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第一章
03.唄う石
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ロンベルクの話しによればリーフ鉱石とはアルフベルグの遺跡で見つかった特殊な物質という事らしい。別名唄う石とも呼ばれ一定の条件下で音波を発生させる性質があるという事だったのだが。
ジムニーは一層の疑問符を浮かべていた。確かに変わった鉱石だとは思う、だがそれが一体どの様に新しいエネルギー源の確保に役立つのか理解するには到底及ばなかった。
ジムニーは仕方なくロンベルクに質問を投げかける。
「音波ですか……。つまり音を発するということですよね?それが一体どの様に新しいエネルギーの供給と結びつくのですか?」
「ふむ、まあ細かい説明を省いていけばこういう事だ。音の波、音波とはすなわち振動だ。この振動を共鳴によって増幅し超振動を起こす。その超振動によって水そのものを分子レベルで振動させ直接蒸気へと気化させる」
水を蒸気に変える。これは現状の蒸気機関には不可欠な要素である。蒸気機関は熱源を利用し、水を蒸発させることによって蒸気をエネルギーへと変換している。
確かに熱源を利用せずに音波だけで蒸気を発生させる事が出来るのであれば蒸気機関に必要となる大掛かりな熱源装置を使う必要はなくなる。
「水を直接蒸気に変えるということですか?……あの、僕は科学についてはまだまだ勉強不足なので多くを理解出来ていないのですけど。……本当にそんなことが可能なんですか?」
「もっともな質問だ。常識的に考えれば無理だろう。水分子を直接振動させるなどという芸当は今の科学では到底無理な発想だ。……だがしかし、リーフ鉱石があればこれを実現出来る。この石の引き起こす特殊な固有振動数は水分子自体の固有振動数と非常に近い位置にある。共鳴によりその振動を増幅すれば直接的に水を蒸発させる事は可能だ」
ここまでの説明終え、演説に力が入り立ち上がっていたロンベルクはまた椅子へと腰を落とした。
ジムニーはこれまでの説明を頭の中でもう一度組立て直した。
「……それって……。ものすごいことじゃないですかっ!そんなことできるなら大型の蒸気機関なんて使わなくてもその鉱石さえあれば蒸気のエネルギーを発生させられるってことですよね!化石燃料なんてなくても水そのものが燃料になる時代が来るんですねっ!!」
ジムニーは考えれば考えるほどに興奮が沸き起こっていた。
枯渇寸前の化石燃料はここ数十年の間、採掘量を減らしている。各国は資源を確保する為にその所有権を巡り何度も戦争を起こしていた。新しいエネルギー源が確保出来ればこの争いもなくなる。
そんな興奮を隠しきれないジムニーとは対照的に落胆の顔を見せるロンベルク。
「そう簡単には行かない。まずひとつに、リーフ鉱石は非常に希少な鉱石だ。実際のところはこれが人工的に作られたモノのなのか自然に発生した石なのかすら我々は理解出来ていない。……そして、もう一つに音波を発生させるための限定条件だ。これがまた厄介でね……」
ここまで言い終えるとロンベルクは大きくため息を付いた。
ジムニーはロンベルクが何故こうも落胆の色を見せるのか不思議だった。それほどの物ならどんなにお金を掛けたって研究するべき物であるはずなのにジムニーは名前すら聞いたことが無い。
そんなジムニーの思いをよそにロンベルクは言葉を続ける。
「この石の特殊な固有振動数は自然に発生するものではない。ある特定の音に感化されて発する音波の振動数こそがソレだ。そして特定の振動数はそれぞれの石によって異なるのだ。ある石はフルートの音色で音波を発生させた。ある石ではフルートでは無くチェロの音色で……。つまり石にはそれぞれ好みの音があるのだよ。……まるで生きているようだろう?自分の好みの音色でしか歌わないのだから」
そこまで話しを聞くとジムニーは単純な疑問をぶつけた。
「でも、そこまでわかってるなら後は石が歌う為の音色を探し出せばいいだけじゃないんですか?」
「確かにその通りだ。……だがこの世界にどれだけの音が溢れていると思っている?100や200ではすまない。楽器だけでも2000から3000種類。その上楽器ではない音に反応する鉱石まである」
確かにこの世界には音が溢れている。楽器だけでないのなら、金属を叩く音や石ころを弾く音すらも音色のひとつと言えるだろう。それをひとつずつ探して行ったら莫大な時間を費やすことになってしまいそうだ。
「……先生はその唄う石というのを手に入れているのですか?」
「ああ、一つだけだが持っている。……と言っても石の反応する音はわからんのだがな」
「音色かぁ。先生少しその石を見せてもらってもいいですか?」
興味本位でジムニーはその石を見たいと思った。まだ反応する音がわからないとは言え、世界を変えるかも知れない貴重な石であることは確かだ。
ロンベルクは頷くと机の引き出しから小さな箱を取り出した。その箱の中からビー玉ほどの小さな石を手に取るとジムニーに手渡した。
「……こんなに小さいんですか?」
想像していたよりもずっと小さな石に驚くジムニー。
石はとても綺麗だった。水晶のように透き通りその色合いは光の加減で幾色にも変化をする。
「この鉱石の力は大きさとは関係ない。だがそれぞれの石によってその力に個体差があるというのもわかっている」
「……少し疑問なんですが、先生はどうしてそんなことまで知っているんですか?」
その言葉にロンベルクの表情が陰る。ジムニーはまずい事を聞いてしまったのかと少し不安に思うがロンベルクの陰りも一瞬の事ですぐにいつもの表情に戻る。
「……先生?」
「……ふふふふふふ。天才科学者であるこのロンベルクを侮ってもらっては困るなジムニーよ。私は古今東西あらゆる科学に精通している。私の辞書に無学無識などいう言葉は存在しない。子供の玩具から化学兵器。そして果ては大人の玩具まで!!その全てにおいて博学才穎を誇るのだよ私は!」
そう言い放つと高らかに笑い声を上げるロンベルク。
少しでも不安に思った自分が馬鹿らしく呆れた表情を向けるジムニー。
「本当に変わった人ですよね。……それと、大人の玩具は止めて下さい。世間的にも道徳的にも……」
「まあいいではないか。今必要な事はこの鉱石に反応する音を探すことだ」
ロンベルクはそう言ってそのまま唄う石の入っていた箱をジムニーに渡した。
「僕が持っていてもいいんですか!?こんな大事なものを!」
箱を受け取ったジムニーは狼狽える。
「私はもう八方手を尽くした。その石は何か楽器の音色以外に反応する石なのかもしれん。これまでの実測値では音色以外の物理的な音に反応する石はそれほど強力な力を得られていないという統計もある。……まあ、平たく言えばハズレの可能性が高いという事だ」
ロンベルクの言葉に落胆の色を見せるジムニー。
ここまでの長い長い話の理由はここにあったのだろうと推測する。最初に言っていた「ひとつだけ問題がある」というのはこの石のことなのだろうとジムニーは思った。
例のモノは完成したがこれでは動かない。それがこの長い話の結末なのだとジムニーは考えた。
「そうなんですか……。ハズレ……。それじゃこの石が反応する音を見つけられてもアレは起動出来ないって事ですか?」
だがロンベルクからは思わぬ反応が返ってきた。首を横に振りジムニーを見つめながら言った。
「いや起動はするだろう。陸を走るくらいのエネルギーなら充分生み出せる」
途端にジムニーの顔が輝いた。「ホントですか!」と声を上げて立ち上がり、ロンベルクの手を取る。
「先生!早く完成した例のアレも見てみたいです!」
動力の理論ばかり置き去りにしていた肝心の完成品を早く見たいとジムニーは強く思った。
その為に今日ここに来ているのだ。そう思うと居ても立ってもいられなかった。ロンベルクの手を強く引き急かす。
「わかった、わかった。よし。それでは倉庫へ向かおう」
ジムニーは一層の疑問符を浮かべていた。確かに変わった鉱石だとは思う、だがそれが一体どの様に新しいエネルギー源の確保に役立つのか理解するには到底及ばなかった。
ジムニーは仕方なくロンベルクに質問を投げかける。
「音波ですか……。つまり音を発するということですよね?それが一体どの様に新しいエネルギーの供給と結びつくのですか?」
「ふむ、まあ細かい説明を省いていけばこういう事だ。音の波、音波とはすなわち振動だ。この振動を共鳴によって増幅し超振動を起こす。その超振動によって水そのものを分子レベルで振動させ直接蒸気へと気化させる」
水を蒸気に変える。これは現状の蒸気機関には不可欠な要素である。蒸気機関は熱源を利用し、水を蒸発させることによって蒸気をエネルギーへと変換している。
確かに熱源を利用せずに音波だけで蒸気を発生させる事が出来るのであれば蒸気機関に必要となる大掛かりな熱源装置を使う必要はなくなる。
「水を直接蒸気に変えるということですか?……あの、僕は科学についてはまだまだ勉強不足なので多くを理解出来ていないのですけど。……本当にそんなことが可能なんですか?」
「もっともな質問だ。常識的に考えれば無理だろう。水分子を直接振動させるなどという芸当は今の科学では到底無理な発想だ。……だがしかし、リーフ鉱石があればこれを実現出来る。この石の引き起こす特殊な固有振動数は水分子自体の固有振動数と非常に近い位置にある。共鳴によりその振動を増幅すれば直接的に水を蒸発させる事は可能だ」
ここまでの説明終え、演説に力が入り立ち上がっていたロンベルクはまた椅子へと腰を落とした。
ジムニーはこれまでの説明を頭の中でもう一度組立て直した。
「……それって……。ものすごいことじゃないですかっ!そんなことできるなら大型の蒸気機関なんて使わなくてもその鉱石さえあれば蒸気のエネルギーを発生させられるってことですよね!化石燃料なんてなくても水そのものが燃料になる時代が来るんですねっ!!」
ジムニーは考えれば考えるほどに興奮が沸き起こっていた。
枯渇寸前の化石燃料はここ数十年の間、採掘量を減らしている。各国は資源を確保する為にその所有権を巡り何度も戦争を起こしていた。新しいエネルギー源が確保出来ればこの争いもなくなる。
そんな興奮を隠しきれないジムニーとは対照的に落胆の顔を見せるロンベルク。
「そう簡単には行かない。まずひとつに、リーフ鉱石は非常に希少な鉱石だ。実際のところはこれが人工的に作られたモノのなのか自然に発生した石なのかすら我々は理解出来ていない。……そして、もう一つに音波を発生させるための限定条件だ。これがまた厄介でね……」
ここまで言い終えるとロンベルクは大きくため息を付いた。
ジムニーはロンベルクが何故こうも落胆の色を見せるのか不思議だった。それほどの物ならどんなにお金を掛けたって研究するべき物であるはずなのにジムニーは名前すら聞いたことが無い。
そんなジムニーの思いをよそにロンベルクは言葉を続ける。
「この石の特殊な固有振動数は自然に発生するものではない。ある特定の音に感化されて発する音波の振動数こそがソレだ。そして特定の振動数はそれぞれの石によって異なるのだ。ある石はフルートの音色で音波を発生させた。ある石ではフルートでは無くチェロの音色で……。つまり石にはそれぞれ好みの音があるのだよ。……まるで生きているようだろう?自分の好みの音色でしか歌わないのだから」
そこまで話しを聞くとジムニーは単純な疑問をぶつけた。
「でも、そこまでわかってるなら後は石が歌う為の音色を探し出せばいいだけじゃないんですか?」
「確かにその通りだ。……だがこの世界にどれだけの音が溢れていると思っている?100や200ではすまない。楽器だけでも2000から3000種類。その上楽器ではない音に反応する鉱石まである」
確かにこの世界には音が溢れている。楽器だけでないのなら、金属を叩く音や石ころを弾く音すらも音色のひとつと言えるだろう。それをひとつずつ探して行ったら莫大な時間を費やすことになってしまいそうだ。
「……先生はその唄う石というのを手に入れているのですか?」
「ああ、一つだけだが持っている。……と言っても石の反応する音はわからんのだがな」
「音色かぁ。先生少しその石を見せてもらってもいいですか?」
興味本位でジムニーはその石を見たいと思った。まだ反応する音がわからないとは言え、世界を変えるかも知れない貴重な石であることは確かだ。
ロンベルクは頷くと机の引き出しから小さな箱を取り出した。その箱の中からビー玉ほどの小さな石を手に取るとジムニーに手渡した。
「……こんなに小さいんですか?」
想像していたよりもずっと小さな石に驚くジムニー。
石はとても綺麗だった。水晶のように透き通りその色合いは光の加減で幾色にも変化をする。
「この鉱石の力は大きさとは関係ない。だがそれぞれの石によってその力に個体差があるというのもわかっている」
「……少し疑問なんですが、先生はどうしてそんなことまで知っているんですか?」
その言葉にロンベルクの表情が陰る。ジムニーはまずい事を聞いてしまったのかと少し不安に思うがロンベルクの陰りも一瞬の事ですぐにいつもの表情に戻る。
「……先生?」
「……ふふふふふふ。天才科学者であるこのロンベルクを侮ってもらっては困るなジムニーよ。私は古今東西あらゆる科学に精通している。私の辞書に無学無識などいう言葉は存在しない。子供の玩具から化学兵器。そして果ては大人の玩具まで!!その全てにおいて博学才穎を誇るのだよ私は!」
そう言い放つと高らかに笑い声を上げるロンベルク。
少しでも不安に思った自分が馬鹿らしく呆れた表情を向けるジムニー。
「本当に変わった人ですよね。……それと、大人の玩具は止めて下さい。世間的にも道徳的にも……」
「まあいいではないか。今必要な事はこの鉱石に反応する音を探すことだ」
ロンベルクはそう言ってそのまま唄う石の入っていた箱をジムニーに渡した。
「僕が持っていてもいいんですか!?こんな大事なものを!」
箱を受け取ったジムニーは狼狽える。
「私はもう八方手を尽くした。その石は何か楽器の音色以外に反応する石なのかもしれん。これまでの実測値では音色以外の物理的な音に反応する石はそれほど強力な力を得られていないという統計もある。……まあ、平たく言えばハズレの可能性が高いという事だ」
ロンベルクの言葉に落胆の色を見せるジムニー。
ここまでの長い長い話の理由はここにあったのだろうと推測する。最初に言っていた「ひとつだけ問題がある」というのはこの石のことなのだろうとジムニーは思った。
例のモノは完成したがこれでは動かない。それがこの長い話の結末なのだとジムニーは考えた。
「そうなんですか……。ハズレ……。それじゃこの石が反応する音を見つけられてもアレは起動出来ないって事ですか?」
だがロンベルクからは思わぬ反応が返ってきた。首を横に振りジムニーを見つめながら言った。
「いや起動はするだろう。陸を走るくらいのエネルギーなら充分生み出せる」
途端にジムニーの顔が輝いた。「ホントですか!」と声を上げて立ち上がり、ロンベルクの手を取る。
「先生!早く完成した例のアレも見てみたいです!」
動力の理論ばかり置き去りにしていた肝心の完成品を早く見たいとジムニーは強く思った。
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