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初めての 3
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「・・・腰、抜けた・・・」
ジェットコースターから降りてフラフラになった柊さんをベンチに座らせる。
「最初の元気はどこ行ったんですか?」
「だってさ~、あんなに長時間並んで待って、相当楽しいんだろうなって期待するだろ・・・なのに、全然楽しくなかった!怖いだけだった~!」
「俺を笑ってくれるんじゃなかったでしたっけ?」
「そのつもりだったんだよ、乗るまでは!」
悔しそうに睨んでくる顔が、ガキみたいだな。
「あー、しばらく立ち直れないな」
柊さんは隣に座る俺の膝の上に頭をのせて、仰向けに寝転がってくる。
コレって・・・膝枕じゃん!つーか俺がする方なのかよ!
・・・俺だって柊さんに膝枕して欲しいのに。
「夏の膝 高い。首折れそう」
ゴロンと体を転がし、柊さんは俺の体の方を向く。
なんか、周りの人の視線が刺さるんですけど・・・。
「夏って、高校生のくせに生意気な体してるよな。背も俺より高いし、筋肉もいい感じについてて」
服の上から腹筋をなぞられて、思わず腹に力が入る。
「・・・感じちゃった?」
「はあ!?」
目が合うと、柊さんは悪戯っ子みたいな笑顔になる。
柊さんの指が滑りおりて、臍の下にあるボトムの履き口に引っかかって止まる。
「ちょ・・・っ、柊さん!それ以上はマズイですって!」
つーか、俺の方を向いてるから見えてないんでしょーけど!周りからの視線、結構集めちゃってますから!
「体だけじゃなくて、この下も生意気だった」
「え・・・っ?」
ボトムを引っかけたままの指が、更に下がる。
やべぇ!勃つ!
「待って柊さん!ダメです!」
彼の手を握って咎める。
「・・・ちょっとだけ・・・夏の舐めたい。・・・嫌?」
見上げてくる柊さんは、眉尻を下げて瞳を潤ませている。
・・・すーげぇエロい。
「ダメです!周りに人いますから!」
「周りに見えないようにするなら・・・いい?」
そういう問題じゃないから!
「ダメです!!遊園地ですよ!?ちびっこもたくさんいるんです!ここはそういう事しちゃいけない場所なんです!!」
「・・・あ」
俺の怒声に、柊さんは我に返った様子で起き上がる。
「ごめん・・・俺、何やってんだ・・・」
彼は、着ているカーディガンの裾で自分の股間を隠した。
「勃っちゃったんですか?」
「・・・ごめん」
「俺の舐めたくて・・・、舐めるの想像して?」
「・・・っ、ご・・・めん。・・・最低、だな」
俯いた柊さんが、自分を責めているのがわかる。
「ラブホって男だけじゃ入れないんでしたっけ?」
「え・・・・・・イヤ、入れる所もあるけど・・・」
「そこと家と、どっちが近いですか?」
「・・・ホテル、かな」
答えることができるのは、この人がその場所で誰かに抱かれた事があるからだ。
「俺も限界です。行きましょう」
柊さんの手をとって無理やり繋ぐ。
「あの、夏・・・」
「疼かせちゃったらすみません。責任は取るんで、ホテルまで我慢してください」
ラブホに入ってすぐに、柊さんに引き寄せられて顔が近付く。
唇が少しだけ触れた状態で見詰められて、心臓が壊れそうなほど音をあげて全身に熱い血液が駆け巡った。
「夏がしてくれるんだろ?早くして。じゃないと俺から襲っちゃうからな?」
話す柊さんの唇が、俺の唇の上で動く。
神経がそこだけに集中して、何も考えられないまま本能のままに そこにある彼の唇に噛みつき、咥内を舌で舐め回す。
「ふぁ・・・夏・・・・・・んっ」
柊さんの咥内で、逆に舌を絡め取られて吸われる感覚に、下腹の辺りがぞくりと重くなる。
なんのテクも無い俺をどう思ってんのかな。きっと今までの男達と比べられてるんだろうな。
キスしながらなだれ込むようにベッドに上がり、柊さんの上に覆い被さる。
というか・・・そうなるように柊さんがリードしている。
「ん・・・っ・・・はぁ・・・は・・・夏?」
柊さんの唇が離れて、彼の瞳が不安げに俺を見る。
「すみません。さっきは偉そうな事言ったけど・・・俺、柊さんを気持ち良く出来ないかもしれないです」
数え切れないほど抱かれてきた柊さんに対して、片手で足りる程の経験しかない俺。
情けないけど、物足りないって思われても仕方ない。
「気持ちいいよ、すごく。もっと欲しくて・・・つい自分から求めちゃった。夏こそ・・・俺がこんなんだから・・・嫌になってるよな・・・」
「そんな訳ないじゃないですか!こんな・・・クソエロい柊さん、嫌になるどころか・・・っ」
嫌になるどころか、もう理性なんか米粒くらいしか残ってない。
「・・・なあ、夏。俺もう待てないよ。早くコレで生意気なとこ見せてよ」
いつの間にか下着の中に入れられていた柊さんの手が、陰嚢をまさぐり裏筋を這って亀頭を撫でる。
「・・・っ!」
触られている快感に油断して、逆に仰向けで押し倒されてしまった。
柊さんは慣れた様子で服を脱いで裸になり、俺のモノを自分の後ろに当てるように跨り腰を動かし始めた。
「夏のガマン汁でヌルヌルしてる。・・・挿れたい?」
ペロリと唇を舐めて俺を見下ろす柊さんは、いやらしくて綺麗で・・・
もしかしたら、この人はやっぱり俺を地獄に落とす悪魔かもしれない、と思った。
ジェットコースターから降りてフラフラになった柊さんをベンチに座らせる。
「最初の元気はどこ行ったんですか?」
「だってさ~、あんなに長時間並んで待って、相当楽しいんだろうなって期待するだろ・・・なのに、全然楽しくなかった!怖いだけだった~!」
「俺を笑ってくれるんじゃなかったでしたっけ?」
「そのつもりだったんだよ、乗るまでは!」
悔しそうに睨んでくる顔が、ガキみたいだな。
「あー、しばらく立ち直れないな」
柊さんは隣に座る俺の膝の上に頭をのせて、仰向けに寝転がってくる。
コレって・・・膝枕じゃん!つーか俺がする方なのかよ!
・・・俺だって柊さんに膝枕して欲しいのに。
「夏の膝 高い。首折れそう」
ゴロンと体を転がし、柊さんは俺の体の方を向く。
なんか、周りの人の視線が刺さるんですけど・・・。
「夏って、高校生のくせに生意気な体してるよな。背も俺より高いし、筋肉もいい感じについてて」
服の上から腹筋をなぞられて、思わず腹に力が入る。
「・・・感じちゃった?」
「はあ!?」
目が合うと、柊さんは悪戯っ子みたいな笑顔になる。
柊さんの指が滑りおりて、臍の下にあるボトムの履き口に引っかかって止まる。
「ちょ・・・っ、柊さん!それ以上はマズイですって!」
つーか、俺の方を向いてるから見えてないんでしょーけど!周りからの視線、結構集めちゃってますから!
「体だけじゃなくて、この下も生意気だった」
「え・・・っ?」
ボトムを引っかけたままの指が、更に下がる。
やべぇ!勃つ!
「待って柊さん!ダメです!」
彼の手を握って咎める。
「・・・ちょっとだけ・・・夏の舐めたい。・・・嫌?」
見上げてくる柊さんは、眉尻を下げて瞳を潤ませている。
・・・すーげぇエロい。
「ダメです!周りに人いますから!」
「周りに見えないようにするなら・・・いい?」
そういう問題じゃないから!
「ダメです!!遊園地ですよ!?ちびっこもたくさんいるんです!ここはそういう事しちゃいけない場所なんです!!」
「・・・あ」
俺の怒声に、柊さんは我に返った様子で起き上がる。
「ごめん・・・俺、何やってんだ・・・」
彼は、着ているカーディガンの裾で自分の股間を隠した。
「勃っちゃったんですか?」
「・・・ごめん」
「俺の舐めたくて・・・、舐めるの想像して?」
「・・・っ、ご・・・めん。・・・最低、だな」
俯いた柊さんが、自分を責めているのがわかる。
「ラブホって男だけじゃ入れないんでしたっけ?」
「え・・・・・・イヤ、入れる所もあるけど・・・」
「そこと家と、どっちが近いですか?」
「・・・ホテル、かな」
答えることができるのは、この人がその場所で誰かに抱かれた事があるからだ。
「俺も限界です。行きましょう」
柊さんの手をとって無理やり繋ぐ。
「あの、夏・・・」
「疼かせちゃったらすみません。責任は取るんで、ホテルまで我慢してください」
ラブホに入ってすぐに、柊さんに引き寄せられて顔が近付く。
唇が少しだけ触れた状態で見詰められて、心臓が壊れそうなほど音をあげて全身に熱い血液が駆け巡った。
「夏がしてくれるんだろ?早くして。じゃないと俺から襲っちゃうからな?」
話す柊さんの唇が、俺の唇の上で動く。
神経がそこだけに集中して、何も考えられないまま本能のままに そこにある彼の唇に噛みつき、咥内を舌で舐め回す。
「ふぁ・・・夏・・・・・・んっ」
柊さんの咥内で、逆に舌を絡め取られて吸われる感覚に、下腹の辺りがぞくりと重くなる。
なんのテクも無い俺をどう思ってんのかな。きっと今までの男達と比べられてるんだろうな。
キスしながらなだれ込むようにベッドに上がり、柊さんの上に覆い被さる。
というか・・・そうなるように柊さんがリードしている。
「ん・・・っ・・・はぁ・・・は・・・夏?」
柊さんの唇が離れて、彼の瞳が不安げに俺を見る。
「すみません。さっきは偉そうな事言ったけど・・・俺、柊さんを気持ち良く出来ないかもしれないです」
数え切れないほど抱かれてきた柊さんに対して、片手で足りる程の経験しかない俺。
情けないけど、物足りないって思われても仕方ない。
「気持ちいいよ、すごく。もっと欲しくて・・・つい自分から求めちゃった。夏こそ・・・俺がこんなんだから・・・嫌になってるよな・・・」
「そんな訳ないじゃないですか!こんな・・・クソエロい柊さん、嫌になるどころか・・・っ」
嫌になるどころか、もう理性なんか米粒くらいしか残ってない。
「・・・なあ、夏。俺もう待てないよ。早くコレで生意気なとこ見せてよ」
いつの間にか下着の中に入れられていた柊さんの手が、陰嚢をまさぐり裏筋を這って亀頭を撫でる。
「・・・っ!」
触られている快感に油断して、逆に仰向けで押し倒されてしまった。
柊さんは慣れた様子で服を脱いで裸になり、俺のモノを自分の後ろに当てるように跨り腰を動かし始めた。
「夏のガマン汁でヌルヌルしてる。・・・挿れたい?」
ペロリと唇を舐めて俺を見下ろす柊さんは、いやらしくて綺麗で・・・
もしかしたら、この人はやっぱり俺を地獄に落とす悪魔かもしれない、と思った。
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