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「素晴らしい魔力量ですね。もう、人間とは思えない程の魔力量ですよ。例えるならば魔王ぐらいな感じですかね?まぁ魔王に会った事ないですけどね」
朝食の後魔導師長のウィップス様から魔力量の測定がしたいと言われ受けた結果またもや新たに私魔王説が浮上した。どいつもこいつも失礼な!
「ウィップス様?私がもし本当に女神だったら覚えておいて下さいね」
私は目の前に座ってお茶を飲んでいるウィップス様にむかってこれ以上無いほどの笑顔を向けた。
「おぉ~、怖いですねぇ。本当に魔王みたいですねぇ」
と笑いながら言っている様は全然怖がってない!
「この人失礼!」
私は皇子に向かって文句を言った。
「からかうのもいい加減にしとけ」
皇子が言う。
なぬ?!からかわれてた?むっきー!
あまりの悔しさにその場で地団駄を踏む!
その様子を見て失礼コンビはまた笑っていた。
「で、本当のところどう思う?」
あの後ムキムキ怒っていたティアを部屋へ帰し今はウィップスの部屋で二人話をする。
「私はあの方が女神様だとおもいますねぇ」
ウィップスが緊張感の無い感じでそう言った。
だがこいつは魔導師としては天才的な人物でそのウィップスがそう言うのだから何か感じるものが有るのだろう。
「そうか、やはりな。俺もそうじゃないかと思っている」
まぁ、俺のは完全に勘だが……。
「実はこの城に来るまでに傷付いた動物を見付けてな、もう死にかけていたはずだったのにティアが手をかざしたら光が溢れだしその動物の傷が完治した。あれは多分女神の力なのだろうと思う」
その話を聞いてウィップスが頷く。
「しかし殿下は……女神様が見付かったのに浮かない顔ですねぇ」
いや、女神が見付かった事は喜ばしい事だ。しかし……
「あいつの記憶がな、親も知らない。なぜあの森に暮らしていたかも分からない。自分が女神だということも分かっていない。何だかはっきりしない事ばかりでな」
その話を聞いてウィップスはまた頷いた。
「少し調べてみるか」
俺たちは頷きあいこれからどう調べていくか話し合った。
あの失礼コンビと別れ部屋へ帰る。
扉を開けると
「モフモフ~!」
なんと!人間は嫌いだと逃げたモフモフが!
「どうしたの?また怪我した?」
私はモフモフを撫でながら話し掛ける。どうやら今にも逃げたいらしいモフモフはとてつもなく不服そうな顔をしながら撫でられている。
《帰れない。ここから外に出られない》
モフモフがポツリと呟いた。
「?どうゆうこと?」
《分からない。何だか薄い壁みたいのがある。出られない》
とってもしょんぼりしている。
「そうなの……私にもよく分からないケド。ここの偉い人と知り合いだから外に出られるようにお願いしてみるよ」
《本当か?お前は人間だけど良いやつだな》
勢い良く顔を上げたモフモフは嬉しそうにそう言った。
かっわいい~!何だ?この可愛い生き物!
「貴方お名前は?」
《俺はディル》
「ディルね。よろしく」
そう言って頭を撫でると今度は嬉しそうにしてくれた。
ディルを連れてフェザー皇子の部屋へ向かう。
コンコンコン!
私は皇子の部屋の扉を叩く。
「誰だ?」
中から皇子の声。
「ティアよ。少し話があるの」
「入れ」
扉を開き中へ入る。
「どうした?」
皇子が顔を机から顔を上げながらそう言う。
「うん、この子の事なんだけど」
私は腕の中のモフモフを皇子に見せる。
「そいつは……逃げたんじゃなかったのか?」
「うん、そうなんだけど……何だかここから出られないって戻って来たの。薄い壁みたいのがあって出られないって」
「結界か」
皇子は考えるように言った。
「結界?」
「あぁ、この城の敷地には魔力に反応する結界を張っている。僅かでも魔力があれば外からは勝手に中へ入れないし中からも勝手に出られなようになっている」
「ん?じゃあこの子魔力が有るの?」
「そういう事だな」
私はディルの顔を見る。
「ディル貴方魔力があるの?」
《あぁ!俺は聖獣だからな!》
得意気な顔がとても可愛い。
《俺の父さんは女神様の使い間の聖獣なんだ!》
!!!!!
何と!女神様の使い間とな?
「えっ?そうなの?」
《俺の父さんはとっても強いんだ。俺も早く父さんみたいに女神様の使い間になって女神様を助けるんだ!》
びっくり!こんなところに女神様の手掛かりが……。
私とディルの話が分からない皇子は不思議顔でこっちを見ている。
私は今ディルと話した事を伝える。
皇子は驚いていたようだったがディルにはもう少しこの城にいて欲しいと伝えてくれと私に言ったあとウィップスと話があるからと言って部屋を出て行った。
「なんだか忙しそうだね」
《うん》
「部屋、帰ろっか?」
《うん》
こうして私達は部屋へと帰った。
私は真っ白いモフモフのディルを抱いて眠りに就いた。
今日は疲れたな~。
朝食の後魔導師長のウィップス様から魔力量の測定がしたいと言われ受けた結果またもや新たに私魔王説が浮上した。どいつもこいつも失礼な!
「ウィップス様?私がもし本当に女神だったら覚えておいて下さいね」
私は目の前に座ってお茶を飲んでいるウィップス様にむかってこれ以上無いほどの笑顔を向けた。
「おぉ~、怖いですねぇ。本当に魔王みたいですねぇ」
と笑いながら言っている様は全然怖がってない!
「この人失礼!」
私は皇子に向かって文句を言った。
「からかうのもいい加減にしとけ」
皇子が言う。
なぬ?!からかわれてた?むっきー!
あまりの悔しさにその場で地団駄を踏む!
その様子を見て失礼コンビはまた笑っていた。
「で、本当のところどう思う?」
あの後ムキムキ怒っていたティアを部屋へ帰し今はウィップスの部屋で二人話をする。
「私はあの方が女神様だとおもいますねぇ」
ウィップスが緊張感の無い感じでそう言った。
だがこいつは魔導師としては天才的な人物でそのウィップスがそう言うのだから何か感じるものが有るのだろう。
「そうか、やはりな。俺もそうじゃないかと思っている」
まぁ、俺のは完全に勘だが……。
「実はこの城に来るまでに傷付いた動物を見付けてな、もう死にかけていたはずだったのにティアが手をかざしたら光が溢れだしその動物の傷が完治した。あれは多分女神の力なのだろうと思う」
その話を聞いてウィップスが頷く。
「しかし殿下は……女神様が見付かったのに浮かない顔ですねぇ」
いや、女神が見付かった事は喜ばしい事だ。しかし……
「あいつの記憶がな、親も知らない。なぜあの森に暮らしていたかも分からない。自分が女神だということも分かっていない。何だかはっきりしない事ばかりでな」
その話を聞いてウィップスはまた頷いた。
「少し調べてみるか」
俺たちは頷きあいこれからどう調べていくか話し合った。
あの失礼コンビと別れ部屋へ帰る。
扉を開けると
「モフモフ~!」
なんと!人間は嫌いだと逃げたモフモフが!
「どうしたの?また怪我した?」
私はモフモフを撫でながら話し掛ける。どうやら今にも逃げたいらしいモフモフはとてつもなく不服そうな顔をしながら撫でられている。
《帰れない。ここから外に出られない》
モフモフがポツリと呟いた。
「?どうゆうこと?」
《分からない。何だか薄い壁みたいのがある。出られない》
とってもしょんぼりしている。
「そうなの……私にもよく分からないケド。ここの偉い人と知り合いだから外に出られるようにお願いしてみるよ」
《本当か?お前は人間だけど良いやつだな》
勢い良く顔を上げたモフモフは嬉しそうにそう言った。
かっわいい~!何だ?この可愛い生き物!
「貴方お名前は?」
《俺はディル》
「ディルね。よろしく」
そう言って頭を撫でると今度は嬉しそうにしてくれた。
ディルを連れてフェザー皇子の部屋へ向かう。
コンコンコン!
私は皇子の部屋の扉を叩く。
「誰だ?」
中から皇子の声。
「ティアよ。少し話があるの」
「入れ」
扉を開き中へ入る。
「どうした?」
皇子が顔を机から顔を上げながらそう言う。
「うん、この子の事なんだけど」
私は腕の中のモフモフを皇子に見せる。
「そいつは……逃げたんじゃなかったのか?」
「うん、そうなんだけど……何だかここから出られないって戻って来たの。薄い壁みたいのがあって出られないって」
「結界か」
皇子は考えるように言った。
「結界?」
「あぁ、この城の敷地には魔力に反応する結界を張っている。僅かでも魔力があれば外からは勝手に中へ入れないし中からも勝手に出られなようになっている」
「ん?じゃあこの子魔力が有るの?」
「そういう事だな」
私はディルの顔を見る。
「ディル貴方魔力があるの?」
《あぁ!俺は聖獣だからな!》
得意気な顔がとても可愛い。
《俺の父さんは女神様の使い間の聖獣なんだ!》
!!!!!
何と!女神様の使い間とな?
「えっ?そうなの?」
《俺の父さんはとっても強いんだ。俺も早く父さんみたいに女神様の使い間になって女神様を助けるんだ!》
びっくり!こんなところに女神様の手掛かりが……。
私とディルの話が分からない皇子は不思議顔でこっちを見ている。
私は今ディルと話した事を伝える。
皇子は驚いていたようだったがディルにはもう少しこの城にいて欲しいと伝えてくれと私に言ったあとウィップスと話があるからと言って部屋を出て行った。
「なんだか忙しそうだね」
《うん》
「部屋、帰ろっか?」
《うん》
こうして私達は部屋へと帰った。
私は真っ白いモフモフのディルを抱いて眠りに就いた。
今日は疲れたな~。
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