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番外編
その後のアイリス5
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「これは俺が調べて大丈夫だと思った人のリスト」
そう言ってアルフは1枚の紙を差し出した。
そこにはある伯爵家の息子が2人と公爵家の息子が1人の計3人の名前があった。一人一人人となりが事細かに調べられていた・・・しかも顔が私好みのタイプ・・・。流石アルフ長年私の弟をやっているだけはある・・・。
「・・・私は誰とも結婚しない」
「いや、姉さんには相手が必要だ・・・」
私達は向かい合って睨み合う。
「・・・・・・・・・」
このままでは平行線だろう。しかし私に譲る選択肢は無い。
アルフの顔を見ると向こうにも譲る意思が無い事は伺えたが、今はかつての可愛い弟より自分が大事である。
「・・・このままこうしていても結論は出ないわ。今日の所は話を終わらせましょう、子供達も待っているし・・・このリストもちゃんと見ておくわ」
「・・・・・・分かった」
その間は何なの?そんなに私が信用出来ないの?まぁ、見るとは言ったけど内容を読むとは一言も言ってない訳だけど・・・。
そんなこんなで何とかアルフから解放された私・・・告白されてからこっち、まさかこんなにアルフに振り回される日が来るとは思わなかった。
「それにしても・・・私ってそんなに危なっかしいのかしら?自分では結構しっかりしていると思うんだけど」
事実アイリスは頭が良くかなりのしっかり者ではあるのだがアルフの心配がそう言う意味では無いと言う事はアイリスには分からない・・・。
先程のアルフとアイリスのやり取りをこっそり見ていた孤児院上がりの職員は密かにため息を吐いた。
「やっぱりマザーは相変わらず自分の価値に気付いてないんだよなぁ」
「ねぇ・・・自分がどれだけ美人でどれだけ好意を寄せられているかも気付いてないしね」
ここに来てのアイリスまさかの天然疑惑。
公爵家に着いて俺は安堵の溜息を吐く。
「アイリスに幸せになって欲しいのは本当だけど・・・まだ他の男仲睦まじくしているのを見る覚悟は出来てないな」
アイリスに渡したリストは本当に俺が選びに選んで調べに調べた言うこと無しの子息達、もうあの中から選ばなければアイリスが結婚出来る相手は居ないだろう。それでも今すぐアイリスが結婚すると言わなかった事に俺は安心していた。
「未練がましいな・・・」
・・・俺は本当にアイリスの結婚を祝福出来る日が来るのだろうか。
「どうにかこのまま生活していけないかしら」
自室で1人呟く。
そもそもこんな歳で結婚して子供なんて今からじゃ遅いでしょ。どれだけ私に価値があるか分からないけどわざわざこんな年増と結婚するほどの価値はないはず・・・やはりアルフの考えすぎなような気もする。
「それに・・・私の幸せを考えてくれるならこのままそっとしておいて欲しい・・・」
流石に心配してくれているアルフ本人に言える事では無かったが本音ではずっとそう思っていた。
「・・・何だか考えてたら腹たって来た・・・私の人生なのに何故回りに色々言われないといけないの・・・」
そうよ、そうよね。私の人生なんだもの私の好きに生きて何が悪いの?
「やっぱり私は結婚しないわ!」
私は私のやりたいように生きる!
「グジグジ悩むなんて私じゃないわ!」
'
それから5年の月日が経った。
私は今も孤児院で子供達と毎日楽しく過ごしている。
あれからかつてない程激しく私が結婚話をごねにごねて何とか回避した。アルフは少しあっさり目だったけど反対していただが最後には私に負けて向こうが折れた、そして何故かまだアルフも結婚していない。
「貴方には跡取りが必要でしょ」と言うと
「孤児院の子供を養子にするよ」と事も無げに言ってのけた。
曰く「姉さんが好きにするなら俺も好きにする」と言うことらしい・・・大丈夫だろうか・・・。
周りの優しい人達のお陰で私はずっと幸せだ。
[完]
ラストを色々考えてこんな感じに落ち着きました。あまり長引くのもどうなのか?と思い終わらせましたが物足りないと感じて下さる方もいるかもしれないですね(´・ω・`)
これでアイリスの物語は終わりになります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました!読んで下さった方に最大の感謝です!
前世主婦の私が乙女ゲームの王子様に転生した・・・を新しく始めます!そちらも興味が湧きましたら1度読んで頂けると有難いです!
そう言ってアルフは1枚の紙を差し出した。
そこにはある伯爵家の息子が2人と公爵家の息子が1人の計3人の名前があった。一人一人人となりが事細かに調べられていた・・・しかも顔が私好みのタイプ・・・。流石アルフ長年私の弟をやっているだけはある・・・。
「・・・私は誰とも結婚しない」
「いや、姉さんには相手が必要だ・・・」
私達は向かい合って睨み合う。
「・・・・・・・・・」
このままでは平行線だろう。しかし私に譲る選択肢は無い。
アルフの顔を見ると向こうにも譲る意思が無い事は伺えたが、今はかつての可愛い弟より自分が大事である。
「・・・このままこうしていても結論は出ないわ。今日の所は話を終わらせましょう、子供達も待っているし・・・このリストもちゃんと見ておくわ」
「・・・・・・分かった」
その間は何なの?そんなに私が信用出来ないの?まぁ、見るとは言ったけど内容を読むとは一言も言ってない訳だけど・・・。
そんなこんなで何とかアルフから解放された私・・・告白されてからこっち、まさかこんなにアルフに振り回される日が来るとは思わなかった。
「それにしても・・・私ってそんなに危なっかしいのかしら?自分では結構しっかりしていると思うんだけど」
事実アイリスは頭が良くかなりのしっかり者ではあるのだがアルフの心配がそう言う意味では無いと言う事はアイリスには分からない・・・。
先程のアルフとアイリスのやり取りをこっそり見ていた孤児院上がりの職員は密かにため息を吐いた。
「やっぱりマザーは相変わらず自分の価値に気付いてないんだよなぁ」
「ねぇ・・・自分がどれだけ美人でどれだけ好意を寄せられているかも気付いてないしね」
ここに来てのアイリスまさかの天然疑惑。
公爵家に着いて俺は安堵の溜息を吐く。
「アイリスに幸せになって欲しいのは本当だけど・・・まだ他の男仲睦まじくしているのを見る覚悟は出来てないな」
アイリスに渡したリストは本当に俺が選びに選んで調べに調べた言うこと無しの子息達、もうあの中から選ばなければアイリスが結婚出来る相手は居ないだろう。それでも今すぐアイリスが結婚すると言わなかった事に俺は安心していた。
「未練がましいな・・・」
・・・俺は本当にアイリスの結婚を祝福出来る日が来るのだろうか。
「どうにかこのまま生活していけないかしら」
自室で1人呟く。
そもそもこんな歳で結婚して子供なんて今からじゃ遅いでしょ。どれだけ私に価値があるか分からないけどわざわざこんな年増と結婚するほどの価値はないはず・・・やはりアルフの考えすぎなような気もする。
「それに・・・私の幸せを考えてくれるならこのままそっとしておいて欲しい・・・」
流石に心配してくれているアルフ本人に言える事では無かったが本音ではずっとそう思っていた。
「・・・何だか考えてたら腹たって来た・・・私の人生なのに何故回りに色々言われないといけないの・・・」
そうよ、そうよね。私の人生なんだもの私の好きに生きて何が悪いの?
「やっぱり私は結婚しないわ!」
私は私のやりたいように生きる!
「グジグジ悩むなんて私じゃないわ!」
'
それから5年の月日が経った。
私は今も孤児院で子供達と毎日楽しく過ごしている。
あれからかつてない程激しく私が結婚話をごねにごねて何とか回避した。アルフは少しあっさり目だったけど反対していただが最後には私に負けて向こうが折れた、そして何故かまだアルフも結婚していない。
「貴方には跡取りが必要でしょ」と言うと
「孤児院の子供を養子にするよ」と事も無げに言ってのけた。
曰く「姉さんが好きにするなら俺も好きにする」と言うことらしい・・・大丈夫だろうか・・・。
周りの優しい人達のお陰で私はずっと幸せだ。
[完]
ラストを色々考えてこんな感じに落ち着きました。あまり長引くのもどうなのか?と思い終わらせましたが物足りないと感じて下さる方もいるかもしれないですね(´・ω・`)
これでアイリスの物語は終わりになります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました!読んで下さった方に最大の感謝です!
前世主婦の私が乙女ゲームの王子様に転生した・・・を新しく始めます!そちらも興味が湧きましたら1度読んで頂けると有難いです!
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それでも最後は想いを受け入れるのならともかく、二年も期待を持たせた挙句に弟としか見られないとかって……アルフとは対等でいたくない、隣ではなく永遠に自分の支配下にいろって事ですかwでも我儘な姉の意向に逆らって独身を貫いたんだから、最後の最後でちょっとした復讐ができたんだと信じたいです。
アイリスは自分の幸せは義弟の人生の犠牲の上に成り立っていると自覚してほしい。
結局のところ、アイリスはグリードへの未練を捨てられなかったんでしょう。じゃなきゃ孤児院だって侯爵領でなくとも、実家の領地でもよかったはずなんですよ。しかも愛人の息子を育てて生涯独身を選んだ上に、心配してくれる家族に逆ギレ。最後の一文からは意地と自己満足が窺えますwww
ところでファンの集いが最後、不穏な事を言ってたんですが。「うちの子供も孤児院に入れたい」って……こんな事母親に言われたら、たとえ冗談でも子供は捨てられたと感じますよね。まさかアイリスの箱庭を持続させるために、孤児を絶やさない計画とかしないだろうな……
とまあ、こんな感想しか出てきませんでしたが、義理の弟が主人公に叶わぬ恋をしているなんて無駄な鬼畜設定さえなければ、普通にスカッと読めるお話でした。
ていうか、バカげた契約結婚を持ち込まれた段階で両親とバカのご両親に報告すりゃ良かっただけなんじゃないの?
これが結婚後にお飾り妻なのが判明してってなら復讐したるー!ってなるのも頷けるけど。
復讐自体は面白いだけに、そこが何とも。
失礼いたします。
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