汚物で汚れても、俺は構わないよ」
構わなくない!と思いつつも、昼食の後に排泄を済ませておいて良かった、と心のどこかでほっとする架。
一玖が架の穴の中で指をぐるっと反転させ、指の腹で恥骨を内側から押すと
「ぁん・・・っ」
架の腰がビクンと跳ね上がり、甘えたように上擦った声が出る。
「今のが、架の悦いところ?」
「違、 ・・・う」
何だよ、なに、いまの。・・・俺の声なのか?
自分から出てきたとは認めたくないような甘ったるい声に、架は寒気がする。
「そっか、違うなら触っても問題無いよね」
「・・・ふっ、 うっ んぅ・・・ぅ」
一玖の指先にスリスリとその部分を擦られて、架はなんとか声が出ないように我慢するが、ビクビクと小さく跳ねる腰は止める術がなかった。その反動でペニスは畳に擦れ、また勃ち上がってくる。
「んんっ」
指を引き抜き下着を下げる一玖。
「ごめんね架。新しいトラウマになっちゃったら」
「うあっ、あ・・・ あ」
一玖は架の窄まりに自身を押し込む。
裂けるほどの痛みに、息を止め歯を食いしばる架。
「あー、やっぱ女みたいなワケいかないか。簡単に挿入るのかと思ってたのに。キツイし痛いな」
「・・・・・・・・・」
「架?」
一玖は押し黙る架の顎を掴んで振り返らせるようにする。架の頬は涙に濡れ、口の端から唾液を零し気を失っていた。
「まだ先っぽしか挿入ってないんだけどなぁ」
防衛本能が働いたか・・・さすがは架。そういうところもお姫様みたいだ。
「次はトばないように、ちゃんと気持ち良くしてあげるね」
瞼を閉じたままの架に囁き、頬の涙を舐める。
窄まりから引き抜いた屹立を下着にしまい、架が冷たく感じないよう温水でタオルを濡らして体を拭いてやる一玖。
架を酷く泣かせたいだけのに・・・どうしてこんな気遣ってんのかな、俺。
きっと架が可愛すぎるから、庇護欲も出ちゃうんだろうな。
一玖は架を抱き上げベッドへ運び、何も着けていない下半身に布団を掛けてやり、寄り添ってぎゅっと抱きしめる。
「架かわいい。マジで。市太さんの所に返したくないなぁ」
架への欲望も執着も、独占欲や庇護欲さえも『恋に近い感情』では無く『本物の恋』だと一玖が気付くのは、もう少し先のこと。
自分の手でも排泄や体を洗う以外で触ることなど殆ど無い架の敏感な場所を一玖の舌や唇が這い回る。
酷く感じているのに、射精してはいけない、と頭の片隅に植え付けられた戒めが架の中で拮抗する。
この香りの中でイキたくない。
架は一玖の口淫から逃れるように腰を引くが、すぐ後ろにある壁に逃げ道を塞がれてしまう。
亀頭を一玖の唇で吸われ舌で舐め回され、堪えきれず架の白濁が少し溢れる。
「や、ぁ・・・もうっ」
「『して』って言ったのは架でしょ。この匂いが怖いの?」
怖い? そうかもしれない。一玖の言う通り、俺はこの香りに支配されてしまうのが怖い。
「架の記憶の中の匂いじゃない。兄貴からしてる匂いでも無い。今、架の目の前にいるのは俺だよ」
一玖は架の頬を両手で包んで口付ける。
上唇を舐められ上下の歯列の隙間から差し込まれた一玖の舌から自分の精液の味がして、その不快さに架は涙が零れる。
けれど、深くなってゆく口付けにいつしかそれも気にならなくなり、同時に屹立を嬲る一玖の手に二度も吐き出していた。
「気持ちいい?」
「あ・・・あ・・・っ、はぁっ」
気持ちいい。気持ちいい。一玖の事だけ考えて、快楽だけ感じるこの瞬間がずっと続けばいいのに・・・
「架、素直に言って。俺が好き?」
好き。言えないけど。
「・・・っあ、きもち、ぃ 一玖・・・一玖」
好きだと言えない代わりに、架は一玖の中心に手を伸ばす。
硬直しボトムスを湿らせている昂りを布ごしに架が撫でると、一玖は喉を詰まらせる。
「・・・っ、架がそんな風に煽るなら、俺に襲われても文句言えなくなるよ?」
今も十分襲われてる気分だ、と架は思う。
「気持ちいいの、俺だけ? 一玖にも、気持ち良くなって欲しい」
架は一玖の首元に顔を埋め、すぅ、と鼻から息を吸い込む。
確かに支配人と同じ香りがする。けど、ここにいて俺に触れてるのは間違いなく一玖だ。
忌々しく思っていた匂いが愛しいものへと変わるのを感じ、架は一玖の首筋に口付ける。
「そういうの無自覚でやってるんだったら、相当タチ悪いよ」
好きだって簡単に言わないくせに・・・
一玖は架の肩を掴んで壁から引き剥がし、畳の上にうつ伏せに組伏せる。
「この匂いで俺を思い出すようにしてあげる。兄貴でも嫌な記憶でも無く、ね」
背中を片手で押さえつけ、架の両脚の間で膝を着き左右に開く一玖。
「えっ・・・なに・・・」
白濁が纏わりつく一玖の指が無防備な後ろに差し込まれ、異物感に架は身を強ばらせる。
「あぁ・・・っ、あ、やだ 嫌だっ」
「架は男のクセにヤダヤダばっかりなの?女の子より繊細なんじゃない?」
「ぅ・・・っ」
架は恥ずかしくなり泣き言を言ってしまいそうな口を自分の手で塞ぐ。
触って欲しいって言ったのは俺だ。正直こんなとこまで触られるなんて思ってなかったけど。
クポクポと音を立てながら一玖の指が挿抜され、その度に臀部に力が入ってしまう架。
「一玖、一玖! なあ、まじで・・・そこは本気でっ汚いから・・・もおや」
やめろ、と言おうとする架の中に、もう一本指を差し込む一玖。
「いぅっ! う・・・」
「別にいいよ。架の汚物で汚れても、俺は構わないよ」
構わなくない!と思いつつも、昼食の後に排泄を済ませておいて良かった、と心のどこかでほっとする架。
一玖が架の穴の中で指をぐるっと反転させ、指の腹で恥骨を内側から押すと
「ぁん・・・っ」
架の腰がビクンと跳ね上がり、甘えたように上擦った声が出る。
「今のが、架の悦いところ?」
「違、 ・・・う」
何だよ、なに、いまの。・・・俺の声なのか?
自分から出てきたとは認めたくないような甘ったるい声に、架は寒気がする。
「そっか、違うなら触っても問題無いよね」
「・・・ふっ、 うっ んぅ・・・ぅ」
一玖の指先にスリスリとその部分を擦られて、架はなんとか声が出ないように我慢するが、ビクビクと小さく跳ねる腰は止める術がなかった。その反動でペニスは畳に擦れ、また勃ち上がってくる。
「んんっ」
指を引き抜き下着を下げる一玖。
「ごめんね架。新しいトラウマになっちゃったら」
「うあっ、あ・・・ あ」
一玖は架の窄まりに自身を押し込む。
裂けるほどの痛みに、息を止め歯を食いしばる架。
「あー、やっぱ女みたいなワケいかないか。簡単に挿入るのかと思ってたのに。キツイし痛いな」
「・・・・・・・・・」
「架?」
一玖は押し黙る架の顎を掴んで振り返らせるようにする。架の頬は涙に濡れ、口の端から唾液を零し気を失っていた。
「まだ先っぽしか挿入ってないんだけどなぁ」
防衛本能が働いたか・・・さすがは架。そういうところもお姫様みたいだ。
「次はトばないように、ちゃんと気持ち良くしてあげるね」
瞼を閉じたままの架に囁き、頬の涙を舐める。
窄まりから引き抜いた屹立を下着にしまい、架が冷たく感じないよう温水でタオルを濡らして体を拭いてやる一玖。
架を酷く泣かせたいだけのに・・・どうしてこんな気遣ってんのかな、俺。
きっと架が可愛すぎるから、庇護欲も出ちゃうんだろうな。
一玖は架を抱き上げベッドへ運び、何も着けていない下半身に布団を掛けてやり、寄り添ってぎゅっと抱きしめる。
「架かわいい。マジで。市太さんの所に返したくないなぁ」
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