異星界転生REPLAY

KEIOH

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第9話リベンジ

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あの熊もどきとの敗北から2年の歳月が流れた。
この2年間水源の確保や貯水槽を作る手伝いをしながら日々厳しい修行を続けていた。
いつもあの時の記憶が蘇る、1日たりとも忘れる事はない。
俺達は格段に強くなっている、ステータスも比べ物にならないほど上昇している。
しかし「今の実力であの熊もどきを倒せるのか?」
どれだけ強くなっても不安は拭えない、こればっかりは熊を倒さない限り払拭出来ないだろう。
今は何も考えず一心不乱に修行するだけだ。
今日は俺達の7歳の誕生だ
「アンナもすっかり大人っぽくなって、とてもキレイだよ」
アンナは嬉しそうに微笑み
「お兄様もとても逞しくてカッコいいですわ」
本当にアンナはキレイになった、街を歩くと皆が振り返るほどだ、父上のもとにも婚約の申し込みが殺到しているみたいだ。
この大陸では10歳で成人となる、つまり8歳から婚約は出来るのだ。
卵から見てきた俺からすればまるで父親気分だ。
「アンナには幸せになってほしいものだな」
「その為にも一刻も早く熊を倒しスッキリさせてやりたい」
もしアンナがもう行きたくないのならば俺1人でも行くつもりだ。
出発の日もすでに決めてある、貯水槽が完成する2日後
「アンナ、俺は明後日にリベンジに行く、どうするかは自分で決めろ」
それだけ言って俺は自室に戻る。
「お兄様は何故一緒に行こうと言わなかったのかしら?」
「わたくしが怖いとでも思っているのかしら」
そんな事を考えながら自室に戻る。
「やっと2年前の屈辱を晴らせると思うと胸が高鳴りますわ」
ここまで我慢してきた、悔しくて眠れない日々もあった。
「今度は絶対負けません、見てなさい熊公め切り刻んでやりますわ、フフフ」
そして2日後
「アンナ、本当に大丈夫か?」
「当然ですわ、この為に2年間頑張ったのですから」
お互い目を見て頷く、そして三度目の森へ入る。
少しでも体力温存をするべく俺は転移魔法にて2つ目の川へ飛ぶ。
「やっとここに戻って来れた、これまでの努力をぶつける時が来たんだ」
同じ敵に二度の敗北は許されない、もし又負ける事があれは苦手意識がより一層強くなりもうにどと勝てなくなる気がする。
恐怖心と緊張感で吐き気がする、体が硬直してる震えもくる。「落ち着け、落ち着け」と呪文の様につぶやく。
ふと横を向くとアンナが「ワクワク、ドキドキですわ」
それを聞いた瞬間フッっと肩の力が抜けた、まったく呑気な子だなぁーと生暖かい目で見ていると
「な、何ですのその目は」
「何でもないよ」そして小声で「ありがとう」
もう恐怖心も緊張感もない、今はリラックスしている、さてやってやると気持ちを切り替えた瞬間強烈な殺気を感じる、「来たか」「ええ」
俺達は臨戦体勢に入る
二匹の姿が見えた時俺は震えた、まさにあの時と同じ光景、熊もどきとライオンもどきなのだ。
この2年間の壁が今目の前にいる、こんなに嬉しい事はない。
俺達の再出発を飾るに相応しい最高のステージだ
アンナも同じ想いと思い横を向くと、鬼の様な形相になっていてブツブツと何かを言っている。
「まさか」
「コロス、死ね、コロス、死ね」
又始まった、アンナの裏の顔
落ち着けと言おうとした瞬間
「お兄様、わたくしのお相手はあの熊でよろしいですね」
それだけ言うとアンナは「この熊ァァァ~コロス、死ね」
と罵倒しながら凄まじい殺気を放ち熊に向かって走って行った。
あれじゃ止めるのは無理だな
「これではどちらが猛獣か分からんな」
苦笑いをしながらライオンと向き合う。
前回こいつとは戦っていない、どのくらいの実力なのかは分からないが一つだけ言える事がある。
熊と同等かそれ以上だろう、ここに来るまで色々作戦を考えていたが実際対峙すると真っ白になっている。
「まずは足元だ」
氷魔法を使い動きを封じる、間合いを詰めていく
その瞬間ライオンは口を開き炎を吐いてきた。
「あぶなっ」ギリギリでかわせたがマジで危なかった。
これじゃ近づけない、さてどうするか?
ライオンは間髪入れず炎を吐いてくる、それをかわしながら相手を観察する。
暫くすると突破口が見えてきた、相手が口を開け炎を吐く前に口の中に魔法を打ち込んでみよう
少し間合いを詰め相手が口を開ける瞬間を待つ。
そしてその時が来た、ライオンは口を開けた、同時に炎の魔法をぶちこむ
炎同士がぶつかり爆発する、煙が上がった。
そして一気に間合いを詰めトドメさそうとしたらライオンの姿は無かった。どうやら爆散してしまったらしい、代わりにソフトボールぐらいの魔玉が落ちていた。
「た、倒した・・・のか」
その場にヘタリこむ「やったぁー」
喜びが沸き上がる、この2年間の努力が報われた
いやまだだ、そう思いアンナの様子を見るとその風景にただただ呆れた。
もう死んでいる熊に何度も何度も剣を刺している
最後に炎の魔法で丸焼きにした
「おいおいオーバーキルにも程がある」
アンナは魔玉を持って笑顔でこちらに向かってくる。
「キャップコエー」
「お兄様、やりましたわ」
その後暫く二人でこの勝利を喜んだ
2年の歳月を超えてようやくリベンジを果たす事が出来たのである
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