私は魔物と人間の間で揺れ動いているが実は結構な感じの女神だったらしい(多分)

きんのたまご

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その日は朝から森の様子が違っていた。なんだか森全体が不安そうにざわめいている。
モーリー達魔物。ジル達動物。
皆不安なのか私の住む家の周りに集まって来ていた。
「ジル、今日の森どうしたんだろう」
私はジルを抱き上げる。
《……》
ジルは何も言わない。
「……何か知っているの?」
ジルは何か知っている。ただの勘だが何故だかそう思う。
《実は今回の旅に出てすぐに乗った馬車の人間が言っていたんだが。今、人間の世界。この森の外は豪雨などの自然災害に病気なども流行って沢山の人々に被害が出ているらしく、その原因がこの森の魔物達だと噂していた。根もはもない噂だと思っていたが……。その時国王の軍がこの森に攻めいると言っていた。もしかしたらその軍とやらが来たのかもしれん》
「そんな!ひどい!」
それが本当だったらどうしたら!
ここの魔物達は良い子ばかりで動物達とも仲良く暮らしている。そんな悪い事この子達のせいじゃない! 
何とかしないと。でも一体どうしたら?
「ジルどうしよう……!」
そんな私達を見て魔物の皆にも動揺が広がっていった。
《ティア、ちょっと落ち着くんじゃ……お前が動揺すると森が不安がる》
はっ!そうだ!落ち着かなきゃ。

私には何だか不思議な力があって私の気持ちが森に影響する。
小さい頃は森で迷子になって泣いてよく森に嵐を起こしたものだ。

私は気持ちを落ち着かせる。すると先程までざわめいていた森が少し穏やかになった。

さてこれからどうしよう。
私は周りを見渡す。こんなに優しい子達に手出しをさせる訳にはいかない、どうにかしてこの子達が危なくない事を分かってもらわないと。
……!!!そうだ!私は人間なんだから私がこうして暮らしていることが、この子達が危なくない証拠になるはずだ! 
そうと決まれば急がなくては!
「ジル!私ちょっと行ってくる!」
そして私は森の外へ向かって走り出した。
《ティア!待て!何処へ行くのだ?危険じゃ!戻ってこい!》
後ろからジルの必死な声が聞こえたが構っている暇はない。早く早く!王の軍?とやらが森に入ってくる前に!
    
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