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今日は舞台を見に来ている。
隣には・・・夫もいる。いま巷で流行りの舞台。弟があまりに薦めるものだからチケットを4枚とってあのお茶会で仲良くなった同士の奥様と旦那様もご招待した。
あちらも旦那様が来られると言うことで、こちらも渋る夫を無理矢理連れて来た。
最近は以前よりも家にいる時間が増えた夫。正直邪魔でしょうがないがあの屋敷は夫の家でもあるので追い出すことも出来ない。
しかし使用人達からも最早空気のような存在として扱われている夫にはあの屋敷は居心地悪いでしょうねぇ。自業自得よ。
この舞台は身分違いで親から結婚を反対されている恋人達がどうにか一緒になるべく色々と頑張る恋物語り。
物語り自体は何処かで聞いた事のあるありふれたものだが、この舞台の女優がとても美人だと噂が噂を呼び大ヒットしているのだ。
席に着く。勿論貴族向けのボックス席。
「楽しみですわね」
「本当に」
奥様には喜んで頂けているようで良かったわ。
・・・うちの夫とあちらの旦那様はそうでもないようだけど・・・。
見ると2人とも最早顔色が真っ青だ。
「あらあら、どうされましたの?お2人共・・。今から流行りの舞台を観ようと言うのにそんな浮かないお顔をなさって」
私は困ったようにそう言った。
「い、いや。楽しみですよ、本当に!ははは」
あちらの旦那様は頑張って愛想笑いして下さるのにうちの夫ときたら・・・。とうとう俯いてしまったわ。
「きっとお綺麗な女優さんが見えたらお2人共楽しめますわよね」
いい事を思い付いたと言わんばかりに私は手を叩いて隣の奥様に笑顔を向けた。
「ええ、そうですわね・・・きっとあの女優さんを見れば私の主人もあなたの旦那様も2人共目が釘付けになりましてよ?」
「あら、奥様はお会いになられた事があるんですか?私は拝見した事がないんですよ」
「ええ、とてもお綺麗な方で・・・私も主人もよ~く知っていますよ・・・ねぇ?あなた?」
そう言って奥様が旦那様のお顔を見たらあちらの旦那様まで俯いてしまわれた。
開演のブザーと同時に舞台の幕が上がる。
まぁ、正直に言うと舞台はイマイチで何故こんなにも流行っているのか分からないレベルだった。
「・・・いい舞台でしたわね」
私は見え見えのお世辞を隣の奥様に言う。
「舞台は正直つまらなかったけれど・・・とても楽しませて頂いたわ」
そう言って自分の旦那様を見る奥様。
あら、奥様そんな正直に・・・!
「何にせよ楽しんで頂けて良かったです、うふふ」
私も舞台途中の夫の顔を見るのが楽しくて・・・!
実はこの舞台の女優さん!あのお綺麗と噂の!その方!
夫とあちらの旦那様の彼女さん(笑)なんですよ!
偶然ですよ?偶然たまたま弟が薦めてくれた舞台が彼女さんが出てる舞台だっただけで他意はないですよ?
あちらのご夫婦とはその場で別れ私達も立ち上がる。
私をエスコートもせずに1人出ていこうとする夫。
「あら、あなた。まだ帰りませんよ?これからあの女優さんにお花渡しに行きます・・・・・・当然あなたも来ますよね?」
私がそう言うと顔面蒼白になった夫を連れて彼女の楽屋へ向かった。
トントン
「どうぞぉ」
ノックをすると扉の向こうから耳障りな・・・ごほんっ!いや、鬱陶しい・・・いえ!
腹立たしい・・・うん!なんせ不快な返事が帰って来た。
私は夫と共に楽屋の中へと入る。
「今日の舞台ステキでしたわ」
「ありがとうございますぅ」
そう言ってこちらを振り返った彼女の目には仲良く?寄り添う私と夫の姿。
私が渡した花を受け取りながら
「・・・・・・ご夫婦ですか?」
と引きつった顔でそう言う彼女。
あなた、演技下手でしょ。
「ええ、そうなんですよ。最近結婚しまして・・・ね?あなた」
普段ならば絶対に立たない夫の隣に立ちさも!新婚なんですを全開にアピールする。
・・・ふふふ、この顔!嫌がってるわぁ(笑)
「そうなんですねぇ、ご夫婦で舞台を見に来られるなんて・・・羨ましいですわ」
彼女はそう言って鋭い目付きで夫を見る。
「あら、羨ましいなんて・・・」
そう言って私は夫の腕に自分の腕を絡める。
「貴女こそ、とてもお綺麗だと街で評判ですわ。そちらの方が羨ましいですわ!ね?あなた?」
私は夫を軽く見上げて満面の笑みでそう言う。
「とても、仲が宜しいんですねぇ」
笑顔の彼女。
「・・・わたくし、1度夫からの求婚を断りましたのよ。でも、どうしても私と結婚したい!と夫が熱心に申しますもので・・・その熱意に負けて結婚しましたの、ふふふ」
私がそう言った瞬間彼女の笑顔が無表情に変わる。
「・・・私、次の舞台の準備がありますので・・・」
「あら、お忙しい所お邪魔しましてすみません、私達はこれでお暇させて頂きますわ・・・さっ行きましょ。あなた」
私は夫を連れて楽屋の外に出る。
しばらく歩いた所で夫の腕から自分の腕を外す。放心状態の夫をその場に置いて私は1人屋敷へと帰る。
この後どうなるか・・・・・・しーらない!
薦めてくれた弟にはつまらない舞台だったけど楽しめたと感謝の手紙を綴った。
隣には・・・夫もいる。いま巷で流行りの舞台。弟があまりに薦めるものだからチケットを4枚とってあのお茶会で仲良くなった同士の奥様と旦那様もご招待した。
あちらも旦那様が来られると言うことで、こちらも渋る夫を無理矢理連れて来た。
最近は以前よりも家にいる時間が増えた夫。正直邪魔でしょうがないがあの屋敷は夫の家でもあるので追い出すことも出来ない。
しかし使用人達からも最早空気のような存在として扱われている夫にはあの屋敷は居心地悪いでしょうねぇ。自業自得よ。
この舞台は身分違いで親から結婚を反対されている恋人達がどうにか一緒になるべく色々と頑張る恋物語り。
物語り自体は何処かで聞いた事のあるありふれたものだが、この舞台の女優がとても美人だと噂が噂を呼び大ヒットしているのだ。
席に着く。勿論貴族向けのボックス席。
「楽しみですわね」
「本当に」
奥様には喜んで頂けているようで良かったわ。
・・・うちの夫とあちらの旦那様はそうでもないようだけど・・・。
見ると2人とも最早顔色が真っ青だ。
「あらあら、どうされましたの?お2人共・・。今から流行りの舞台を観ようと言うのにそんな浮かないお顔をなさって」
私は困ったようにそう言った。
「い、いや。楽しみですよ、本当に!ははは」
あちらの旦那様は頑張って愛想笑いして下さるのにうちの夫ときたら・・・。とうとう俯いてしまったわ。
「きっとお綺麗な女優さんが見えたらお2人共楽しめますわよね」
いい事を思い付いたと言わんばかりに私は手を叩いて隣の奥様に笑顔を向けた。
「ええ、そうですわね・・・きっとあの女優さんを見れば私の主人もあなたの旦那様も2人共目が釘付けになりましてよ?」
「あら、奥様はお会いになられた事があるんですか?私は拝見した事がないんですよ」
「ええ、とてもお綺麗な方で・・・私も主人もよ~く知っていますよ・・・ねぇ?あなた?」
そう言って奥様が旦那様のお顔を見たらあちらの旦那様まで俯いてしまわれた。
開演のブザーと同時に舞台の幕が上がる。
まぁ、正直に言うと舞台はイマイチで何故こんなにも流行っているのか分からないレベルだった。
「・・・いい舞台でしたわね」
私は見え見えのお世辞を隣の奥様に言う。
「舞台は正直つまらなかったけれど・・・とても楽しませて頂いたわ」
そう言って自分の旦那様を見る奥様。
あら、奥様そんな正直に・・・!
「何にせよ楽しんで頂けて良かったです、うふふ」
私も舞台途中の夫の顔を見るのが楽しくて・・・!
実はこの舞台の女優さん!あのお綺麗と噂の!その方!
夫とあちらの旦那様の彼女さん(笑)なんですよ!
偶然ですよ?偶然たまたま弟が薦めてくれた舞台が彼女さんが出てる舞台だっただけで他意はないですよ?
あちらのご夫婦とはその場で別れ私達も立ち上がる。
私をエスコートもせずに1人出ていこうとする夫。
「あら、あなた。まだ帰りませんよ?これからあの女優さんにお花渡しに行きます・・・・・・当然あなたも来ますよね?」
私がそう言うと顔面蒼白になった夫を連れて彼女の楽屋へ向かった。
トントン
「どうぞぉ」
ノックをすると扉の向こうから耳障りな・・・ごほんっ!いや、鬱陶しい・・・いえ!
腹立たしい・・・うん!なんせ不快な返事が帰って来た。
私は夫と共に楽屋の中へと入る。
「今日の舞台ステキでしたわ」
「ありがとうございますぅ」
そう言ってこちらを振り返った彼女の目には仲良く?寄り添う私と夫の姿。
私が渡した花を受け取りながら
「・・・・・・ご夫婦ですか?」
と引きつった顔でそう言う彼女。
あなた、演技下手でしょ。
「ええ、そうなんですよ。最近結婚しまして・・・ね?あなた」
普段ならば絶対に立たない夫の隣に立ちさも!新婚なんですを全開にアピールする。
・・・ふふふ、この顔!嫌がってるわぁ(笑)
「そうなんですねぇ、ご夫婦で舞台を見に来られるなんて・・・羨ましいですわ」
彼女はそう言って鋭い目付きで夫を見る。
「あら、羨ましいなんて・・・」
そう言って私は夫の腕に自分の腕を絡める。
「貴女こそ、とてもお綺麗だと街で評判ですわ。そちらの方が羨ましいですわ!ね?あなた?」
私は夫を軽く見上げて満面の笑みでそう言う。
「とても、仲が宜しいんですねぇ」
笑顔の彼女。
「・・・わたくし、1度夫からの求婚を断りましたのよ。でも、どうしても私と結婚したい!と夫が熱心に申しますもので・・・その熱意に負けて結婚しましたの、ふふふ」
私がそう言った瞬間彼女の笑顔が無表情に変わる。
「・・・私、次の舞台の準備がありますので・・・」
「あら、お忙しい所お邪魔しましてすみません、私達はこれでお暇させて頂きますわ・・・さっ行きましょ。あなた」
私は夫を連れて楽屋の外に出る。
しばらく歩いた所で夫の腕から自分の腕を外す。放心状態の夫をその場に置いて私は1人屋敷へと帰る。
この後どうなるか・・・・・・しーらない!
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