契約結婚を申し込んできた夫にちっちゃく復讐しようと思う

きんのたまご

文字の大きさ
1 / 48

1

しおりを挟む
「私は他に好きな女がいる、しかし結婚はお前とする」
主人が私に言ったプロポーズの言葉。



ここはこの国の中でも大変地位のある侯爵家。私はこの家の侯爵の妻、すなわちこの家の女主人である。
主人と結婚してもう3年前になる。しかし私達には子供はいない、そう居るはずが無い。なぜなら私と主人はまだ1度もそういう事はしていないから・・・。
所謂清い関係だ。


貴族の世界、結婚は跡取りを設ける為の手段でもある訳だが・・・。
この家の跡は私の弟が継ぐと私と主人の結婚が決まった日に一緒に決まっているので心配は無い。
私は何の気兼ねもなくこの屋敷に囚われるように日々暮らして行くだけ。


もともと私達は幼馴染み。小さい頃から家族ぐるみの付き合いだった。
私と彼と弟。いつも3人で遊んでいたように思う。
それもお互いが学園に通うようになって疎遠になるのだが、ある日急に我が家に彼から婚約話が舞い込んでくる。
全然そんな素振りも無かった私達の婚約話に最初こそ驚いていた両親と弟だったが彼の事は良く知っていたので彼が相手ならいいかととても喜ばれた。
私にとっても見知らずの誰かと結婚するより勝手知ったる彼と結婚した方がいいかと思い了承した。


彼が通っていた学園は全寮制だったので彼と会うのは実に3年ぶりだった、婚約が正式に決まってから初めて彼と会う。
別に彼に恋愛感情があった訳では無かったのだが、婚約者として初めて会う時はやはり意識した。向こうから婚約を申し入れてくれる程私の事が好きなんだと思っていたから。


「久しぶりだな」
最後に会った時より少し低くなった声で彼はそう言った。
「お久しぶりです」
私も最後に会った時より令嬢らしく挨拶をする。
「この度は婚約を受け入れてもらい感謝する」
彼の言葉に顔が赤くなるのを感じる。
〘君の事が好きだったんだ〙とか言われるのだろうかとこの時期待した私は悪くないと思う、だって自分に婚約して欲しいと言って来た男にまさか好きな女が他にいると言われるとは誰も思わないだろう。


そして私達は結婚した。
今日も私の夫は好きな彼女の元にいる。
しおりを挟む
感想 441

あなたにおすすめの小説

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

婚約者を想うのをやめました

かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。 「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」 最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。 *書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。

【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。

ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。 彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。 「誰も、お前なんか必要としていない」 最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。 だけどそれも、意味のないことだったのだ。 彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。 なぜ時が戻ったのかは分からない。 それでも、ひとつだけ確かなことがある。 あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。 私は、私の生きたいように生きます。

完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。

音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。 だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。 そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。 そこには匿われていた美少年が棲んでいて……

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。

ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。 ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。 対面した婚約者は、 「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」 ……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。 「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」 今の私はあなたを愛していません。 気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。 ☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。 ☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)

【完】貴方達が出ていかないと言うのなら、私が出て行きます!その後の事は知りませんからね

さこの
恋愛
私には婚約者がいる。 婚約者は伯爵家の次男、ジェラール様。 私の家は侯爵家で男児がいないから家を継ぐのは私です。お婿さんに来てもらい、侯爵家を未来へ繋いでいく、そう思っていました。 全17話です。 執筆済みなので完結保証( ̇ᵕ​ ̇ ) ホットランキングに入りました。ありがとうございますペコリ(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+* 2021/10/04

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした

凛蓮月@騎士の夫〜発売中です
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】 いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。 婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。 貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。 例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。 私は貴方が生きてさえいれば それで良いと思っていたのです──。 【早速のホトラン入りありがとうございます!】 ※作者の脳内異世界のお話です。 ※小説家になろうにも同時掲載しています。 ※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)

処理中です...