性欲のない義父は、愛娘にだけ欲情する

「新しい家族が増えるの」と母は言った。
 八歳の有希は、母が再婚するものだと思い込んだ――けれど。
 内縁の夫として一緒に暮らすことになった片瀬慎一郎は、母を二人目の「偽装結婚」の相手に選んだだけだった。
 慎一郎を怒らせないように、母や兄弟は慎一郎にほとんど関わらない。有希だけが唯一、慎一郎の炊事や洗濯などの世話を妬き続けた。
 そしてそれから十年以上が過ぎて、兄弟たちは就職を機に家を出て行ってしまった。
 物語は、有希が二十歳の誕生日を迎えた日から始まる――。
 有希は『いつ頃から、恋をしていたのだろう』と淡い恋心を胸に秘める。慎一郎は『有希は大人の女性になった。彼女はいずれ嫁いで、自分の傍からいなくなってしまうのだ』と知る。
 二十五歳の歳の差、養父娘ラブストーリー。
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