私は魔物と人間の間で揺れ動いているが実は結構な感じの女神だったらしい(多分)

きんのたまご

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私は走る!ひたすら走る!
早く!早く!早く森の外へ!
見えたあの光、森の外だ。

私は一気に駆け抜ける。
やっと出た森の外。初めての外がこんな用事なんて。あーぁ。
とか言ってる場合ではない。
王の軍?とやらはまだ来ていないようだが、なにやら良くない気配。きっとこれだ。
人間と言う生き物は何か良くない事、自分の常識では測れない事などが起こると魔物達のせいにするらしい。とジルから聞いた事があったが、まさか本当にこんなことが起こるなんて!
私は自分が人間であることも忘れて人間の勝手さに腹が立っていた。

何とか来る王の軍が見えないかと道の向こうに意識を集中する、すると今まで感じたことのない感覚。
私は空を飛ぶように、視界だけが遥か先を歩いて来る王の軍を捉えた。
こいつらが!
空中から全体を見渡す。結構な人数だ。1人馬に乗った偉そうなやつ!多分こいつが王様だろう。
よし!敵の姿は確認出来た。取り敢えず森にやって来るのを待つか。
後はあいつらの態度次第だ!私を怒らせたら怖いんだからね!

私は森の入り口で仁王立ちで待つ。
おっ!やっと来たな。
「止まりなさい!」
私はやって来た王の軍に大声で怒鳴り付ける。
「何だ!貴様!」
槍を持った兵士達が私のもとへやって来る。
「黙りなさい!貴方達、何の証拠があってこの森の魔物達が悪いと言っているの?」
「お前こそ何を言っている?さてはお前も魔物だな?人間の姿で我々を騙そうとしているのだろう!」                        
そう言って1人の兵士が私を力いっぱい押した。
倒れる!そう思い痛みに備え目を閉じる、するといつまでも痛みは襲ってこずそっと目を開くと見知らずの男の人に支えられていた。
「誰?」
吸い込まれるような青い目私は少し見とれてしまった。
はっ!慌ててその男から距離を取る。
「……あなた」
「離れて下さい!魔導師長様。そやつ魔物が悪くないと言っていたのです。こやつも魔物かもしれません!」
私が話そうとしたその矢先、さっき私を突き飛ばした男が間に入ってきた。  
しかも言うに事欠いて私を魔物だなんて!まぁ私も自分の事人間じゃないかもなんて思ったケド!ほんのちょっとだけね!
しかーし!それとこれは別!自分で言うのと人から言われるのは違うんだよ! 
「貴方失礼ね!私はれっきとした人間よ(多分)」
私はビシッと相手に向かって指を差す!
「ふふっ」
失礼男の後ろから魔導師長様?の笑い声。何だ?こいつも失礼か?
庇う男の前に魔導師長様?が出てきた。
「失礼、レディー。私達にも少々事情があってね。君は誰?何故ここに?」
優しく微笑んでいる……ように見える。こいつ食えない奴だ!
「知らない人に名前は教えられない。何故ここにいるかと聞かれたら、私はこの森に住んでいるから」
魔導師長……あー面倒!長い!魔導師で十分でしょ!
魔導師はびっくりした顔をしている。
「住んでいる?この森に?」
「ええ、生まれてからずっと住んでいるわ」
まぁ生まれたときの記憶とかは無いけどね。私は心の中で舌を出した。
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